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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

国家主導ファッシズムへの危惧  文科系

2009年05月02日 09時06分30秒 | 国内政治・経済・社会問題
今日の毎日新聞、連載欄「政局に物申す③」に、民主党参院議員・山根隆治氏がこんな文章を書いている。
まず書き出し
「4月28日に『小沢一郎代表の続投を支持する』という文書を、民主党の全国会議員に配りました。小沢代表に説明責任を求める方が党内に多いのを見て『筋が違う』と思ったからです」
議員総会で続投が決まった以上は、説明責任を言い続けるのは筋が違うということらしい。「説明責任」を主張するなら議員総会でちゃんと言うべきだ、と。さらに山根氏はこう述べる。体質的に小沢とは合わないし、「反小沢」に近い立場だが、今は小沢さんでなくてはならない、と。その理由をこう語る。
「民主党は『霞ヶ関中心の政治』から『国民の手による政治』にするんだと主張しています。それが今できるのは豪腕の小沢さんしかいない、ということです」
これは期せずして26日~28日の当ブログに3連載で紹介した原仙作さんの論文と同じ結論、同じ理由だと分かる。

そして、こう思い、このように情勢を見ている国民が多いからこそ、小沢国策捜査が引き起こされたのだと改めて言いたい。そしてもう一言、この国策捜査は官僚主導のファシズムではないかとも。もう一度その理由をまとめてみよう。

①政治団体からの記帳公開献金が、「実質西松から出ているから違法」と日本政界で初めての告発がなされた。自民党にはこんな献金は山ほどあるだろうし、二階のようにほぼ同規模の未記帳献金が見つかった例もあって、公正でないこと甚だしい。検察、法務省がこんな不公正をはたらくのは、その「社会正義」の看板に公然と真っ黒な泥を塗ったということだ。

②①を百も承知のマスコミが一斉に「小沢退陣・説明責任要求」で大キャンペーンを張り、この種の問題には珍しく、今なお張り続けている。「秘書が落ちた」というガセ情報までを、NHK、朝日新聞などほとんどのマスコミが一斉に流して。秘書の弁護士が「犯罪性自白という事実はない」と述べたのだから、この自白情報はガセねたの検察リークと言うしかない状況である。しかるに、これらの大マスコミは今なお何の釈明もしていない。

③自民党筋がいち早く、「西松捜査は自民党には及ばないだろう」とも述べていた。検察の動きに呼応して、実に素早い、不可解な対応である。

④以上は、こんなことが示されている。検察・自民党・マスコミが一体的大キャンペーンを張ったということである。その全員一致のような迅速性、持続性は、事前相談さえもうかがわせるものだ。そして、これらの全体が、客観的に果たした役割は、「政権交代阻止、自民・公明政権維持」と見るしかない。

この光景は一体なんだ! 不公正極まりない、権力にものを言わせたファシズムではないか。それも、官僚・政府・与党・マスコミが一体となったファシズム的行為とは! 理屈も何もない権力の暴力行為は、反発も生むが、同類のものへの無感覚を社会に蔓延させもするだろう。

折しも世界経済は恐慌状態で、国民の目も「景気」という一方向のみに向かいやすい。それも「会社に政府資金を垂れ流す」など、手段を選ばずに。つい最近までは「小さな政府」、「借金を減らさねば」と叫び続けていた政府が、なのだ。正義や理屈を無視した、無理筋、暴力が起こりやすい状況と思う。29年の世界恐慌が2回の選挙でヒトラーを生んだが、小沢捜査という国家権力のこのファッショ的行為は既に、同じような暴力につながり始め、さらに多くの暴力につながっていくのではないか。それを危惧する。






コメント (2)
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「NHKスペシャル」を支援しよう!!      まもる

2009年05月02日 00時10分36秒 | Weblog
>4月に放送された2本の番組は早くも右翼からの激しい攻撃に晒されました。

また、安倍など自民党議員も、このシリーズ番組は偏向していると、NHKに言ったそうです。NHK番組改変問題を思い出させます。

3本目の番組となる、
★5月3日(金)の「天皇と憲法」を見ましょう!
午後9:00~10:13 NHK総合テレビで放送されます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」第2回
『天皇と憲法』が5月3日(日)午後9:00~10:13
 総合テレビで放送されます。
 
