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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

サイケおやじの幻のアイドル:中野美紀の巻

2017-04-30 16:39:17 | 歌謡曲
未経験 / 中野美紀 (ビクター)

1980年代のアイドル業界で、ひとつのキーワードになっていたのが所謂「ポスト百恵」であり、また既に「百恵フォロワー」が本家引退前から次々に登場していたのも、昭和歌謡曲における歴史のヒトコマだと思います。

そこで昭和57(1982)年3月、本日掲載のシングル盤をデビュー作に登場した中野美紀は、まさに山口百恵の再来を強く感じさせる存在として、サイケおやじは強い印象を覚えましたですねぇ~~♪

それはまず、ちょっぴり翳りが滲む彼女の面立ち、さらには仄かに色っぽい佇まいがナチュラルに山口百恵を思い出させてしまういう、そのあたりの魅力はリアルタイムで接しておられなかった皆様にも、ジャケ写から伝わってくると思いますが、いかがなものでしょう。

そして作詞作曲:松宮恭子による肝心の収録A面曲「未経験」が、これまた強烈なインパクト!

なにしろ歌詞の内容が、おそらくは高校生であろう女子の妊娠&中絶、初体験の顛末や不良男子生徒に恋心を抱く純真な処女の気持という、これは当時としても、アイドルソングを逸脱寸前のなかなか過激なものでして、それが萩田光雄が施した、如何にも山口百恵っぽい、アップテンポの歌謡ロックサウンドで歌われるのですから、たまりません!?!

しかも中野美紀の声質や節回しの妙が、これまたほとんど「山口百恵」なんですから、ここまで狙いが明確な売り出し方があれば、あとは自ずとっ!

売れると思いきや、ほとんど空振りだったのは、厳しい現実というよりも、サイケおやじにとっては解せない不思議というのが今も偽りのない気持ちです。

だって、デビューした頃はテレビにもちょくちょく顔を出していましたし、プロモーションもしっかり行われ、また歌の実力にしても例のテレビスカウト番組「スタア誕生」のグランドチャンピオンという実績があるのですから、業界内環境や芸能的資質は申し分ないはずが……。

結局、これっきりみたいなフェードアウトは如何にも残念でした。

ただし、未確認ではありますが、どうやらかなり後になって、シングル盤をもう1枚残しているという噂(?)を耳にしておりますので、本当は探索しなければいけないのですが、サイケおやじとしては、気が抜けたというか、このデビューシングルだけで、中野美紀は「永遠の幻」にしておきたいのが本音です。

ということで、「ポスト百恵」という問題は中森明菜の登場によって、ひとつの結論が提示されたという歴史的解釈もございますが、だとすれば、中野美紀がブレイク出来なかったのは、あまりにも本家に拘ってしまったからでしょうか?

真相はどうあれ、「幻」は美しいというのも、またひとつの真実だと思っています。
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キチガイ沙汰は、もう…やめろっ!

2017-04-29 18:04:01 | Weblog
狂気の軍隊 / Graham Nash (Atlantic / ワーナーパイオニア)

流石に今日は、はっきり書きますっ!

それはもちろん、北朝鮮による今朝のミサイル発射という愚行について、もはやサイケおやじは怒りとか呆れとかを通り越して、愕然とさせられるばかりです。

そりゃ~、何でも自分らに従わせようとするアメリカや中国も決して良いとは思いませんが、だからといって、直ぐ目の前に迫っている強大な力に見得をほ切ったって、そんなプライドなんかは自らバカを証明しているもんでしょう。

そんなエネルギーがあるんだったら、自国の民や他国在住の同胞の事を考え、もっと国際社会に馴染む努力をするのが、リーダーの存在意義ですよっ!

