OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ジャンヌ・ダルクの魅力と魔力

2021-05-31 17:38:26 | 歌謡曲

ジャンヌ・ダルク / キャッツ★アイ (ユニオン / テイチク)

やれやれ……、という嘆き節で書き出してしまったのも、本日は朝イチから強欲なオバチャン経営者に翻弄され、ちょっとでも反論しようもんなら、「私はジャンヌ・ダルク」云々なぁ~んて御高説を賜るという成り行きからして、いやはやなんとも……。

まあ、本人がそれを長年貫いているあたりは尊敬すべきなのかもしれませんが、それにしてもジャンヌ・ダルクっては、ないだろぉ~~~!?

という疑問だって、サイケおやじは持ち続けての長い付き合いになっている事だって、分かって欲しいんですけどねぇ~~ (^^;

だってジャンヌ・ダルクはフランスの救世主として宗教界からも崇められている女傑であり、最後には火刑に処せられた悲劇のヒロインでもあるわけですから、その犠牲的献身が諸衆を救ったという一般的な思い込みとは別次元の高潔さが、確かにあったと思うんですよ。

それに引き替え、あんたは弱い者イジメが優れた経営者の資質と信じているんじゃ~ねぇ~のかっ!

と、面と向かい、はっきり口に出して言えないサイケおやじのテイタラクは、尚更に見苦しいわけですが…… (>_<)

そこで本日ご紹介しておきたいのが、昭和の着エロ歌謡界(?)ではトップに君臨するキャッツ・アイが昭和53(1978)年5月に出した、これが結果的に最終作となってしまったシングル盤A面曲「ジャンヌ・ダルク」であります。

もちろん、これは彼女達の全盛期に作られたわけですから、作詞:麻生香太郎&作編曲:馬飼野康二が企図制作したのはイケイケのアイドル歌謡ポップスであり、幾分こんがらがった(?)歌詞に附されたメロディとアレンジは下世話なソウル歌謡風味が全開!

クラビネットが印象的な演奏パートではドラムスもビシバシに弾けていますし、イイ塩梅で強弱のミックスが絶妙のギターやコーラス&オーケストラの存在に負けじと歌いまくるノンとナナの熱っぽさも素晴らしいと思います。

ちなみに、ここでは「キャッツ・アイ」と記していますが、コンビ名は前作「導火線」から「キャッツ★アイ」表記されているものの、そんなのカンケ~~ねぇ~~!

と決め込んでしまうほど、当時の2人のボーカルとステージアクションは「神」でありました (^^♪

しかし……、あぁ……、それなのに以前も書いたとおり、ノンが突然に失踪し、この素晴らしいコンビは解散を余儀なくされたのは、如何にも残念でなりません。

今となっては芸能界の掟もあるとは思いますが、ぜひとも公式なキャッツ・アイの映像集を出して欲しいと、決死的に熱望するばかりです。

そうですよっ!

今こそ、彼女達の様な着エロ歌謡の復権が望まれるはずであり、それを復権させる事が出来る一番手こそがキャッツ・アイと思っておりますっ!

ということで、しっかりとキャッツ・アイの音源は私用のPCに仕込んであるもんですから、件のオバチャンにやり込められたって、案外に平然としていられるというわけです。

あっ、そうだっ!

この「ジャンヌ・ダルク」っていう楽曲は女子プロレスラーが演じても違和感が無いと思えば、今ならスターダムの美しき狂気・ジュリアに歌って欲しいなぁ~~ (^^♪

ちょい前に髪切りマッチに負けて、坊主頭にされちまいましたが、それこそカンケ~~ねぇ~~!

