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チリ戦のメール交換   文科系

2009年05月28日 15時15分20秒 | スポーツ
昨夜のチリ戦に。それが明けた今朝すぐに、昨日投稿と同一人物からメールがあった。題して「これぞオシムの理想!」。よい題ですねー。言うなれば「人もボール動くサッカー」がついに、難しいゴール前でも出来るようになった。病気リタイアー直前のオシムがやっと手をつけ始めていた課題が達成されたその場面を見たつもりなのである。まず、若い彼の本文はこうだ。

【 驚きました、回るボール、動く人、最後まで走り込みシュート!特に清水の岡崎には驚嘆しました。長谷部や本田の闘将ぶりは言わずもがな、こんな凄い選手はかつて代表にいなかったです。今が最強の布陣なのではないでしょうか。時差と移動で疲れているとはいえ古豪チリ、4点は無論、DFも完封したことが嬉しいです。もちろん世界のレベルは上がっていますが、日本のレベルも相当上がってきているのだなと感じました。1点目・2点目そして4点目(3点目は移動中)を目の当たりにしました、ここ数日のモヤモヤや疲れもポカーン!と払拭してくれるような、いずれの点もカタルシスを感じるシュートまでの動きでした。】

対する僕の返事はちょっと長いけど、

【 ちょっと自慢だけど、岡崎への僕の予言を覚えてる? 「まだ22歳(この4月で23歳)、近く日本FWの柱になるだろう」と言った事ね。その時彼の特徴をこれだけ書いてきた。『「いつもゴールに寄せること」「どこでも打てる多様なシュート力」「強いフィジカル、特に緩急の走力」。中でも、最初のことが最も大事と思う。後者二つがなくても、最初の事だけでゴン(磐田の中山のこと)があれだけできたというほどに。』、なぜこれが大事で、かつ難しいのか。
いつもゴールに寄せようとするって、簡単な事じゃないから、案外できないことなんだよね。ダッシュは疲れるから、後のことを考えると案外できない。この意味を、他人よりずっと多く反吐を吐く程走力を鍛えられるぐらいに理解できるような、そんな良い頭もないとやれないことなのね。「ゴールの前では何かが起こるから、WFは寄せるべし」って誰でも言うことだけど、この格言に合わせた練習が大変だから、それができる理解力、頭脳が要るってこと。ゴール前まではおおいにボールを運べるようになった代表も、運んでもゴール前にいつも2~3人いなかったらだめって、これも僕が言い続けてきたことだよね。日本式点取りに必要なのにかけている最大欠陥として。案外これがいつもやれるFWがいないってことなんだよ。
昨日の1点目。本田がシュートを打ったとき、岡崎はその右やや後ろに走り込んでいて、本田が打った瞬間もさらに前へダッシュしていたこと、あれが大事だと思う。2点目も、左サイドにいた中沢にボールが行く前にもうゴールに爆走、パスが出た瞬間には岡崎を挟んでいた二人のDを振り切れるスピードになっていたよね。だからボールが渡り、右に大きめのトラップを出す余裕が持てた。凄いトラップだった。

長谷部が良いのはもう分かっていたけど(彼はボランチでも、肝心なときによくゴールに詰めているし、意外にフィジカルが強い)、今回の本田には驚いたね。体の強さが売りであるはずの南米選手の、その二人ぐらいに寄せられても心身共にびくともしない! こういう長所で売っていた珍しい日本人・ヒデ以上だと思ったよ。さすがオオボラふき、そのホラが実現するようにどれだけウェート・トレに励んだことだろう。点も取れるし、もう間違いなく不動のレギュラーだね。
こうして、昨日書いた「僕の絵」がますます本物になってきた。
『俊輔と遠藤とが、長谷部や本田の意見を聞きながらその都度相談しあってね。本田がワントップのトップ下で、左に松井、ボランチが遠藤、長谷部ってね。本田、松井、長谷部と、MFががんがん点を取ればいいんだ。みんな当たり負けない奴ばかりだなんて、かっての日本になかったことだよ。これならドイツ大会のヒディング・オーストラリアにも悠々勝てるね』
上の構図で、昨日は俊輔が出なかったから、本田が俊輔の位置、トップ下にケンゴウ(彼も昨日凄かった!)、松井の代わりが岡崎だった。この松井と岡崎の闘いは、今後熾烈だよ。でも、岡崎が玉田を退けるかも知れない。なんせ日本の欠陥は点だからね。いずれにせよ前4人で伸びしろ、期待値も込めた今の当確は、俊輔、本田、岡崎。あと松井、ケンゴウ、玉田、それにタツヤ、コオロギらが横一線になるんじゃないかな。大久保は落ちたね。面白い。
稲本も、遠藤にはもちろん、長谷部にもたたき落とされたよね。当然だと思う。

