OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-131:招子安 ~ 香港慕情

2023-04-30 18:56:18 | 歌謡曲

香港慕情 / 招子安 (ビクター)

大型連休とあって、海外旅行へ出発される皆様もいらっしゃるわけですが、最近は恣意的に辺境地(?)に出掛けるというツアー企画も散見される中、やはり昭和50年代前半頃までの手軽な海外旅行と云えば、香港が定番のひとつだった様に思っています。

もちろん、当時は未だ中国に返還される前でしたから、それなりにゴッタ煮の世俗的楽しみが沢山残っていましたし、ちょいと危険な香りが漂う場所や酒池肉林に浸れる店なんかも多かったとはいえ、旅行代金そのものが安い割に異国情緒と妙な親近感が楽しめたところに魅力があったのかもしれません。

そして実際、香港旅行が自然なブームだった時期が確かにあって、中には香港を舞台にしたロマンポルノ「色情旅行・香港慕情(小沼勝監督)」までもが作られていたのも、今や懐かしい思い出でしょうか。

ちなみに件の映画の制作公開は昭和48(1973)年、小川節子、宮下順子、そして先日鬼籍に入られた片桐夕子という、当時のロマンポルノ人気を牽引した看板スタア女優が揃踏みの出演で、その頃のロマンポルノの製作費が通常は七百万だったところに一千万を投じたという話題性もありましたですねぇ~~ (^^)

また、歌謡曲の世界にしても、香港からの来日&出稼ぎ組も大勢い登場していましたし、香港を主題とした楽曲の需要から制作発売されていたレコードも残されており、昭和47(1972)年に世に出た本日掲載のシングル盤A面曲「香港慕情」は、そのものスバリッ!

なにしろ作詞:荒木あい子&補作詞:橋本淳が綴った歌謡世界には香港にある地名や有名スポットが織り込まれているのは当然という、所謂「ご当地ソング」設定ですから、筒美京平の作編曲も十八番のポップス歌謡を大前提にイントロ前には中国語メインの空港アナウンスが入っているという仕掛けがニクイばかり (^^♪

そして肝心の主役たる招子安(ショーシアン)の安定した歌唱力による日本語歌詞の節回しが、もちろん絶妙のチャイナっぽさを滲ませているもんですから、高得点!

マイナーキーを上手く用いた曲調からして、例えばテレビドラマ「Gメン '75」とか、そんなこんなの刑事サスペンス物の劇中挿入歌としてもイケる雰囲気が実にイイ感じだと思いますが、いかがなものでしょう。

また、気になる招子安(ショーシアン)については、サイケおやじには知るところが全くありませんが、ジャケ写ポートレートだけからのイメージでも、美人歌手だったに違いないんじゃ~なかろうかと (^^♪

いゃ~、本当にルックスどおりの声と節回しが楽しめるんですよ (^^♪

ということで、香港と云えば、近くにはギャンブルの都というマカオもありますが、サイケおやじは昭和50年代中頃、そこでズタズタに大負けした苦い思い出が…… (>_<)

う~ん、あん時は帰国のチケット代しか残っておらず……、皆様には、そんな悲惨は、クレグレもご用心くださいませ (^^;

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ビュ~ティフルな昭和もありました

2023-04-29 17:34:07 | 歌謡曲

美しく燃えて / 小川知子 (東芝)

拙ブログでは久々の小川知子ということで、取り出したのは昭和46(1971)年のヒット曲「美しく燃えて」をA面に入れたシングル盤なんですが、この1枚には、ちょいとした苦い思い出があります。

それは当時高校生だったサイケおやじが自動二輪免許を取得し、意気揚々と父親のバイクを乗り回していた昭和47(1972)年のゴールデンウィーク、気分が高揚し過ぎたのでしょう、郊外の土手道を走行中に悪路にハンドルを取られ、そのまんま河川敷へ一直線!

