OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

リリーズの大人への道は…

2022-08-31 18:17:53 | 歌謡曲

一度だけのスキャンダル / ザ・リリーズ (東芝)

諸行無常は、この世の真実なれど、変わっていくものを簡単に受け入れられないのは、これまた人の世の常でしょう。

ですから、清純派アイドルが大人の表現に踏み込んだ時、それを許容出来るか、否か?

それこそが大人へのワンステップだとしたら、昭和53(1978)年9月に発売された本日ご紹介のリリーズの新曲「一度だけのスキャンダル」は、既存のファンには相当の問題作だったんじゃ~ないでしょうか?

なにしろ、杉山政美が綴った歌詞は明らかに初めての火遊びっぽい男女の恋愛模様というか、平たく言えば、ひっかけられた少女(?)が、その後のあれやこれやを期待して止まないという、アブナイながらも、それが自然の流れという世界であり、加えて作曲:佐瀬寿一&編曲:萩田光雄が附したサウンドが当時流行のディスコ歌謡なんですから、たまりません♪♪~♪

それを歌ったリリーズ本人達の気持ちは知る由もありませんが、アップテンポでファルセットボイスも使ったコーラスハーモニーや持ち前のボーカルチェンジの妙は正統派アイドル路線を受け継いでいながらも、ナチュラルな躊躇いや微妙な羞恥心みたいなものが滲んでると感じるのは、サイケおやじだけでしょうか (^^;

そのあたりは完全なるサイケおやじのスケベ心ではありますが、なんとなくリズム&ビートに乗り切れていない後戻りフィーリングは、賛否両論?

また、ジャケ写のリリーズの衣装も当時の流行とはいえ、ちょいと不似合いな重ね着大人ファッションというところも、作り込み過ぎた感じで…… (^^;

結果として、売れなかったのは皆様ご存じのとおりですし、次作シングルに予定されていた「キス・ミー」もサンプル盤が作られながら、お蔵入りという迷い道……。

ついには翌年、中途半端な歌謡フォークみたいな「遠いふるさと」なんていう、完全なる逆行路線の新曲を出してしまったのですから、それが現実の厳しさと思うばかりでした (>_<)

しかし、当時のリリーズが残してくれたディスコ歌謡路線の諸作は、少ないながらも現代においては再評価されつつある様ですし、サイケおやじにとっては堂々の愛聴盤であります (^^♪

ということで、女の子アイドルの大きな魅力のひとつに「儚い美しさ」があるとすれば、、リリーズにとっての昭和53(1978)年は、そんな時期だったのかもしれません。

あぁ……、背伸びして大人っぽい衣装で歌っていた、あの頃のリリーズが愛おしい (^^;

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この人だぁ~れ part-99:柳亜矢

2022-08-30 17:22:26 | 歌謡曲

よく言われることだけど / 柳亜矢 (クラウン)

好評!

と、勝手に思い込んでいる「この人」シリーズも、いよいよ今日で大台目前という99人目は、エキゾチックな面立ちにグッと惹きつけられてしまう柳亜矢です。

う~ん、彼女には異人の血が混じっているのでしょうか?

しかし、それはそれとして、中古市場では比較的遭遇する事も多いんじゃ~ないでしょうか、柳亜矢のシングル盤には (^^)

ですから、サイケおやじも掲載盤を含めて3枚ほど所有しているんですが、何れのレコードに収録された楽曲における彼女の歌唱力、殊更コブシを効かせた節回しが本当に上手いんですよ (^^♪

ここに収録の作詞:中山大三郎&作編曲:高橋五郎が提供のA面曲「よく言われることだけど」にしても、アップテンポの明るい曲調を軽妙に節回す柳亜矢の丁寧なコブシの使い方は、キュートな可愛らしさとフェロモン唱法の兼ね合いが抜群のバランスで表現されているもんですから、これが発売された昭和46(1971)年当時の我が国歌謡界においても、奥村チヨや小川知子、英亜里愛川みさ等々のメジャーなスタア歌手と比較しても、全く遜色が無いと思うんですが、いかがなものでしょう。