最後に熱くなって醜態を晒してしまったのも、「ジャンヌ・ダルク」の魔力という事で、失礼させていただきます <(_ _)>

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独占・桜たまこ

2021-05-30 17:48:14 | 歌謡曲

美しき独占 / 桜たまこ (ミノルフォン)

昭和51(1976)年末に出した「東京娘」を大ヒットさせた事から、「おじさんキラー」と云われた桜たまこの、これはそれに先立つデビューシングルで、永らく探索していたところ、ようやく昨日、良い出会いがあったのでゲットしたという、個人的には嬉しい1枚です。

で、肝心のA面曲「美しき独占」は作詞:石坂まさを&作曲:城賀イサムが提供した正統派歌謡曲で、あかのたちおのアレンジに少~しばかりスパニッシュ&ソウル味が感じられのも高得点ですし、素直にストレートな節回しと直向きな歌いっぷりを披露する桜たまこが愛おしい (^^♪

結果的には空振りはしたんですが、前述「東京娘」が当たってから増えたテレビ出演で、唯一度だけではありますが、この「美しき独占」を歌っていた彼女の姿を覚えておりますし、残念ながら接する事が叶わなかった彼女のフルコンサートでも、必ずや披露していたという想像は易いわけで、熱心なファンのみならず、歌謡曲愛好者の琴線に触れる魅力は確かにあると思いますねぇ~~♪

ということで、桜たまこは「東京娘」に続くシングル曲として「おじさんルンバ」を出し、この2枚は中古市場でも入手は簡単なんですが、残る難関は、おそらくはラストシングルと思われる「江の島海岸」だけとなりました。

そうです、桜たまこは、こちらの期待とは裏腹に、あっさりと引退されてしまったんですよ……。

件の「江の島海岸」を発売したのは昭和52(1977)年末とされており、またアルバムも「東京娘」をメインにしたLPだけと思われますので、願わくば他に残れされている音源も含めた集大成となるCD復刻を熱望しているのでした。

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あの頃の小橋玲子のキュートさはっ!

2021-05-29 18:21:29 | 歌謡曲

おしゃべりタンポポ / 小橋玲子 (東芝)

掲載したのは本日、ゲットしたばかりのシングルでして、それは昭和46(1971)年11月に発売された小橋玲子の愛らしいジャケ写がニクイばかりの1枚です (^^♪

つまり、完全なる「ジャケ買い」盤ではありますが、ウリのA面曲「おしゃべりタンポポ」は、如何にものマイナー調で作られた歌謡フォークでして、意想外とも思えるほどに彼女のキャラに馴染んでいるのは、ちょいと不思議な魅力というところでしょうか。

実は、このシングル曲が製作されたのは当時、彼女がアシスタントで出演していたラジオ番組「東芝 ヤング・ヤング・ヤング(ニッポン放送)」の10周年記念で募集された入賞曲だった旨がジャケットに記載されているわけですが、作詞:荘司きよし、補作詞:鹿島昇&作曲:荘司きよし、補作曲:丹羽応樹とクレジットされているのは、そ~した企画があったからでして、今となっては添えられた「若者の歌」という惹句に面映ゆさを感じさせますねぇ~~ (^^;

それでも丹羽応樹のアレンジにはソフトロック&ボサロック調のフルートが印象的に用いられているあたりは、なかなかにオシャレだと思います♪

つまり、その頃のサイケおやじを含む若者にしても、やはり……、こ~ゆ~「気分はロンリー」な歌を欲してした事は否定出来ず、同時に歌謡フォークの大ブームも到来していたもんですから、狙いとしては流行のド真ん中だったんですよねぇ~~。

そして、このジャケ写のとおりのキュートなイメージ、ミニスカも眩しいセクシーポーズが、当たり前の元気印と申しましょうか、その大らかさが女の子アイドルの象徴であったとすれば、小橋玲子の人気の程がご理解いただけるんじゃ~ないでしょうか。

そうです、彼女は決してネクラじゃ~なくて、むしろ可愛いキャラと思わせぶりな女心を滲ませる存在感を両立させたアイドルタレントだったのかなぁ~~~♪

なぁ~んて、今は思い返しております。

ということで、様々にネタを仕入れて来ましたので、これからも追々にご紹介は続けさせていただきます。

また、昨日も書き記しとおり、皆様からの応援メッセージや情報等々にレスもきっちり返してまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します <(_ _)>

