昨日、散歩の時に頭上を横切る黒い影を見た。そのシルエットから「ツバメだ」と思わず声が出た。ただ、あまりに一瞬の出来事だったので、もうそろそろやって来てもおかしくはないなとは思うものの、いまひとつ自信がなかった。
が、今朝は電線の上に止まっているツバメを2羽見た。もう勘違いではない。確実にツバメは南の国から飛んできているのである。
ツバメというと、僕なんかは夏のイメージしかないが、意外と姿を見せ始めるのは早い。気象庁が出している「ツバメの初見日」のデータを見てみると、去年2013年の福島市での初見は平年より6日遅い4月16日とある。郡山市はもう少し南なので何日か早くなるはずである。ちなみに栃木県の宇都宮市の平年は4月4日とあるので、この辺の平年の初見日は4月5~9日あたりということになる。今年はそれよりも一週間ほど早いということだろう。ついでなので、大分県ではいつ頃だったかなと調べてみると、平年は3月12日である。やはり九州と東北ではひと月近く時間差がある。
ツバメが夏の印象が強いのは、家の軒先に巣作りをし子育てをするのが梅雨時期。南の国に渡って行くのが9月中旬から10月の下旬頃なので、卵から孵った幼鳥たちも交え、一番数多く見られるのは8月から9月の一番暑い頃になるからだろう。うだるような夏、真っ青な空を切り裂くように滑空するツバメの黒い影は、やはり夏が一番似合うのである。
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