それでも……、この収録トラックに不満があるとすれば、カラオケ演奏パートに落ち着きが感じられず、ドタバタしたドラムスや性急なベースのプレイが、ちょいと勿体ないなぁ~~ (^^;

なぁ~んて、不遜な気持ちが隠しきれないのは確かです (^^;

しかし、だからこそ、柳亜矢の最高の節回しが堪能出来る様な気もしているんですから、あらためてサイケおやじの節操の無さは…… (>_<)

全ては柳亜矢の魅惑のルックスに収斂して欲しいと願いつつ、皆様には彼女の歌に接していただきたいと、切に願うばかりです <(_ _)>

ということで、今月は大した仕事もやっていないのに、アッという間に過ぎ去ってしまうみたいです。

以前にも書きましたが、仕事は来月まで頑張れば、10月からは相当に楽が出来そうな雰囲気なんで、所謂褌を締め直して、やれる事は、きっちりやっていきたいと思っております。

もちろん、仕事よりは、趣味を大切にしてしまいそうですが……、まあ、いいか  (^^;

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この人だぁ~れ part-98:丘美鈴

2022-08-29 18:03:27 | 歌謡曲

さよなら さよなら c/w たった一度を / 丘美鈴 (AMON / 東京レコード / ビクター)

もちろん、丘美鈴はサイケおやじにとっては「この人」シリーズの女性歌手ではありますが、掲載盤は昔っから欲しくて、入手するまでには苦労精進を重ねた(?)という、なかなか愛着のある1枚です。

なにしろ収録された楽曲がシングル盤両面それぞれに魅力的なんですよっ!

それは作詞:山口洋子&作編曲:藤本卓也という制作クレジットからすれば当然かもしれませんが、まずはA面「さよなら さよなら」がイントロから唸るオルガンとディストーション&ワウワウを用いたギター、さらにはグルーヴィなベースに重心の低いビートを敲くドラムスというところへ被って入るトランペットの哀切のフレーズに煽られる様に歌い出す丘美鈴のボーカルがアルト系のハスキーボイスというだけで、完全KOは必至!

しかも「さよならぁ~~」という最初のフレーズに絶妙のエコーが効かせられているんですから、たまりません (^^♪

ミディアムテンポの曲調もドラマチックに作られていますし、それゆえにサビでグッと凄みを滲ませた節回しを披露し、エンディングで絶妙の余韻を残すという歌唱力は、製作スタッフのプロデュースによるものか、あるいは彼女の感性なのかは知る由もありませんが、ここまでの名曲名唱が発売された昭和48(1973)年10月以降、ほとんどメジャーヒットにならなかったのは、実に勿体無い現実でありました。

それでも幸いにして、サイケおやじは昭和50年代のある日、この丘美鈴が歌った「さよなら さよなら」を聴いた瞬間から、本気で気に入り、収録レコードを探索して幾年月……。

なかなか良い出会いが無いままに時代は平成へと移り変わり、ようやくにして中古ゲット出来たのが、この掲載盤です。

そして尚更にシビレたのが同じソングライターコンビが手掛けたB面曲「たった一度を」でして、こちらはミディアムアップのムード歌謡なんですが、バックにはニューソウル風のワウワウギターやストリングスが用いられ、それゆえに丘美鈴の歌いっぷりにも微妙なソウルフィーリングが滲んでいるという、なかなかニクイ仕上がりなんですねぇ~~♪

キャッチーなメロディラインに哀切の歌詞もジャストミートした楽曲そのものの魅力は言わずもがな、ちょいとばかり荒っぽい声の使い方共々に、しっかりと丘美鈴の個性が表現されているんじゃ~ないでしょうか (^^♪

ということで、歌謡曲マニアには所謂「藤本卓也信者」が少なからず存在しているそうですから、もしかしたら丘美鈴の人気も相当に高いのかもしれません。

ジャケ写からしても、このルックス&佇まいは、昭和50年代のクラブのホステスさんみたいな雰囲気で、ますます気になってしまいますよ、サイケおやじは (^^)

そして彼女が残した音源を探索する日々は、今も継続しているというわけです。

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いしだけいこ&楽しい休日

2022-08-28 16:54:21 | 歌謡曲

藍ぞめ絣 / いしだけいこ (TRIO)

いしだけいこは盛り場演歌の裏人気曲「夜の糸ぐるま」のオリジネーターと云われている歌手なんですが、サイケおやじは彼女のプロフィールについて、知るところが全くありません。

ですから、本日掲載のシングル盤にしても、当然ながら中古ゲットのジャケ買い趣味による1枚だったんですが、それでもA面収録の「藍ぞめ絣」は作詞:吉法かずさ&作曲:徳久広司から提供の歌謡フォーク系盛り場演歌の秀作だと思いましたですねぇ~~♪

何よりも微妙なハスキー感を滲ませつつ、広い音域で節回すのが個性なんでしょうか、それが彼女の魅力だとすれば、ミディアムテンポでフックの利いたメロディラインを崩さずに歌ってくれたのは大正解 (^^♪

竜崎孝路が施したアレンジとの相性もバッチリですよ ♪♪~♪

しかし、発売された昭和54(1979)年にヒットしていたという記憶はありませんし、製作発売元が今は無きトリオレコードということで、再発やCD復刻状況も不明ではありますが、機会がございましたら、お楽しみいただきたいと願っております。

ということで、本日の1枚は短めのご紹介となりましたが、それは久々に高齢者バンドの練習が再開という、嬉しい事情で、なかなか楽しい時間に我を忘れてってやつです (^^ゞ

楽器屋へも行けましたし、休日ってのは、こ~やって過ごすものだと、今更ながらに実感しているのでした。

全てに感謝です。

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追想・成田あつ子

2022-08-27 16:54:00 | 歌謡曲

くらやみにご用心 c/w 紅茶にバラを浮かべて / 成田あつ子 (キングレコード)

ラジオ放送が大きな影響力を持っていた「昭和」という時代なればこそ、局専属のアナウンサーがDJと称され、人気を集めていた事は、今では普通になった「女子アナ」ブームに繋がるものでしたから、そのメディアならではの特性から「声」と「語り口調」だけで注目された後、いよいよインディビジュアルが公開されてみれば、そのギャップの良し悪しは、それこそ十人十色でしたねぇ~~ (^^;

例えば本日の主役たる成田あつ子は、文化放送のアナウンサーとして、同局の人気番組「走れ!歌謡曲」等々の深夜放送で人気を集めていたんですが、ニックネームが「ひょうたんなまず」ってのは、これ如何にっ!?

実際、その頃は中学生だったサイケおやじにしてみれば、彼女のルックスに大いなる妄想を抱かされてしまったほどです。

なにしろ、彼女のDJスタイルは落ち着いた語り口でありながら、時には所謂ズーズー弁を駆使したシニカルなユーモアを発揮したり、逆にマイナーモードというか、しんみり系の独白的お喋りも上手かったですからねぇ、ある時、何かの雑誌で彼女のポートレートに初めて接した時の不思議な高揚感は、なかなか忘れられるものではありませんでした。

それは、スバリっ!

如何にも知的な女性像であり、ナチュラルな大人の色気と申しましょうか、そんなものの本当のところは当時のサイケおやじには理解出来なかったんですが、後で知ったところでは、彼女は既に人妻であり、だからこその砕けた(?)会話も演技っぽくならなかったのかもしれません (^^;

う~ん、人気があったのも、当たり前田のクラッカーってやつでしょう (^^;

ですから、当時の常として、自ら歌ったレコードが制作発売されたのも必然であり、掲載したのは昭和46(1971)年に発売された、おそらくは彼女にとって、唯一の公式シングル盤だと思われますが、とにかくA面に収録された「くらやみにご用心」は作詞:武田全弘&作曲:望月成道、そして編曲:筒井広志が練り上げた破格のコミックソング!?!

