酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

第一印象 ?

2008年02月02日 | コミュニケーション


この日は 自○大学校の研修でした

全国の市町村から派遣された 係長級の職員が集まっています

研修開始の直後 気になる受講者がいました

彼は 30代中ごろでしょうか 

初めから 腕を組んでいます  講師の顔を見てくれません

表情も硬く 眉間に皺を寄せ 口をへの字に閉じていました

言ってみれば 講師にとっては やりにくい受講者ですね

なにか反発しているような印象を与えます

現場で 部下指導をしていく上で このままではマイナスのイメージそのものです

講義の途中で 注意をしました  これも講師の役目です

「話を聞く時は 腕を組まないほうがいいですよ・・」

なにか反論されるのを覚悟のうえでのアドバイスでした

素直でしたね~ 驚きました

ハッとしたように 態度を一変してくれたのです

「すみませんでした 気付きませんでした」


長い期間の合宿研修です

仲間のみなさんには 彼の人柄が分かっていたのでしょう

いい感じの笑い声が出ましたよ

そして・・・

講義の途中で 研修担当の女性が 講師用のペットボトルを持参して室に入ってきたのです

事前に用意をするのを 忘れていたのですね

喉がかわいていたので 礼を言いながら彼女に近づく講師の私・・・

それより早く 問題の彼が サッと立ち上がりました  ? ?

担当者から ペットボトルとコップを受け取りました

そして ボトルの栓を開けて コップに水を注いでくれたのです

「どうぞ 講師」


受講者全員から 拍手が沸き起こりました

握手をして ありがたくコップを受け取りました

参りました 胸が熱くなりました


人から注意をされたとき 反発するのが普通ですね

素直に聞いてくれた彼は H県O市の市民病院の係長でした

子どものころ 吃音で悩んだことがありました

努力を重ねて ここまできたそうです


私たちは 初対面の人を 第一印象で判断しがちです

当るときもあるでしょう

しかし・・

コミュニケーションを図っていく上で「白紙の気持ちで接すること」の大切さ・・

改めて 思い起こした研修会になりました

Iさん ありがとう・・・現場でのご活躍を期待してますよ