今日は関東大震災の日。1923年のこの日の朝鮮人虐殺問題をめぐって、昨日、松野官房長官が記者会見でこう述べたとのこと。
「(過去の政府の会議が報告書で虐殺を認定していることについて、その報告書は)有識者が執筆したものであり、政府の見解を示したものではない」
「政府内で事実関係を確認できる記録が見当たらない」
松野氏はさらに、この事件の事実関係を調査することも否定的だと報道された。歴代内閣が調査もしていないのをよいことに記録がないと言い続けるのは、否定できない事実からただ逃げ回っているだけ。相手を人として馬鹿にした卑劣な外交と言えて、恥ずかしい限りだ。
この問題については、当ブログのこの24日にも、国家公安委員長の同じ答弁をご紹介した。一体どういうことなのだろう。自国の見栄えだけのために、殺された人々、その国のことを全く考慮しないという意味で、人の仕業としてあまりにも品格がない態度だと言いたい。自民党政府がよくやって来たように、今でもこういう言葉、考えを押し通して、開き直っているような。
「(過去の政府の会議が報告書で虐殺を認定していることについて、その報告書は)有識者が執筆したものであり、政府の見解を示したものではない」
「政府内で事実関係を確認できる記録が見当たらない」
松野氏はさらに、この事件の事実関係を調査することも否定的だと報道された。歴代内閣が調査もしていないのをよいことに記録がないと言い続けるのは、否定できない事実からただ逃げ回っているだけ。相手を人として馬鹿にした卑劣な外交と言えて、恥ずかしい限りだ。
この問題については、当ブログのこの24日にも、国家公安委員長の同じ答弁をご紹介した。一体どういうことなのだろう。自国の見栄えだけのために、殺された人々、その国のことを全く考慮しないという意味で、人の仕業としてあまりにも品格がない態度だと言いたい。自民党政府がよくやって来たように、今でもこういう言葉、考えを押し通して、開き直っているような。
「震災当時においては、植民地は合法。当時の合法を現在の観点で裁くことはできない」
この言葉、考えに基づくような開き直りが内々に存在しているからこそ、韓国がよく怒ることになるのではないか。歴史的現在の観点からこそ、他国への言動を決めるべきなのだ。それが普通の人の道、それに沿った外交というものだろう。こと植民地問題が関わる外交言動については特に、日本国家は品性下劣である。
ちなみに、サッカー関連その他のネットに韓国を貶めつつ日本を持ち上げる品性下劣ニュースが多いのも、こういう政府姿勢に迎合したものではないか。新自由主義経済全盛以降の日本国家は、何かやたらに国家間競争、闘争意識が強くなりすぎているように思われてならない。こういう感性が政治・外交を覆う時、関係他国に対してのみならず、自国の民主主義にとっても悪いことにしかならないと思う。戦前日本をまともに反省していない姿でもあるのだから。
御指摘の通りです。
事実もしくは真実にまともに向き合えない安倍政権以降の自民党政治の劣化はひどいものです。
松野官房長官は、どちらかというと常識人と思っていましたが、朱に交われば赤くなるたぐいで答弁スタイルがますますレベルダウンです。
安倍晋三の亡霊が未だに自民党の中を漂っているのでしょう。
こんな時代は、人間も劣化するばかりだ。特に政治家がそうで、口だけの不誠実、「自国のことだけ」、保護貿易など対立も起こりやすい。
本当は、過去ケインズが音頭を取ったように国連で相談し合わなければいけないのだが、アメリカにその気が全くなくって、自国の覇権維持だけという有様。日本やG7がこれにくっついているだけだから、余計に先が見えない。国連ではスティグリッツ報告など世界経済改革案なども出ているのだけれど。
大変な時代になりました。斉藤幸平も言うように、地球が駄目になるかも知れぬと言うのにね。