図書館から借りている池田晶子さんの「犬の力を知っていますか?」を開いたら、これは大事な本だとピンと来たので、すぐにネットで注文することにした。図書館からはほかにも借りて来ているし、慌てて読んでしまうにはもったいない。ネットでも中古本なら安く買えるので、とにかく手元に置いておいてじっくりと読み進めたいのだ。
犬好きの人が書いた本というのは多いが、自分ちの犬は可愛い自慢話が多く、他人の子供の話を聞くのと同様につまらないことが多い。今まで本を読んで、犬を飼いたいと強く思ったのは、カヌー冒険家の野田知佑さん「ガクよ、さらば」と漫画家はた万次郎さんの「ウッシーとの日々」くらいだ。前者は一緒にカヌーで旅をした犬が死んだ後、あちこちに書いた犬のエピソードをひとまとめにしたもの。後者ははたさんが東京から北海道へ移住した際、飼い始めた犬との漫画だ。
池田さんという人は哲学者で、若くして癌で亡くなった時、テレビや新聞でニュースにもなった。が、飼い犬について書いたエッセイもあり、僕が借りてきたのは、死んだ後にそれらの話を集めたものだった。
僕が気にいる話は、おそらく犬を愛玩動物としてではなく、相棒として付き合った人たちが書き残したものだ。よく犬好きの人が、飼い犬を「うちの子」という呼び方をするが、そういう言い方は上から目線であり、対等の関係を認められなくて好きではない。
そうは言っても、犬は人間が100%愛情を注ぎ面倒を見てやらなければならない存在だと反論されそうだが、100%愛情を注がれ、面倒を見てもらっているのは実は人間のほうかもしれない。
描きかけていたドリの絵をとりあえず水彩風に仕上げてみた。次はトトに挑戦しようかな。
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