ちょっとした都合で、精神科医の春日武彦先生の書いた本を読み返す。何冊か読んだのだが「屋根裏に誰かいるんですよ」という作品が、ちょいとぬたりのブログネタセンサーに引っかかった。
なにやらミステリーチックの表題で、実際江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」の話題あたりから記述はスタートするのだが、内容と言えば、精神科医の著者が、認知症や統合失調症の患者から「屋根裏に誰かがいる。屋根裏から侵入される」という妄想を聞かされることがあり、家屋や家族というものが持つ精神病理について考察をしていくものだ。で、精神病理の方に関しては置いておく。今回のネタは屋根裏である。
ぬたりの実家に関して言えば、すでに築40年程度の日本家屋であり、それはそれは広い天井裏が存在する。ネズミの罠を仕掛けに行ったりとか、雨漏りのバケツ設置したりとか、何回か屋根裏に上ったことはあるが、梁の上しか移動できないとはいえ(天井板に体重をかければコントよろしく踏み抜くこと確実)、高いところなら十分立って歩けるその広さに、少しワクワクしたもんである。
さて、今をさかのぼること1年半前、ぬたりは自分の家を建てた。この家に屋根裏はあるかと問われれば、あるにはある、という答えになる。尤も、立って歩けるほどのスペースはなく、高いところで1メートルほどの高さしかないが。
何しろ昔に比べて様々な素材が進化しており、今や屋根裏なんか無くても何とかできるほどになっている。ぬたりが頼んだ建築会社も、モデルハウスには屋根裏なんかほとんど無い。だから部屋の天井が斜めってるのがデフォルトで、オープンハウスでお邪魔したおうちなんかも、100%そういう部屋があった。ぬたりんちに屋根裏があるのは主に予算の都合。一番安いプランなもんで、いわゆる従来工法なのよね。ただ、実家と比べると、屋根裏のスペース等の直接的に利用しないスペースはずいぶん減って、いろいろなところが有効活用できるようになっている。
で、これを読んで、ちょっと気になって屋根裏をのぞいてみたが、これがまあ、機密はぴったりしてるから明かりも漏れてこない真っ暗な空間。ライト照らしてみても、ただの狭い空間で、せいぜい四つん這いが限界。とてもとてもミステリー小説に使えるような空間じゃなかったのよね。
もちろんこれは我々が別に困ることでもない。ミステリー作家は屋根裏というネタが一つ減って損はしてるだろうが、最近の名探偵は地方巡りを地道にやって、昭和の旧家を営業してるから、まだしばらくは困らないだろうし。
まあ、そんな具合なんで、ぬたりが将来認知症になっても、屋根裏に誰かいる、という妄想がはたして持てるのかねえ? とふと思っただけでね。全くなければ妄想なんか持ちようがないけど、屋根裏がないこともない微妙な空間なもんで人はほとんど入れないしね。
あ、でも靴屋のこびとさんなら住めるのか。計算を間違えるけどバイクの運転までしてくれる存在だしな(何の話をしてるんだ)
なにやらミステリーチックの表題で、実際江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」の話題あたりから記述はスタートするのだが、内容と言えば、精神科医の著者が、認知症や統合失調症の患者から「屋根裏に誰かがいる。屋根裏から侵入される」という妄想を聞かされることがあり、家屋や家族というものが持つ精神病理について考察をしていくものだ。で、精神病理の方に関しては置いておく。今回のネタは屋根裏である。
ぬたりの実家に関して言えば、すでに築40年程度の日本家屋であり、それはそれは広い天井裏が存在する。ネズミの罠を仕掛けに行ったりとか、雨漏りのバケツ設置したりとか、何回か屋根裏に上ったことはあるが、梁の上しか移動できないとはいえ(天井板に体重をかければコントよろしく踏み抜くこと確実)、高いところなら十分立って歩けるその広さに、少しワクワクしたもんである。
さて、今をさかのぼること1年半前、ぬたりは自分の家を建てた。この家に屋根裏はあるかと問われれば、あるにはある、という答えになる。尤も、立って歩けるほどのスペースはなく、高いところで1メートルほどの高さしかないが。
何しろ昔に比べて様々な素材が進化しており、今や屋根裏なんか無くても何とかできるほどになっている。ぬたりが頼んだ建築会社も、モデルハウスには屋根裏なんかほとんど無い。だから部屋の天井が斜めってるのがデフォルトで、オープンハウスでお邪魔したおうちなんかも、100%そういう部屋があった。ぬたりんちに屋根裏があるのは主に予算の都合。一番安いプランなもんで、いわゆる従来工法なのよね。ただ、実家と比べると、屋根裏のスペース等の直接的に利用しないスペースはずいぶん減って、いろいろなところが有効活用できるようになっている。
で、これを読んで、ちょっと気になって屋根裏をのぞいてみたが、これがまあ、機密はぴったりしてるから明かりも漏れてこない真っ暗な空間。ライト照らしてみても、ただの狭い空間で、せいぜい四つん這いが限界。とてもとてもミステリー小説に使えるような空間じゃなかったのよね。
もちろんこれは我々が別に困ることでもない。ミステリー作家は屋根裏というネタが一つ減って損はしてるだろうが、最近の名探偵は地方巡りを地道にやって、昭和の旧家を営業してるから、まだしばらくは困らないだろうし。
まあ、そんな具合なんで、ぬたりが将来認知症になっても、屋根裏に誰かいる、という妄想がはたして持てるのかねえ? とふと思っただけでね。全くなければ妄想なんか持ちようがないけど、屋根裏がないこともない微妙な空間なもんで人はほとんど入れないしね。
あ、でも靴屋のこびとさんなら住めるのか。計算を間違えるけどバイクの運転までしてくれる存在だしな(何の話をしてるんだ)