やってきました ご隠居と新潟青年・・ここは都電で15分くらいのところです
(ご隠居)・・「青年! 着いたよ ここで降りるよ はい みなさんごめんよ ごめんなさいよ 降ろしておくれ はい ありがとね 坊ちゃん いい子だね・・
どっこいしょっと・・さてここだよ なにもないとこですね? そりゃそーだよ 高層ビルなんてなにもないよ
でもね これが 下町の原点ってなもんだ せいぜい二階建ての木造の家ばっかしだろ
もんじゃ焼き屋がありますね? うん いいとこに気がついたね いまやってるNHKの月島もんじゃ あれは ここの後発だよ
なんじゃもんじゃ言っても もんじゃの発祥はここってなもんじゃ ん? 座布団? いらないよ 歩くのに邪魔だよ
「話してるうちに着いちまった ここだ ここだ 遊園地じゃないですか?
そうだよ これがお前さんへの答えだよ なにがって下町の魅力を尋ねたろ パンパカパーン ここが正解です
急に軽くなりましたねってか? 不思議なもんだね ここへ来ると昔を思い出してね 気もそぞろってなもんや三度笠 ん? あきれてるね いいんだよ 軽くっても・・
そう その名も下町のディズニーリゾートと呼び名も高い荒川遊園だよ 昔っから下町の良い子も悪ガキもここで遊んだもんじゃ あれ まだ言ってるね
安いですね? そうなんだよ 入園代も大人200両 子どもが100両だよ
ご隠居は100円ですね? そうだよ どっかの国の医療費と違ってさ ここじゃ「高貴高齢者」ってなもんよ 貴人扱いだ 先に言っとくけど"奇人"じゃないよ
言いません? そんならいいけどさ さ へーろうか
「ずいぶん混んでますね? そうだね なんつたって区立だからね 乗り物も200両あれば乗れるんだよ
親子四人できてもたかが知れてるってぇもんだ ほら 目の青い外人親子も多いだろ 円高の影響だろね
最近は 国際色もでてきた 本場ディズニーランド並になっちまったよ
「こいつぁー懐かしいもんが走ってきたね~ 知ってるかい 弁慶号だよ
昔はこんな洒落た汽車なんかじゃなかった 素朴な汽車がガタゴト走ってたもんだ
プールで泳いでね そのあと汽車の一番ケツに乗ってね 赤フンたなびかせて乾かしながら乗ってたもんだ
え? 海パンじゃなかったんですかって? アタボーよ~ 海パンなんざお坊っちゃまだけだよ こちとら赤フンさ
フ~ンじゃないよ 赤フ~ンだよ 古橋だって最初は赤フンだったんだぜ
なに 古橋を知らね~?どこの人ですか? 当時は ここ地元出身の北島君より有名だったんだ アテネのさ
フジヤマの飛び魚 世界に轟いたね~ 白井といっしょにさ~
白井も知らない? ボクシングだよ ま~いいか 時代だね それより上に上がってみっか
「いい眺めですね? そうだろ ♪春~の~うら~ら~の~隅田川~♪だよ
お上手ですね? これでもカラオケ裕次郎と言われてんだ ほんとだよ
ここは 水上バスも走ってんだよ 江戸時代は 秋山小兵衛が おはるの舟で行き交えしてたようだがね
なんです? 小兵衛って知りません? 池波正太郎の「剣客商売」だよ 藤田まことがやってんだろ 婿殿の・・
まぁ いいや ほら 着いたよ 気をつけて降りるんだよ そうそう ゆっくりと
冷たいものを買ってきました? お 気が利くね~ ラムネじゃないか
こいつも 懐かしいね~ 鼻にツ~ンとくんだよね ゲップが嬉しかったもんだ
ゲップ合戦を競ったもんだよ 変な競争ですね? なにしろ遊び道具がねぇからね
なんでも遊びにしちまったんだろね
ちなみに 今で言うローンね 昔はなんて言ってたか知ってるかい ラムネといったんだよ
月賦(げっぷ)だろ だからラムネさ そんなに大袈裟に感心されても困るがね
「さて ラムネもごちになったことだし そろそろ帰るかな もう いいかな
なに? ”なに”に乗りましょうよ? あははは・・言うと思ってたよ
来るとき見た 都電の熊野前だろ そうです? よし わしもまだ乗ってねーんだ
最近 下町にも 初めてモノレールってえもんが走りだしたんだ 乗ってみっか
ここが 3月30日に開通したばかりの「都営 日暮里・舎人ライナー」の熊野前駅だよ
”にっぽり とねり”と読むんだよ なんか わざとらしいが・・
「いつも 都電の素朴な停留所を見慣れてるせーかな ちょっとハイカラ過ぎるね
これじゃ 神戸のモノレールだよ よく知ってますね? 昔 研修でいったからね
