>4月に放送された2本の番組は早くも右翼からの激しい攻撃に晒されました。
また、安倍など自民党議員も、このシリーズ番組は偏向していると、NHKに言ったそうです。NHK番組改変問題を思い出させます。
3本目の番組となる、
★5月3日(金)の「天皇と憲法」を見ましょう!
午後9:00~10:13 NHK総合テレビで放送されます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」第2回
『天皇と憲法』が5月3日(日)午後9:00~10:13
総合テレビで放送されます。
共同制作に加わった関連会社役員会では、「右翼などの標的にされる危険性なしとしない」と警告が出され、電話や担当者に面会を求めてくる場合などに備えてすでに対策が講じられていると伝えられています。
問い合わせ電話はNHK本体に回すことや万が一担当者が面会をする場合を想定し直通電話やメールアドレスをはずし、プロジェクトJAPANの一員としてのNHKの代表
番号のみの名刺を作るなど。
「天皇と憲法」の内容は以下のように予告されています。
「日本が近代国家の骨格とも言うべき憲法を定めてから120年。憲法起草者の井上毅が残した6,000点を越える資料、ドイツなど諸外国に残された資料を掘り起こしどのように大日本帝国憲法が制定されたかを分析。さらに政党政治の自滅と天皇絶対主義の国対論の激流をこれまで紹介されていない資料によって描き、大日本帝国憲法下の政治体制がどのように崩壊したかを検証していく」
4月から放送が開始されたこのシリーズを制作する「プロジェクトJAPAN」設置のきっかけは、海老沢元NHK会長の置き土産・「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)のドラマ化だったと伝えられています。しかしその後の議論で、「坂の上の雲」を
核としながらも「司馬史観」のみでなくドラマの背景をきちんと伝えるべきであると「日本の近現代史を多角的に描くドキュメンタリー」を企画、その分野の経験豊富なディレクターもプロジェクトに加えられたと聞いています。この企画の深まりにはNHKの見識が感じられこれから放送されるシリーズへの期待を抱かせるものです。
しかし、「プロローグ戦争と平和の150年」(4日放送)に対しては、「憲法9条擁護に偏向している」「反日的である」との声が数多く寄せられ、制作現場からは「視聴者の意見は『賛』『否』真っ二つだった」と報告されています。
シリーズ「JAPANデビュー」第1回『アジアの一等国』(5日放送)
に対してはさらに激しい攻撃が加えられました。「親日的といわれる台湾人に対する侮辱」などの声がNHKに殺到しました。番組でインタビューに応じた台湾在住の人々を調べ上げた右派が、「本当にあんなことを言ったのか!」などとしつこく電話するような攻撃も台湾現地に押し寄せていると聞きます。
ご存知のように右派メディアからの攻撃も展開されています。
一面トップに「激怒NHK『偏向番組』」と報じた「夕刊フジ」(4/20)、「歴史歪曲と台湾人が激怒したNHK『超偏向』番組」(「週刊新潮」4/23)など。
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」「日本李登輝友の会」などの質問書や抗議声明提出の動きも伝えられています。
現在の事態は、プロジェクトJAPANのこれから放送されるドキュメンタリー番組をはさんで、右翼保守勢力と視聴者・市民の間で激しい綱引きが展開されているというのが率直な感想です。いま私たちにできるあらゆる手段で、NHKや制作現場がこうした攻撃にひるむことなく毅然として自主・自律を貫いた制作をつづけるよう励ますことが私たちに求められていると思います。
私たちが「放送フォーラム」に招いたNHK現職プロデューサーが、「視聴者からの反響が100件を越えることが再放送枠獲得の目安」と語っていたことを思い出します。
5月3日に放送される「天皇と憲法」を多くのみなさんがモニターし、意見や感想を伝え番組制作者をはげますよう呼びかけたいと思います。
<意見・感想のあて先>
(メール)
NHKオンライン→ドキュメンタリー/教養「NHKスペシャル」
→感想・問い合わせ
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090503.html
(FAX) 03-5453-4000
(手紙) 〒150-8001 NHK放送センター
NHKスペシャル『天皇と憲法』担当者行
(電話) 視聴者コールセンター 0570-066-066
または044-871-8100
また、安倍など自民党議員も、このシリーズ番組は偏向していると、NHKに言ったそうです。NHK番組改変問題を思い出させます。
3本目の番組となる、
★5月3日(金)の「天皇と憲法」を見ましょう!
