九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

何をそんなに焦るのか、民主党!!          天木ブログより

2008年10月09日 22時50分19秒 | Weblog
★ネット虫さん紹介の毎日の社説正解ですね。我が「天木ブログ」はもう少し踏み込んだ見解です。
                     (天木ファン)
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・・・民主党が「早く結論を」といい、与党が「じっくり議論を」という。普段とは逆になっている・・・

 これは10月9日の読売新聞の政治記事が、解散圧力をかけている民主党を冷やかしているくだりである。

 たしかに民主党は麻生政権に解散を迫っている。

 補正予算もテロ特措法も早く片付け、麻生首相に解散先送りの口実を与えないという戦略らしい。

 なぜそんなに民主党は解散・総選挙を急いでいるのか。

 なぜ堂々と受けて立てないのか。

 解散が遠のけば選挙に不利になるというのか。そんなに自信がないのか。

 今選挙すれば勝てるからだというのか。それは本当か。

 いいだろう。今度の選挙は負けたほうが壊滅する。生き残りをかけた天下分け目の戦いだ。

 あらゆる戦略を弄するがいい。

 しかし、10月9日の読売新聞の次のくだりを読んで、私は心底失望した。

 ・・・輿石参院議員会長は8日夜、甲府市での会合で、(新テロ対策特措法改正案の)参院審議について、「一日でも一時間でも結論を出せる」と述べ、早期解散に応じる考えを強調した。「衆院選は11月中にあるだろう。補正とテロを片付け、解散させるように追い込む」とも語った・・・

 補正予算の早期成立に反対しないのは理解できる。

 経済危機に迅速に対応しなければならない。補正予算の成立を遅らせて国民の批判を買う愚をおかすべきではない。

 しかし新テロ特措法の審議はまったく別だ。急ぐ事は何もない。真剣に議論をつくし、国民の前で新テロ特措法成立を急ぐ麻生首相、公明党の誤りを追及しなければならない。

 今アフガンで何が起きているか。

 ハリリ・アフガン副大統領は、「(米国は)戦え、戦え、というが、受け入れられない。戦闘だけでは永遠に勝てない」と述べ、タリバンとの和解交渉を行なっている事を明らかにしたという(10月8日毎日)。

 米国、NATOに何が起きているか。

 マレン米統合参謀本部議長が「(アフガンとの戦いで)勝っているとの確信が持てない」と9月10日の下院公聴会ではじめて証言し(10月5日読売、「政なび」もうひとつの悪夢、飯塚恵子政治部次長)、これに呼応するかのように駐アフガン英軍司令官も、「この戦いには勝てない」と発言した。国連のアフガン支援ミッション代表が6日、「結果を出すには対話以外にない」と語り(8日毎日)、ゲーツ米国防長官も同じ日の6日に、「問題解決のカギはアフガンの人々の和解にある」と述べ始めた(同毎日)。

 アフガンのテロを追ってパキスタン領内に侵入して攻撃した米軍とパキスタン軍との間で戦闘が行なわれるまでに至っているのだ。

 そんな中でテロ給油は国際貢献だと叫び続ける麻生政権の愚を国会で徹底的に追及すべきではないのか。

 一時間で結論が出せる、と言い放った輿石民主党代表代行は何を考えているのか。

 民主党よ、何をそんなに焦っているのか。

 堂々と構えよ。堂々と構えて麻生政権を迎え撃てばいいのだ。

 そんな事で、政権を取った後、どうして日本を正しく導いていけるというのか。

 

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マトモナ毎日の社説「給油延長問題 解散の駆け引きに使うな」       ネット虫

2008年10月09日 21時53分59秒 | Weblog
 来年1月に期限が切れる海上自衛隊のインド洋での米艦船などに対する給油活動を1年間延長するための新テロ対策特措法改正案が今国会で成立する見通しが強まった。法案に反対している民主党が、早期の採決を容認する考えを明確にしたためである。野党が多数を占める参院では否決されるが、自民、公明両党が衆院の「3分の2」による再可決に踏み切るとみられている。

 民主党は8日、本会議の趣旨説明と質疑を省略してテロ対策特別委員会に付託するよう主張した。早期の成立を認める姿勢である。自民党に「特別委の審議は1日でいい」と伝える場面もあったという。

 麻生太郎首相や自民党が審議に時間を費やし、衆院解散を先延ばしする口実にするのを避けたいという考えなのだろう。早期解散の環境整備が狙いである。

 私たちは麻生政権に早期の解散を求めている。しかし、これでは、法案の内容より政局対応を優先する本末転倒の態度ではないか。民主党は昨年来、給油活動に反対し、対案としてアフガニスタン本土での支援活動を中心とする「テロ根絶法案」を国会提出して今国会に引き継がれている。

