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ウクライナ・マリウポリの怪と朗報!  文科系

2022年05月08日 11時10分29秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊

 マリウポリの製鉄所に立て籠もるアゾフ連隊を巡る情勢は奇々怪々だった。玉石混淆含めて米報道ニュースばかりの日本の新聞が、昨日はこんな事を伝えていた。

『国連は赤十字国際委員会のほか、ロシア、ウクライナ当局と協力し、今月に入り500人近くを退避させてきた。そのうち101人は、人道危機が深刻化するマリウポリ市内の製鉄所「アゾフスターリ」から救出した。
 一連の作戦は先月下旬、グテーレス(国連事務総長)氏がロシアとウクライナを訪問してから動き始めた』
これまで2度の退避が実現したことについて、グテーレス氏は「一定の成果」と表現。「3度目も進行中だが、成功の可能性を損なわないよう完了前に詳細を語らない方針だ」とした』

 さて、「成功の可能性を損なわないよう・・詳細を語らない」って、どういうことだろう? 今まで邪魔が入ったということだが、どういう邪魔なのか。日本外務省もこれまで「ネオナチ組織」と認定してきたアゾフ連隊は市民を実質的に人間の盾として閉じこもったはずなのだし、だからこそここを完全包囲してもロシアは殲滅作戦には出られないで「人道回廊」を提案、協議してきたのだが、両軍がこの新たな市民退避機会を自軍有利になるように利用しようとしてきたということだろう。だからこそ、この人道回廊通過が難しくなって来たということだ。

 国連頑張れ。 

 

 などなどと気に病んでいたら今日はこんなニュース、大変な朗報である。国連が頑張った証拠だ。

『 マリウポリの製鉄所「全ての女性・子供・高齢者が退避」…部隊は潜伏して抵抗継続か
5/8(日) 2:57配信 読売新聞オンライン

 ウクライナのイリナ・ベレシュチュク副首相は7日夜、ロシア軍が制圧を目指している南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所について、「全ての女性、子供、高齢者が退避した」とSNSに投稿し、取り残されていた住民の退避が完了したことを明らかにした。

 製鉄所の敷地内には約1000人の住民が取り残されていたとされる。今月初め頃に、国連と赤十字国際委員会の支援によって退避が始まったが、その後も露軍による攻撃が続き、住民の退避が完了するかどうか懸念されていた。

 ただ、退避に関する詳細は不明で、敷地内に残されているとされる負傷者の退避も進んだのかどうかは不明だ。また、製鉄所内ではウクライナの部隊が潜伏し抵抗を続けているとみられ、露軍の攻撃が一層強まる可能性がある。』

 

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八十路ランナーの手記(427) 膀胱癌発見!   文科系

2022年05月07日 07時21分15秒 | スポーツ

  前回を5月1日までのことで書いて以来、2日までに重大なことが判明。膀胱癌が分かった。それも膀胱内視鏡でかなり大きいとか、見かけ上厄介だとかは分かったが、その他重大な検査結果などは19日に判明し、26日に入院、手術が決まっている。19日は残っているMRI検査をやって、肺転移があるかとか悪性か否かなどが分かるが、26日が癌の皮膚浸潤を調べる皮下削除術なのか、別の手術になるのかは19日を経なければまだ分からないはずだ。このランナー日記としても、癌は「同じ関連」のこととして今後も書き続けていく。もし治ったらまた走るべく今も自転車とかスクワットなどランナー体力維持はやっているのだしするから。2日の病院検査通院も8キロの道をロードバイクで往復したし、昨日も極めて厳格なスクワット約70回とかストレッチとかをやっているし、6年生になった女孫ハーちゃんの久しぶりの水泳プール、4泳法点検などもやってきた。彼女は色々あって10か月ぶりで泳いだのに、4泳法とも力が抜けて完璧と確認。本人も大変喜んでいたようで、100m個人メドレーとか、250mのクロール、4泳法のバタ足ボードキックなど、合計600~700mも泳いていたものだ。僕はまた、走らなくなった分、ギターの練習が良くできる。

