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八十路ランナーの手記(428) 普通に生活している  文科系

2022年05月11日 07時26分12秒 | スポーツ

 前回7日のここに膀胱癌が発見されて、19日に方針が、26日に選択した手術が始まると書いた。肺などへの転移とか、悪性度、浸潤度も19日に分かり、ここから手術の形態(選択)も決まっていくのだろう。膀胱内視鏡で実物を見た医師から「大きい、しっかりした癌」と言われたから進行したものとも思うが、今までと同じように普通に生活している。まー、ランナーで身体は若いのだから、癌もすぐに大きくなるのだろう。
 ギターの練習は欠かさず教室にも通っているし、走るのをほぼやめているが、これは激しい運動は癌の進行を早めるだろうという思いからで、スクワット50回とか外出は自転車でとか体力維持の最低限は身体を動かしている。孫の習い事送迎や「野菜スープ」など食事作りや今の庭仕事もやり、9日には兄弟4人とその配偶者3人、計7人の会食会ではいつもと同じように普通にお酒も飲んだし、皆食した(ただ、普通に家に居るときは飲まない日を多くしている)。名古屋駅ツインビルの12階「名古屋 浅田」の料理はとても美味しかった。吉兆とか、八日市の招福楼とかでも食べたことがあるが、浅田(伊兵衛 本店は金沢)は、「伝統はしっかりと踏まえて、もっと新しく、洗練された、多様な日本料理をすこしずつ勢揃い」という感じだった。そして明日は、同人誌の友人と昼食時に飲むことになっている。

  特に読書についてだが、素晴らしい本を2冊見つけた。いずれもルドガー・ブレグマンというオランダ出身(ユトレヒト大学とカリフォルニア大学を出ている)の歴史家、ジャーナリストの著作なのだが、「隷属なき道」と、「Humankind 希望の歴史」(上下2巻本)というもの。前者は、こんな副題からばっちりとその経済学史的内容が分かろうというもの。「AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働」。

 後者には、「サピエンス全史」のユバル・ノア・ハラリと「人新世の「資本論」」の斉藤幸平の推薦が、それぞれこんな風に付いている。「わたしの人間観を、一新してくれた本」、「あらゆる分断を統合しうる一冊」。経済学史的内容がより分かりやすい前者はまだパラパラとしか読んでないが、この後者の本の内容はごく簡潔に言えばこうなる。この50年特に大流行の性悪説に対して、性善説が正しいという歴史的証明をしてみたというような著作なのだ。もちろん、性善(悪)説とは、この世のことについての相対的な「表現」には違いないのだが、前の著作と併せて言えばまーこんなケインズ経済学的内容になるのだろう。

「AIと結びついたこの50年の金融暴力世界を換えるのは、人類史からのこんな18章の知恵ではないか」

 医者である兄が、自分の死に方についてかねがねこう言ってきた。
「身心とも健康なままから、癌で死ぬのが一番良い。癌はパタッと死ねるから」
 今までの検査への担当医の言葉や反応、僕の身体の諸現象などから推察して僕はそうなるだろうと今思うのだが、残された人間と別れることを考えるとやはり悲しい。連れ合いとか子どもとか、そして特に僕と仲良しの孫二人・・。まー、僕が死んでも生活には全く困らないのは慰めになるが。僕自身の方は、「夢を見ない永遠の眠り」ということで心の整理はついている積もりだ。ここにも、そういうこと、体調や心境なども示し、書き留めていくことになるだろう。もちろん、身体の痛みなどに耐えて書ける内はということだが。

コメント
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