OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ドキュメンタリー麻生祐未

2021-09-30 18:06:07 | 歌謡曲

ドキュメント / 麻生祐未 (FOR LIFE)

今では、すっかり嫋やかな女優というイメージの麻生祐未ではありますが、最初にブレイクしたのは昭和59(1984)年10月から務めた「オールナイト・フジ(フジテレビ)」の司会者としてのキレの良さだった様に思います。

なにしろ皆様ご存じのとおり、件の深夜番組は現役女子大生がグラビアアイドルやAV女優と同等に出演し、あれやこれやの悪ふざけをやらかすところに人気の要因がありましたからねぇ~~、そこで仕切役を演じるってことは、それなりの知性と機転が求められていた中で、一緒に出演していた松本伊代あたりとは資質が別物という印象が強かったんですが、いかがなものでしょう。

ですから、忽ち人気は沸騰し、グラビアアイドルとしての仕事から翌年にはカネボウのキャンペーンガールに抜擢され、魅惑の水着姿を大々的に披露するまでに至り、同時に普通の時間帯に放送されているバラエティやドラマ出演も増えていく中で、これまた当然ながら、歌手としての公式レコードデビューはお約束ですから、その最初のシングル盤が昭和59(1984)年11月に発売された本日掲載のシングル盤でした。

しかし、結論から述べさせていただければ、彼女の歌唱力は決して素晴らしいとは言い難く、それなのに作詞:峰岸未来&作曲:井上大輔から与えられたA面曲「ドキュメント」はミディアムスローのニューミュージック歌謡と申しましょうか、歌詞の世界には、遊ばれて捨てられた女の悔しさ、せつなさが描かれているもんですから、ちょいと凝ったメロディラインを扱った瀬尾一三のアレンジも窮屈な感じで、あまり親しみが……。

ところが、レコードで聴くよりは、テレビ出演で彼女が歌う「ドキュメント」は、なかなかにクールでイイ雰囲気だったんですよねぇ~~ (^^♪

ですから、既に述べたとおり、人気急上昇中の彼女であれば、それなりのヒットを記録してしまったのも、納得するばかりの演技力は見事でありました。

そんなわけ(?)ですから、麻生祐未がキュートなアイドルタレントから本格的な女優の道へ進み、しっかりと今日まで足跡を残しているのも、堂々の資質の証明と思うばかりです。

ちなみに、翌年春に発売された彼女の 2nd シングル「噂のNEWフェイス」は松田聖子っぽいアイドル歌謡ポップスの王道路線をやってしまったというか……、思惑どおりにヒットせず、だからでしょうか、おそらくは彼女のラストシングルになっていると推定しております。

ということで、女優=演技者であればこそ、様々なシチュエーションに合った雰囲気を醸し出す事が求められるのは当然でありましょう。

麻生祐未には、そ~ゆ~才能と知性が確かに備わっているとサイケおやじは思いますし、シリアスからオトボケまで幅広く演じられる技量は、彼女の佇まいや面立ちにジャストミートの存在感!?

それが既にしてデビュー期から表出されていたという証拠物件のひとつが、このデビュー曲「ドキュメント」なのかもしれません。

うむ、「女優の歌」は奥底が知れませんです、はい (^^;

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追悼・さいとうたかを

2021-09-29 18:04:44 | 追悼

「漫画」から「劇画」への流れを確立させた巨匠・さいとうたかを先生が鬼籍に入られました。

故人の代表作としては、やはり孤高のスナイパーを描いた「ゴルゴ13」である事に異論は無いでしょう。

それは架空の人物でありながら、物語展開が現実の時事とリンクしているところが面白く、しかも「ゴルゴ13」という通称が社会の裏側で堂々と知られていながら、実際に仕事を依頼する場合の不明確な連絡方法が逆にリアルという、なんともミステリアスな存在の殺し屋が十八番にしているのが、遠方からの神業的な射撃であり、またハードボイルドな佇まいと行動がニクイばかりにキマっているのですから、殊更男性読者からの支持は絶大であり、学生からサラリーマン、経営者から政治家までもが、大いに勉強させられたのが、故人の描いていた「ゴルゴ13」の物語だったのですが、いかがなものでしょう。

不肖サイケおやじにしても、既に高校生の頃から掲載雑誌の「ビックコミック」毎号を楽しみにしていたことは言うまでもありませんし、そのエピソードが積み重なっていくほどに気になるのが、「ゴルゴ13」の正体!?

