これは、政府が外務官僚を試すための踏絵なのか。まだ、一波乱も二波乱もあり得る政府人事だと思う。今夕刊に載った「中国大使に丹羽(宇一郎伊藤忠商事相談役)氏 初の民間出身」(朝日夕刊)のことだ。
【 中国政府は日本側の打診に対し、外務省大洋州局長の経験者などの外務省OBを希望する意向を示しているという。中国側との調整がつけば、今夏にも発令する見通し。一方、中国との間では東シナ海ガス田の共同開発問題など主権がからんだ難問もあり、外交経験がない大使の起用については国内からも危ぶむ声も出そうだ 】
まだ先の発令が、いまどうして公表されたのか? 「官報複合体」の共同すっぱ抜きなのか、政府のアドバルーン(踏絵)なのか? 僕は前者だと思った次第。文中「外務省OBを希望する意向を示しているという」とか「国内からも危ぶむ声も出そうだ」とか、外務省が言いたくてしかたなさそうな言葉が含まれているし、隠密裏に進められるはずの人事が早くに公表されるって、普通は反対派のやることだから。内容もいかにも、外務官僚たちの勘所だし。
「官報複合体」による、新政権への新たな挑戦と見たがどうだろうか? 大使がどんどん民間に行けば、外務官僚の天下り先がどんどん少なくなっていく。こんな説明もあった。
『これまでも比較的小規模な国の大使には民間人が任命されることがあったが、主要国の大使では極めて異例。実現すれば、民主党外交の象徴的存在となりそうだ』
そう、「東アジア外交」は今や日本の生命線。中国大使この人選は確かに、まさに「民主党外交の象徴」。はて、外務官僚がこれを黙って見過ごすだろうか。現政権の実権が、官僚か政府かどちらにあるのか、ある意味面白い見物である。僕は、民主党政権あと3年で、どんどん官僚の特権が無くなっていくことが、今最も国民のためになることだと考えている。今の外務省なんて、自己の利益のためなら政府の意向に反してでもアメリカと取引しそう。そしてそれが国益に反しそう。普天間「抑止力」では、それがあったと僕は思う。極端な陰謀説を語るとするならば、日本外務官僚の対米入れ知恵も直接間接にからんで天安が起こり、鳩山流「抑止力」が台頭したのではないかとか。
【 中国政府は日本側の打診に対し、外務省大洋州局長の経験者などの外務省OBを希望する意向を示しているという。中国側との調整がつけば、今夏にも発令する見通し。一方、中国との間では東シナ海ガス田の共同開発問題など主権がからんだ難問もあり、外交経験がない大使の起用については国内からも危ぶむ声も出そうだ 】
まだ先の発令が、いまどうして公表されたのか? 「官報複合体」の共同すっぱ抜きなのか、政府のアドバルーン(踏絵)なのか? 僕は前者だと思った次第。文中「外務省OBを希望する意向を示しているという」とか「国内からも危ぶむ声も出そうだ」とか、外務省が言いたくてしかたなさそうな言葉が含まれているし、隠密裏に進められるはずの人事が早くに公表されるって、普通は反対派のやることだから。内容もいかにも、外務官僚たちの勘所だし。
「官報複合体」による、新政権への新たな挑戦と見たがどうだろうか? 大使がどんどん民間に行けば、外務官僚の天下り先がどんどん少なくなっていく。こんな説明もあった。
『これまでも比較的小規模な国の大使には民間人が任命されることがあったが、主要国の大使では極めて異例。実現すれば、民主党外交の象徴的存在となりそうだ』
そう、「東アジア外交」は今や日本の生命線。中国大使この人選は確かに、まさに「民主党外交の象徴」。はて、外務官僚がこれを黙って見過ごすだろうか。現政権の実権が、官僚か政府かどちらにあるのか、ある意味面白い見物である。僕は、民主党政権あと3年で、どんどん官僚の特権が無くなっていくことが、今最も国民のためになることだと考えている。今の外務省なんて、自己の利益のためなら政府の意向に反してでもアメリカと取引しそう。そしてそれが国益に反しそう。普天間「抑止力」では、それがあったと僕は思う。極端な陰謀説を語るとするならば、日本外務官僚の対米入れ知恵も直接間接にからんで天安が起こり、鳩山流「抑止力」が台頭したのではないかとか。