家人に誘われて行ってきました 日本橋高島屋
8階の催場でやっていたのが ジオラマ展です
作者は山本高樹氏 1969年生まれの若い方でした
90年代初頭から 古い町並みや建築に興味を持ち 2001年より一連のジオラマを作成
2012年 連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のタイトルジオラマを制作しました
昭和30年代初頭の大田区鎌田の風景です
梅子 頑固オヤジの建造さん 町工場の社長・鶴太郎さんたちが躍動した町並みが再現されています
このドラマは 我々の世代には好感をもって迎えられましたね
懐かしい時代でもあり なによりも近隣関係の濃密さが共感を呼びました
余計なお節介 隣の家にズカズカ入り込んでいく
ときには 煩わしく感じた近隣の付き合いでしたが
そこでは いま失われつつある”現実の人間関係”が営まれていました
それが ドラマを通してオジさんオバさんたちに郷愁を呼び起こしたのでしょう
先日のNHKの番組「クローズアップ現代」です
テーマが”ソシアルメディア依存症”でした
番組で紹介された30代主婦の例ですが メディアの”つながり”に熱中して一日八時間
炊事 洗濯 育児が疎かになりました
また 51歳男性の国語教師の例では 50人との”つながり”のため 読書時間が極端に減少したそうです
「いいね」と評価されるとドーパミンが発生 快感を覚えます
反応がないとドーパミンが減少して落胆
その繰り返しが 依存症への道をたどることになるそうです (番組出演の専門家の話)
番組の最後に登場した37歳の男性の意見です・・・
依存症克服のために 一日20分に制限した
家族 (妻・男児)とのコミュニケーションを大切にしたい
韓国で問題になってるのが カカオトーク
家族との会話もカカオトークで!
メディア依存症の低年齢化を防ぐために 現実のコミュニケーションを学ぶ合宿所まであるそうです
ジオラマ展は満員の盛況でした
全28作品の中から いくつかご紹介しましょう
浅草六区興業街 右に12階建ての陵雲閣
ガード下パラダイス 有楽町
山古志村の遅い春
可笑しかったのは 多くの作品のなかに登場してた永井荷風です
丸いメガネをかけ 背広で白いカンカン帽
両手に鞄と傘をもって 佇んでいました
永井荷風をはじめ 登場人物たちが実にイキイキと"会話”をしていました
そういえば 朝ドラも「梅ちゃん先生」の前は「カーネーション」
その前が「おひさま」でした
戦前戦後の貧しかった時代が背景でしたが 代わりに人間関係が繊細でした
言葉と声 表情を媒体としてのお互いのコミュニケーションの成立でしたね
それが欠けつつあるいまの時代 NHKには これら番組編成になにか期するところがあったのでしょうか
クローズアップ現代が述べてたように 復活させたい「対面コミュニケーション」ですね
ソシアルメディアも適度に楽しみながら・・・です