サウンド的にはソフトロック風味の歌謡ポップスで、演奏パートのオシャレな音使いにはイントロから心も弾んでしまうんですが、その歌詞の世界は、捨てられた女の復讐の念という、ありがちな状況の中に露骨な仕返しを露にした言葉の数々が綴られ、それを成田あつ子は、持ち前のズーズー弁的田舎訛りを駆使して歌ってしまったんですから、これでイイのかっ!

なぁ~んていう、不遜な思いが打ち消せませんでしたねぇ~~、サイケおやじは (^^;

告白すれば、所謂フェロモン歌謡に近い路線を期待していたわけですが、一方のB面「紅茶にバラを浮かべて」は同じソングライター陣が手掛けたミディアムスローの歌謡フォークっぽい仕上がりで、綺麗なメロディラインと乙女チックな歌詞の世界を真っ向から節回す成田あつ子の歌唱力は、決して上手いとは言い難く、どこかしら棒読みで、歌心が感じられないのは…… (^^;

声質そのものはラジオでも耳に馴染んだ落ち着きのあるアルト系ですから、ちょいと勿体ない気がしてなりませんでした (^^;

そして、このジャケ写デザインの小憎らしさと申しましょうか、なかなかのミニスカポーズなのに、肝心の部分に腕があるという、それが人妻の恥じらいだとしたら、今となっては、ありがたやぁ~~~ (^^;

しかし、好事魔多し!

このシングル盤を出した人気絶頂時、彼女は病魔に倒れ、昭和50(1975)年に早世……。

う~ん、享年33……。

今日では、その彼女の遺構を集めた著作「チーちゃん、ごめんね」が映画化されたり、人気の継続 ~ 再燃があるとおり、オンタイムで彼女の「声」に接していたリスナーには忘れられていないと思います。

そして、だからこそ、もうちょいと普通の歌謡レコードも残して欲しかったという思いは、拭い去れません。

最後になりましたが、掲載のシングル盤は知り合いの「女子アナ」マニア氏から譲り受けた1枚で、その時、他にも様々な珍しいブツを拝観させていただき、自らの蒐集熱の高まりを感じてしまったですよ (^^;

う~ん、「ひょうたんなまず」なぁ~んて命名したのは、誰だっ!

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この人だぁ~れ part-97:青木絵奈 ~ 欲望があればこその明日

2022-08-26 17:52:55 | 歌謡曲

明日は何かある / 青木絵奈 (ビクター)

十代の頃は、たった1枚のレコードでも、なかなか買うための経済力が乏しかったので、必然的に同じ盤を何回も繰り返して、それこそ擦り切れるまで聴いていたもんですから、繋がりも深くなっていた反面、もっともっと聴いてみたいレコードが夥しく存在していたという、その残酷な仕打ち(?)こそが、今に繋がらるサイケおやじのエネルギー源になっていたのは確かです。

平たく言えば、物欲の為に働き、どんな我慢も辛抱も出来ていたわけですから、ネット等々を活用しつつ、猟盤に勤しめる現在の状況に感謝を忘れてはならないと思いはするものの、それなりにバチアタリをやらかしているのがサイケおやじの本性です。

例えば、本日掲載の1枚は、青木絵奈と名乗る女性歌手が昭和47(1972)年に出したシングル盤なんですが、失礼ながら全く売れていなかったとはいえ、サイケおやじは当時、ど~しても聴いてみたいと願っていたんですねぇ~~ (^^ゞ

それは当該シングル盤が、頻繁に出入りしていたレコード屋の店頭ディスプレイで、最高に目立つ場所に飾られていたからでして、しかも直筆と思われるサインまで入っていたんですから、おそらくはキャンペーン等々で同店を訪れた事もあったんじゃ~ないでしょうか?