第一、今のままじゃ~、自ら滅びの道を選ぶのは自由かもしれませんが、他所に多大な迷惑と犠牲を強いる事は必定であり、もしかしたら、ひとつの民族そのものが地球上から消えて無くなる可能性だってあるんですから、隠忍自重と理性、そして時には強い相手に頭を下げ、その後に活路を見出す手立てだって、今ならば笑われる事は少ないでしょう。

ただし、トップ同士の話し合いにしても、北朝鮮の指導者が自国から出て、アメリカ大統領と直接会談する勇気があるかは完全に不透明ですから、そこは大国たる度量を見せるというか、相手のプライドをちっとは斟酌してやる必要があるわけで、それでも情けは無用というのならば、もはや世界は覚悟を決めねばならないという……。

あぁ~~、戦争なんて、絶対に嫌だなぁ~~~!

実は昨日と今日、韓国の仕事関係者と話をしたんですが、現状では韓国の次のリーダーが何れもその資質に乏しく、政官財、そして軍も落ち着かないという有様だとか、それじゃ~、お先は真っ暗でしょう。

正直、様々な怖い話に接してみると、本当に安閑とはしていられません。

何よりも内外において、既に戦争を前提にした成り行きになっているのは、あまりにも酷い現実!

もっと積極的に和平を訴える事が、今は絶対に必要だと痛切に思っていますので、本日の1曲はグラハム・ナッシュが1971年にスマッシュヒットさせた、これがストレートな反戦歌「狂気の軍隊 / Military Madness」であります。

もちろん、当時激烈を極めていたベトナム戦争への抗議、さらには無慈悲な戦いそのものに対する拒絶を歌っているわけですが、自身のキャリアであるホリーズCSN&Y等々で披露してきた分かり易い、どこかホノボノとした曲調とサウンド作りがありますから、その親しみを感じるメロディで歌われる所謂プロテストは尚更効果満点という狙いはジャストミート!

音楽だけで世界の危機が消え去るとは思わないまでも、今こそ、誰か超有名なミュージシャンが、こ~した歌を出してくれる事を願うばかりです。
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サイケおやじの幻のアイドル:古沢みづきの巻

2017-04-28 18:26:37 | 歌謡曲
涙のパーティー / 古沢みづき (RCA)

俗に「80年代アイドル」と云えば、それこそ数多のスタア候補生が登場しながら、せっかくの素晴らしい資質を開花させないままに芸能界を去ってしまったという事例がほとんどだったのは、この世の厳しさでしょう。

昭和59(1984)年に本日ご紹介のシングル盤をデビュー作に登場した古沢みづきも、サイケおやじにとっては、なかなか勿体無いと思える存在で、実は未だにプロフィール等々については知るところも少ないのですが、掲載盤A面曲「涙のパーティー」をラジオで聴いた瞬間、これはっ!

と思いましたですねぇ~~♪

なにしろいきなりの爽やかなコーラスから往年のアメリカンポップスがモロ出しという曲メロにソフトタッチの彼女の声質がジャストミートしていましたし、歌唱力も安定していたのですから、後はルックスが気になるばかりという本音を隠しきれず、速攻で足はレコード屋へ!

ところが馴染の店を2軒ほど回っても、目指す現物が置いておらず……。

まあ、当時はアイドル業界も激戦の最中だったという事情もありましょうが、彼女は決してイチオシの扱いでは無かったんでしょうか、そのあたりの真相も知る由がありませんし、実際にテレビ等々で接した記憶も薄く、それでもバラエティ番組でアシスタントらしき事をやっていた彼女は、なかなか愛くるしかった印象があるばかりですから、生歌も全く聴いたことがありません。

で、結局掲載盤は翌年になっての中古ゲットであり、どうやらその頃には既に引退されていたという現実もあったらしく、雑誌のグラビアでキワドイ水着姿を披露していたという実績(?)もあれば、早過ぎるフェードアウトも本人が選んだ道なのかもしれません。

しかし、この「涙のパーティー」は、なんとっ!

歌謡フォークの人気グループ「かぐや姫」で大ブレイクし、ソロ活動ではフュージョン&AOR風のニューミュージックをやって大人のファンも掴んでいた伊勢正三の作詞作曲、そして馬飼野康二のアレンジという、侮れない制作スタッフが関わっていたのですから、実に勿体無いですよ、これが埋もれてしまうのはっ!