 また、やはりここの随筆にも書いた「最強の野菜スープ」(前田浩。熊本大学名誉教授著。抗がん剤の世界的権威である)は乱れがちな今の体調を改善するのに、極めて大きい効果があると分かった。食欲が出て、良い便が出て、睡眠の質が上がるのである。

 ちなみに最後に走ったのは30日の4キロで、4月月間距離は色々あって88キロまで落ちてきた。1人のランナーがこの癌でずっと走れなくなるのかどうか、走れなくなってから病気、病状がどうなっていくか、その状況なども1人のランナーの記録として普通に書いていきたい。僕はここにもなんども随筆や小説に書いてきたとおり、永年「死に因んで」来た人間のつもりだ。これを正面から見つめつつ生きてきたというのが僕の人生だったように思うし。そのことが、この癌の今後の記録にも反映されていくだろう。

 このブログは、僕のギター仲間、同人誌仲間、友人らも見ておられるから、それらの方々にはこうお伝えしたい。面と向かって報告したいが、この場を借りて報告させていただくと。まーそれだけ魂入れてここを書いてきたということなのでよろしく。

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長谷部、鎌田がUEFA・EL決勝に  文科系

2022年05月06日 13時31分17秒 | スポーツ

   ゲキサカのサイトにこんな記事があった。

5.5 EL準決勝第2戦 フランクフルト 1-0 ウエスト・ハム

 MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルト(ドイツ)が、5日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝第2戦でウエスト・ハム(イングランド)に1-0で勝利。2試合合計3-1で初の決勝進出を果たした。
 日本人選手では、2001-02シーズンに小野伸二がフェイエノールトで前身のUEFAカップを制覇。また、17-18シーズンにはマルセイユに所属していたDF酒井宏樹がEL決勝に駒を進めたが、アトレティコ・マドリーに敗れている。長谷部と鎌田が日本人として3人目、4人目のELファイナル進出となった。
 鎌田は自身のツイッター(@sagantos24)を更新。「歴史を作るよ、この素晴らしいチームとファン達と」とコメントし、サポーターとの歓喜の様子を伝えている。
 EL決勝は18日、フランクフルトはレンジャーズ(スコットランド)と対戦する。

 さて、決勝の相手レンジャースが属するスコットランドとは、現在日本人の話題になっているセルティックがそこの長年の王者レンジャースを押しのけて首位を走っている国。古橋、前田、旗手のチームである。単純計算をすれば、ここの主力この3人もそれだけの力があると言うことになる。来年はきっと、セルティックが決勝に出てくるなどと、希望が膨らむのである。
 それはともかく、鎌田と長谷部、頑張れ。小野伸二以来の優勝メンバーに名を連ねて欲しい。そこで鎌田が大活躍できたら、日本代表の大エースにも上ってき得る選手だと思う。彼が語ったように「歴史を作るよ、この素晴らしいチームとファン達と」を成し遂げて、そんな選手に育って欲しい。18日がとても楽しみだ。

 

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「ウクライナ戦争の起こり方」総集編   文科系

2022年05月04日 12時58分50秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊

 ウクライナ戦争の起こり方について改めて総集編をまとめてみる。以下の歴史的経過は、アメリカ発ニュースで覆い尽くされている西欧、日本マスコミ社会ではほぼ無視されてきたものと言える。これらの経過の無視がどうして起こっているかを論じたものも併せて紹介する。これはちょうど嘘の理由で始まったイラク戦争に本当の理由が別に存在したのと表裏の関係になるだろう。と言っても、プーチンの世界史的戦争犯罪が軽減されるわけでは全くない。これはイラク戦争が国連(総長)によって真っ向から非難されていたのと同じ理由であるはずだ。

 

 二月二四日に始まったロシアのウクライナ侵攻は、人類戦争史を半世紀前に戻したような酷い蛮行と観る。アメリカは二一世紀に入ってもこの野蛮を繰り返しているが、それ以外の大国のこんなあからさまな戦争は近年珍しいからだ。それだけに、戦争嫌いの僕はこの戦争までの彼の地の紛争経過を知りたくなった。この地の紛争と言えばまず、二〇一四年ウクライナ東南部を巡るロ・ウの暴力応酬、戦闘にまで遡らねばならない。

(二〇一三年から一四年にかけての反政府運動において)二〇一四年二月に突然、暴力革命の様相を帯びるに到り、ヤヌコビッチ(二〇一〇年の選挙でウクライナ南部、東部を基盤として選ばれた同国大統領)は国外逃亡に追い込まれます。その背後の事情は明らかではありませんが、整然たる市民運動のなかに過激な暴力を持ち込む極右勢力が紛れ込んだようであり、そのなかにはネオナチ的な人たちもいたようです。このような「マイダン運動」の暴力革命化は、ロシア語系住民の多いクリミアやドンパス二州の住民を刺激し、前者のロシアへの移行、後者における「人民共和国」樹立を引き起こしました。これは国家秩序の非立憲的な変更であり、諸外国から強く非難されました。もっとも、当事者たちからすれば、その前にキエフで非立憲的な暴力革命があったということが正当化根拠とされるわけです』(月刊誌「世界 五月号」の塩川伸明東大名誉教授「ウクライナ侵攻の歴史文脈と政治理論」)

 次いでこの時の状況を、岩波新書「アメリカの制裁外交」(杉田弘毅元共同通信論説委員長、現在国際ジャーナリスト著。二〇二〇年二月第一刷発行)から、紹介する。以下のこの事件によってロシアがここから追放され、G八がG七になったのである。
『(二〇一四年の)クリミア併合とその後の(ロシアへの)制裁は、ロシアと米国の関係を決定的に悪化させ、中ロを接近させた。その結果、北方領土返還の道筋も見えなくなった。地政学的に大きなインパクトを持つ対ロシア制裁とはどんなものなのだろうか。
 クリミア半島は帝政ロシア時代の一九世紀から保養地として知られ、ロシア系住民が六〇%を占め、ウクライナ人は二五%と少数派だった。黒海に突き出ている半島にはロシア黒海艦隊の基地があり、ロシア海軍が地中海に出る戦略的要衝である。(中略)
 ウクライナでは二〇一三年一一月から親ロシアのビクトル・ヤヌコビッチ政権への激しい市民デモが起こり、翌一四年二月には政権が崩壊。これを受けて親ロシア派の武装勢力がクリミア半島の議会や空港を占拠し現地の政治権力を奪取し、さらには半島全域で行われた住民投票で九六・七七%がロシアへの編入を支持し、欧米が猛反発する中、三月一八日プーチンはクリミアの編入を宣言した』
  この後のことについては、この三月二四日の朝日新聞に、元国連難民高等弁務官事務所職員、千田悦子氏がこういう文章を寄せていた。
『一四年以降のドンパス地域は、ウクライナ政府の非制御地(NGCA)と制御地(GCA)との境界線を中心に戦闘が常態化し、人々が西へ逃げていた。親ロ派によるロケット弾発射や発砲、それを迎え撃つウクライナ軍の砲撃戦で、家や学校、病院、公共施設などが破壊されたそれらの修復を初めとするプロジェクトの進行調整を私は担当した。日中、砲弾の音を間近に聞きながら仕事をする日もあった・・・・ロシアの歴代大統領が恐れてきたNATO拡大についてロシアの言い分を聞きつつ、今後の緊張を緩和する方向性をNATO全体で探る必要があるのではないだろうか』

  この境界線戦闘によって以降一九年までに双方一万人を超える死者が出ているという資料もあったうえで、今年二月二四日のロシア侵攻である。ついてはこの侵攻直前まで、こういう事実があったと明記しておきたい。ウクライナの大統領はあくまでもNATOには加盟すると、それでも「ロシアは攻めて来ない。来るという人はその証拠を見せて欲しい」と表明し続けていた。なぜ、どういう根拠でこの表明があったのか。

