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狂気のアメリカ政治(4)世界史の現在  文科系

2018年07月26日 15時13分48秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 日米をよく観ると、世界史の現在が非常によく理解できる。なんせ、つい最近まで世界経済の2大国だった国が急激に傾き始めているのだから。この2国の激変にこそまさに、世界の激変の在り方、及び将来方向が顕れているということだろう。

 いまのアメリカは、まるで漂流船だ。WTO・世界貿易機関の世界経済規則に背を向け、世界が決めた地球温暖化対策から離脱してこの熱波を増やし続け、ただ一国力に任せたエゴに動き始めたトランプ・アメリカ。そのアメリカがさらに、各国に軍事大増強をやれと強力に迫りはじめた。ヒトラーは自国の軍事大増強で失業者を無くし、「景気をよくした」結果あのような結末を迎えたが、アメリカも世界のあちこちで戦争でも起こってくれと言わんばかりではないか。イラク戦争や、シリア内乱のようなことを世界中に期待しているのだろうか。さすればアメリカの高価な兵器が売れるとばかりに。
 これら全ての背後に、この事があるのは明らかだろう。アメリカ国家の累積赤字は、そのGDPの4倍である。

 このアメリカに依存して成り立ってきたような最近の日本は、もっと悪い側面も多い。この20年ほどで国民1人当たりGDPが世界5位以内から30位ほどに下がった事が、その典型現象、顕れだろう。正規職はどんどん減って、不安定労働者ばかり。それで、国家累積赤字はGDPの2倍だけど、これでもまだこれが4倍のアメリカの言うがままで軍事も大増強しようとしている! そして、これら国民生活数々の不満を抑えるのが、安倍政権の歴史的役割であったかというような政治! この政治は今やさらに、ヤクザの胴元のようなことをやってまで、収入を得ようとし始めた。


 これらの表面的原因も、いまはもう分かっている。人件費の安い国に生産を持って行かれて、貿易赤字が酷いからだ。人件費の高い先進国は軒並みそうなってきて、そこで活路を求めたのがマネーゲームだった。この20年ほどの英米日などは、物貿易の赤字分を、野放しのような世界相手の金融利益で必死に取り返してきたのだった。そして、そういう金ができるだけ流れ込んで、自国で運用されるようにと、税をどんどんまけてやったり、タックスヘブンで脱税することを実質見逃してやったりさえしてきた。


 さて、こんな世界はこれからどうなっていくのか。正規職は死にものぐるい、結婚もできず、子どもも作れない失業者、不安定労働者が世界的にどんどん増えて、先進国の金はマネーゲームに集められるばかりというこの世界は。ただ1つ分かっている真実はこれだ。先進国労働者にまともな職場が増えてその給料が上がるという抜本策をこうじない限り、全世界がさらにじり貧になっていくだけである。金融業を重視してそこにいくら金が集まっても、それ自身は何の職も作れず、まともな職を作るための長期投資こそ望まれているはずである。そして、そういう長期投資は今やもう、一国単位では不可能になったのではないか。また例えば、中国主導の一帯一路戦略は世界に多くの職を作り出すだろうが、日米の参加がない限り必ず歪んだものになるはずだ。つまり、世界の金を世界に職を作るために使う。そのことはもう、金融立国だけでも、物立国だけでも不可能になっているのだと思う。国連の仕事なのだろう。ところが、その国連をばアメリカがどんどん無視してきたという事実があるから、世界史はややこしい。
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「よたよたランナーの手記」(226) 10キロ時に回復  文科系

2018年07月26日 10時24分02秒 | スポーツ
 熱波の中では、市営ジムの冷房が格別に有り難い。6月からは外走りを全くせず、ジムと自宅の階段往復だけ。そのジムでは7月になってこんな風に調子を上げてきた。

 1回の時間制限30分×2回の距離で、ウオームアップのための緩走時間も込みにしてのタイムだが、5日7・9キロ、12日8・4キロと来て、14日に8・7キロ、18日8・9キロ、21日9キロ、そして25日には9・1キロを越えた。
さて、これだけ急にスピードを上げて間遠に走っても77歳の身体のどこも痛めないというのは、間の日に階段往復などの筋トレをちゃんと入れているし、翌日の疲れなどをきちんと観察して次の走行日を決め、心拍計の数値なども見ながら走っているからだ。

 さてそれでも、昨日25日などは、後半の30分の走りで22分を時速10キロ以上で走れたのには、自分でも驚いた。10・5キロ時7分もやってみたが、まだまだ走れるという感じだったから、この調子なら16年5月27日の9・5キロも近く越えて行けそうだ。16年末前立腺癌の陽子線治療前の走力に戻るということになる。ほとんど故障もなく、これだけ走力回復ができているのは、僕の身体に合っているという意味で科学的なトレーニングできていたということだろう。マシンランニングの弱点、蹴り足が弱くなることへの対策も自分なりにちゃんとしてきたことだし。その証拠が、ストライドの広さ。10・5キロ時で走っても、ピッチ160をほとんど越えていないのである。僕としては数年前に戻ったと感じながら走っていた。

 昨25日の様子を、ウオームアップ緩走時間もある前半を除いた後半の30分で観てみると、こんなふうだ。初め少し8キロ時以下で走ってから、10キロ時と10・5キロ時に上げるインターバル走行をやった。10キロ時が2回合計15分、10・5キロ時が1回7分で、合計距離は4・7キロになっていた。10キロ時の心拍数も155以下だったから、このスピードで30分は走れるようになったなという感触を得られたのだが、これは随分久しぶりのこと。10キロ時が怖くなくなったというのがなにしろ嬉しかった! いつものように無理をしないでここまで来られたのだから、この先が楽しみで仕方ない。2010年の慢性心房細動・カテーテル心臓手術からランナー復活を遂げた上に、さらに16年の前立腺癌治療が重なった身体だから、特に感慨が深いのだろう。
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