また、可愛い慎みを感じさせる彼女のルックスも当時のアイドルとしては王道ですからねぇ~~~♪

本人にしてみれば、芸能界には馴染めず、あんまり良い思い出は無いのかもしれませんが、彼女を現在でも気にしているのは、サイケおやじだけではきっと無いはずです。

現物は所有しておりませんが、古沢みづきはシングル盤をもう1枚出しており、一応公式とされる音源はCD化されておりますので、機会があればお楽しみ下さいませ。

あぁ……、彼女は今、どうされているのかなぁ~~。
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現状は厳しいが…

2017-04-27 19:08:47 | Weblog

連休前、最後の追い込みで激闘中です。

今年は物騒なんで、やるべき事は優先してやってるんですが……。

本日の1枚は休載、ご理解下さいませ(__)

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チェッ チェッ チェッ とノリまくれっ!

2017-04-26 18:31:49 | 歌謡曲
チェッ チェッ チェッ / 橋幸夫 (日本ビクター)

昭和歌謡界御三家筆頭と云えば、橋幸夫であり、持ち歌も正統派歌謡曲、民謡&演歌調、さらにはムード歌謡からリズム&エレキ歌謡等々、とにかく何でもござれの実力は殊更昭和30年代から幅広いファン層を獲得した要因でありましょう。

また、加えてそれが橋幸夫の爽やかにしてスキッとしたルックスにもジャストミートしており、本業の歌手として、さらには映画出演においても、常にヒット作を連発する勢いに直結するものだったと思っています。

それは時代最先端の流行を意識しながらも、基本的には大衆の望むところを逸脱しない、緊張と緩和のバランスに秀でた芸能魂というか、それでいて決して安易な迎合なんかとは無縁のスタア性がありましたですねぇ~~♪

そこで本日ご紹介したいのは昭和39(1964)年晩秋に発売された、これが実にカッコイィ~~、エレキ歌謡の大傑作「チェッ チェッ チェッ」で、とにかく我が国のエレキブームに火をつけたアストロノウツの大ヒット「太陽の彼方に / Movin'」で刷り込まれた例の「ノッテケノッテケ」のリフとビートを巧みに歌謡曲に転用した吉田正の作編曲が冴えまくり♪♪~♪

当然ながら演奏パートのエレキ節やロケンロールの本質たるリズムの楽しさはドンズバに打ち出されていますから、橋幸夫も持ち前の強いビート感をサラリと表現しつつ歌っていく素晴らしさは唯一無二でしょう!

そこには曲タイトルどおり、スマートに節まわされる「チェッ チェッ チェッ」という舌打ちフレーズがニクイばかりで、今となっては「ピンクサーモン」だとか、幾分ブッ飛び気味の言葉も用いた作詞は、佐伯孝夫の天才性の証明なんでしょうか、サイケおやじは好きですねぇ~~♪

なにしろこれを小学生当時から今に至るも、事ある度にサイケおやじは口ずさんでしまうほどですからっ!

また、この大ヒットを受けというよりも、既に企画が一緒に進んでいたのでしょう、橋幸夫と倍賞千恵子が共演による翌昭和40(1965)年のお正月映画「涙にさよならを(松竹)」の主題歌でもあり、まさに勢いは止まらないというのが当時の橋幸夫でありましたし、エレキブーム&エレキ歌謡を紐解く時には絶対に外せない名曲名唱だと思います。

と同時に前述「涙にさよならを」も本当に面白い、如何にも昭和高度成長期の娯楽映画であり、橋幸夫の役は定番だったスポーツカーのセールスマンというのも憎めませんが、前半は青春人情ドラマ(?)、後半はアクションサスペンスという飽きさせない展開は流石、前田陽一監督の手腕の冴えでしょう。