研修ですか? いいんだよ 詮索しなっくてもさ こっちのことさ
なに? 折角だから電車の写真も見たい? しまった! 写しそこなったよ わしとしたことが・・
そーだ T県に友人がいるんだよ tomoさんだ ご夫婦で最近乗ったらしいんだ
ちょっとモノレールの写真をお借りしよう tomoさん ごめんなさいよ 青年がうるさいもんでね
「ふだん見慣れてる下町とは 全く違った眺めだね~
あれ 兄さん 急に小学生みたいになっちまったのかい 気のせいかな
どっちにしてもいいや 最近まだら呆けでね
さ~ もう終点の日暮里だ ここまで来たんだ このまま別れるのもなんだからね
読んでる人も辛いだろうが もうひとふん張り
「すごい混雑ですね? そうだろ いまブームになってる谷中銀座商店街だ 六本木もいいだろうが なんつったてヤナカだ
古いものばっかじゃないよ ほら こちらの店をご覧よ 粋だろ
「なんですか? はしごだよ はしご・・3年前に銀座 谷中銀座じゃないよ
本物の銀座から 暖簾わけした”はしご”だよ ここの「たんたんめん」は絶品だ
ラムネだけだったから 腹もへったろ? 今度はわしが奢るよ
はい ごめんなさいよ
兄さん 例の「たんたんめん」おくれ 二人前・・・ビール一本ね
ほら うまそうだろ 食いねえ 飲みねえ あ ビールはまだだめだったね
餃子を頼んでもいいよ
ところで 二回にわたった下町隠居シリーズも ここらでお開きだ
なに? 寂しいです? わかるけどさぁ~ 読んでる人の身にもなってなってみないと・・・みなさん 飽きちまうよ
一応 創作落語のかたちをとってるんで なんかオチをつけないとなぁ~
なんかないかね 青年よ 大志をいだけ オチを抱け
お にんまり笑ったね その顔って~のは考えた顔だよ なんだい いってごらんよ
ん? これは「たんたんめん」ではありません? じゃ なんだい?
ここの土地柄から言って「だんだんめん」です?
よくもまぁ 昔の記事を捜してきたもんだね
ま 苦しみながらのオチだね
あれ? いままで気付かなかったけどさ メニューにちゃんと「だんだんめん」て書いてあるよ
オチを考える時間もないからさ これでオチつこうか
みなさま よくぞここまでお付き合いくださいました
おあとがよろしいようで・・・
(ご隠居)・・「青年! 着いたよ ここで降りるよ はい みなさんごめんよ ごめんなさいよ 降ろしておくれ はい ありがとね 坊ちゃん いい子だね・・
どっこいしょっと・・さてここだよ なにもないとこですね? そりゃそーだよ 高層ビルなんてなにもないよ
でもね これが 下町の原点ってなもんだ せいぜい二階建ての木造の家ばっかしだろ
もんじゃ焼き屋がありますね? うん いいとこに気がついたね いまやってるNHKの月島もんじゃ あれは ここの後発だよ
なんじゃもんじゃ言っても もんじゃの発祥はここってなもんじゃ ん? 座布団? いらないよ 歩くのに邪魔だよ
「話してるうちに着いちまった ここだ ここだ 遊園地じゃないですか?
そうだよ これがお前さんへの答えだよ なにがって下町の魅力を尋ねたろ パンパカパーン ここが正解です
急に軽くなりましたねってか? 不思議なもんだね ここへ来ると昔を思い出してね 気もそぞろってなもんや三度笠 ん? あきれてるね いいんだよ 軽くっても・・
そう その名も下町のディズニーリゾートと呼び名も高い荒川遊園だよ 昔っから下町の良い子も悪ガキもここで遊んだもんじゃ あれ まだ言ってるね
安いですね? そうなんだよ 入園代も大人200両 子どもが100両だよ
ご隠居は100円ですね? そうだよ どっかの国の医療費と違ってさ ここじゃ「高貴高齢者」ってなもんよ 貴人扱いだ 先に言っとくけど"奇人"じゃないよ
言いません? そんならいいけどさ さ へーろうか
「ずいぶん混んでますね? そうだね なんつたって区立だからね 乗り物も200両あれば乗れるんだよ
親子四人できてもたかが知れてるってぇもんだ ほら 目の青い外人親子も多いだろ 円高の影響だろね
最近は 国際色もでてきた 本場ディズニーランド並になっちまったよ
「こいつぁー懐かしいもんが走ってきたね~ 知ってるかい 弁慶号だよ
昔はこんな洒落た汽車なんかじゃなかった 素朴な汽車がガタゴト走ってたもんだ
プールで泳いでね そのあと汽車の一番ケツに乗ってね 赤フンたなびかせて乾かしながら乗ってたもんだ
