酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

雨の谷中

2006年05月28日 | オヤジのつぶやき
小雨の中 久し振りに畑に出かけました

ところが 途中で ワイパーも役に立たないほどの豪雨に見舞われました

そのまま帰るのも残念なことです

帰路にあたる「谷中霊園」へ寄ることにしました



少年時代の夏休みの思い出は ここ谷中に尽きると言っても過言ではありません

1日5円の小遣いは アイスキャンディーとして消えました

10人前後の仲間と 徒歩でやってきました

昆虫採集 駆逐水雷 宝さがし この広い通りでの紙芝居・・・

あらゆる遊び それも全身を動かしての遊びに終始したものでした

昭和20年代・・「3丁目の夕日」前夜のことです まだ焼け跡が残っていました


この場所にも 思い出があります



いまは 天王寺五重塔の敷石だけが残っています 交番の裏です

寛政3年(1791)誕生 総ケヤキ造り 35米の高さを誇った谷中のシンボルでした

関東大震災 東京空襲も免れた五重塔でした

それが 昭和32年7月 心ない放火犯によって 焼失しました

幸田露伴の「五重塔」でも有名な塔でもあります

遠足の帰り 集合写真の背景にもなっていました



そして 谷中といえば徳川家です

白い部分が 徳川家の墓所です

中でも「最後の将軍」徳川慶喜の墓所が有名です

久し振りに 寄ってみることにしました



こちらが近道です



お馴染み 葵のご紋が迎えてくれました




この写真の 左側が慶喜公の墓です これ以上は近寄れません


明治に入ってからの 晩年の慶喜公

当時はまだ珍しかった 写真撮影を趣味にされていたそうです

明治時代の東京 人々の暮らし 景色 風俗など 貴重な記録として現存しています

この日も雨にもかかわらず 私のほかに カメラを構える初老の男性がいました

デジカメです やはり 遊び心旺盛なブロガーでしょうか


ガラス乾板を多用した 当時の新進カメラマンの慶喜公

この地下で どのような思いを抱いて デジカメを見ているのでしょうね


検索をしていただくとおわかりのように 谷中には有名人の墓所が数多くあります





戦後の名宰相 鳩山一郎 薫さん夫妻が眠っています


花にはお目にかかれませんでしたが 有意義なひとときになりました

ブログをやっていなければ ドライブだけの日曜日だったでしょう

ちょっとだけでも 行動してみる

これも ブログの効用ですね


               谷中から見たJR日暮里駅です 常磐線です
         
                      ニッポリと読みます



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               相撲部屋の「武蔵川部屋」は この近くにあります