フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

家屋と妄想の精神病理

2017年06月04日 16時45分13秒 | 日記
ちょっとした都合で、精神科医の春日武彦先生の書いた本を読み返す。何冊か読んだのだが「屋根裏に誰かいるんですよ」という作品が、ちょいとぬたりのブログネタセンサーに引っかかった。
なにやらミステリーチックの表題で、実際江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」の話題あたりから記述はスタートするのだが、内容と言えば、精神科医の著者が、認知症や統合失調症の患者から「屋根裏に誰かがいる。屋根裏から侵入される」という妄想を聞かされることがあり、家屋や家族というものが持つ精神病理について考察をしていくものだ。で、精神病理の方に関しては置いておく。今回のネタは屋根裏である。
ぬたりの実家に関して言えば、すでに築40年程度の日本家屋であり、それはそれは広い天井裏が存在する。ネズミの罠を仕掛けに行ったりとか、雨漏りのバケツ設置したりとか、何回か屋根裏に上ったことはあるが、梁の上しか移動できないとはいえ(天井板に体重をかければコントよろしく踏み抜くこと確実)、高いところなら十分立って歩けるその広さに、少しワクワクしたもんである。
さて、今をさかのぼること1年半前、ぬたりは自分の家を建てた。この家に屋根裏はあるかと問われれば、あるにはある、という答えになる。尤も、立って歩けるほどのスペースはなく、高いところで1メートルほどの高さしかないが。
何しろ昔に比べて様々な素材が進化しており、今や屋根裏なんか無くても何とかできるほどになっている。ぬたりが頼んだ建築会社も、モデルハウスには屋根裏なんかほとんど無い。だから部屋の天井が斜めってるのがデフォルトで、オープンハウスでお邪魔したおうちなんかも、100%そういう部屋があった。ぬたりんちに屋根裏があるのは主に予算の都合。一番安いプランなもんで、いわゆる従来工法なのよね。ただ、実家と比べると、屋根裏のスペース等の直接的に利用しないスペースはずいぶん減って、いろいろなところが有効活用できるようになっている。
で、これを読んで、ちょっと気になって屋根裏をのぞいてみたが、これがまあ、機密はぴったりしてるから明かりも漏れてこない真っ暗な空間。ライト照らしてみても、ただの狭い空間で、せいぜい四つん這いが限界。とてもとてもミステリー小説に使えるような空間じゃなかったのよね。
もちろんこれは我々が別に困ることでもない。ミステリー作家は屋根裏というネタが一つ減って損はしてるだろうが、最近の名探偵は地方巡りを地道にやって、昭和の旧家を営業してるから、まだしばらくは困らないだろうし。
まあ、そんな具合なんで、ぬたりが将来認知症になっても、屋根裏に誰かいる、という妄想がはたして持てるのかねえ? とふと思っただけでね。全くなければ妄想なんか持ちようがないけど、屋根裏がないこともない微妙な空間なもんで人はほとんど入れないしね。
あ、でも靴屋のこびとさんなら住めるのか。計算を間違えるけどバイクの運転までしてくれる存在だしな(何の話をしてるんだ)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さいけれど、しっかり・・・

2017年06月01日 20時24分50秒 | 日記
日本で苦戦のVW最小コンパクトカー「up!」、改良版も厳しい?(←リンク先はヤフーのニュース)

MC版のup!が新採用したインフォテインメントシステムの実力を検証した(←リンク先はcarviewのヤフーページ)

というわけでぬたりが買ったフォルクスワーゲンup!を記事にしてるのを読んだんだが、どちらかというと日経トレンディの方が実情に近いな。カービューの方は典型的なヨイショありきの記事。尤も日経の方も今回の変更を「モデルチェンジ」と言い切るあたりにマイナス方向への誘導が見えるな。今回のはマイナーチェンジだっつの。
正直自分が買った(一目惚れに近い)車を、納車前に腐したくはないのだが、新機能とかとフォルクスワーゲンが必死に宣伝してるコンポジションフォンという機能は、実際新しい機能と言うだけで、若干考察を要する機能でしかなく、ぬたりも実はここは「うーん」だったりするのよね。
まあ、ちょっと考えれば分かるが車のダッシュボードに取り付けてタッチパネル(ナビも)として使うには、スマホは小さすぎるんである。現在市販されているポータブルナビだと、こんな画面の小さいものなんかどれもこれも廉価版。一度使えば画面の小さなナビが如何に使いにくいかは誰しも確信するはずだ。こういうナビを「期待の新機能です!」と宣伝されてもなあ。
また、これがあるがためにオーディオ関係もスマホやiPodに完全に依存しており、この手の機器がないと単なるCDプレーヤー。確かにこうすれば車両本体価格は下げられるだろうが、ディーラーに払うデッキ代を、家電屋行ってプレイヤー買う代金に転嫁されただけでな。実質こちらの支払いは変わらないってことだよね。
で、だ。この機能は一応今回のマイナーチェンジの目玉なもんで、ニュースの記事には必ず記載があって「初年度はなんと無料で使える!」ということは取り上げられるのだが、揃ったように2年目以降の出費については口をつぐんでいる。いくらだと思う?
なんと7,000円(税別)かかる。
アプリ自体は無料で、無料で使える機能もたくさんある。マップ自体もお金払わなくても見られるらしいのだが、ルート検索はお金払わないと使えない。まあルート検索はプログラムが必要なものだから有料なのはやむを得ないとは言えるが、仮に5年間使ったとすれば、1年無料だから4年間×7,000円×消費税=30,240円(消費税は8%で計算)となる。機能はそこそことは申せ画面が小さくて見にくく操作しづらいナビに3万円、となるとそれほどありがたい感じでもなくなってくるよね。今乗ってる車についてる組み込み式のナビは実売4万円台。ポータブルでも3万円出せばそこそこのものが選べる。そら常に地図はアップデートされたものが使えるんだろうが(買い取りのナビは地図更新は別途お金がかかる)、別に地図データが古くなっても使えないこともない。使う限り毎年お金がかかり続けるナビというのは、はたして良いことなのかどうなのか。
ぬたりは試乗の際にディーラーのiPhone6sでこの機能を体感しているが、はっきり言うがナビとしては見づらいし操作しにくい。「これはあんまり使えないな」とはすでに実感しているんだが、カービューの記事だとそれなりに褒めてる。評論家ともなると見方が違うのかしらね(棒読み) ぬたりの場合、おかあちゃんがゴルフに乗っているから遠出するにはゴルフ使うし、土地勘良いから見知らぬ土地でナビがなくてもほとんど迷わない。だからナビが使いにくくてもそれほどマイナスとはならないので、購入に関してはそれほど気にしなかったがね。
まあ、N-WGN買ったときも早々に駄目な点をネタにしたし、up!も納車後遠からず「うーん」な点はネタにすると思うけどね。さすがに安い外車ってのは夢ばかりは見せてくれないぜ。まあ、満点の車は世界中探してもまず無いんだけどね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする