夕刊フジに最近よくあるこんな思考が載っていたのだが、これは誤りである。今の人類の普通の感じ方、考え方とは違うけど、今なお世の一部にのさばっている、偏った感性、思考と言うほかはない。
『 北朝鮮支援発言の林外相に批判噴出「放っておけばいいとは、ならない」 横田めぐみさん拉致された新潟で 有本氏「就任以来、発言に『ズレ』が」 配信 夕刊フジ
林芳正外相の発言に、また批判が噴出している。北朝鮮工作員に、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=が連れ去られた新潟市で22日に行った講演で、北朝鮮での新型コロナウイルスの感染拡大について、「放っておけばいいとは、なかなかならない」と語ったのだ。来日中のジョー・バイデン大統領と拉致被害者家族会が面会する前日に、一体どういう政治センスをしているのか。』
このどこが、どう、誤りであるか。たった一言、ここに含まれたこういう思考が、今日まで人類が蓄積してきたこういう感性、文化に対して誤りなのである。
「その国の指導者がその時代の人類感情、常識に照らして酷い人間でありすぎれば、その国民はどんどん死んでいって当たり前だ(と他国は振る舞うべきだ)」
こういった問題・回答を真っ正面から掲げた人が、現在世界にどれだけ居るかはともかくとして、これが正しいと思う人間がどれだけいるかと、今改めて問うてみたい。