ど~にか転倒は免れたものの、装着していたサイドバッグから様々な私物が川の流れの中に飛ばされ、まあ……、大した物品は無かったとはいえ、その中にあった本日掲載のシングル盤がズブ濡れという惨状でありました (>_<)

ですから、必然としてジャケットスリーブはボアボアに湿りっ気を含んだまま、なんとかガラス窓に貼りつけて乾かしたりしたものの、傷みは回復せず、今日に至っているというわけで、全く油断は禁物という教訓盤です (^^;

さて、そこで肝心の楽曲「美しく燃えて」は作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という黄金のヒットメーカーコンビが作り出した、これが演歌チックな歌謡ポップスであり、ミディアムテンポでキャッチーなメロディラインを節回す小川知子のコブシの絶妙さは言わずもがな――

  びゅ~てぃふるぅ~に愛されてぇ~♪

―― という橋本淳ならではのキメのセンテンスは昭和歌謡曲がド真ん中 (^^♪

そ~ですよ、昭和40年代中頃は「ビューティフル」という言葉が全ての希望を象徴してんですねぇ~~、今にして思えば!?!

う~ん、折しも今日は「昭和の日」ですから、そんなこんなの思いも強くなっているサイケおやじであります。

ということで、すっかり世間は行楽ムードという、いきなり感が充満しておりますが、楽しみ方は十人十色、出歩かなくっても、布団の中で溶けていたいとか、所謂「ぼっち」の喜びを見つける事だって、なかなかに素晴らしいと思っております。

もちろん、サイケおやじは自らの趣味に耽溺したいものですが、ど~なりますやら (^^;

そ~ゆ~希望に美しく燃えていたいものです。

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今日は空振り、見逃しの三振…

2023-04-28 17:38:01 | サイケおやじの日常

連休を前にして、公私ともに低迷状態のサイケおやじです。

というか、迷い道に踏み込んでしまったのか、ど~にも出口が見えなくなったので…… (>_<)

失礼いたしました <(_ _)>

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酔わされてこそのデュエット歌謡

2023-04-27 17:16:26 | 歌謡曲

夜のめぐり逢い c/w ふたりの港町 / 石原裕次郎&八代亜紀 (テイチク)

デュエットの歌謡曲はカラオケの定番でもありますから、それゆえ夜の盛り場に似合う歌謡世界が恣意的に作られる事は言わずもがな、だからこそ、その場面で歌う我々がムードにも酔い易い楽曲ほどヒット性感度が高いわけですが、だからと云って、そ~ゆ~素敵なデュエットソングを雰囲気満点に演じられるのはプロでも相当な歌唱力が求められるんじゃ~ないでしょうか。

逆に言えば、歌唱力に秀でた男女のシンガーが揃ってこそ、素晴らしいデュエット歌謡が出来上がると思えば、昭和54(1979)年に発売された本日掲載のシングル盤に収録のA&B両面2曲は共に石原裕次郎八代亜紀が、その魅力を発揮した傑作であり、カラオケの人気定番になっているのもムベなるかなっ!

まず、それは作詞:池田充男&作曲:野崎真一、そして編曲:竜崎孝路とクレジットされたA面曲「夜のめぐり逢い」からして、典型的なムード歌謡の設定の中、クルーナーとしての本領を聴かせる石原裕次郎の優しい歌心とナチュラルな哀感を滲ませる八代亜紀の上手過ぎる節回しが最高の相性 ♪♪~♪

ちなみに石原裕次郎と八代亜紀のデュエット曲としては昭和49(1974)年の大ヒット「別れの夜明け」が殊更有名ではありますが、おそらくは久々にシングル用に制作されたであろう、この「夜のめぐり逢い」も当時は普通にカラオケ機器が普及した事もあり、夜の盛り場では、頻繁に歌われていましたですねぇ~~ (^^)

告白すれば、サイケおやじは決してカラオケは好きではありませんが、それでも歌の上手いホステスさんとデュエットする「夜のめぐり逢い」には、イイ気持ちにさせられましたよ (^^;

まあ、自分が石原裕次郎になった気分に浸れるってのが、その理由の大半なんですけどねぇ~、それはそれとして、一方のB面に収められた作詞:池田充男&作曲:上原賢六が提供の「ふたりの港町」は、負けず劣らずの名曲名唱に仕上がっており、ちょっぴりジャジーでロック風味の彩りもニクイばかりのアレンジは竜崎孝路のイイ仕事ですから、ジャズも歌える石原裕次郎と八代亜紀にとっては自家薬籠中の歌謡世界だったのでしょう。

いゃ~~、これは歌わずとも、聴いているだけでジンワリと心が温まり、大人の世界の胸キュンフィーリングに涙が滲みそうになってしまいますよ、サイケおやじは (^^)

