日夜命をかけているような賭屋はやはり分かっている。今夜の2ゲームのことだが、日本人が考えるよりも遙かに勝敗の行方を計算するのが難しいということを。イギリスのブックメーカー『ウイリアムヒルズ』の二ゲームの両チーム掛け率を観ると、こんな数字になっているのだそうだ。
『ブラジルはメキシコに対して優位が予想され、勝利のオッズは1.5倍。メキシコの勝利は7.5倍、PK戦突入を意味する引き分けは4倍となっている。一方、ベルギー対日本戦はそれ以上に両チームに対する勝敗予想に開きがある。ベルギーの勝利は1.36倍、日本の勝利は9.5倍、引き分けは4.5倍というオッズだ』
どうだろう、日本スポーツ・マスコミの論調からすると、この二つのゲームがこんなに接近しているなんて信じられない人が多いのではないか。ドイツを負かしたメキシコがブラジルに勝つ確率が7・5倍であるのに対して、日本がベルギーに勝つ確率が同じような数字の9・5倍とある。FIFAの世界順位という数字も日本人が思っているようには、当てにできるものではないのだし。たとえば、直近の上位チームがすでにこのように敗退している。
1位のドイツと8位のポーランドが、一次リーグ敗退。4位ポルトガルと5位アルゼンチン、10位スペインなどがトーナメント初戦敗退。ポルトガルは14位のウルグアイに、アルゼンチンは7位のフランスに、スペインに至っては70位のロシアに敗れた。サッカーは組織で戦うものだから、組織のでき、その相性次第で何でも起こるゲームと言えるのだろう。
ちなみに、日本とベルギーは非常に相性がよいのである。この相手がいつも、個人プレー中心で、しかも前に出てくるから、日本のプレスがかかりやすいのである。さらに加えて、この4年の間にアジア勢はずいぶん強くなった。ロシア大会アジア勢では、イランはモロッコに勝ち、ポルトガルと引き分けているし、韓国はドイツを引きずり下ろしたのだし、サウジはエジプトに勝っている。
あんな汚いゲームを命じた監督は負けたらよいとは思うものの、選手には勝たしてやりたい。が、そういう選手の勝ちも監督の手腕ということだから、極めて複雑な心境である。西野はなぜ、全力で向かわせなかったのだろう? あの後のポーランド相手に、1対0にするだけで良かったのである。できたはずだし、それが次への大変な良循環的相互作用を生むという、自信にもなったはずである。あんな偽善をもたらすFIFAのフェアプレー点数制度は、大会後に即刻見直されることになるのはたしかだろうが。
『ブラジルはメキシコに対して優位が予想され、勝利のオッズは1.5倍。メキシコの勝利は7.5倍、PK戦突入を意味する引き分けは4倍となっている。一方、ベルギー対日本戦はそれ以上に両チームに対する勝敗予想に開きがある。ベルギーの勝利は1.36倍、日本の勝利は9.5倍、引き分けは4.5倍というオッズだ』
どうだろう、日本スポーツ・マスコミの論調からすると、この二つのゲームがこんなに接近しているなんて信じられない人が多いのではないか。ドイツを負かしたメキシコがブラジルに勝つ確率が7・5倍であるのに対して、日本がベルギーに勝つ確率が同じような数字の9・5倍とある。FIFAの世界順位という数字も日本人が思っているようには、当てにできるものではないのだし。たとえば、直近の上位チームがすでにこのように敗退している。
1位のドイツと8位のポーランドが、一次リーグ敗退。4位ポルトガルと5位アルゼンチン、10位スペインなどがトーナメント初戦敗退。ポルトガルは14位のウルグアイに、アルゼンチンは7位のフランスに、スペインに至っては70位のロシアに敗れた。サッカーは組織で戦うものだから、組織のでき、その相性次第で何でも起こるゲームと言えるのだろう。
ちなみに、日本とベルギーは非常に相性がよいのである。この相手がいつも、個人プレー中心で、しかも前に出てくるから、日本のプレスがかかりやすいのである。さらに加えて、この4年の間にアジア勢はずいぶん強くなった。ロシア大会アジア勢では、イランはモロッコに勝ち、ポルトガルと引き分けているし、韓国はドイツを引きずり下ろしたのだし、サウジはエジプトに勝っている。
あんな汚いゲームを命じた監督は負けたらよいとは思うものの、選手には勝たしてやりたい。が、そういう選手の勝ちも監督の手腕ということだから、極めて複雑な心境である。西野はなぜ、全力で向かわせなかったのだろう? あの後のポーランド相手に、1対0にするだけで良かったのである。できたはずだし、それが次への大変な良循環的相互作用を生むという、自信にもなったはずである。あんな偽善をもたらすFIFAのフェアプレー点数制度は、大会後に即刻見直されることになるのはたしかだろうが。