そのあたりの真偽は確かめなかったんですが、なんとなくイチオシっぽい扱いになっていましたし、A面に収録された曲タイトルが「明日はなにかある」っていうんですから、その思わせぶりに惑わされてしまったのは、その頃のサイケおやじが漠然とした自分の未来、そして漫然と過ごしている高校生という身分に、それなりの焦りを感じていたからでしょう (^^;

まあ……、そのあたりの感情こそが、青春ド真ん中ってやつだったのかもしれませんが、そんなこんなの時間を経た現在、ようやくにしてサイケおやじの手元に入った件のシングル盤は、当然ながら以前に中古纏め売りのセール品の中から発掘したというブツでありました。

そして長年の願望を満たすべく針を落としたA面「明日はなにかある」は作詞:岩谷時子&作曲:鈴木邦彦が提供した、当時流行の歌謡フォークを洋楽センスで焼き直したが如きソフトロック歌謡だとは思いますが、落ち込んだ男への慰めを前向きに見つめた歌詞に面白味が感じられませんし、メロディラインも聊か平凡な仕上がりで、う~ん、これは…… (^^;

そして肝心の青木絵奈のボーカルが明るい声質に反ネガティヴな節回しというか、ミディアムアップの曲調の所為もあるんでしょうが、所謂胸キュン感が薄く、また青木望のアレンジもストリングス&オーケストラの使い過ぎみたいな、如何にも「ソフトロックでございます」になっているのも、なんだかなぁ……。

それこそ、長年聴きたかった思いが、完全な肩透かしだったというのが正直なところで、この1回の鑑賞で、レコードそのものは自室の棚に雑然と押し込んでしまった事には、何の言い訳も成り立ちません……。

それが昨夜、偶然にも崩れ落ちた幾枚かのシングル盤の中に紛れて(?)いたんですから、これは……、もう一度、針を落とせっ!

という、神様の思し召しかと思い、本日朝イチに鳴らしてみたという次第です。

しかし……、それでも、あんまり面白くなかったというのが本音であり、つまりはサイケおやじの感性に合っていないんでしょうねぇ~、この青木絵奈という歌手は (^^;

もちろん、彼女についての詳らかなプロフィールは知る由もありませんし、他の音源についての情報もありませんが、もしも、これを前述した高校生時代のサイケおやじが聴いていたら!?

おそらくは使った小遣いの分だけでも、繰り返して聴いていた事に間違いはなく、素直な感想も大いに異なっていたでしょうねぇ~~ (^^;

―― と、そんな妄想を自問自答しているばかりでございます (^^ゞ

ということで、自分の好きなものとの繋がりを強くする事は、殊更趣味の世界では大切な喜びでありましょう。

それは何かを蒐集するという行動において、手に入ってしまえば、ひとつの安心感が得られるという場合もあるでしょうし、持っていないと不安になったり、例えば経済的な壁に直面して、精神の安定を欠く事だって、全く無いとは言えないわけですよ (^^;

だから……、人間の欲望ってのは、ねぇ…… (^^;

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これはB面押しの愛川みさ ~ 後ろ姿もセクシィ~~♪

2022-08-25 17:48:37 | 歌謡曲

■海の見える窓で / 愛なの遊びなの / 愛川みさ (ミノルフォン)

何事にも「二面性」というのは必然であって、その全てが許されるとは申しませんが、しかしアナログ盤レコードにおいては、A&B面が絶対的に存在する以上、そのどちらにも本来は均等な楽しみがあっていいはずが、現実的にはA面に主体性が強く置かれているあたりは、片面1曲ずつというシングル盤の宿命でしょう。

そして、だからこそ、逆説的に両面を楽しんでしまうのが愛好家の本性だとすれば、B面の方が好きっ!