え? 海パンじゃなかったんですかって? アタボーよ~ 海パンなんざお坊っちゃまだけだよ こちとら赤フンさ
フ~ンじゃないよ 赤フ~ンだよ 古橋だって最初は赤フンだったんだぜ
なに 古橋を知らね~?どこの人ですか? 当時は ここ地元出身の北島君より有名だったんだ アテネのさ
フジヤマの飛び魚 世界に轟いたね~ 白井といっしょにさ~
白井も知らない? ボクシングだよ ま~いいか 時代だね それより上に上がってみっか
「いい眺めですね? そうだろ ♪春~の~うら~ら~の~隅田川~♪だよ
お上手ですね? これでもカラオケ裕次郎と言われてんだ ほんとだよ
ここは 水上バスも走ってんだよ 江戸時代は 秋山小兵衛が おはるの舟で行き交えしてたようだがね
なんです? 小兵衛って知りません? 池波正太郎の「剣客商売」だよ 藤田まことがやってんだろ 婿殿の・・
まぁ いいや ほら 着いたよ 気をつけて降りるんだよ そうそう ゆっくりと
冷たいものを買ってきました? お 気が利くね~ ラムネじゃないか
こいつも 懐かしいね~ 鼻にツ~ンとくんだよね ゲップが嬉しかったもんだ
ゲップ合戦を競ったもんだよ 変な競争ですね? なにしろ遊び道具がねぇからね
なんでも遊びにしちまったんだろね
ちなみに 今で言うローンね 昔はなんて言ってたか知ってるかい ラムネといったんだよ
月賦(げっぷ)だろ だからラムネさ そんなに大袈裟に感心されても困るがね
「さて ラムネもごちになったことだし そろそろ帰るかな もう いいかな
なに? ”なに”に乗りましょうよ? あははは・・言うと思ってたよ
来るとき見た 都電の熊野前だろ そうです? よし わしもまだ乗ってねーんだ
最近 下町にも 初めてモノレールってえもんが走りだしたんだ 乗ってみっか
ここが 3月30日に開通したばかりの「都営 日暮里・舎人ライナー」の熊野前駅だよ
”にっぽり とねり”と読むんだよ なんか わざとらしいが・・
「いつも 都電の素朴な停留所を見慣れてるせーかな ちょっとハイカラ過ぎるね
これじゃ 神戸のモノレールだよ よく知ってますね? 昔 研修でいったからね
研修ですか? いいんだよ 詮索しなっくてもさ こっちのことさ
なに? 折角だから電車の写真も見たい? しまった! 写しそこなったよ わしとしたことが・・
そーだ T県に友人がいるんだよ tomoさんだ ご夫婦で最近乗ったらしいんだ
ちょっとモノレールの写真をお借りしよう tomoさん ごめんなさいよ 青年がうるさいもんでね
「ふだん見慣れてる下町とは 全く違った眺めだね~
あれ 兄さん 急に小学生みたいになっちまったのかい 気のせいかな
どっちにしてもいいや 最近まだら呆けでね
さ~ もう終点の日暮里だ ここまで来たんだ このまま別れるのもなんだからね
読んでる人も辛いだろうが もうひとふん張り
「すごい混雑ですね? そうだろ いまブームになってる谷中銀座商店街だ 六本木もいいだろうが なんつったてヤナカだ
古いものばっかじゃないよ ほら こちらの店をご覧よ 粋だろ
「なんですか? はしごだよ はしご・・3年前に銀座 谷中銀座じゃないよ
本物の銀座から 暖簾わけした”はしご”だよ ここの「たんたんめん」は絶品だ
ラムネだけだったから 腹もへったろ? 今度はわしが奢るよ
はい ごめんなさいよ
兄さん 例の「たんたんめん」おくれ 二人前・・・ビール一本ね
ほら うまそうだろ 食いねえ 飲みねえ あ ビールはまだだめだったね
餃子を頼んでもいいよ
ところで 二回にわたった下町隠居シリーズも ここらでお開きだ
なに? 寂しいです? わかるけどさぁ~ 読んでる人の身にもなってなってみないと・・・みなさん 飽きちまうよ
一応 創作落語のかたちをとってるんで なんかオチをつけないとなぁ~
なんかないかね 青年よ 大志をいだけ オチを抱け
お にんまり笑ったね その顔って~のは考えた顔だよ なんだい いってごらんよ
ん? これは「たんたんめん」ではありません? じゃ なんだい?
ここの土地柄から言って「だんだんめん」です?
よくもまぁ 昔の記事を捜してきたもんだね
ま 苦しみながらのオチだね
あれ? いままで気付かなかったけどさ メニューにちゃんと「だんだんめん」て書いてあるよ
オチを考える時間もないからさ これでオチつこうか
みなさま よくぞここまでお付き合いくださいました
おあとがよろしいようで・・・