実は当初から明らかになっていたのは、どうやら東洋系の人物で、「デューク東郷」と名乗っているのが普段の姿?

―― みたいなプロフィールがあったんですが、そんなこんなの疑問に対する最初の回答的なエピソードが、昭和47(1972)年6月に発表された第61話「日本人・東研作」でありました。

あぁ……、これには当時、本当にワクワクさせられましたですねぇ~~ (^^♪

もちろん、既に述べたとおり、「ゴルゴ13」はシリーズ全篇を通して、基本的に現実社会の時事とリンクしている物語展開が多いので、この「日本人・東研作」にしても、やはり昭和47(1972)年という時代背景を抜きにしては、面白さも満喫出来ないかもしれませんが、しかしっ!

今となっては素晴らしい歴史物語として、堪能出来るんじゃ~ないでしょうか (^^)

ちなみに物語中には、この闇の中のスナイパーを執拗に取材し続けるジャーナリストのマンディ・ワシントンが登場するんですが、この人物は以降のエピソードにも度々顔を出すので、シリーズ全篇のキーパーソンとして要注意かと思います。

また、これは後になって分かった事なんですが、おそらくは「ゴルゴ13」が我が国で本格的な仕事をやったのは、このエピソードが最初かもしれません。

で、肝心の「ゴルゴ13」の正体に関して、ここでは「東研作」という人物が推測されるという展開ながら、その結末は……?

というのが、これは本篇を読んでのお楽しみ (^^)

本日掲載したのは、その「日本人・東研作」が収録されたコミック単行本であります。

ということで、故人の業績は決して「ゴルゴ13」ばかりではなく、それなりに子供向けの作品や時代劇等々も描いておりましたので、機会があれば、ぜひとも皆様にもお楽しみいただきたいところです。

また、ご存じのとおり、「ゴルゴ13」は実写映画版として高倉健と千葉真一が主演した2作品が東映で作られているんですが、もちろん賛否両論は確かにありました。

しかし、やはり実写の映画作品となれば、「ゴルゴ13」を演じるのは日本人俳優であって欲しいと願うのが、サイケおやじの偽りのない気持ちです。

そのあたりの強い思いも含めまして、衷心よりご冥福をお祈りいたします。

合掌。

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あの頃、あの日の吉沢京子

2021-09-28 17:59:58 | 歌謡曲

そっとしといてネ! / 吉沢京子 (ユニオン / テイチク)

アイドルの系譜を辿ると云えば、昭和40年代中頃において、岡崎友紀と双璧だったのが吉沢京子でしょう。

ご存じのとおり、彼女は桜木健一と共演した「柔道一直線(TBS)」のミキッペ役で大ブレイクしたのが昭和44(1969)年で、その純朴な愛くるしさとソフトな曲線美が素敵な肢体の魅力は、同時代の中高生男子が最大公約数的に理想とする憧れの同級生みたいなスタア女優でありました。

特に「柔道一直線」の劇中、バスケットボール部に入った彼女のブルマー姿を忘れていない皆様だって、きっと大勢いらっしゃるでしょう (^^ゞ

ですから、件の「柔道一直線」放映中から他のテレビドラマや映画に出演する事も多く、当然ながら歌う女優としてのレコードデビューは昭和45(1970)年春頃だったと記憶しているんですが、それが彼女の主演映画の主題歌という位置付けで制作発売されていったのは言わずもがな、作詞:岩谷時子&作曲:森本太郎から提供された本日掲載のシングル盤A面曲「そっとしといてネ!」は、昭和45(1970)年11月に公開された彼女の主演作「バツグン女子高生 そっとしといて 16才(東宝・松森健監督)」の主題歌なんですねぇ~~♪