「BSフジ・『プライムニュース』三月二八日放送」のネット記事から、真田幸光 愛知淑徳大学教授の見解を以下に紹介してみよう。三菱UFJ銀行出身の国際金融学者である。
【 英米が真に狙うはロシアの先の中国叩きか。日本は慎重に様子見を
(前略)
新美有加キャスター 国際的な信用を落としてまでも各政策を行うプーチン政権。経済的にはどういう利益が出るものですか。
真田幸光 基本的にはない。むしろ、そこまでロシアが追い込まれ、貶められている。
反町理キャスター プーチンがそうするように仕向けていると。その主体は誰ですか?
真田 英米だと思います。今の覇権争いにおけるアメリカの一番の敵は中国。中国とロシアがくっつくことは極めて怖い。まず、ロシアの力である資源と軍事力を徹底的に落とす。最近の国際金融筋は、ウクライナ問題においてプーチンの力がかなり落ちていると見ている。そろそろ落としどころを探し、金融で中国の首を絞めることが始まるのでは。
反町 なるほど。ロシアに対して英米は、経済制裁や国際世論、武器供与も含めて追い込み、プーチン大統領が愚策を打たざるを得ないようにした。すると、武力をもってウクライナを救うつもりは最初からなく、ロシアを潰して中国を叩くことに向けたステップとしてウクライナ侵略を見ていたと聞こえるが?
真田 そう申し上げました。ウクライナが、そして大陸ヨーロッパが踊らされた部分が結構あるのでは。
反町 怖い話だ。畔蒜さんは?
畔蒜泰助 笹川平和財団主任研究員 これまでの米露の交渉を見ると、アメリカはロシアがウクライナに侵攻する危険性を相当感じていて、かなり警告をしたと思う。一方、私が知っているロシア人の専門家は皆、ウクライナへの侵攻などあまりにも愚策でやるはずがないと言っていた。今は当惑している。プーチンにはもっと別の手もあった。
反町 英米が本当に睨んでいるのがロシアの先の中国であるとすれば、日本はどのようについていけばよいのか。
真田 難しい。日本最大の同盟国はアメリカで、価値観の共有という意味できちんと合わせる必要があるが、先んじて対露制裁や中国への何らかの動きをし過ぎると、はしごを外される危険性がある。また場合によっては、世界の中でかなりの実体経済を握る中国の側が勝つ可能性もある。どう転ぶかわからず、とりあえず様子を見るのが生き延びる手だて】

  戦争嫌いの僕は例によって、この戦争を起こしたプーチン・ロシアを今でも、どれだけでも非難する。だからこそそれだけでは済まず、一般マスコミ物の他にもここまでの詳しい経過などをいろいろ読むことになった。そこで出会ったのが「プーチンもウクライナも英米によってこの『あまりにも愚策』へと追い込まれた」論なのである。すると、これを傍証するようなものをどうでも探したくなって、やっと一つ見つけた証拠が、これだ。

『「ヤツェニュクには政治と経済の経験がある。クリチコが入るとうまくいかないだろう。国際的に信頼されている人物を招いて一役買ってもらえるといいが・・・」
 政変のさなか、アメリカのヌーランド国務次官補とキエフ駐(ちゆう)箚(さつ)のパイアット大使のふたりが、この政変を支持し、暫定政権の人事について電話で話し合う様子がリークされたエピソード(BBC、二〇一四年二月七日)も、いまでは忘れられた感がある。
 果たしてその後、ふたりが描いた筋書きどおり、クリチコはキエフ市長になり(プロボクシングの元世界チャンピョンで、ロシア軍と戦う現キエフ市長である)、ヤツェニュクはマイダンで開かれた勝利集会で〝革命〟政権の暫定首相に指名される。』

 この文章の出典は、月刊誌「世界」四月臨時増刊号「続・誰にウクライナが救えるか」。二〇一四年マイダン革命当時のウクライナ政権人事をアメリカが握っていたと示されている。筆者はエコノミスト・西谷公明氏。早稲田の大学院を出て、長銀総合研究所、ウクライナ日本大使館専門調査員、その後トヨタロシア社長という経歴の東欧専門家である。

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八十路ランナーの手記(426) 意外、厄介!   文科系

2022年05月02日 07時57分55秒 | スポーツ

 前回 23日初めに、こんな故障の記録がある。

『13日に10キロ走ることができて「怪我からの完全復活!」と大喜びしたのもつかの間。15日も10・5キロを走った次の18日、82分で11キロ走ったその最後ごろに、左もも前部外側にごくごく軽い凝りというか筋肉疲労痛というか、これが次の日への兆候だったのである。20日、全く同じようにジムで注意して走り出し30分3・7キロを終える頃、そこがはっきりと筋肉痛。これを疲労痛と解して、プラス1キロ強を床で走り増したのがいけなかった。夕方には、階段上りもそろり、そろりだ。』