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謹んで、お詫びとお知らせです

2021-05-28 19:19:25 | サイケおやじの日常

PCメンテナンスのため、本日の1枚は休載させていただきます <(_ _)>

それと近々、6月からになりそうですが、仕事関連の機密保持のために自粛していたネット関連の書き込み、SNS等々を解禁出来る事になりました。

これまで、皆様からの応援メッセージに、お返事も疎かにしていた不義理、どうかご容赦ください <(_ _)>

cそれでは、失礼させていただきます。

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フォトジェニックな彼女

2021-05-27 18:04:17 | 歌謡曲

悲しみよりもそばにいる / 島崎路子 (FOR LIFE)

本日も例によって、某ネットオークションで纏め売りされていたシングル盤の山の中から釣り上げた1枚のご紹介になりますが、もちろん主役たる島崎路子については、何も知るところがありません。

なにしろ、このシングル盤が発売されたのは昭和63(1988)年4月という、正にサイケおやじが島流しにされた異郷の地で辛酸を舐めていた時期でしたからねぇ……。

そんなこんなの思いが胸中去来はするものの、しかし、このジャケ写ポートレートを見た瞬間、これは何かあるっ!?

なぁ~んていう、猟盤魂のインスピレーションが刺激され、とにかくA面に針を落としてみれば、収録の「悲しみよりもそばにいる」は、産業ロックが丸出しのサウンド作りがモロという印象であり、アップテンポで儚げな曲調共々、1980年代のユーミンがやっていた歌と演奏に近い雰囲気を感じてしまいますが、いかがなものでしょう。

島崎路子の幼さが抜けきらない声質や微妙に拙い節回しが、これまたユーミン調の曲想にはジャストミートしている感じで、これは作詞:戸沢暢美&作曲:辻畑哲也とクレジットされたソングライターコンビが最初から狙っていたものなのか、あるいはアレンジを担当した井上鑑のイイ仕事なのか、そのあたりは定かではありませんが、結果的に成功している気がします。

なによりも、ジャケ写ポートレートのイメージを壊していないところは高得点!

実際の彼女が、どのようなパフォーマンスを披露していたかは全く想像も出来ませんが今回、ネットから拾った情報では、アイドルシンガーよりは女優としての活動で成功しているらしく、だとすれば、サイケおやじは妙に納得させられてしまいます。

ということで、このレコードそのものはサンプル盤だったんですが、時期的に音楽媒体もCDに移行していた事を考えれば、それなりの大きさがあるジャケットスリーブは貴重なのかもしれず、シンプルにして安らぎを覚えてしまう彼女の面立ちに魅せられてしまえば、これは近々、サイケおやじの自室の壁に鎮座していただく1枚になるはずです。

これもネットからの情報ではありますが、芸能界デビューのきっかけは、某写真フィルムメーカーのキャンペーンコンテストだったという事も、さもありなんと思うのでした。

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大切にしている白季千加子

2021-05-26 19:34:06 | Singer Song Writer

Habor Light / 白季千加子 (BLOW UP / 日本コロムビア)

今も昔もコアなファンが多い白季千加子は、基本的にはシンガーソングライターとして昭和52(1977)年頃に公式デビューしているんですが、同時に優れた歌唱力も評価されていた美人ボーカリストでもありました。

ところが、その活動初期においては頑なに自身のポートレートを拒否していたというか、レコードジャケットには自作の版画を使用したり、「化粧はしない」とか「ヘアスタイルは気にしない」云々の発言もあったりしたのは、当時の歌の作風がアコースティックを基調にしたフォーク&ブルース調であった印象ともダブっていて、それはそれで良かったのかもしれませんが、評論家の先生方からの高評価とは裏腹に、大きなブレイクも無いままにレコード会社を移籍した昭和54(1979)年頃からは、しっかり顔出し!