というシングル盤の存在は数知れず (^^ゞ

例えば、昭和46(1971)年3月に発売された愛川みさの掲載盤にしても、作詞作曲:遠藤実&編曲:只野通泰が提供のA面曲「海が見える窓で」は、なかなか秀逸なロストラブ歌謡曲であり、愛川みさの美声と節回しを活かしきった仕上がりだと思いますが、スローテンポの曲調や中間部に置かれた幾分不釣り合いな「ぶりっ子語り」のパート等々、なんとも面映ゆい気分にさせられるだけというか……。

極言すれば、失礼ながら、こんな少女趣味に傾いた歌謡世界は、ナチュラル系フェロモン美女の愛川みさには、ミスマッチだったと思うんですよ。

ところが、それがあってこそのB面というか、作詞:麻生たかし&作曲:郷伍郎、そして編曲:小谷充が手掛けた「愛なの遊びなの」は、この時代にジャストミートのポップス演歌であり、アップテンポでビートの効いたリズムセクションとオーケストラパートの程好い刺激があってこその愛川みさ!

抜群に上手い節回し、グルーヴィなコブシの使い方は正にジャケ写ポートレートのイメージに偽り無しの裏傑作じゃ~ないでしょうか (^^♪

いゃ~~、実際同時期の奥村チヨや安倍律子に勝るとも劣らない歌いっぷりの良さは、全くB面にしておかれたのが勿体ないと思うばかりです。

うむ、そ~思って、あらためてジャケ写を眺めていたら、大アップの彼女のポートレートはそのまんまかもしれませんが、左側に多重印刷されている全身ポーズの後ろ姿は、そのヘアスタイル等々から、やっぱり愛川みさ♪♪~♪

―― と推察され、この超ミニスカにして美脚の雰囲気の良さは、これぞっ!

このシングル盤のB面曲「愛なの遊びなの」という曲名、そして仕上がり具合と存在感を痛切に暗示している様な気がしております (^^ゞ

ということで、比較的地味なA面に対し、グルーヴィなB面という、完全にアナログ盤シングルの有用性を活かしきった仕様は、これもまた昭和歌謡曲の大きな魅力かと思います。

もちろん、こ~ゆ~楽しみは歌謡曲以外のジャンルでも見事に適用される場合が多々ある事は言わずもがな、中には意図的に当該シングル盤だけの収録にされたB面楽曲も夥しいわけで、だからこそ、LPよりもシングル盤を蒐集する熱は冷めやらぬのでしょうか (^^;

う~ん、それにしてもイイ女の愛川みさ (^^♪

大好きです ♪

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旅の空の下

2022-08-24 18:01:54 | サイケおやじの日常

ちょいと仕事で遠出しております。

これから、ようやく帰途……。

本日の1枚は休載、ご理解くださいませ <(_ _)>

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これで朝からハイテンション

2022-08-23 17:09:06 | 歌謡曲

酔い待ち草 / 英亜里 (TRIO)

何故か……、昨夜は眠れずに、目が冴えきってしまったので、深夜の午前3時頃から布団を抜け出し、自室にて未整理になっていたシングル盤の山を分類していたら、思わずウッと呻いて、ますます意識を覚醒させられたのが、本日掲載のシングル盤ですっ!

なにしろ、これが英亜里の本格的な芸能活動も末期に近かった昭和57(1982)年に出された1枚で、しかも彼女の場合は圧倒的にコロムビア ~ CBSソニー系列でのレコーディングが多い中で、掲載盤はなんとっ!

今は無き、トリオレコードから発売されていたという、サイケおやじにとっては、その存在だけは風の噂程度に知ってはいたものの、現物を手にしたのは初めてという僥倖でありました (^^♪

で、肝心の収録A面曲「酔い待ち草」は作詞:さいとう大三&作曲:竜鉄也から提供されたスローテンポの正統派演歌そのもので、しかも何の衒いも無い京建輔のアレンジがあればこそ、しなやかで芯の強い英亜里の節回しと美声が楽しめてしまうという、実に真っ当な仕上がりなんですから、彼女のファンならずとも、昭和歌謡曲を愛でる皆様であれば、必ずや聴き惚れてしまうこと、請け合いの名唱だと思うんですが、いかがなものでしょう。

また、英亜里と云えば和装というイメージが固定観念だったんですが、このジャケ写に登場している彼女は洋装であり、ちょっと見には別人?