正直、リアルタイムでの鑑賞が叶ったサイケおやじは、その幸せに感謝しておりますし、一刻も早いDVD&BD化を熱望しています。

それと書き遅れましたが、前述したアストロノウツが、この「チェッ チェッ チェッ」のエレキインストバージョンをレコーディングしておりまして、これも機会があれば皆様にお楽しみいただきた傑作ですよ♪♪~♪

ということで、エレキ歌謡と云えば加山雄三が先駆的第一人者と思われがちですが、どっこい! 橋幸夫だって既にエレキブームが日本中を席巻する初期段階の昭和39(1964)年に「チェッ チェッ チェッ」という大傑作を歌っていたという真実も忘れてはなりません。

もちろん橋幸夫は決してエレキ歌謡やリズム歌謡だけに留まらない、本当に様々な色合いの楽曲を歌い続け、どのジャンルでもヒットを飛ばした偉大な存在ですから、何か1曲だけでは語る事は出来るはずもないんですが、だからと言って「チェッ チェッ チェッ」がなんとなく過小評価されている感があるのは、ちょいと納得し難いわけです。

今は仕事に追われてやる事も叶わないサイケおやじのバンド活動が再開出来るとしたら、心底エレキのバカ大将に成りきって、「チェッ チェッ チェッ」を弾きまくりたいと願っているのでした。
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桜は散っても心意気

2017-04-25 19:30:12 | 歌謡曲
関東春雨傘 / 美空ひばり (クラウン)

名曲名唱、そして数多のヒット曲を出した美空ひばりは説明不要、日本コロムビアの大看板でありますが、その芸歴でおそらくは唯一、他のレーベルから発売されたと思われるのが、昭和38(1963)年に発売された本日の掲載盤で、それは同年に日本コロムビアから枝分かれして発足したクラウンレコードの門出を祝って、美空ひばりが心意気を示した1枚と云われています。

それは資本系列が異なる日本コロムビアとクラウンレコードの分裂に伴うゴタゴタが今日まで様々な逸話を残し、小説や歌の世界にまで用いられるほどの任侠が繰り広げられたからであり、有名なところでは、その中心人物のひとりであった作詞家の星野哲郎が北島三郎を口説き落とした時の「俺の目をみろ、何にもゆうな」の一節がキメの傑作「兄弟仁義」に昇華されたほど!?!

ですから、その独立に美空ひばりと縁が深い米山正夫も参加していたとあれば、このシングル盤が制作されたのは、美空ひばりがその心意気に感じるものがあってのプレゼントだったという推察も易いんじゃ~ないでしょうか。

そして、その意味合いを鑑みれば、米山正夫が作詞作曲したA面「関東春雨傘」の明るくて、威勢が良い仕上がりは「お約束」以上であり、美空ひばりも十八番の民謡調歌謡曲の真髄を存分に披露しているのですから、本当に何時如何なる時に聴いても、スカッとしますねぇ~~♪

もちろん、そこには義理と人情という、日本人が大好きな味わいが、そこはかとなく滲んでいる事は言うまでもなりません。

ということで、実は掲載の私有盤は昨日、ようやくゲットした1枚でありまして、嬉しさのあまり、この駄文を連ねてしまいました。

でも、ど~か、サイケおやじの趣味に生きる我儘として、ご理解いただければ幸いでございます。
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大滝裕子が登場の衝撃

2017-04-24 19:56:20 | 歌謡曲
A BOY / 大滝裕子 (Epicソニー)

とてつもない実力派ボーカリストであったにもかかわらず、デビュー時の年齢が16歳であった事から、世間的にはアイドル扱いされ、またそれゆえにブレイク出来なかったと云われる大滝裕子は、しかしそのアイドル路線からしたが如き以降の活躍は、例えば歌謡曲~ニューミュージックという垣根を越えて、多くのスタアのバックコーラスシンガー、あるいはスタジオセッションのボーカリスト、さらにはボイストレーナーとして現在までの長期間、我が国芸能界の縁の下の力持ちとして業界からは高い評価を得ている存在であり、だからこそ昭和54(1979)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「A BOY」のハイブラウな仕上がりは当然が必然だったのでしょうか。

いゃ~~~、サイケおやじにとっては、これを初めて聴いた時の衝撃は今でも鮮烈な記憶となって脳裏に刻まれているほどで、まずは全体のサウンド作りが先鋭的なリズムとビート、殊更ビンビンにブッ飛んだエレキベースのチョッパー大会でリードされている印象が過激の極みというか、当時としては、とても十代の女の子が歌いこなすには難しすぎる曖昧なメロディラインも含めて、リスナーを突き放した凄さがモロ出しだったんですねぇ~~~!?▼?