それはそうと、中南米はちょっと力が落ちてるんじゃないかと思った。フィジカルと個人技を凌駕する「攻守の切り替えや、スペース走り、位置取りなどの組織戦」で遅れを取っているような。ちょっと前のゲームで「あのメキシコがこんなに弱くなった! 『こんなに足元に欲しがってちゃ?』」と思ったことがあったけど、ブラジルでさえ駄目なようだしね。やっぱり、チャンピオンズリーグに比べると、組織戦で遅れを取っていると思ったよ。今の最先端は、君も言うように、プレミアだね。ドイツ、イタリアは駄目だね。スペインは育成が上手く行ってるようだけど、あの歴史はアヤックススタイルの遺産と観た方がよいのかも。】


なんせ好きなモノで。長々読んでくださった方、有り難う。








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社会関係資本としての議会制と官僚制    落石

2009年05月28日 13時19分57秒 | Weblog

人間と人間の関わり方が、どういうシステムによって動いているのか?
現代の日本でいえば、官僚制なのか?議会制なのか?は大きな争点になっている。
官僚主導の自民党政治か?民主党は脱官僚制を実現できるのか?
その場合は、国家の意思決定は、どういうかたちになるのか?

世界的にみれば、官僚国家の模範は中国。議会制はEU。


中国の歴史をおおざっぱに見ると、武力を持った周辺民族が
中華の地を制圧、王朝を建てる。
漢民族は圧倒的な数と文化の高さから、異民族を中国化していく。
融合した中華国家が盛衰を繰り返してきた。いまは漢民族中心の国。
この国家を支えてきた社会関係資本が帝王を中心とした官僚制。
優秀な官僚と中央主権が、近代経済国家を築きあげた
日本・韓国の経験などから学んで
今の中国は、官僚主導の開発独裁の真っ最中。
このあと中国は議会制に転換していくのか?とても興味のある問題。

この官僚制を裏で支えているのが、一族意識。いわゆるコネの世界。
このコネの世界は、経済が発展していくと、だんだん弱くなっていく。
豊かな社会がコネを必要とする社会の土台を崩してしまうから。
相互扶助を必要としなくなる個人の誕生。
こうなった時、それは何時なのか?は分からないが、
あれだけ多様性のある国をひとつにまとめるには、
官僚制に依存する期間は、かなり長いのでは?


一方EUの場合は社会関係資本は議会。
相互扶助を必要としなくなった(政治・経済的に自立した)個人集団の
関係を規制するシステム。
近代国家が2度の戦争を経て得たシステムがEU。
EUは、議会という社会関係資本があって、はじめて誕生したし、
これからも発展する可能性が保障されているといえる。
このシステムを使って新しいヨーロッパをつくろうとしている。

この21世紀は、EUと中国はどう変わっていくのか?
それを条件づけるのが社会関係資本の力。
議会制と官僚制のバランスを、どう取っていくのかにあるのでは?



近代日本は、誤解を恐れずに断定すれば、
官僚制国家から敗戦によって議会制に大きく舵を切った。
日本はその歴史的な制約から議会制が良いという空気が圧倒的。
しかし官僚制は、根強い、まだまだ力を持っています。
その弊害については、充分に克服されてはいないでしょう。

日本は、戦後60年余、ようやく政権交代が
実現可能な時期が来ていますが、
これは自民VS民主という政党の交代だけでなく、
議会制VS官僚制という戦いの次段階の時期に
さしかかったとも言えるでしょう。

(さて?妥当なことを書いたのかな?ちょっと心配。)




コメント (4)
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