ということで、あの窮屈なコロナ禍による規制された生活から、幾分なりとも解放されつつある今であればこそ、カラオケやバンドライブを心置きなく楽しみたいのが人情だとすれば、デュエット曲ほど、そ~した要望を満たしてくれるアイテムはないのかもしれません。

もちろん、まだまだ病魔感染には注意が必要なわけですが、不粋な話は程々でも許されると思いつつ、サイケおやじは久々に享楽的な方向性を求めてしまうのでした。

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田代美代子のデュエットが好き

2023-04-26 19:28:44 | 歌謡曲

今宵だけのパートナー / フランク永井&田代美代子 (日本ビクター)

男性歌手とのコラボが上手い女性シンガーと云えば、田代美代子を忘れてはならないでしょう (^^)

なにしろ最初にブレイクしたのが昭和40(1965)年、和田弘とマヒナスターズにジョイントした「愛して愛して愛しちゃったのよ」のメガヒットでしたからねぇ~~♪

しかも翌年には、再びのコラボヒット「ここがいいのよ」も出しているんですから、その歌唱表現の素晴らしさはフェロモンと慎みのバランスが最高だった事が、サイケおやじには大人になるにつれ、しっかりと惹きつけられる魅力になっているわけですが、そこで本日ご紹介させていただくのが、昭和41(1966)年9月に発売された掲載のシングル盤A面曲「今宵だけのパートナー」でして、もちろんジャケ写からも一目瞭然、フランク永井とのデュエットで聴かせてくれる、これがジャジーなムード歌謡の決定版 (^^♪

当然ながら、フランク永井と云えば説明不要、低音ボイスを活かした上手すぎる節回しとジャジーなフェイクが持ち味のクルーナーという、つまりは低い声で囁く様な歌唱方を歌謡曲に結び付けた第一人者として絶大な人気を得ていたスタアでしたから、やはりシャンソンやジャズの素養がある田代美代子との相性が悪いはずもありません。

ですから、作詞:原由記&作曲:利根一郎が提供の「今宵だけのパートナー」に猪俣公章が附したフルバンによる正統派のジャズサウンドが企図されたとて、それは望むところだったんのでしょうか、歌詞の世界には所謂「人妻の火遊び」という甘くて危険な香りが滲むだけに、フランク永井のダンディな歌唱と田代美代子の儚げな可愛さがニクイばかりにジャストミート ♪♪~♪

う~ん、現在の歌謡界に、こ~ゆ~楽曲をここまで演じられるデュエットが結成出来るのか、ちょいと確信が持てないほどですよ、サイケおやじは。

ということで、田代美代子は歌手活動と並行して、女優やバラエティタレントしても人気を集めていたところに病魔に侵され、何時しかフェードアウトしてしまったのは残念……。

近年は再び、歌手として表舞台に登場する機会も増えておりますので、往年のコラボヒットを現在活躍中の男性歌手と演じて欲しいものです。

また、本格的な男女ユニットというか、デュエットヒットも待ち望んでいるのでした。

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今夜はバブルな気分

2023-04-25 19:41:27 | 歌謡曲

今夜は離さない / 橋幸夫&安倍里葎子 (RIVSYAR)

20世紀末の所謂「バブル経済」は各方面に多大な影響を残しつつ、その振幅によって様々な遺産や想い出、悔悟の情を含む功罪を今に伝える歴史になっている事は言わずもがなでしょうか……。

不肖サイケおやじにしても、実は「バブル経済」なぁ~てものに振り回された経験が人生の積み重ねとなって今に至っておりまして、殊更昭和60(1985)年頃から、そんな実態が無いとしか思えない経済の仕組みに不安というか、納得出来ないものを感じていましたので、そんなこんなの異議を公然と唱えていたら、案の定……。

昭和62(1987)年3月から異郷の地へ島流しにされた話は、これまでも度々述べてきたところです (^^;

しかし、それでもオンタイムで残された諸々の中には、そのエネルギーの質量の高さと申しましょうか、今なればこそ、懐かしさも含めて、再認識・再確認せずにはいらない魅力が確かにあると感じております。