もちろん、映画本篇は明るくてホロ苦い学園青春物語で、内容的には「ボクシング一直線」みたいなストーリーだったんですが、この主題歌「そっとしといてネ!」は、ちょっぴりミスマッチな王道歌謡曲という雰囲気が濃厚で、加えて川口真のアレンジが、ちあきなおみが前年にヒットさせたデビュー曲「雨に降れた慕情」に代表される、A&M~CTIで制作されていた所謂イージーリスニング系のジャズサウンドになっているもんですから、決して上手いとは言い難い吉沢京子の歌唱力では……。

しかし、かえって、それがイイんですよねぇ~~ (^^;

ちなみに、件の「雨に濡れた慕情」とサウンドの作りが似ていると聞えてしまうのは、バックのカラオケパートを演奏しているスタジオプレイヤーがほとんど同一なのか?

という疑問の解釈もあるんですが、いかがなものでしょう。

また、作曲を担当した森本太郎は言うまでもなく、タイガースのタロー、その人であります。

それと、これまた当然と申しましょうか、実はサイケおやじは当時、リアルタイムで映画本篇「バツグン女子高生 そっとしといて 16才」を劇場鑑賞しているんですが、告白すれば、お目当ては同時上映の「学園祭の夜 甘い経験(東宝・堀川弘通監督)」でして、なにしろ……、それは鳥居恵子や小山ルミが出ていましたからねぇ~~ (^^ゞ

しかも、作品そのものが、なかなかサイケおやじの好みにジャストミートのせつない青春物語でありまして、やるせない結末が如何にもというあたりは、再鑑賞を希望するばかりでございますが、あえて述べさせていただければ、ちょうど末期の大映で関根(現・高橋)恵子や八並映子、そして松坂慶子を起用して作られていた「レモンセックス路線」を踏襲継承している雰囲気がツボを刺激してくれたというわけです。

閑話休題。

しかし、吉沢京子にも、実は素敵な主演作がありまして、それが本作に先立つ「バツグン女子高校生 16才は感じちゃう(東宝・松森健監督)」なんですが、これが前述した「レモンセックス」系の裏傑作じゃ~なかろうか?

なぁ~んて、これまたリアルタイムで劇場鑑賞出来た幸せな記憶に浸りつつ、サイケおやじは思いを強めているのです (^^ゞ

ということで、吉沢京子は映画やテレビドラマ出演の夥しさと並行しての活動で、歌手としてのレコード発売もそれなりに多かったんですが、個人的にはテレビの歌番組等々での実演歌唱場面は、なんとも記憶が薄い感じです。

ところが時が流れた昭和も末頃、某和服のイベント会場に登場した彼女が、ご愛敬で一節だけ歌ってくれたのが、この「そっとしといてネ!」だったんですよ (^^♪

いゃ~~、この時は嬉しかったですねぇ~~♪

もちろん、すっかり彼女は熟女の佇まいではありましたが、やっぱりアイドル女優だった魅力は健在でしたから、その場はグッと盛り上がったのでした。

あぁ……、もう一度、アイドル女優・吉沢京子の主演映画が観たいっ!

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禁区の中の二人は…

2021-09-27 16:16:16 | 歌謡曲

禁区 / 中森明菜 (ワーナーパイオニア)

不愉快な気分にさせられるってのは、所謂終わりなき日常かもしれませんが、それにしても内親王殿下と小室某の婚約~結婚への騒動のゴタゴタは、あまりにも、やるせない……。

それは、一部マスコミが異様なほどの熱量で取り上げ続けた小室家に関する金銭問題や小室某その人の理性・品性云々ばかりか、宮家そのものに対する不敬とも思える言及等々、ほとんど知る必要が無い情報までも詳らかに報じていたのは、つまるところ、出版会社の儲け主義を抜きにしては片付かない行動でしょう。

もちろん、テレビ等々の放送メディアも、それに乗じた「他人の褌」的な商魂を丸出しにしているのですから、呆れるばかり……。

まあ、そんなこんなを本気で信じるか?

なぁ~んていう議論も確かにあるわけですが、報じている側は我こそが正義という「面の皮」を堂々と見せている事だって否定出来ず、それなら今後予定されているらしい件の新婚夫婦の記者会見では、何をやらかすのか?