そしてボーカリストしての優れた資質を活かすべく、職業作家から提供された楽曲を歌うという路線変更は賛否両論だったとはいえ、サイケおやじとしては、尚更に彼女が大好きになってしまいましたですねぇ~~ (^^♪

だって、ど~ですかぁ~~、本日掲載のシングル盤のジャケ写にしても、その雰囲気に負けない美貌はっ (^^♪

で、ここでの気になる収録A面曲「Habor Light」は作詞:岡本おさみ&作編曲:鈴木キサブローが手掛けたミディアムテンポの歌謡ロックで、如何にもの「泣きのギター」は正直、少しばかり当たり前過ぎる気もするんですが、白季千加子の歌いっぷり良さは素晴らしく、シャープな節回しとナチュラルなロックフィーリングが滲む声質、そして正統派歌謡曲の味わいも表出させる歌唱力は、サイケおやじが最も好むところです。

そう、例えば現代の歌手としては、平成のおんなギター流し・おかゆが一番近いイメージかもしれませんが、しかし、やっぱり白季千加子は唯一無二ですよっ!

なぁ~んて、思わず力が入ってしまいましたが、初期の頃の歌だって、決して悪いはずもなく、既に述べたとおり、アンプラグドな作風は浅川マキ、そして中島みゆき等々の影響も濃い、刹那の女歌ですから、それは聴くほどにグッと惹きつけられるばかりで、それもこれも、彼女の個性的な歌唱力があればこそと思います。

ということで、白季千加子は、このシングル盤を出して後、メジャーな世界からはリタイアしてしまったと思われますが、残してくれた音源はサイケおやじにとっての大切な宝物になっていますし、ひとりでも多くの皆様に聴いていただきたい歌手であります。

数年前には諸作がCD化されているはずですので、ぜひっ!

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昨日届いたメールから

2021-05-25 17:01:05 | 歌謡曲

芽ばえ / 水谷絵津子 (日本コロムビア)

イベント関係の仕事をやっていた旧知の後輩から昨日、メールが届き、これまでの稼業から足を洗う旨の報告を受けました。

実は件の後輩は、サイケおやじが自分の仕事で初めて雇ったバイト君でありまして、もちろん当時の彼は学生だったんですが、そんなある日――

「今度、自分の妹が歌手デビューしたんで、よろしくお願い致します」

――とか、言いながら、頭を下げつつ、サイケおやじに差し出したのが、本日掲載のシングル盤でありました。

つまり、このレコードで歌っている水谷絵津子が、バイト君の妹!?

なぁ~んて、思わず素直な疑問を呈してしまったのは、このジャケに登場している水谷絵津子の愛くるしさとは、全く似ていないのが、そのバイト君でしたからねぇ~~!?!

う~ん、世の中は、わからないもんだなぁ~~!

という常識を再認識させられてしまったとはいえ、実は真相は全くの嘘っぱちで、本当のところは彼女のファンになっていたが故に、レコードを大量買いして、知り合いや友人に配っていたという個人的なプロモーション活動の一環だった事を後で知るわけですが、まあ……、それも青春の情熱ってやつだと思えば、叱る事は出来ないのがサイケおやじの本質であります (^^;

むしろ、そんなバイト君が憎めない気持ちになり、以降は事ある毎に面倒くさい仕事を手伝ってもらうようになったほどです。

しかし、結果的に卒業後にサイケおやじの職場に入る事はなくて、前述したとおり、イベント関係の職に携わって現在まで頑張って来たんですが、昨年来のコロナ禍により仕事が激減したのを契機にリタイアを決意したとか、それなりの事情があった様です。

さて、そこで掲載盤については、まず歌っている水谷絵津子が日本テレビのオーデイション番組「スター誕生!」のチャンピオンとして昭和57(1982)年5月に公式レコードデビューしたという事以外、サイケおやじには知るところもありませんが、この「芽ばえ」は同年9月に発売された2nd シングルであり、しかもこれが麻丘めぐみの大ヒット曲をカバー&リメイクしたものだったんですから、それだけで、ちょっぴり嬉しくなってしまったですよ。

で、実際に針を落としてみれば、基本的には麻丘めぐみの本家バージョンに沿った仕上がりではありますが、水谷絵津子の声質がロリ系というか、その幼さは好きな人には好きとしか言えないかもしれませんが、ロリ趣味の無いサイケおやじには、あまり……。

