今は、三つの曲を同時にやっている。ビラローボスのプレリュード一番とバリオス「大聖堂」の第三楽章、およびプジョール「アメリアの遺言」である。前の二つは、過去に暗譜したけどまだ人前では弾く自信のない曲で、その復習。「アメリア」は、新たに暗譜して先回初めて先生に聞いてもらい、次回には一応終えようと思っているもの。ただこの曲、僕の暗譜群に加えるかどうかは、まだ決めていない。暗譜群というのは、暗譜を維持していく僕の大好きな曲群のことであって、これに加えれば月に三回りほどは必ず弾き回していくことになって、まー僕のギター生活の宝物と言える20数曲のことだ。新たにある曲を加え別の曲を落とすということも重ねてきたこれらは、こんな大きい活用法があった。
人前ではまだ弾けないけど大好きで暗譜したという曲をいつか弾ける日を楽しみに日々温めてきたという、そんな曲も多い。そういう曲を「とうとう発表会でこれがなんとか弾けた!」というのが、僕の最近のパターンになっている。バリオスの「郷愁のショーロ」、タレガの「マリーア」、ソルのエチュード作品6の11番などだ。たとえ下手だったとしても、このような経過から何とかこれが弾けたという喜びは、とても大きい。
ビラローボスの一番は、昔暗譜群に入っていて暫く弾いていたのを5年以上前にここから落としたもの。最近ちょっと弾いてみたら、一週間ほどで全ての暗譜が蘇ってきて、今回は自分なりの完成を目指して弾いている。大先輩のお一人も言っていたが、昔きちんと暗譜した曲は10年ぶりに弾いても、弾いている内に指が次第に思い出してくれるものである。 彼と僕と両方の経験から80歳になってもなお指が思い出してくれると実証済みなのだから、人間の脳って不思議かつ凄いものだと思う。
大聖堂は、2010年春からずっと暗譜群に入っているが、ちょっとまだ人前では弾けないという曲。僕には特に、第三楽章が難しい。
これらの暗譜群曲にはさらに、もっと年を取ってもギターという楽器をずっと楽しく弾き続けられるはずだというそんな目論みも持ってきた。そもそも、これらのどれかを選んで日々自由に弾き回せるだけでも幸せな老後になるだろうと、そんな風に考えてきたのである。長く断続的でかつ下手な一人習いの後、リタイアー後の62歳で初めて先生なるものについて今15年という僕だから、先生についた最初から老後生活設計という意図も持てたのだった。この老後の楽しみ作りは、自分ながら大成功と言える。
易しいの、難しいのいろいろ揃えて大好きな曲を集めているわけだから、それらが暗譜ですらすらと出て来た上に、その日その日いろんな箇所でいろんな弾き方をあれこれと試みてみられるというのがまた、大きな楽しみになっている。クラシックギターの楽譜はピアノの楽譜に最も似ていて、旋律をいろんな弾き方の和音で飾っていくという中身になっている。つまり、ピアノに近い広い表現領域をもっているという、それを活用できるという楽しさなのである。
なお、上に書いたソルのエチュード作品6の11番について、このブログに以前随筆を書いた。興味のあられる方は、お読み願えれば嬉しい。17年9月8日「随筆 ソルのエチュード、セゴビア編17番」という題名になっている。これの出し方は、右欄外のカレンダー下「バックナンバー」の17年9月をクリックすることから入る。すると上の今月分カレンダーがその月のものに換わるので、その8日をクリックする。すると、エントリー本欄がその日のエントリーだけに換わるので、お求めのものをお読み願える。重ねて、よろしく。
人前ではまだ弾けないけど大好きで暗譜したという曲をいつか弾ける日を楽しみに日々温めてきたという、そんな曲も多い。そういう曲を「とうとう発表会でこれがなんとか弾けた!」というのが、僕の最近のパターンになっている。バリオスの「郷愁のショーロ」、タレガの「マリーア」、ソルのエチュード作品6の11番などだ。たとえ下手だったとしても、このような経過から何とかこれが弾けたという喜びは、とても大きい。
ビラローボスの一番は、昔暗譜群に入っていて暫く弾いていたのを5年以上前にここから落としたもの。最近ちょっと弾いてみたら、一週間ほどで全ての暗譜が蘇ってきて、今回は自分なりの完成を目指して弾いている。大先輩のお一人も言っていたが、昔きちんと暗譜した曲は10年ぶりに弾いても、弾いている内に指が次第に思い出してくれるものである。 彼と僕と両方の経験から80歳になってもなお指が思い出してくれると実証済みなのだから、人間の脳って不思議かつ凄いものだと思う。
大聖堂は、2010年春からずっと暗譜群に入っているが、ちょっとまだ人前では弾けないという曲。僕には特に、第三楽章が難しい。
これらの暗譜群曲にはさらに、もっと年を取ってもギターという楽器をずっと楽しく弾き続けられるはずだというそんな目論みも持ってきた。そもそも、これらのどれかを選んで日々自由に弾き回せるだけでも幸せな老後になるだろうと、そんな風に考えてきたのである。長く断続的でかつ下手な一人習いの後、リタイアー後の62歳で初めて先生なるものについて今15年という僕だから、先生についた最初から老後生活設計という意図も持てたのだった。この老後の楽しみ作りは、自分ながら大成功と言える。
易しいの、難しいのいろいろ揃えて大好きな曲を集めているわけだから、それらが暗譜ですらすらと出て来た上に、その日その日いろんな箇所でいろんな弾き方をあれこれと試みてみられるというのがまた、大きな楽しみになっている。クラシックギターの楽譜はピアノの楽譜に最も似ていて、旋律をいろんな弾き方の和音で飾っていくという中身になっている。つまり、ピアノに近い広い表現領域をもっているという、それを活用できるという楽しさなのである。
なお、上に書いたソルのエチュード作品6の11番について、このブログに以前随筆を書いた。興味のあられる方は、お読み願えれば嬉しい。17年9月8日「随筆 ソルのエチュード、セゴビア編17番」という題名になっている。これの出し方は、右欄外のカレンダー下「バックナンバー」の17年9月をクリックすることから入る。すると上の今月分カレンダーがその月のものに換わるので、その8日をクリックする。すると、エントリー本欄がその日のエントリーだけに換わるので、お求めのものをお読み願える。重ねて、よろしく。