答えは、ナアナアでシャンシャン!

という結果が見えているわけですよ。

だって、皇族の会見には、マスコミ各社に割り当てられている所謂皇室担当記者しか集まれず、しかも事前に質問内容の提出やNG事項の要請がある事は既定の事実ですから、あらかじめ用意してある質問に当たり障りの無い受け答えをするのが美しき慣例ということで、何もマスコミ各社が、そこに参集するまでもなく、代表取材者だけで粛々と儀式を執り行うだけで終了させましょうよ。

それが最も真っ当な報道の姿勢と思う他はないんですよ、サイケおやじは……。

しかし、そ~思いつつも、実に残念なのが、内親王電が仰られたとされる「一時金辞退」という件で、それを真面に受け取った国民なんて、半分にも満たないでしょう。

ど~せ、裏では貰っていくに違いないっ!

という疑念が必ずやあるはずで、それが庶民の気持ちでありましょうし、そんな思いを国民に抱かせる事に気が回らない内親王殿下は、やはり悲しいほどの世間知らずを証明してしまったという……。

否っ!

そんな話が堂々と報道されてしまうのは、この国の駄目なところで、サイケおやじとしては、しっかりと「一時金」を受け取っていただきたいし、それでも内親王殿下が本当に必要ないとご判断されるのであれば、あらためて国庫へ返納されるなり、然るべきところへ寄付されるのが一番じゃ~ないでしょうかねぇ……。

つまり、今回の騒動で確かになったのは、あきらかに宮家への尊崇の気持ちが国民から失せてしまった事かもしれません。

これは……、本当に悲しいです……。

ただし、内親王殿下の「愛」という個人的感情は決して否定してはならないという気持ちだって、サイケおやじにはあるんですよ。

ということで本日、急に聴きたくなったのが掲載した中森明菜のシングル盤A曲「禁区」でありました。

発売されたのは昭和58(1983)年9月でしたから、いつもながらに「あざとい」売野雅勇の作詞に附されたメロディとサウンド作りの要点は、当時の流行最先端だった細野晴臣のYMO直伝というテクノポップのアイドル歌謡的展開で、普段ならば、こ~ゆ~ものには拒絶反応を示してしまうサイケおやじを虜にするほどにメロディ構成が素敵なんですねぇ~~~♪

特に暗く蠢く様に歌われるBメロから解放的なCメロに流れていくところは、中森明菜の歌唱力があってこその仕上がりじゃ~ないでしょうか。

このあたりの歌心は、デビューして2年のアイドルシンガーとしては驚異的だと思うばかりですし、当然ながらヘコヘコした単調なリズム&ビートが用いられたテクノサウンドの中にあっても、彼女のボーカリストとしての歌謡曲性感度の高さは抜群!

ちなみにアレンジを担当したのは細野晴臣と萩田光雄の連名という表記になっていますが、おそらくはゴージャスなストリングスや親しみ易いコーラスパートは萩田光雄が十八番の手法ですから、これがあってこそ大ヒットに繋がったのでしょう。

逆に言えば、それなくしては異端のアイドル歌謡という評価しか残らなかったと思うのが、この中森明菜の「禁区」ですよねぇ…… (^^;

う~ん、この歌詞の曖昧な判断力や決断って、内親王殿下とあれやこれやとリンクするのか……?

なぁ~んて、不遜な想いを抱いてしまうもんですから、これを聴きたくなってしまったサイケおやじの本日の気分をお察し願えれば、幸いでございます <(_ _)>

最後になりましたが、小室某が帰国して空港のゲートを出た時、そこに報道陣の姿が無かったら、これは最高に面白かったと思うんですが、いかがなものでしょう。

つまり、騒ぐほどに事態は小室某の思うがツボという、そんなイイ気持ちにさせてはならんでしょう、これほど国民に不快な思いをさせた元凶としては、ねっ!

結局、ここまで来たら、ほったらかしにしておけば宜しいかと思うんですよ、あの二人は。

ただ……、NYでの新生活の不穏が怖くなるばかりでございます。

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それからの柳沢純子

2021-09-26 19:22:47 | 歌謡曲

ふたりの港町 c/w あなたの女と呼ばれたい / 柳沢純子 (日本コロムビア)

以前に取り上げた柳沢純子のシングル盤やLP、そしてCDまでも纏めて15枚ほど、どっか~んっ!