ところが、それゆえに大滝裕子のボーカリストとしての実力が本物として認めざるをえない事も確かであり、加えてジャケ写からも一目瞭然、正統派アイドルで売り出すにはルックスがキツイ感じであり、ヘアスタイルからしても、その頃に売れていた中原理恵っていうイメージがっ!?!

実は直後に知ったんですが、大滝裕子は前年度の「ミス・セブンテイーン」に輝いたアイドルスタア候補生のトップだった逸材であり、それはやはり歌の実力が飛びぬけていた事とも無関係ではありえない思っています。

ちなみに今では有名な逸話ではありますが、件のコンテストの予選には松田聖子も出場しており、かなり本命視されていながら、履歴に関する例の瑕疵があったことから、本選大会は辞退という顛末も、きっちりスカウトされた後の松田聖子がアイドルとして大ブレイクし、所謂1980年代アイドルの大ブームが昭和歌謡曲の本流となった時代を鑑みれば、大滝裕子の登場は失礼ながら皮肉な露払いだったのかもしれません。

なにしろ彼女はシングル曲を出す度に普通のアイドルに接近しようと無理を重ねていた感があり、制作側にも迷いがあったとしか思えないレコードばかりが残されんじゃ~、まさに宝の持ち腐れ……。

と、完全に不遜な思いしか持ちえなかったのがリアルタイムでのサイケおやじの素直な心情吐露であります。

そして同時に、この作詞:三浦徳子&作編曲:後藤次利が仕掛けたデビュー作「A BOY」の永劫性をかみしめるばかりでございます。

うむ、書き遅れてしまいましたが、ここまで尖がったビートに拘った楽曲に仕上がったのも、やはりベース奏者としてリアルタイムで大活躍していた後藤次利の仕業であったと納得する他は無く、これ以降も多く手掛けたアイドルソングの数々には、同趣向の手口が散見されますが、やはり大滝裕子という稀代のボーカリストが登場したからこその成果は決して侮れないでしょう。

その意味で、前述したとおり、アイドル時代の彼女が残したレコードは、例え歌謡ポップスに安易な接近を狙ったものであろうとも、全てが必聴作であるという真実はひとつ!

ということで、大滝裕子はアイドルを辞めて以降はアマゾンズと名乗るコーラスグループに参加し、なかなか密度の高いアルバムを出していますので、追々にご紹介させていただく所存ですが、まずはデビュー曲「A BOY」に全てが収斂されるものと信じているのでした。

機会があれば、ぜひとも皆様に聴いていただきたく、お願い申しあげます。
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今日も自分に言い聞かせ

2017-04-23 17:47:03 | Weblog
平和を我らに / Plastic Ono Band (Apple / 東芝)

連日のニュース報道は既に危機的状況にある極東情勢に鑑み、それはそれで庶民に心の準備を促す大切な事柄かもしれませんが、しかしサイケおやじが不思議に思わざるをえないのが、ほとんど誰もが平和を訴えていない事です。

もちろん、誰だって無謀な殺生は避けたいはずが、既にそれ無くしては問題が解決しないと思い込んでいるという狂騒に陥っているように思うんですよ。

そりゃ~~、確かに現代においては世界的に影響力のある人物なんて、ほとんどが政治や経済の世界で反っくり返っている者が大半ですから、なかなか平和的に人の心を動かせるような言葉や行動が表に出てこれない状況は悲しい現実……。