失礼ながら、若草恵のアレンジに、もう少しの「思いっきり」があれば、印象も異なっていた気がしています。

ということで、それから数年後、あるコンサート会場で働いている件のバイト君に遭遇したんですが、その時の彼は椅子を並べたり、グッズ売り場の設営をやったりと、なかなか精力的に動いていましたので、自分の適性に合った仕事だったんでしょう。

頃合いを見計らって、ちょいと話をしてみたら、一番楽しいのは、やっぱりアイドルのイベントやコンサート会場の仕事だということで、なんだか妙に安心した記憶があります。

それと肝心の水谷絵津子は、それほど大きなブレイクも無いままに引退された様ですが、かなり後になって、彼女のデビュー曲「キラリ・涙」を聴いてみたれば、なかなかイケてるアイドル歌謡ポップスでしたので、何れご紹介しようと目論んでおります。

う~ん、きっと彼女も件のバイト君も、自分の好きな仕事をやれた日々があったんだなぁ~~、と思えば、サイケおやじは羨ましくなるのでした。

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この人だぁ~れ part-38:碧夏子

2021-05-24 19:22:43 | 歌謡曲


例えばシルクロード c/w 左手で愛さないで / 碧夏子 (テイチク)

失礼ながら、然したるヒット曲も無いのに、何故か中古屋巡りの猟盤活動で頻繁に邂逅する歌手のひとりとして、サイケおやじが一時期、気になっていたのが本日掲載のシングル盤の主役たる碧夏子(へきなつこ)でした。

そして、ついにというか、それは昭和60(1985)年頃だったんですが、彼女のシングル盤が5枚ほど纏まっての安値売りされていたもんですから、何かの宿縁を感じてゲットした中の1枚が、これっ!

というわけなんですが、まずは彼女の履歴や正体(?)については、今でも知るところがなく、しかしジャケ写ポートレートからは一目瞭然、なかなかの美人歌手ですよねぇ~~♪

で、肝心のA面曲「例えばシルクロード」は作詞:荒木とよひさ&作曲:三木たかし、そして編曲:若草恵というヒット曲請負人とも云うべき制作スタッフから提供された、これがミディアムアップの正統派歌謡ポップスで、ド派手なイントロは、なんとなく山口百恵のヒット曲を歌ってしまいそうになるほどにキャッチーなんですが、碧夏子のボーカルにイマイチのインパクトが不足気味……。

曲展開の中盤、テンポアップしてからの節回しは決して悪くないんですが、声質に幾分中途半端な甘え口調が滲み出ているあたりは、如何にも勿体無いと思うばかりです。

しかし、一方、B面に収録された「左手で愛さないで」は、そのあたりが「吉」と出た感がありまして、制作スタッフはA面と同じなんですが、こちらはマイナー調のボサノバ歌謡で、しっとりしたミディアムテンポの節回しと曲メロがジャトミート♪♪~♪

如何にもの「泣きのギター」も好ましく、せつないサビからの曲の流れと彼女の切迫感が滲む歌いっぷりは、個人的にA面「例えばシルクロード」よりも数倍は好きなんですよ (^^♪

あぁ~、これもボサノバ歌謡の裏名曲かもしれませんねぇ~~ (^^♪

それでも、結果的には空振りだった現実は厳しく、その要因のひとつとして、サイケおやじには収録の2曲共に歌詞の世界に抽象的な「わからなさ」があると思うですが、いかがなものでしょう。

尤も、それはそれとして、この彼女の美しいポートレートを眺めつつ聴く「左手で愛さないで」は、やっぱり素敵です (^^♪

ということで、書き遅れてしまいましたが、このシングル盤が発売されたのは昭和54(1979)年末だったらしく、だとすれば、サウンド的にも時代にきっちりとアクセスしていたんですから、やっぱり何かしらの「ハズミ」が無かったんでしょうか……。

しかし、昭和歌謡曲は彼女の様な存在があってこそ、令和の現在にも輝き続けるのだ!