と入手出来ましたので、本日は昭和59(1984)年に発売されたらしいシングル盤を掲載させていただきましたが、とにかくA面に収録の「ふたりの港町」が作詞:石坂まさお&作曲:猪俣公章、そして編曲:丸山雅仁という、手練れのソングライターから提供された典型的な盛り場&港町演歌の決定版で、しかも柳沢純子の歌いっぷりが、これまた期待どおりの熱唱なんですから、なかなか気に入ってしまいましたですよ (^^)

それは正直、時代を鑑みれば、明らかに十年は古いスタイルだと思うんですが、だからこその良さってのが、確かに感じられるんですねぇ~~♪

極言すればスタンダードタイプの正統派歌謡曲であり、たっぷりと演歌の王道が楽しめるんですから、愛好者には安心して聴ける名曲・名唱でありましょう。

そして、同じ制作陣が手掛けたB面曲「あなたの女と呼ばれたい」が、これまた彼女の実力が存分に味わえる傑作で、ミディアムテンポで湿っぽい曲調を心の底から歌い上げるというよりも、持ち前の節回しの上手さで女心の儚い情熱が綴られた歌詞の世界を真っ向から表現しているあたりは、本当に素晴らしいと思います。

残念ながら、それほど売れたシングル盤ではないのかもしれませんが、当時の歌謡界の中でも柳沢純子の存在は、なかなか評価が高かったと思われますが、いかがなものでしょう。

以前にご紹介したシングル盤「あなたに片想い」のジャケ写ポートレートから、グッと大人びた面立ちの彼女もイイ感じ♪♪~♪

しかし、サイケおやじには、オンタイムでの印象とか記憶が全く残っていないので、彼女の活動は把握しておりませんが、それでも今回、アルバムを1枚、そしてCDシングルも3枚ほどゲット出来ている事からして、現在も歌っているんじゃ~ないかと推察しております。

ちなみに前述のCDシングルの中の2枚は「柳澤順子」名義で、堀内孝雄がプロデュース&楽曲提供となっていますので、そのあたりも追々に (^^ゞ

ということで、中古レコード蒐集の楽しみは当然ながら、1枚毎に狙いを定めての猟盤が基本だとは思いますが、やっぱり纏めてゲットっていうのだって、嬉しくないはずはありません (^^ゞ

だから、やめられないっていうのが、ひとつの本音というわけです (^^♪

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この人だぁ~れ part-48:藤ゆうこ

2021-09-25 19:51:51 | 歌謡曲

銀雪の浪漫 ~Follow You~ / 藤ゆうこ (vap)

久々の「この人」シリーズということで、掲載したのは藤ゆうこ!

と、ご紹介しても、いゃ~~、本当に彼女については何も知らないんですよ、サイケおやじは (^^;

しかし、昭和60(1985)年末に発売された、ここに収録のA面曲「銀雪の浪漫 ~Follow You~」を初めて耳にした当時、そのイントロから演奏全体のサウンド作りが完全にサイケおやじのツボを刺激しまくったと申しましょうか、それがなんとっ!

水谷公生が作編曲したアップテンポのハードロック歌謡だったんですから、たまりません (^^♪

ところが……、肝心の藤ゆうこのボーカルにイマイチ、パワーが感じられず、節回しも失礼ながら、アイドル歌謡ポップスから抜け出しきれていないという感じなのが、如何にも残念……。

どうやら、楽曲そのものがテレビドラマ「禁じられたマリコ(TBS)」の主題歌だったらしく、だとすれば、内藤綾子が綴った歌詞の世界も件の物語展開に深くリンクしているのでしょうか?