 政府の法案の成立を事実上、容認するのではなく、政府案と対案の論点を国民に提示し、有権者の信を問うよう求めるのが筋だ。

 アフガン本土の治安が悪化し、民主党の主張する本土での活動には現実性がないとの指摘がある。今、アフガン支援策の論争をするのは得策でない--早期採決の主張の背景にはそんな判断があるのでは、とみられても仕方ないだろう。

 一方、自民党は総選挙をにらみ、アフガン支援策を民主党攻撃の材料の一つにする考えで、こちらも「テロとの戦い」を政局の材料にする姿勢と言えよう。総選挙前の「3分の2」による再可決に反対姿勢だった公明党が再可決賛成の立場に変わったとされる経緯も国民にはわかりにくい。

 衆参両院の意思が食い違い、与野党が鋭く対立してきた給油活動を延長する法案が、解散時期をめぐる政局に翻弄(ほんろう)されるのは本来の姿ではない。総選挙で国民の信任を得た新政権の下で、新たな与野党が政局的な対応抜きに合意を追求すべきである。与野党に、テロ対策を解散の駆け引きの材料とする姿勢を改め、総選挙で決着をつける争点の一つにするよう求めたい。

 また、政府の法案に注文しておきたい。私たちは、自衛隊の海外派遣のための法案には、シビリアンコントロールの確立を実現するため、「国会承認」は不可欠であると繰り返し求めてきた。ところが、法案は新テロ対策特措法の内容をそのまま引き継ぎ、国会承認が盛り込まれていない。これは重大な欠陥である。旧テロ対策特措法にあった国会承認を復活すべきである。

毎日新聞 2008年10月9日 0時05分

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ノーベル物理学賞:反戦語る気骨の平和主義者…益川さん          まもる

2008年10月09日 17時18分48秒 | 国内政治・経済・社会問題
★今回のノーベル賞受賞者の報道の中で色々な事を考えさせられたが、毎日新聞の奥野敦史記者の記事が目を引いたので紹介したい。

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★ ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授(68)。穏やかでちゃめっ気のある益川さんだが、「反戦」を語る気骨の平和主義者でもある。

 作家の大江健三郎さんらが作った「九条の会」に連動し、05年3月、「『九条の会』のアピールを広げる科学者・研究者の会」が発足した。益川さんは呼びかけ人の1人だ。同時期に誕生したNPO法人「京都自由大学」では初代学長に就任し、市民の中に飛び込んで平和を語った。

 原点は幼少期の体験にある。益川さんは名古屋市に生まれた。小学校入学前、第二次世界大戦を体験し、焼夷(しょうい)弾が自宅の屋根を突き抜けた。「不発だったが、周囲はみな燃えた。両親はリヤカーに荷物を積んで逃げまどった。あの思いを子孫にさせたくない」と言う。

 05年、自民党が憲法改正に向けた要綱をまとめた。中国で反日デモが相次ぎ、JR福知山線事故が発生した。平和と命の重みが揺らいだ。当時、益川さんは「小中学生は憲法9条を読んで自衛隊を海外に派遣できるなんて考えない。だが、政府は自衛隊をイラクに派遣し、更に自衛隊の活動範囲を広げるために改憲を目指す。日本を戦争のできる国にしたいわけだ。僕はそんな流れを許容できない」と猛然と語った。

 1955年、アインシュタインら科学者11人が核兵器廃絶を求め「ラッセル・アインシュタイン宣言」に署名した。その1人が益川さんが尊敬する日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士だ。「湯川先生の原動力は核で人類が滅ぶ恐怖だったと思う。僕はより身近に、一人一人の今の生活を守りたい。その実現に、戦争はプラスですかと問いたい。殺されたって戦争は嫌だ。もっと嫌なのは自分が殺す側に回ることだ」と強調する。

 受賞から一夜明け、「専門外の社会的問題も考えなければいい科学者になれない。僕たちはそう学んできた」と力を込めた。【奥野敦史】

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日本サッカー急成長の出来事(その4、終回)  文科系

2008年10月09日 01時37分23秒 | スポーツ
「混戦は『ドングリの背比べ』」論は誤り

ここまで3回、日本サッカーをその急成長を示す出来事と監督の水準とから見つめてみた。これに対しては当然、こういう「流行の」反論に乗せられている方もおられよう。その2も3も「ドングリの背比べ」を示すだけではないか、と。つまり、日本の上位チームの力が落ちてきたうえに、アジアチャンピオンズリーグで疲弊するなども加わった、それだけのことではないかと。この見解は誤っている。こういう方々の視野は、短期的で、近視眼でもあるし、不勉強な感覚的なものと思う。そのことは、次のような数字、証拠を上げるだけで十分説明できる。

