AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

6645:Vol. 2

2024年05月11日 | ノンジャンル

 

 

 店内には、Hampton Hawesの「The Trio Vol. 2」が、かかっているところであった。

 現在演奏されているレコードのジャケットは、オーディオ装置の脇に置かれた木製のスタンドに立てかけられている。

 レーベルはComtemporary Recordsで、録音は1956年。この「Trio」のシリーズはVol.1からVol.3まである。

 1950年代にこれらのレコ-ドで成功を収めたHampton Hawesであったが、その後の人生は波乱万丈であった。

 この時代の多くのジャズメンがそうであったように、彼もヘロイン中毒に陥っていた。1958年には、ヘロイン取引のために逮捕され、禁固10年の刑に処された。

 その後ケネディ大統領によって1963年に与えられた特赦によって、自由を得た。放免されたホーズは、演奏と録音を再開した。

 このレコードのジャケットに写る彼の表情は虚ろである。

 どこかしら陰鬱で、既に相当なヘロイン中毒になっていたのでは、と思わせるポートレイトである。

 ただし、その演奏は、このLPのジャケットに写るHampton Hawesの表情とは違い、溌溂としていてとても躍動感がある。

 1950年代半ばのジャズの粋を感じさせてくれる魅力的なレコードである。

 この店のスピーカーは、Hales Desingn GroupのConcept Threeであるが、ほとんど見かけないレアなスピーカーである。

 興味を抱いたので、コーヒーを飲みながら、スマホに「Hales Desingn Group Concept Three」と入力して検索してみた。

 発売されたのは1998年のようである。特徴的なのはポリマー系セメントをバッフルの素材として採用していることである。そのため重量が1台82kgもある。

 ユニットとして、低域には20cmコーン型ウーファー、中域には5cmアルミドーム型スコーカー、そして高域には2.5cmハードドーム型ツィーターを搭載している。

 これらのユニットは、フォーカル社やビファ社に特別注文したもので、またその他のパーツであるコイル、コンデンサー、ターミナルポストなどはカルダス社ものを採用するなど、 オーディオ界で名の通った信頼性の高いユニットやパーツが贅沢に使われている。

 「重量が82kgって、相当な重さだな・・・一人での移動は難しいだろうな・・・」と思いながら、そのデーターを眺めていた。

 「Concept Threeってことは、Concept TwoやConcept Fourなんかもあったのであろうか・・・」と思って、さらにスマホで検索してみると、この下にConcept Twoがあり、そして上位にやConcept Fiveがあったことが分かった。

 Concept Twoは2ウェイで一回りコンパクトになり、Concept Fiveは同じく3ウェイであるがより大きくなり、重量も102kgに達する。

 Concept Threeは、3人兄弟の真ん中という位置づけのようである。

 「Concept Twoなら、横幅が250mm、高さが910mm、奥行きが420mmと、コンパクトなトールボーイ形状だから、我が家の狭いリスニングルームにジャストサイズかもしれない・・・」などと、脈絡なく思った。

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