フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

What a wonderful world のCMはカッコ良かったなあ

2017年06月26日 15時01分11秒 | 日記
シビック復活 久々の「ホンダらしさ」、逆風に挑む←(リンク先はヤフーのニュース)

盟友Sinさんがmixiボイスで前にちこっと触れてたのでぬたりも乗る。
で、この車に対して、評論家諸氏が「この車は売れるのか?」と言うようなことを書いているのを見るにつけ頭に蛆でも湧いてんじゃないのかと思うな。
だって、この問いは「(ワンダーシビックやグランドシビックのように)売れるのか?」って問いなわけでしょ。300万円にも手が届こうという新しいシビックがそんなに売れるわけがない。値段からすれば、当時のインスパイアくらいの車なわけで、冷静に眺めると車格的にも結構近いぜ。タイプRに至っては450万って話で、昔のレジェンドより高いぜ。
日本で云々、というのはあくまでも広報の話であって、ホンダの本音は台数捌ける欧州とアメリカ(特に主力はアメリカ)で売れてくれれば日本はある程度どうでも良い、って程度だろう。そうなると下手な安売りをすれば却って傷口が深くなる。走りを追求している(とアピールして)小金持ちの40~50代のおっさんにある程度売れればオッケー、って感じだと思うな。昔のシビックを求めているような層にはフィットがあるしな。フィットRSにエアロパーツや無限のパーツつけてみ? 結構サマになる車に化けるぜ。
そもそも評論家や自称車好きが言う「ホンダらしさ」ほど胡散臭いものはない。評論家あたりのホンダらしさは「走り」とか「ちょっと他と違った雰囲気」なんだろうが、そんなもんは30年くらい前から20年くらい前までの話。その前だとホンダ1300(※)あたりの車を平気で売っちゃうあたりのメーカーだから走りへのこだわりもクソもないし、オデッセイのヒット以降は「ミニバンの最先端」がホンダらしさ。オデッセイ、ステップワゴン、ストリーム、フリード、と後に他社が追随するミニバンを多く生んだのがホンダだった。んで、今は「ちょっと良い軽」がホンダらしさかな? Nシリーズはライバルと乗り比べると「あれ?ちょっと良いかも」と思わせる雰囲気を持っているしね。高いけど。
要するに「良い意味で方向性に節操がないところ」がホンダらしさと言えば言えるのかも。だからいつまでも走りがどうとかアコワゴがどうとか言ってる意見は、ズレてるにも程があると言える。確かにし昭和40年代生まれあたりにはそういうのがホンダらしさだけれども、そんなもんは一時代だけの話。その頃から思考停止してる奴らの言うのが「ホンダらしさ」で、広報は売り文句でそういう言葉を使うけど、それを真に受けて真顔で言っちゃう評論家や車好きは、「いつまでも考えが進化してないです」って言ってるのと同じで、恥かしいにも程がある。ほとんどの人は今のホンダにそんなもん求めていないしホンダもそういう層を積極的には見てはいない。
じゃあかつて「走り」とか「ちょっと違う雰囲気」でホンダ乗ってた人たちは今どうしているかと言えば、輸入車に流れてるのよね。ホントにここ20年で外国車の敷居が信じられないくらいに下がってね。国産車の同クラスのプラスアルファか、何なら同じくらいの値段で気軽に買えるようになった。ディーラー網もかなり整備されたしね。
情報によると国産同クラスの車(オーリスとかアクセラとか)よりも高目の値段設定になるらしい。となれば値段帯的な直接のライバルはゴルフあたりになるだろうから、販売的にはかなり大変になるってことは言われるまでもなく分かるわな。シビックとゴルフどっち乗る? と聞かれて、さて、どれだけの人が「シビック」と答えられるかしらね。
だからこそ、これ売るためにはディーラーは結構がんばらないと、とは思う。40歳から上には走りがいい車が欲しいという人間はそれなりにいる。そういう層に積極的にアピールしないと。あんまり子供と出かけなくなって、ミニバンは不要だけども後部座席にたまに人は乗せるお父さんとか、子供のいない夫婦の旦那さんあたりを標的にね。記念品とかを餌に試乗させて、消えかけている車好きの魂に火をつければ、車自体は良さそうだからそこそこの需要は掘り起こせるんじゃなかろうか。ゴルフは確かに走りはいいが、GTIとかR以外のノーマルグレードは退屈と言えば退屈な走りではあるからね。まあ、もちろん需要は、そこそこ、なので、どんなにがんばっても20年くらい前のシビックほどは間違いなく売れないだろうが。
それだけに、先日車検でホンダのディーラー行ったときに、ぬたりに対して営業の話が全くなかったのは、うーん、だったんだけどな。机の上のスタンドにちゃんとシビックのチラシがあったにもかかわらずな。N-BOXやフリードみたいに、黙って客を待っていても売れる車じゃないと思うんだけどなあ、今回のシビック。


当時エンジンが空冷から液冷に流れる中、かの本田宗一郎が「液冷だって空気で液冷やすんだから、だったらハナから空気でエンジン冷やす空冷の方が良いじゃねえか」というゴリ押しで売り出した空冷セダン。言い方的には確かにそうだが、物を冷やすのに風であおぐのと水ぶっかけるのとどっちが効率が良い? という考えは持てなかった様子。当然でかいファン回す重量がかさみ、旋回性能激悪(特に雨の日のカーブや交差点では相当に恐ろしかったらしい)の超危険車に仕上がって、全然売れなかった。元より頑固すぎて現場では厄介者扱いされてたらしいが、これにより本田宗一郎は新車開発の現場から追い出され、その後は一切携わっていない。
コメント (2)
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