そのあたりはサイケおやじが問題(?)のテレビドラマを知りませんので、なんとも言えないわけですが、繰り返して述べさせていただければ、楽曲そのものは、なかなかイケてると思うんですよ (^^;

また、藤ゆうこのボーカリストとしての資質だって、決して悪くはない感じで、所々ではハッとさせられるロック節を聴かせてくれるんですよ、実際。

ですから、もう少し、じっくりと育ててから歌手デビューさせても……、なぁ~んて、不遜な思いが残るというわけです。

それでも残念ながら、サイケおやじは彼女のレコードは、これっきりしか所有しておりませんので後々、どの様な活動を繰り広げたのかは、ちょいと気になるところです。

う~ん、個人的には正統派歌謡曲~演歌をやっていて欲しいんですけどねぇ~~ (^^ゞ

ということで、明日のために今日を生きているわけじゃ~ないというのは眠狂四郎の台詞ではありますが、サイケおやじも一期一会の気持ちに少しでも近づける様に精進を重ねたいとは思いつつ、目の前の享楽に溺れたくなるのも、また……、そ~だといいんですけどねぇ…… (^^;

明日の風を探すのみの心境であります。

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小山セリノに罪は無し

2021-09-24 19:45:19 | 歌謡曲

ボーイハント ’78 / 小山セリノ (CBSソニー)

昭和53(1978)年前後、局地的というよりも、サイケおやじの周辺で殊更人気を集めていたのが、アイドル女優(?)の小山セリノでありました。

もちろん、ドラマ出演の他にもバラエティ番組に顔を出す機会が多く、微妙なミステリフィーリングを滲ませた面立ちやキュートな振舞い等々は、彼女がブラジル出身という触れ込みだった事からしても、説得力がありましたですねぇ~~ (^^)

そして当然ながら、歌手としても公式デビューに至ったのは言わずもがな、本日掲載したのは昭和53(1978)年8月に発売された、おそらくは2作目のシングル盤で、何よりも収録A面曲「ボーイハント ’78」は作詞作曲:森雪之丞&編曲:高田弘が精魂を込めた(?)アメリカンポップス調のアイドル歌謡なんですから、たまりません (^^♪

彼女のボーカルと節回しも絶妙の「ぶりっ子風味」が全開で、それが決してイヤミにならないところが小山セリノの最大の魅力かもしれません (^^♪

残念ながら、大ヒットには至りませんでしたが、かなり売れていたんじゃ~ないでしょうか、なんたって、一時期は中古屋でゴロゴロ見かけた事もありましたからねぇ~~ (^^;

しかし……、何故か翌年あたりからフェードアウト気味になり、何時の間にか「幻のアイドル」みたいな扱いになってしまったのは、なんだかなぁ……。

ちなみに、これは当時から驚かされた情報だったんですが、小山セリノは、あの猛烈系女優として昭和の芸能史に名を刻んだ丹下キヨ子の愛娘!?!

いゃ~~、それを知った時の驚愕度は、丹下キヨ子の出演映画やテレビバラエティを思い起こしていただければ、あるいは……、お若い皆様であれば、東映映画本篇では十八番だった女親分とか、ラスボス系姐御役、欲張りな女経営者といった当たり役に接していただければ、小山セリノとの懸け離れた違和感が怖くなると思いますよ、実際 (^^;

それと彼女はデビュー当時からブラジル出身と喧伝されていたんですが、丹下キヨ子もブラジルで様々な事業をやっていたので、そんな関係も納得されるところでしょうか。

しかし、それはそれとして、やっぱり小山セリノの魅力は今も失せる事が無いと思っております。

また、歌手としてのデビュー作となった「ツー・ツー・ツー」は残念ながらシングル盤現物は所有しておらず、カセットコピーしか聴けない環境ながら、これまたミステリアスなアイドル歌謡ポップスという感じが憎めませんよ ♪

ということで、あちらこちらで今日は、内親王殿下の婚約者についての罵詈雑言ばっかりが耳に入って、辟易させられました (>_<)

それを作り出し、提供しているのがマスコミ~ネット周辺に巣食う拝金主義者という見方さえある中で、結局は世相諸衆が混乱しなければ儲からないと言わんばかりに騒ぐのならば、一方的に嫌な思いをさせられているサイケおやじを含む傍観者は、殊更沈み込むばかり……。