それでも冷静になって考えてみると、我が国が直接的な攻撃を受ける危険性は、それほど高く無いとサイケおやじは考えておりまして、それはまず日本に入っている外資だけでも、ユダヤ資本、華僑資本、さらには在日資本という、まさに現在の危機に強く根差したものがあるのですから、例えば敵国視されている隣国が日本へ直接的な攻撃を仕掛けた場合、その在日資本は凍結没収され、加えて同胞がどのような処遇を受けるかは、想像に難くないでしょう。

つまり在日同胞がそ~した状況に置かれれば、件の国内に住んでいる親族兄弟の心中は決して穏やかではなく、革命的な反権力騒乱が起きかねないと思うわけでして、同時に在日資本が失われれば、一番困るのは、その張本人たる国家の権力者ですから、そこまでバカはやらんと思いたいんですよ。

しかし、それでもやるのなら、最高に怖いのはミサイルや核兵器よりも、日本国内におけるテロ攻撃であり、同時にそれを防ぐための徹底的な人種差別や横暴な拘引拘留が常態化してしまうという地獄です。

極言すれば、そんなこんなの疑心暗鬼が一番に国家を弱体化させるんじゃ~なかろうか……?

と思うほどで、それこそが敵国の狙いだとしたら、くわばらくわばら……。

だいたい、その時の在日の扱いについて、当然ながら政府内でも、また国会でも検討議論が行われているはずなのに、それが全く報道されず、ニュースワイドショウでも、意図的に触れない話題という態度は、かえってアブナイんじゃ~~ないですかねぇ~~!?!

そして自国最大の産業である戦争に依存しまくっているアメリカの旧態依然、未だ中華思想に凝り固まっている中国という二大国は、何れも現在の危機に直接的原因を投げかけてきた過去があるんですから、基本的にひとつの民族が分断され、対立する国家を成してしまった現状を平和的に解決するのは、アメリカと中国の責任が避けられないでしょう。

また、ここにロシアが加わるのも当然の責務であり、だからこそ、何時も姑息な拒否権で逃げるのはバカの証明!?

これは妄想・夢想と言われれば、全く反論も出来ませんが、少なくとも、それらの大国が件の民族をひとつに纏める手助けを積極的にやるべきなんじゃ~ないですかねぇ~~~。

ということで、とにかく戦争なんて最低の愚行は絶対に嫌だし、それを回避するためには、我々庶民がなんらかの声をっ!

そこで本日の1曲は、1970年代前半における世界的な平和合唱ソングであった「平和を我らに / Give Peace A Chance」であります。

それは説明不要、ジョン・レノンが率いていたプラステックス・オノ・バンドによる歌と演奏であり、シンプルなリフゆえにほとんどの人類が意味を解して唱和可能な真実が、そこにあります。

そして、今こそ我々は、ギィ~ヴピ~スァチャ~~ス、と歌うことが必要と思うばかりです。
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これはアタリだっ! 泣きべそマリア♪♪~♪

2017-04-22 19:22:21 | 歌謡曲
泣きべそマリア / 速水ユリ (大映レコード)

どの様なジャンルにせよ、そのブームの最中に世に送り出されたものは、まさに有象無象!?

ですらか、そんなピンキリの中では、「アタリ」よりも「スカ」が圧倒的に多いというのは常識なれど、しかし「アタリ」が必ずしも流行するとは限らないのも、これまた世の常でありましょう。

つまり、後追いでそれらに接した場合、件の「アタリ」「ハズレ」という結果の認定は、あくまでもリアルタイムの感性じゃ~なくて、既に結果を知っていての判断感想であり、極言すれば、例えば大衆音楽の世界ならば、なんでこれがっ!?!