という印象もございましょうが、目鼻立ちの鮮やかな雰囲気は紛うことなき英亜里 (^^♪

おそらくはレコード会社を移籍しての新たなる出発を期していたのかもしれませんが、結果的に大きなヒットには至らなかった様ですから、このあたりの推察は、あくまでもサイケおやじの独断と妄想ですので…… (^^;

そして英亜里の主要音源は以前、コロムビア ~ CBSソニー時代の諸作はCD復刻されていたんですが、この「酔い待ち草」は、ど~なっているんでしょうか?

彼女のほどの天才歌謡曲シンガーであれば、未発表音源やテレビ出演時の映像も含めて、さらに突き詰めた再発・復刻が大いに待たれるところです。

ということで、「早起きは三文の徳」という事ではありませんが、やっぱり1日のスタートから自分にとっての喜ばしい出来事があったりすると、自然と気持ちもハイテンション♪♪~♪

寝不足のはずが、何時もよりも疲れを感じない気になっているんですから、自分の趣味は大切に、そして感謝を忘れてはならないのでしょうねぇ~~。

最後になりましたが、この素敵なシングル盤は先日落札出来た、某ネットオークションからの獲物でして、他に纏め売りされていたブツを整理していても、ここまで衝撃的な1枚はありませんでした。

しかし、だからこそ、纏め売りに出されているオークション品の魅力と申しましょうか、無駄遣いとは思いますが、射幸心を刺激されてしまうのは確かです (^^;

断捨離なんて、絶対にしないからなぁ~~~!

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これが爽快! 夏のアイドル歌謡ポップス

2022-08-22 18:06:01 | 歌謡曲

サンシャイン・スーパーマン / BIBI (ビクター)

ハッと気づけば、夏も終わりに近づいていながら、今年は殊更「夏っぽさ」を感じられなかったサイケおやじです。

そこで本日は景気の良い真夏の歌謡ポップスということで、掲載したのは早坂あきよ&小西直子の人気モデルが組んでいたアイドルデュオの BIBI が昭和54(1979)年7月に出した、これがアップテンポのブラコンアイドル歌謡と申しましょうか、イントロのベースラインからして腰が浮かされるグルーヴが大放出 (^^♪

一瞬、ジャコ・パストリアス期のウェザー・リポートかっ!?

みたいな雰囲気から一転、思わず「ダウンタウン / シュガーベイブ」というよりも、アイズリー・ブラザーズ風の曲調がサイケおやじの好みのストライクゾーンでありまして、これが作詞:松本隆&作編曲:筒美京平という制作クレジットを確認すれば、完全降伏も当然が必然でありました (^^♪

しかも、BIBI の歌いっぷりが正統派ユニゾンボーカルに徹し、コーラスハーモニーなんて小細工の必要性を感じさせない潔さなんですから、たまりません♪♪~♪

あぁ~~、これぞっ!

夏のアイドル歌謡ポップスの極み付きじゃ~ないでしょうかねぇ~~~♪

この明るく、屈託ない歌謡グルーヴこそが、「昭和」という時代の輝きを今に伝える証左のひとつという、そんな上擦った気分にさせられる、とてもとても素敵な仕上がりと思うばかりです。

ということで、相変わらず世の中は不穏な空気が蔓延しているというか、あれほどワクチン接種を国民に推奨していた総理大臣が、なんとっ!

コロナで陽性っていうんですから、件のワクチンって、本当に効き目があるんですかねぇ……。

なんとなく……、製薬会社への利益誘導?

なぁ~んていう穿った推察さえ浮かんでまいりますが、旧統一教会なぁ~んて宗教弾圧に近い追及を国会で目論んでいるバカヤローな野党連中には、コロナ禍の問題や対策について、何よりも先に議論し、前向きな方法論を提示していただきたいもんです。

もちろん、そんな面倒な事からは逃げの一手なんでしょうが、国民のモヤモヤを吹き飛ばす一助として、昭和歌謡曲があればっ!

なぁ~んてことを思うばかりでございます (^^;

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