 さてこの故障、脚で地面をトーンとつついて走るその骨盤の左付け根前外側に当たる箇所と分かってきた。間違いなく、左脚上部股関節が震源であって、以降今日まで5キロ以上は走れていない。意外に重いから医者に行った方が良いとやっと理解した。ということで、怪我で休み休みのこの4月も87・6キロ。これで1月の175キロ以降は、2月120キロ、3月98キロと、2月の手の怪我ドクターストップに始まって、以降の左脚2回故障(最初フクラハギ、次いで今回の左股関節)が重なって、僕のランはすっかり下降線を辿っている。怪我や故障と、練習不足・筋力低下との悪循環の一つの結末なのだろうが、地面反発力を使って走るやり方にとっては今回の故障箇所は軽くと生命線のような部分。やっとそう認識したので、ごくごく慎重に対処しようと決めた。自転車や筋力補強運動など痛みが出ないやり方でカバーしているつもりだったが、怪我続きで体力、筋力が相当落ちているのだろう。週明けの2日すぐに医者に行くべきだ。

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G20、孫崎享の正論  文科系

2022年05月01日 12時37分05秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊

「孫崎享のつぶやき」にこんな記事が載ったが、多くの日本マスコミの「時流に乗っただけとか、アメリカ発ニュース・アクセス記事とか、その場限りの無責任論調」に比べていつも正しいと思う。彼が吐くのはいつも正論と読んできたから毎回愛読している。今時異色の元外務省国際情報局長である。だからこそ、普通のマスコミには載らない珍しい重要海外ニュースや意外な正論視点を提供し続けてくれている。

『 インドネシア、素晴らしい外交を展開。

 11月開催されるG20にロシアを出席させない様強い圧力。バイデンは3月24日、露をG20=主要20か国の枠組みから排除すべきとの考えを示す。この中、インドネシアは露主席し、同時にゼレンスキーも招待。
 日本においては一億総ロシア糾弾、一億総制裁で世界中が同じものを求めていると思っている。
 国連で非難決議は採用されたが、アルゼンチン、トルコ、ブラジル、インド、インドネシア、サウジアラビア、中国は制裁を実施していない。
 こうした中、G20首脳会議が11月に予定され、米国等はロシア排除を呼び掛けている。この中インドネシアはロシア出席、ウクライナのゼレンスキーを招待の方向を出した。
 紛争に対し、一定の方向を出す時、双方の主張を聞くのは当然のことであろう。その当然のことを米国の圧力でG7等は出来ないが、それをG20の議長国のインドネシアが提言した。(以下略)』

 

 アルゼンチン、ブラジルは、アメリカの中南米搾取に苛め抜かれた国。トルコは、アメリカによる革命輸出によってシリアのようにあわや政権崩壊にまで行きかけた国。インドはなぜか今回もはっきりと米ロ中間をとり続けている。サウジは最近、言わばアメリカに裏切られた国である。いずれも、イラク戦争のことを忘れていないのだろう。ちなみに、孫崎文中の7国は、G20加盟国だ。G7にBRICS5国に加えて、アルゼンチン、メキシコ、オーストラリア、インドネシア、韓国、サウジ、トルコ、EUである。

 これらの国々は、「ロシアは確かに酷いが、嘘の理由で世界を巻き込んであれだけのイラク戦争をやったアメリカがどの口でこのロシアをこれほど非難できるのか。世界に向けた対ロ印象操作技術を総動員したこれほどの『冷酷、残酷なロシア』は、何か邪な意図あってのことに違いない」という正しい認識なのだろう。戦友を目の前で殺されたら人は鬼にもなるだろう。戦争とは、いつもどこでも冷酷で残酷なものである。だから極悪なのである。だからこそ、憎しみの連鎖など作ってはいけない。

 ちなみに、米軍ヘリコプターが一般イラク住民を機銃掃射しまくっていた映像を後の世界に送り出したウイクリークス主ジュリアン・アサンジは、米国家重大犯罪者として永久に獄に繋がれる運命になっている。この正義の人を、今世界はどれだけ覚えているか!

 

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