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家族がふえてノンキな暮らし

いつまでも走り屋

2024-12-02 11:29:44 | ランニング
 普通に「走り屋」というと、車好きが走って回ることを指す。過激なのになると暴走族になる。最近も190キロを超えるスピードで運転して死亡事故を起こし、それが危険運転致死傷罪かたんなる過失かということで裁判になっていた。

 が、僕に言わせると「走り屋」という定義は今ひとつピントが外れているように思える。走っているのは車であって、運転手ではない。正確には「走らせ屋」である。

 と、屁理屈を言いたくなったのは、今朝の毎日新聞に86歳の「超人ランナー」のことが紹介されていたからだ。いくつになっても自分の足で走ることができてこそ、本当の意味での「走り屋」なのではないだろうか。

 で、新聞記事によると、月岡さんは埼玉県に住んでいる。いまだに登山道を走るトレイルランニングの現役選手だそうだ。日本山岳耐久レース(71.54キロ)の大会にすでに6回出場している。去年は160キロを走る大会で完走した。

 月岡さんは長野県の豪雪地帯で生まれ、家は炭焼きや養蚕で生計を立てていて、学校から帰るとたくさんの炭を背負って売りに行く日々を送ったという。20歳でタクシー運転手になるが、休日は時間があるからと走り始めた。それから転職や借金で働き詰めの生活が続き、走るどころではなくなり、再びトレーニングを始めたのは還暦を過ぎてからだったという。初マラソン挑戦は69歳だった。

 健康でいることさえ難しくなる年齢で、どれだけストイックな生活を送っているかと思えば、ラーメンも食べれば晩酌もする。「とにかくやりたいことを、好きなようにやるだけ」ということが、長続きの秘訣のようだ。だから、走る距離も決めず、近所の市営のスポーツセンターや河川敷で走ることもあれば、足を伸ばして高尾山周辺まで出かけ、40キロを走る日もあるという。

 近頃は他の若い選手に負けないよう、歩幅を大きめにするように意識して走っているというから、挑戦に限界はなさそうなのである。
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