という印象の楽曲が十人十色であるはずで、もちろんサイケおやじが申し述べさせていただきたいのが、全くヒットしなかったレコードの中には、どっさり素敵な「お宝」が残されているという、そんな至極当たり前の事を、こ~してクドイ文書にしてしまうのが、サイケおやじの悪いクセのひとつです。

で、もちろん本日ご紹介するのは、全くヒットしなかった「アタリ」のひとつで、速水ユリという、サイケおやじは全く知らない歌手が昭和43(1968)年に出したGS歌謡の強烈な一発「泣きべそマリア」であります。

いゃ~、とにかく作詞:川内康範&作曲:池田孝が提供した楽曲の痛快さも流石だと思いますが、これをアップテンポのエレキ歌謡にアレンジした曽根幸明の手腕には脱帽するばかりですし、そして何よりもインパクトが強いのは、速水ユリの歌謡ロックがど真ん中の歌いっぷり良さですよっ!

もう、これは実際に聴いていただくのが一番としか言えませんが、とにかくド頭からガッツ~ンっと撃ちつけるエレキ&オーケストラのイントロにはお馴染みの「ジェームス・ボンドのテーマ」が巧みに引用され、いよいよ登場する速水ユリのボーカルには特有の「泣き節」があり、伸びやかにして粘っこい声質で節回されては、たまりません♪♪~♪

既に述べたとおり、サイケおやじは完全なる後追い鑑賞であり、告白すれば初めて馴染の中古屋の店主から聴かされた瞬間に腰がガクガク、そのまんま財布の紐はユルユルにさせられちまったですよ。

うむ、店内の同種の他商品に比べれば、高値が付けられていたんですが、全然後悔していませんっ!

それでも……、ひとつだけ衝撃だったのは、掲載盤をゲットしてイイ気持ちになっていたら、翌々月にオムニパスの復刻CDに収録されてしまったという、いやはやなんとも、悔しくもあり、嬉しくあり……。

ですから、現在でも比較的容易に聴けるはずですので、皆様には、ぜひともお楽しみいただきたい昭和歌謡ロックの先駆的名曲名唱であります。

最後になりましたが、主役たる速水ユリについては知るところも無く、それでも他にシングル盤が2枚ほどは出でいるらしいので、サイケおやじは良い出会いを求めて、精進を重ねる所存でございます。
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中古屋での邂逅:三条愛の巻

2017-04-21 18:11:07 | 歌謡曲
やけっぱちの詩 / 三条愛 (テイチク)

クールと云うよりも、醒めた目線の美女に弱いのがサイケおやじの本性のひとつですから、中古屋の捨値コーナーで邂逅した本日掲載のシングル盤にしても、このジャケ写からご覧のとおり、じっと見つめられては、これを手にせずにはいられないという強迫観念に金縛り!?

そして実際に針を落としてみれば、とにかくA面収録の「やけっぱちの詩」がミディアムテンポでヘヴィなビート、さらにはファズギターや微妙なニューソウル感覚が滲むストリングスアレンジもニクイばかりの怨歌節なんですから、いきなりギュ~~っと肝を掴まれてしまったですよ。

もちろん、歌っている三条愛と名乗る女性歌手については全く知るところも無く、またレコードもこれっきりしか出会った事がありませんが、彼女の声質はハスキーと艶っぽさの使い分けが上手く、つまりは歌詞の内容を大切にした表現に秀でているんじゃ~ないでしょうか。

ちなみに作詞:はぞのなな&作曲:村沢良介、そして編曲:伊藤雪彦という制作スタッフは、この世に行き場を見失い、それでも生きる哀しみを歌に託するというような企図から、この「やけっぱちの詩」という、あまりにもストレートな楽曲を作り出したんでしょうか?

発売されたのは昭和50(1975)年頃と推察出来るのですが、当時はこ~ゆ~捨て鉢系歌謡曲がしっかり求められていたというのも、それだけ我が国が安定と平和から滲み出る裏側の世界にも、それなりに感ずるものを国民は抱いていたからかもしれません。

 あれもしました これもした
 人に云えない こともした
 だけど泣きたい ことばかり
 あゝ やけっぱち

こ~した境遇や気持って、誰もが痛切に思ってしまう事だと、サイケおやじは殊更自分に言い聞かせつつ、公私ともに呻吟しております。
 
あぁ……、もっと三条愛のレコードを聴いてみたいなぁ~~~。
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