オシムは病に倒れる最後の時期までに、近年世界40位台中ごろだった日本を30位にまで上げた。そのピークの闘いが、その1で示したアウェーのガチンコ勝負で4点ずつとったヨーロッパ遠征の二戦である。最近の評論家たちは、ついこの前のこんな重要なゲームにも触れないで「日本の力は落ちた」などと語っているわけだ。
次に監督が岡田になって、当時の力が著しく落ちたのか。これも違うのである。以降の日本は38~34位をキープし、この10月現在は32位、基本的にはオシムの到達点を維持している。
そこで問題はこうなる。FIFAはなぜ日本を高く評価し、批判する日本の評論家たちの評価はなぜこうも低いのか。前者が正しくて、後者が誤っていることは明らかなのだが、そのことを説明してみたい。

FIFAはサッカーを、その土台から始まって全面的に見ているが、狭くて不勉強な評論家たちは極論すれば、「点が取れない」ということしか見ていないのだろう。サッカーの土台とは、止めて蹴る技術、スペースに走りながらスペースを造りボールを繋ぎ運ぶ組織的能力、視野の広さなどである。これらの力では、日本はもう世界20位に近いと、僕は思う。ただ、土台最後の最重要の力、点取り能力に欠けている。それで30位手前で足踏みしているのは明らかだ。
日本人のその足踏みには難しい原因がある。ヨーロッパ人のようなパワーがない。バティストゥータ、アドリアーノ、ファンニステルローイのようにはいかない。また、アフリカ人やブラジル人のような瞬発力が必要な敏捷性にも欠ける。現に、日本人の渡欧FWはほとんど成功していない。かろうじて例外は高原だけだが、彼でさえも個人で打開するタイプではない。それでも一定成功したのはなぜなのか? 日本人がこの足踏みから一歩前に踏み出すには何が必要なのか。それを教えてくれるのが、高原、そしてその1とその2のゲームなのではないか。つまり、日本型の組織的点取り術の創造という課題である。オシムがやったように、組織的に走りまわって集団で点を取る以外には道はないのだ。よく言われる、「個人技を磨け」とか、「裏へ抜け出よ」とかも、「集団で連携する点取り術」の中に位置づけるべきということだと思う。

その1が教えているのは、こういうことだろう。僕が評価する評論家・相馬直樹は、その1でも示したように、このゲームをこう語った。
「大きな自信をつかんだ」、「収穫の多い」ゲームであり、「オシム監督の狙いがようやく形になってきたのを感じた」と。その具体的な中身はこう語られていた。
「ボールを動かし、より良い選手を作り出すことと、どうやってゴールを奪うのかということがリンクしてきたのである」
なお、こういうことができる前提条件というものがある。ここぞと言うときに前方の3~4人の選手がゴールに詰めないといけないのだ。彼らが意志一致して、歯を食いしばってでも一斉にそういう場面を多く造ることだ。

次に、そういう時のモチベーションというものの大切さを教えてくれるのが、その2のホンダFCではなかったか。敢えて言うなら、「火事場の集団馬鹿力を何回も出さなければいけない」のである。ちなみに、現在のイングランドクラブサッカーを観戦していると、常時そんな力を出していると思うのは僕だけだろうか。世界ベスト10位に入るようなクラブが最も多く集まったこのリーグの闘いはいつもそんなふうである。

その3が教えることはこうだ。何人かのJリーグ監督が、確固とした「日本型点取り術」を確立し始めているのではないかと。ストイコビッチは、同国人オシムやイングランドから学んでシンプルなサイド攻撃を一つの形にした。タイプが違った二人ずつのFWとサイドMFとを組み合わせて、そこに4バックの左右両サイドも上がってくるという形だ。首位鹿島も、ダントツのJリーグ得点王マルキーニョスを軸に2トップ、2サイドMFに内田らサイドバックの攻撃参加と、全く同じ形である。昔ながらのトップ下を採用している清水も、試行錯誤の末に新たな攻撃のやり方を確立したかに見える。なおこの清水は、主力の攻撃陣が日本人であって、反則が非常に少ないチームだ。長谷川健太監督のポリシーなのだろう。反則の多いFWは世界に通用しないと思うから、FWを育てるために大事なポリシーと思う。

代表の岡田監督はこれらのチームからFWを選んでいる。名古屋・玉田、鹿島・コウロギ、清水・岡崎である。彼らが、代表の組織的点取り戦術を確立してくれると、信じている。岡田に見切りを付けるとしたら、Jリーグ優勝を待ってストイコビッチかオリベイラを監督にする道もあると思う。
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