な~んていうレトリックを弄する事も吝かではないほどに、何時しか碧夏子が好きになっているのでした。

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酒場歌の魅力は未知数

2021-05-23 18:07:11 | Singer Song Writer

のんだくれ / 西島三重子 (ワーナーパイオニア)

流行歌の世界には定番のひとつとして「酒場歌」というジャンルがありますが、だからこそ、夥しい楽曲が作られながら、その何れもが、何かしら心に響き、染み込んで来るのは何故でせう……。

もちろん、酒に酔うという成り行きから、そ~なってしまう事は否定出来ませんが、例えばサイケおやじは体質的に酒に酔わないくせに、酒場歌が大好きなんですから、その雰囲気に酔わされて……、というのが真相のひとつなんでしょうか?

さて、そんなこんなを踏まえて、本日ご紹介したいのが、昭和51(1976)年に発売された、西島三重子の公式デビュー作となるシングル曲「のんだくれ」で、もちろん作曲は彼女自身ですし、作詞:佐藤順英&編曲:馬飼野俊一とクレジットされた共作者との意思の疎通も、なかなか歌謡曲の王道路線に仕上がっているんですが、のんだくれている男の身の上を案ずる様で、実はクールに眺めている(?)彼女の歌声の湿っぽさが、なかなかにクセ者というか、ニクイところです。

そして、せつないフレーズを織り込むギターが、これまたイイんですよねぇ~~♪

決してヒットしたとは言い難い結果ではありましたが、ここでの3人のコラボレーションは、続く「池上線」のロングセラーヒットに結び付いておりますので、それなりの成功作だった様に思います。

ということで、「酒場歌」は決して酒飲みだけの歌では無く、酒が飲めなくても、酒に酔っていなくても、心に訴えかけてくる「何か」が、そこには有るんじゃ~ないでしょうか。

その正解が未だに分からないサイケおやじであるが故に、尚更に「酒場歌」が好きなのかもしれません (^^♪

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一瞬の田中さとみ

2021-05-22 19:20:51 | 歌謡曲

私の神様 / 田中さとみ (ポリドール)

唯一度しか接していないのに、強い印象を残してしまう芸能人は案外と多いと思うんですが、殊更女性アイドルシンガーにおいて、サイケおやじの記憶に深く刻まれているのが、本日掲載のシングル盤を昭和59(1984)年5月に出した田中さとみです。

それは何故かと言えば、ここにA面収録された「私の神様」が全く女の子アイドルには不向きな厭世的な歌謡フォーク仕様になっておりまして、制作クレジットを確認すれば、作詞:岡田冨美子&作曲:網倉一也、そして編曲:若草恵という玄人集団が参画しているのですから、尚更に???

だって、このジャケ写ポートレートからも一目瞭然!

その和み系美少女の面立ちはアイドル路線の王道ですし、透明感満点の彼女の声質とリスナーの胸にナチュラルに染み込む節回しの上手さは、ひとつの刹那の境地と申しましょうか、だからこそ、ここまで諦めた様な歌の世界を演じてしまった……、というよりも、演じさせられたんでしょうか……。

いゃ~~、前述したとおり、サイケおやじはテレビで歌う彼女に接した瞬間、この「私の神様」のシングル盤をゲットさせられてしまったんですよ (^^♪

諸事情から歌詞そのものは文言を記載出来ませんが、これは絶対、皆様には聴いていただきたい、素晴らしい田中さとみの「私の神様」です。

そして、ど~ゆ~わけか、その後、注意(?)はしていたつもりだったんですが、二度と彼女の動く姿にも、また新譜レコード等々の音源にも出会う事が出来ず、現在まで時が流れてしまいました……。

様々な情報からすると、どうやら健康問題で呆気なく芸能界を去ってしまわれた様ですが、サイケおやじは彼女の事は忘れていません。

ということで、如何にも芸能界の諸行無常と云ってしまえば、そのとおりではありますが、田中さとみの様に、デビューして直ぐにフェードアウトしてしまったアイドルシンガーなればこその印象の強さは、意想外に強いと思うばかりです。

あぁ……、田中さとみが愛おしい……。

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