酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

赤毛のアン現象?

2011年11月24日 | オヤジのつぶやき
最近のNHKドラマを見ていて 感じたことがあります

朝ドラの「おひさま」に続いて現在放映されている「カーネーション」

 

次回は「梅ちゃん先生」に決まりました

戦中・戦後にかけて医師を志した女性の物語のようです


これらの作品のキーワードはズバリ 日本の古き時代の「人間関係」ですね

昭和の初期から戦後にかけて生きてきた 日本人の原点が描かれています

家族・友人・近隣関係 あるときは泣き またあるときは真剣な喧嘩・・

喜びも悲しみも 隠さず相手にぶつけていきます

満州事変 日中戦争 太平洋戦争 戦後と続く厳しい社会情勢の中で営まれた濃密な人間関係

現代に生きる我々が忘れてかけてる生の「人間」が それぞれの会話を通して実にイキイキと躍動しています


先日来日されたブータンの国王夫妻が小学生たちに話していました

「携帯・ゲームもいいけれど 君たちは友人たちを初め人間との経験を多く踏んでください

私は龍を見ました 龍は経験を食べて育っていきます 君たちもきっと龍を見ることが出来ますよ」

人と接することで お互いに親しみと絆を深める  国会での演説同様我々の心に残る言葉でした

外国の王様でなく 日本の政治家 教育者から聞きたかった言葉ですね


「おひさま」も」「カーネーション」も ますます人間関係が希薄 淡白・無関心になりつつあるいま 放映されました

現実の人間に対するよりも 垣根を設けたバーチャルな関係が主流になっています

NHKになにか意図でもあるのでしょうか 生身の人間関係・コミュニケーションの復活!

そう考えてしまったオジさんでした


さらに極めつけの番組が これも同じNHKで10月に放映されました

 

なんと「赤毛のアン」が 一気に5本! 放映されました  どれもノーカット完全版です

原作は100年前のカナダの女流作家モンゴメリー

物語は孤児で赤毛でお喋りな女の子のアン・シャーリーが主人公です

寡黙な養親である兄妹の生活が一変します  アンのお喋りが家族に会話を復活させました

思ったことをハッキリ言うアン

当然トラブルも生じますが 次第に彼女の素直な気持ちが周囲に伝わっていきます

友人 喧嘩仲間 近隣の大人たち 先生 生徒たち・・・

”テレビ 航空機の発達で世の中は変わっても アンを中心とする「真昼の夢に包まれているような物語」

(原作の訳者 村岡花子さん)”は健在でした


主人公が備えた 単純さ・叡智・勇気・ユーモア・誠実と親切心が100年前の物語に命を与え続けています

「おひさま」「カーネーション」「赤毛のアン」 NHK放映”三部作”を観て 対面コミュニケーションの楽しさ 大切さを改めて認識したものです

娘が小学生の頃 一緒に読んだ記憶のある「赤毛のアン」ですが 今回読み直してみました

改めてアンの魅力的なお喋りに魅了されたオジさんでした

放映がなかったら忘れていた本でしょうね  これもNHKに感謝!

赤毛のアン現象 次はどのような形で現れるのでしょうか