今日は家族そろって23年前に亡くなった私の父親の墓参りに行く予定が入っていた。そのためチームでのロングライドには参加できなかった。
父親が亡くなったのは1999年。病名は腹膜癌であった。享年67歳。この年は、1月に下の娘が生まれ、11月に父親が亡くなった。私にとっては生と死が交差した1年であった。
私も来年60歳である。父親が亡くなった年齢に近づいている。人生を「起承転結」になぞらえると、60歳からは「結」の時期に入る。人生の終盤、今までの人生を振り返りながら、良い終わりに向けて心を整え、身辺を整えていく時期に入る。
午前10時半に自宅を出た。父親が眠る霊園までは車で1時間ほどで着く。とても広い霊園である。父親の墓ができた時は、霊園も新しく、立っていた墓もまだまばらであったが、現在はほとんどの区画が埋まっている。それだけの年月が流れたということが、その風景の変化からも感じられた。
墓参をした後は、霊園お近くの「元六」という屋号の蕎麦屋で昼食を食べるのが習わしになっていたが、今日は休みであった。ここの主人は相当な高齢である。「もしかして・・・高齢のため、店を継続することができなくなったのであろうか・・・」と心配しながら、暖簾のかかっていない店の前を通過した。
しょうがないので幹線道路沿いのチェーン店に入って昼食を済ませた。その後家族の買い物に付き合ってから自宅に戻った。そして夕方の4時に自宅そばの「ジムスタ王国」に向かった。
今日はシュミレーションゴルフの予約を入れていたのである。シュミレーションゴルフは完全予約制で、個室である。周囲から隔絶された個室であるので、他人の視線を気にせずに気楽に練習できる。
以前はゴルフの練習は一切していなかったが、ここ最近このシュミレーションゴルフに週に2回ほど来ている。予約は1コマ30分で最大4コマまで予約できる。私はいつも2コマ1時間予約する。
普段は「練習場モード」を選択するが、今日は「ちょっと気分を変えてみよう・・・」と「ラウンドモード」を選択してみた。幾つかの実際のコースの中からコースを選べる。「東名カントリークラブ」を選んだ。
そして、実際のコースを回るようにドライバーショット、セカンドショット、アプローチショット、そしてパッティングをする。実際のラウンドとはもちろん違う点も多いが、「ゲーム性があって、これはこれで楽しい・・・」と思えた。
1時間で18ホールを終えるのは難しく、15番ホール迄終えたところで終了前5分となったので、クラブをかたずけ始めた。前半の9ホールのスコアは「45」であった。後半は6ホールを終えた段階で4オーバーであった。残り3つを全てボギーと仮定すると後半は「43」。トータルで「88」。実際のラウンドでは90を切ることはまずないので、やはりシュミレーションゴルフの方が良いスコアが出る。
このシュミレーションゴルフ、結構嵌りそうである。「コンスタントに週に2回ほど1時間、この個室で練習すれば、月に1回ほどの実際のラウンドでも90を切れるようになるかもしれない・・・」そんな淡い期待を抱いている。