で、それが例えば歌謡曲であれば、橋幸夫が安倍里葎子=安倍律子とのデュエット曲として昭和58(1983)年7月に発売した本日掲載のシングル盤A面曲「今夜は離さない」は、製作発売会社が佐川急便の出資した新会社「リバースター」だった事にも顕著だと書いてしまえば、それはサイケおやじの思い込みかもしれませんが、それはそれとして、当時の橋幸夫は長年在籍していたビクターから移籍という新しい道へ進んだのも、スポンサーの佐川急便の佐川清社長が、後援会長だった縁故と云われています。

確か橋幸夫が自ら副社長を務めた事でも大いに話題になった記憶がありますが、その最初のシングル曲が、このデュエット作であり、しかも相手役が失礼ながら、聊か低迷していた安倍里葎子=安倍律子だったというのも、なかなか世間を驚かせたましたですねぇ~~!?!

なにしろ、作詞:藤波研介&作曲:幸耕平、そして編曲:南郷達也が提供した件の「今夜は離さない」は、忽ち大ヒットした実に調子のイイ盛り場ポップス歌謡であり、絶妙に仕込まれたレゲエビートをラテンロックに変換した曲調こそは、それまでに橋幸夫が十八番にしていたリズム歌謡の流れを継承していましたし、もちろんデュエットの上手さは説明不要の歌心♪♪~♪

そして激烈(?)なオーディションで選ばれたと言われる安倍里葎子=安倍律子にしても、これまた彼女ならではの個性である程好い生臭みを随所に滲ませる節回しを聞かせてくれるんですから、これがウケなかったら、歌謡曲の神様の存在を疑ってしまうほどでしょうか (^^)

以降の彼女が「デュエットの女王」として各方面のスタアと共演レコーディングを残しているのも、この「今夜は離さない」の大ヒットがあればこそですよねぇ~~ (^^)

ところが、これが「バブル経済」の恐ろしさというか、彼女は勘違いをやらかしてしまい、橋幸夫とのデュエット作品は、これっきり……。

しかも自分主導で前述したとおり、デュエット作品を連続的に制作発売するという己惚れた行動に走ってしまい、そ~こ~しているうちに新天地だった「リバースター」が例の佐川急便事件で先行きが不透明に……。

今となっては、彼女も「バブル経済」に振り回されたという見方も出来るのでしょうか……。

ちなみに「リバースター」が黄金期だった頃には橋幸夫を筆頭に、藤圭子、松方弘樹、荒木一郎、田端義夫、セイントフォー等々、かなりの大物が契約していたはずで、それが前述の事件を契機として、平成5(1993)年に活動停止 ~ 解散に追い込まれたのは、我が国における「バブル経済」の終焉と重なった思いがあるんですが、いかがなものでしょう。

実はサイケおやじが島流しから許されて帰参が叶ったのが翌年7月であり、その後はバブルの後始末が仕事の大半だったという、せつないテイタラクでありました (^^;

ということで、サイケおやじは、この「今夜は離さない」を耳にする度に、なんともやるせない気分と自分でも不可解な高揚感に包まれてしまいます (^^;

う~ん、なにやら、今夜は、せつないなぁ…… (^^;

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概して自覚は必要か

2023-04-24 18:02:25 | 歌謡曲

愛の泉 / 梢みわ (東芝)

掲載したのは昭和43(1968)年9月に発売された梢みわのシングル盤で、もちろんデビュー作にしてスマッシュヒットとなった「恋のバイカル」の路線を継承した作風ですから、既にして確立されていた黛ジュンのフォロワーとしての立ち位置は揺るぎないという印象は、このジャケットスリーブのデザインや登場している彼女のポートレートのイメージからだけでも実に明快だったと思います。

しかし、それにしたところで、作詞:丹古晴己&作曲:山田隼人が書き上げた収録A面曲「愛の泉」は、メルヘンチックな歌詞の世界と哀愁モードの歌謡メロディがドンズバのストライクゾーンなもんですから、ミディアムテンポで強いビートを伴っていながら、たっぷりとストリングスを用いた川口真のアレンジは、これ以上ないほどに梢みわの節回しと相性が素晴らしく、だからこそ、終盤に向けてジワジワと盛り上げていく彼女の歌いっぷりは、黛ジュンからの影響を隠さずとも、なかなかに個性が発揮されていると思うんですが、いかがなものでしょう (^^)