もちろん、サイケおやじとしても、日本文化の継承者たる皇室・皇族が貶められるのは許せるものではありませんが、そんな国民の心痛を逆撫でするが如き輩が跋扈するするのは、尚更に悔しい思いですよ (>_<)

あぁ……、何の憂いもなく、自分だけの楽しみに耽溺出来るのが幸せだとすれば、願いは遠いというわけです。

失礼致しました <(_ _)>

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すっかり刷り込まれていた見知らぬ世界

2021-09-23 17:39:34 | 歌謡曲

見知らぬ世界 / 牧葉ユミ (テイチク)

ボーイッシュな実力派アイドル歌手として昭和40年代後半から活躍した牧葉ユミは、とにかく昭和46(1971)年夏にスマッシュヒットさせたデビュー曲「冒険」と翌年夏に出したベンチャーズ歌謡の「回転木馬」が突出し過ぎていた所為でしょうか、他にも名曲・名唱を幾つも歌っているのに、ちょいと尻つぼみ気味にフェードアウトした印象が残っておりますので、だからこそ、本日は昭和47(1972)年早々に出した2nd シングル曲「見知らぬ世界」をご紹介させていただきます。

いゃ~~、これが作詞:こうじはるか&作曲:植田嘉靖から提供された、ちょいとヘヴィ(?)な雰囲気のラブソングなんですが、重心の低い小山恭弘も素晴らしいもんですから、牧葉ユミも持ち前のハートウォームな節回しが全開という仕上がりで、なかなかの裏傑作でしょう~~、これはっ!

と、書いたのも、既に述べたとおり、彼女の代表作となっている「冒険」と「回転木馬」に挟まれた現実が、今日の歴史に影響を与えてしまったのでしょうが、リアルタイムで牧葉ユミの歌に親しんでいたファンにとっては、これが一番好き!

という思い入れが必ずやあると思うんですが、いかがなものでしょう。

まあ……、それはサイケおやじだけの気持ちかもしれませんが、昭和歌謡曲を愛好する皆々様であれば、共感していただけものと信じる次第でございます <(_ _)>

あぁ~~、このヘアメイクにして、この衣装 (^^♪

歌もジャケ写も、全く……、あの頃にどっぷりですよ (^^♪

ということで、本日は墓参り等々、あれやこれやとやっているうちに時間が過ぎてしまいました。

でも、そ~ゆ~日常こそが幸せの証なのかもしれませんねぇ~♪

ただ、感謝するのみであります (^^)

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ウォーミング・アップは晴れやかにっ!

2021-09-22 16:41:44 | 歌謡曲

恋のウォーミング・アップ / 大滝裕子 (Epicソニー)

芸能界には昔っから新しいスタアやアイドルを作り出す目的のコンテストが多数行われてきたわけですが、当然ながら、そこでトップになれたからブレイク出来るというほど現実は甘いものではなく、むしろ意想外の結果に進展する場合が多いんじゃ~ないでしょうか。

例えば、今日では知る人ぞ知る実力派ボーカリストの大滝裕子は「ミス・セブンテイーン」に選ばれ、昭和54(1979)年に公式レコードデビューしたアイドルシンガーという扱いながら、その卓越した歌唱力から作られた最初のシングル曲「A BOY」が当時の一般的なイメージとしての「新人」とは別格の仕上がりだった事から、後にトップアイドルとして業界をリードしていく松田聖子との因縁(?)も含めて、すんなりとは売れなかった事が今や歴史!?

と言えば大袈裟かもしれませんが……。

ですから以降、2作目のシングル曲「ミリオン・キス」からは、ガッツリとアイドル歌謡路線に転じ、続く3作目の「YOKOHAMA 25時」では、湿っぽさをも感じさせる正統派歌謡曲みたいなレコードまで出してしまい、それはそれでサイケおやじは大好きだったんですが、やはり大滝裕子に求めてしまうのは、洋楽系のニューミュージック歌謡!?

