酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

1300年前の愚痴

2010年09月30日 | オヤジのつぶやき
腰痛華やかなりし頃 一度は諦めかけていた平城遷都1300年祭です

猛暑も去った 曇りの27日

短時間でしたが 小さな夢が叶いました



近鉄大和西大寺駅から 無料のシャトルバスに揺られること15分 

平城宮跡会場に到着しました  1300年前の風に吹かれます



案内ボランティアさんの話によると この日は観光バス300台の観光客が押し寄せるそうです



猛暑の頃 急遽設置された「避難場所」 場内のあちこちに散見されました

夏休み中は 大活躍の場だったでしょうね



第一次大極殿です 天皇の即位式 外国使節との謁見など 国の最も重要な儀式のために使われていました

見事な復元です



資料館です  ここの展示物 なかなか興味深いものがありました



いまでいう官僚でしょうか    当時の役人の執務室です

紙が普及する以前の10世紀頃までは"書類”は全て木片に墨で書かれていました

この机の上で せっせと木簡を作っていたのでしょう

ここが 長屋王の住居跡と推定されたのは 長屋王関連の木管が数万点発見されたことによります

当時のワープロ 木簡の実物は撮影禁止でした

それぞれのコーナーには 文字の説明用紙が用意されていました


思わず 微笑んでしまった木簡の内容をご紹介しましょう


◎ 今日の食堂のおかずは まずかった

◎ なんで あいつのほうが給料が高いんだ

◎ 腹の具合が悪いので 遅刻をしてしまった  上司に叱られた


サラリーマンのオアシス 赤提灯のなかった時代です  愚痴を木簡に託して 鬱憤晴らしをしてたんでしょうね

いつの時代も 宮仕えの哀歓 愚痴は変わりません

これを見て 急に身近に感じられた天平びとたちでした


それにつけても 現代の奈良びとたちの太っ腹!

シャトルバス無料 入場料無料 (歴史館だけが500円)

会場整理・踏み切り番・交通整理等 大勢の方々が 実にキビキビ働き 親切でした



衛士の行進・・



遣唐使船・・・

あわただしくも 1300年前の奈良時代を満悦できた散策でした


研修前夜の奈良の夜 赤提灯の「奇跡」が起きました

これは 次回に譲ります