OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ストーンズのベガバン裏盤

2009-03-11 10:12:52 | Rolling Stones

Beggars Banquet Beta Mixesk / Rolling Stones (SODD)

最近は仕事に責められて、全く何のために働いているのか疑問になるほどです。そして今週は徹底的に煮詰まりそうですから、そんな時にはストーンに助けを求める他はありません。

そこで本日の1枚は、先週末にゲットしてきたブートから、名作「ベガーズ・バンケット」の別テイク集! この手のブツは、これまでにも度々登場していますが、その最新リミックス&リマスターCDを聴いています。

その本篇の内容については、本サイト「サイケおやじ館」の拙稿「転石音盤史」を参照願たいのですが、とにかく今に繋がるストーンズの多くは、このアルバムを抜きにして語ることが出来ないと思います。

 01 Sympathy For The Devil
 02 No Expectations
 03 Dear Doctor
 04 Prachute Woman
 05 Jig-Saw Puzzle
 06 Street Fighting Man
 07 Prodigal Son
 08 Stray Cat Blues
 09 Factory Girl
 10 Salt Of The Earth
 11 Jumping Jack Flash
 12 Family
 13 Dowentown Suzie
 14 Stuck Out All Alone
 15 I Was A Country Boy
 16 Still A Fool
 17 Sympathy For The Devil
 18 Dear Doctor
 19 Jumping Jack Flash

上記の収録演目はトラック「10」までが本篇アルバムと同じ構成ですから、尚更に様々な違いが散見され、二ヤリとさせられますが、このブツの良いところは音質の素晴らしさ! ほとんどオフィシャルといって過言では無いのです。

いや、それよりも生々しいというか、ロック本来のワイルドな熱気が強烈に感じられます。う~ん、個人的にはスッキリこじんまりした公式盤CDよりも好きですねぇ~♪ こんな事は本当は言ってはいけないわけですが、実際にそうなんですよ。

また演奏を始める前のスタジオ内の会話とか、楽器のチューニングの様子も嬉しいです。

各トラックのミックスはステレオとモノラルが混在していますが、例えば「Jumping Jack Flash」のように、トラック「11」では終盤のクライマックスで突然ステレオになる快感が強烈ですし、ミック・ジャガーの「ワン、ツー」という掛け声が入っていないトラック「19」では、素朴なボーカルと旧態依然のコーラスが面白いところ♪♪~♪ しかも後半ではヤケッパチ気味になるのも良い感じです。

またトラック「12」から「16」にかけての、所謂未発表曲では、もちろん後に正式発売される「Family」や「Dowentown Suzie」も含めて、未完成の部分が味わい深く、気分はロンリーな「Stuck Out All Alone」は個人的に大好きです。

ちなみに「I Was A Country Boy」はほとんどカラオケというかインスト、「Still A Fool」はブルースロックのエグイ演奏で、後者ではブライアン・ジョーンズが絶不調(?)のスライドギター! しかしそこが逆に結果オーライでしょうか。本当に混濁してドロドロというか、これはこれで私にはグッときますが……。

ということで、この時期のストーンズはやっぱり凄味が違います!

ビル・ワイマン&チャーリー・ワッツのリズムコンビを要に、様々なリズムとビートの新規開拓も素晴らしく、それこそがストーンズにしか出せないグルーヴの源でしょうねぇ~♪ このCDでは公式盤以上に分離の良いミックスで、そのあたりも存分に楽しめます。

海賊盤の世界に入り込む第一歩としても最適かもしれません。ただしそれは、公式盤を聴きまくってからにしましょうね。そのほうが面白みも断然違いますから。

そしてこれを聴いている私は、「転石音盤史」の更新にも気持ちが焦るのでした。

コメント (2)
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