という、最大公約数的な願いを叶えてくれたのが、昭和55(1980)年10月に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「恋の恋のウォーミング・アップ」でありました。

なにしろ、これはヤクルトのCMソングに使われ、お茶の間のみならず、あちらこちらで耳にする機会も多かった、実に溌剌としたブラコン歌謡ポップスと申しましょうか、三浦徳子の綴った歌詞の世界は安心印でしたし、椎名和夫の作編曲にしても、殊更山下達郎のツアーバンドでレギュラーギタリストを務めていただけに、そこと同種のサウンドを分かり易くアイドル歌謡に変換したかの如き潔さ♪♪~♪

とにかく、この晴れやかなフィーリングが素敵ですよねぇ~~♪

そ~した「耳に心地よい」仕上がりがあればこそ、大滝裕子の楽曲の中では一番に売れているんじゃ~ないでしょうか。

ただし、個人的には、このシングル盤に収められたトラックのミックスが聊か「あっさり」していると感じるもんですから、聴く時には、思いっきり、許されるだけの大音量で鑑賞する事にしています、もちろん、ヘッドホン装着ですが (^^;

でも、本当に、聴くほどに大滝裕子の歌の上手さが伝わって、リミックス&リマスターのデジタルバージョンを聴きたくなるのが本音でもあります。

ちなみに、彼女は「大滝裕子」名義ではLPを1枚だけ残しているんですが、昭和61(1986)年頃からは「アマゾンズ」をやってしまうので、アイドル期(?)の音源が尚更に過小評価されている気がするのは、なんだかなぁ……。

でも、サイケおやじとしては、アマゾンズもアイドル期の大滝裕子も、つまりは、どっちも好きなんですよ (^^♪

アマゾンズについても追々に、ご紹介したく、今夜あたりは鳴らしてみようかなぁ~~~♪

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牧れいに見つめられ

2021-09-21 17:35:49 | 歌謡曲

悲しい女の子 / 牧れい (POP / 日本ビクター)

本日の主役たる「牧れい」は東宝専属の女優だった「宮内恵子」であり、当時は「ウルトラセブン」等々にも出演しており、芸名を変更しつつ、「牧れい」になってからは、あの強烈なパンチラアクションで大活躍した「スーパーロボット レッドバロン(日本テレビ)」の松原真理として、殊更特撮作品を愛好する青少年には忘れられない女優さんではありますが、歌手としても決して侮れない素敵なレコードを幾枚か残しており、掲載したシングル盤は昭和47(1972)年初頭に発売された1枚なんですが、とにかく作詞:山上路夫&作曲:鈴木邦彦が提供したA面曲「悲しい女の子」はセルジオ・メンデスっぽい、実にオシャレなロストラブソングなんですねぇ~~♪

しかも、青木望のアレンジがラテンジャズ系のギターとか、ちょいと凝った仕様になっているあたりも高得点ということで、それがソフト&シンプルな牧れいの声質と節回しにはジャストミートの感度は良好 (^^♪

なぁ~んて、褒めまくったのは例によって、サイケおやじの独断と偏見であり、ちょっぴりラジオの深夜放送で流れていた程度でしたから、ほとんどヒットしていなかったのが実相でありました……。

ですから、彼女が女優業に専念していったのも、それなりの決意があったと思われますし、だからこそ当時からテレビドラマに印象的な役柄で登場する場面が増え、例えば「プレイガール(東京12ch)」「バーディー大作戦(TBS)」「Gメン '75(TBS)」等々では、殊更熱い演技を披露していましたし、それがあってこそ前述の「スーパーロボット レッドバロン(日本テレビ)」や「ザ・スーパーガール」におけるセクシー&ハードアクションな演技も記憶に深く刻まれていると思うのは、サイケおやじだけでしょうか (^^ゞ

また、当然ながら、彼女には深みのある演技力だって備わっているわけで、だからこそ、歌手としての表現力だって、決して……。

今となっては、大きなヒット曲が出せなかった事が逆に女優としての彼女を印象付けているという評価もあるようですが、サイケおやじとしては、歌手としての「牧れい」だって、大好きですっ!

ということで、本日久々に掲載盤を取り出してみたら、このジャケ写ポートレートの「眼」の「力」に圧倒されてしまいました (^^ゞ

こりゃ~~、自室の「壁」に鎮座させるしかありません。

そんな決意を固めているのでした (^^ゞ

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