今となっては結果論ではありますが、後の彼女はポップス演歌スタイルの楽曲も歌っていますので、適応力も確かなシンガーだったんだと思っております。

ということで、どんな職業においても、最初っから自分の個性を丸出しにしては成り立たないのは現実の厳しさであり、あれやこれやと先輩諸氏の動向を見習いつつ、アドバイスを素直に受け入れるという姿勢が求められるなぁ~んてこたぁ~、今更述べるまでもありませんが、真似っこばかりじゃ~~、面白くないのも、これまた現実…… (^^;

その中で、上手い具合に自己主張していくが社会における仕事の要領だとしたら、無論サイケおやじは世渡りの下手さを積み重ねて、今日に至っている次第です…… (^^;

あぁ……、今日も、また……、心にも無い事を言ってしまった……。

このストレス、ど~やって今夜は発散させようかなぁ……。

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大好きなアンプラグドソウル歌謡で悶絶

2023-04-23 18:04:00 | 歌謡曲

■川岸の百合 / 泉朱子 (キングレコード)

何かと気が多いサイケおやじの嗜好品(?)の中にあって、アンプラグドなソウルグルーヴってのも、大好物ですから、泉朱子が昭和49(1974)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「川岸の百合」は正に、ノー文句 (^^♪

で、ここでサイケおやじが好む「アンプラグドなソウルグルーヴ」という個人的な定義としては、まずアコースティックなギターやピアノが、それなりの役割を務め、ですからベースはエレクトリックでもOKであり、もちろんドラムスやパーカッションは本来生音楽器ですから、そ~ゆ~リズムセクションがロッキンソウルなビートを作り上げている大衆音楽を指している事を前提として、ここに作詞:山上路夫&作編曲:川口真が提供してくれた「川岸の百合」こそは、アコースティックなギターが重心の低いビートを送り出すドラムスやベースに負けない強さを演じていますし、ピアノの彩りも、また然り ♪♪~♪

そして、もちろん、楽曲そのもののメロディラインは所謂「黒っぽさ」を前面に出したソウル歌謡を構成していますし、歌詞の世界の「時代劇」っぽさも、ここではジャストミートのメルヘン性がイイ感じ ♪♪~♪

―― というお膳立てがあってこそ、泉朱子の力強い歌声とソウルフルな節回しが堪能出来る仕上がりになったと思うばかりで、こ~ゆ~ミディアムテンポのソウル歌謡こそは、サイケおやじの本当に好む世界であります (^^♪

しかし、サイケおやじが掲載の私有盤をゲットしたのは、ちょい前であり、泉朱子のレコードを求めて中古屋を徘徊している時に出会った瞬間には、ジャケ写イメージのソフトロックな雰囲気ゆえに、まさか、ここまで歌謡ソウルな歌と演奏が聴けるとは、全く想像も出来ませんでしたので、針を落として流れ出たサウンドには心底悶絶させられましたねぇ~~ (^^♪

う~ん、こ~ゆ~自分好みの「お宝」が、まだまだ眠っているんだと思えば、サイケおやじは、まだまだ死ねないなぁ~~~♪

そんなこんなの往生際の悪さを今日も露呈してしまうのでした (^^;

ということで、ますます泉朱子に対する熱は高くなるばかりですので、音源探索は継続しつつ、同時に一刻も早く彼女のコンプリート音源復刻を望んでおります。

願いが叶いますようにっ!

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エレキを弾けばチェッチェッチェッ

2023-04-22 19:29:16 | Rock

チェッチェッチェッ c/w 恋をするなら / Thr Astronatus (日本ビクター)

我が国が本格的なロックの夜明けを迎えたのは、昭和40(1965)年に大爆発の社会現象となった所謂エレキブームだった事は、あらためて述べるまでもない歴史的事実であり、殊更象徴的なバンドはベンチャーズとされておりますが、しかし、その端緒は昭和39(1964)年に日本独自のシングルヒット「太陽の彼方に / Movin'」を放ったアストロノウツという真実も揺るがせに出来ないものでしょう。