 共同制作に加わった関連会社役員会では、「右翼などの標的にされる危険性なしとしない」と警告が出され、電話や担当者に面会を求めてくる場合などに備えてすでに対策が講じられていると伝えられています。
問い合わせ電話はNHK本体に回すことや万が一担当者が面会をする場合を想定し直通電話やメールアドレスをはずし、プロジェクトJAPANの一員としてのNHKの代表
番号のみの名刺を作るなど。
 
 「天皇と憲法」の内容は以下のように予告されています。

 「日本が近代国家の骨格とも言うべき憲法を定めてから120年。憲法起草者の井上毅が残した6,000点を越える資料、ドイツなど諸外国に残された資料を掘り起こしどのように大日本帝国憲法が制定されたかを分析。さらに政党政治の自滅と天皇絶対主義の国対論の激流をこれまで紹介されていない資料によって描き、大日本帝国憲法下の政治体制がどのように崩壊したかを検証していく」

 4月から放送が開始されたこのシリーズを制作する「プロジェクトJAPAN」設置のきっかけは、海老沢元NHK会長の置き土産・「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)のドラマ化だったと伝えられています。しかしその後の議論で、「坂の上の雲」を
核としながらも「司馬史観」のみでなくドラマの背景をきちんと伝えるべきであると「日本の近現代史を多角的に描くドキュメンタリー」を企画、その分野の経験豊富なディレクターもプロジェクトに加えられたと聞いています。この企画の深まりにはNHKの見識が感じられこれから放送されるシリーズへの期待を抱かせるものです。

 しかし、「プロローグ戦争と平和の150年」(4日放送)に対しては、「憲法9条擁護に偏向している」「反日的である」との声が数多く寄せられ、制作現場からは「視聴者の意見は『賛』『否』真っ二つだった」と報告されています。
シリーズ「JAPANデビュー」第1回『アジアの一等国』(5日放送)
に対してはさらに激しい攻撃が加えられました。「親日的といわれる台湾人に対する侮辱」などの声がNHKに殺到しました。番組でインタビューに応じた台湾在住の人々を調べ上げた右派が、「本当にあんなことを言ったのか!」などとしつこく電話するような攻撃も台湾現地に押し寄せていると聞きます。
ご存知のように右派メディアからの攻撃も展開されています。
一面トップに「激怒NHK『偏向番組』」と報じた「夕刊フジ」(4/20)、「歴史歪曲と台湾人が激怒したNHK『超偏向』番組」(「週刊新潮」4/23)など。
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」「日本李登輝友の会」などの質問書や抗議声明提出の動きも伝えられています。

現在の事態は、プロジェクトJAPANのこれから放送されるドキュメンタリー番組をはさんで、右翼保守勢力と視聴者・市民の間で激しい綱引きが展開されているというのが率直な感想です。いま私たちにできるあらゆる手段で、NHKや制作現場がこうした攻撃にひるむことなく毅然として自主・自律を貫いた制作をつづけるよう励ますことが私たちに求められていると思います。
私たちが「放送フォーラム」に招いたNHK現職プロデューサーが、「視聴者からの反響が100件を越えることが再放送枠獲得の目安」と語っていたことを思い出します。
5月3日に放送される「天皇と憲法」を多くのみなさんがモニターし、意見や感想を伝え番組制作者をはげますよう呼びかけたいと思います。
<意見・感想のあて先>
(メール)
 NHKオンライン→ドキュメンタリー/教養「NHKスペシャル」
 →感想・問い合わせ
       http://www.nhk.or.jp/special/onair/090503.html
(FAX) 03-5453-4000
(手紙) 〒150-8001 NHK放送センター 
      NHKスペシャル『天皇と憲法』担当者行
(電話) 視聴者コールセンター 0570-066-066
     または044-871-8100
コメント (8)
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