午後9:00~10:13 NHK総合テレビで放送されます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」第2回
『天皇と憲法』が5月3日(日)午後9:00~10:13
総合テレビで放送されます。
共同制作に加わった関連会社役員会では、「右翼などの標的にされる危険性なしとしない」と警告が出され、電話や担当者に面会を求めてくる場合などに備えてすでに対策が講じられていると伝えられています。
問い合わせ電話はNHK本体に回すことや万が一担当者が面会をする場合を想定し直通電話やメールアドレスをはずし、プロジェクトJAPANの一員としてのNHKの代表
番号のみの名刺を作るなど。
「天皇と憲法」の内容は以下のように予告されています。
「日本が近代国家の骨格とも言うべき憲法を定めてから120年。憲法起草者の井上毅が残した6,000点を越える資料、ドイツなど諸外国に残された資料を掘り起こしどのように大日本帝国憲法が制定されたかを分析。さらに政党政治の自滅と天皇絶対主義の国対論の激流をこれまで紹介されていない資料によって描き、大日本帝国憲法下の政治体制がどのように崩壊したかを検証していく」
4月から放送が開始されたこのシリーズを制作する「プロジェクトJAPAN」設置のきっかけは、海老沢元NHK会長の置き土産・「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)のドラマ化だったと伝えられています。しかしその後の議論で、「坂の上の雲」を
核としながらも「司馬史観」のみでなくドラマの背景をきちんと伝えるべきであると「日本の近現代史を多角的に描くドキュメンタリー」を企画、その分野の経験豊富なディレクターもプロジェクトに加えられたと聞いています。この企画の深まりにはNHKの見識が感じられこれから放送されるシリーズへの期待を抱かせるものです。
しかし、「プロローグ戦争と平和の150年」(4日放送)に対しては、「憲法9条擁護に偏向している」「反日的である」との声が数多く寄せられ、制作現場からは「視聴者の意見は『賛』『否』真っ二つだった」と報告されています。
シリーズ「JAPANデビュー」第1回『アジアの一等国』(5日放送)
に対してはさらに激しい攻撃が加えられました。「親日的といわれる台湾人に対する侮辱」などの声がNHKに殺到しました。番組でインタビューに応じた台湾在住の人々を調べ上げた右派が、「本当にあんなことを言ったのか!」などとしつこく電話するような攻撃も台湾現地に押し寄せていると聞きます。
ご存知のように右派メディアからの攻撃も展開されています。
一面トップに「激怒NHK『偏向番組』」と報じた「夕刊フジ」(4/20)、「歴史歪曲と台湾人が激怒したNHK『超偏向』番組」(「週刊新潮」4/23)など。
「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」「日本李登輝友の会」などの質問書や抗議声明提出の動きも伝えられています。
現在の事態は、プロジェクトJAPANのこれから放送されるドキュメンタリー番組をはさんで、右翼保守勢力と視聴者・市民の間で激しい綱引きが展開されているというのが率直な感想です。いま私たちにできるあらゆる手段で、NHKや制作現場がこうした攻撃にひるむことなく毅然として自主・自律を貫いた制作をつづけるよう励ますことが私たちに求められていると思います。
私たちが「放送フォーラム」に招いたNHK現職プロデューサーが、「視聴者からの反響が100件を越えることが再放送枠獲得の目安」と語っていたことを思い出します。
5月3日に放送される「天皇と憲法」を多くのみなさんがモニターし、意見や感想を伝え番組制作者をはげますよう呼びかけたいと思います。
<意見・感想のあて先>
(メール)
NHKオンライン→ドキュメンタリー/教養「NHKスペシャル」
→感想・問い合わせ
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090503.html
(FAX) 03-5453-4000
(手紙) 〒150-8001 NHK放送センター
NHKスペシャル『天皇と憲法』担当者行
(電話) 視聴者コールセンター 0570-066-066
または044-871-8100
とても良いことです。
問題を、どうように扱うか?では。
NHKがこうした問題を議論する「場」に
なっていくことを応援しています、という
意見を投稿しておきました。
基本的には、このブログと同じ場であって
欲しいものです。
NHKの制作者の志にエールを。
日本と朝鮮半島の2000年、という
番組も始まりました。
古代をテーマに日本列島と朝鮮半島の
交流と相克を検証していく番組です。
交流に視点をあてて制作されているように
感じました。
これも新しい動きです。
NHKのニュースが政権の広報に
なっている半面、それに対抗する力が
番組班にあるということでしょうね。
いまNHKは大きな転換期で
内部では、かなりの相克がありそうです。
積極的に応援していく必要がありそうです。
「ETV2001」のうち、
「問われる戦時性暴力」の回だけ、
放送前日に安倍さん(当時、副官房長官)と
面談した後に行った番組内容の改編は
「乱暴で性急」と判断したものです。
また番組の公平・公正・中立性は
NHKが考えるような
「特定の意見を機械的に排除したり
、単純に並立させることによって
実現されるものではない」と
指摘したものです。
NHKは、「政治的な圧力はない」と
以前と同じ主張をしているそうです。
(赤旗より)
審議の過程を見ると、委員会とNHKの認識の差は余りに大きい。委員会は、当時の国会対策担当の野島直樹・総合企画室担当局長が、松尾武・放送総局長らとともに安倍晋三元首相(当時、官房副長官)ら自民党政治家と放送前後に面会し、番組内容を説明した点を特に問題とし、見解を求めた。これに対しNHKは回答書で「必要と思われる範囲での説明」と従来の主張を繰り返した。また、政治家と接触する担当局長が番組改変個所を直接、制作現場に指示した点についても「(制作部署の幹部も含めた協議の結果を)伝えたもので、問題はなかった」と突っぱねた。
慰安婦に関する番組は、NHKでは同番組を最後に8年以上制作されず、職員は「事実上、タブーになってしまった」と明かす。
検証委員会は、NHK側に検証と番組などを通じた視聴者への説明を求めた。委員会は、放送倫理が問われた関西テレビによる番組捏造(ねつぞう)問題の反省から、NHKと民放各局の総意で生まれた機関だ。その意見にNHKは率直に耳を傾けるべきだ。【臺宏士】
当時のこの事件が、今こんなふうに問題になっているんですね。
本当に大きな問題だと思う。国民もあきらめずにNHKには言い続けなくちゃね。凄い影響力だよね。
「NHKスペシャルを支援しよう」のタイトルに
ひかれてコメントさせて頂きました。
これからもこちらのブログを拝見します。