ですから、昭和40(1965)年1月2日からのベンチャーズとジョイントの来日巡業も超満員の大盛況だった事は言わずもがな、そんなこんなの盛り上がりに影響された我が国の歌謡曲が前年から続々と制作発売されていた中にあって、殊更大ヒットしたのが昭和39(1964)年秋に出た橋幸夫の「チェッチェッチェッ」でしたから、有名外タレに日本の人気曲をレコーディングさせるという当時の慣例に則り、ついに件の来日時にアストロノウツが吉田正の書いた「チェッチェッチェッ」をスタジオセッションで作り上げたとしても、何らの不思議も無かったのが、これまた昭和歌謡曲と洋楽の素敵な関係でありましたですねぇ~~ (^^♪

で、掲載したのは、そ~ゆ~経緯というよりも、半ば自然の成り行きみたいな感じで発売されたアストロノウツのシングル盤で、A面には前述「チェッチェッチェッ」、そしてB面には、これまた橋幸夫の代表曲にして元祖ビート歌謡の「恋をするなら」のエレキインストが収められているんですから、たまりません (^^♪

サイケおやじは乏しい小遣いを工面して、速攻でゲットしてしまった鮮烈な思い出の1枚というわけです。

そこで肝心のA面曲「チェッチェッチェッ」は橋幸夫のオリジナルバージョンからして、アストロノウツの「太陽の彼方に / Movin'」で日本人に刷り込まれていた例の「ノッテケノッテケ」のリフとビートを巧みに練り込んだ傑作でしたから、それを本家アストロノウツが演じる事に齟齬等あろうはずもなく、イントロからリバーブ全開の元祖「ノッテケノッテケ」を演じるのは美しい「お約束」であり、まんまアップテンポで痛快に弾きまくる、これぞっ!

エレキインストの楽しみが存分に味わえる仕上がりであり、気になる「チェッチェッチェッ」のキメはドラムブレイクでやっちまっているところは、まあ……、今となってはベンチャーズのサーフ物では十八番となっいる弦擦りの「キュッキュッキュッ」というサウンドエフェクトで聴かせて欲しかった気はするんですが、やっぱりサイケおやじは少年時代から今に至るもシビレは収まる気配が全くありません (^^♪

ちなみにジャケットスリーブ裏に記載の解説によれば、録音セッションは前述来日時の1月14日午後4時から東京のビクタースタジオで始まったそうで、しかも作曲者の吉田正が現場に顔を出し、プロデュースに近い仕事もやっていたそうですから、この仕上がりも当然が必然でありましょう (^^♪

これまで度々、世間一般の常識として、アストロノウツは演奏力においてベンチャーズには遥か及ばない存在とされておりますが、それはそれとして、ここでのエレキインスト版「チェッチェッチェッ」は充分に彼らの個性を発揮した名演だと思います (^^♪

ですから、やはり橋幸夫に吉田正が提供し、特段のヒットになった「恋をするなら」にしても、程好い遊び心を交えながら、しっかりとミディアムテンポのロックグルーヴを発散させているんですから、侮れませんねぇ~~♪

しかし、このテイクは前述した日本でのレコーディングではなく、後日ハワイで制作した音源だったという逸話が、やはりジャケットスリーブ裏解説に記載されており、だとすれば、ボブ・デーモン(g)、リッチ・フィフィールド(g)、デニス・リンゼイ(g)、ストーミー・パターソン(b)、ジム・ギャラガー(ds) という当時のアストロノウツに加えて、助っ人のセッションプレイヤーが参加している様に思うんですが、いかがなものでしょう。

それでも、リッチ・フィフィールドのリードギターをメインにしたアストロノウツならではのサウンドは不変ですよねっ!?!

ということで、本日は高齢者バンドの練習に参加出来まして、ついついエレキインストに我を忘れてしまいました (^^♪

もちろん、掲載盤からデジタルファイルを作成し、メンバーに配布~練習という流れを目論み、喜ばれたのが嬉しくて、最近の仕事の疲れも癒されました。

感謝するばかりです。

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覚悟というか…

2023-04-21 17:58:19 | サイケおやじの日常

あぁ~ぁ……、仕事が縺れて、来週の事を考えると気が滅入るというか……。

今更、サイケおやじが、ど~の、こ~のやったって、しょ~がないと思うんですけどねぇ、やりかかった仕事の始末は自分で片付けたいわけですよ、やっぱり。

本日は泣き言、失礼いたしました。

明日は気分転換に高齢者バンドの練習へ参加する予定ですが、やれるかなぁ~ (^^;

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