OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

石川・ファンキー・さゆり

2020-02-29 19:33:58 | 歌謡曲

砂になりたい / 石川さゆり (日本コロムビア)

石川さゆりは説明不要、今や我が国歌謡界の大御所のひとりですが、その芸能活動は最初っから決して順調だったとは言えず、デビューからのしばらくは売れないアイドルだったのも事実です。

そして、それが好転したのが昭和52(1977)年に出した正統派ご当地演歌「津軽海峡冬景色」のメガヒットで、以降同路線で繋ぐはずが、失礼ながら更なる飛躍にはイマイチ遠い存在……。

結局、昭和61(1986)年に永遠のスタンダード歌謡「天城越え」を出していなければ、今日の地位は……。

と思えるほどに件の「津軽海峡冬景色」と「天城越え」の威力(?)は絶大と認めざるを得ませんが、しかし石川さゆりには当然、その他にも魅力的なレコーディングが多数残されている事は言わずもがな、殊更前述二大ヒットの間に出していたシングル曲には、なかなか面白い作品が散見され、本日掲載のシングル盤A面曲「砂になりたい」も、サイケおやじがイチオシのニューソウル演歌!?

発売されたのは昭和53(1978)年4月、ということは洋楽ではブラコンやフュージョンが人気の最前線にあった頃でしたから、普通のヒットポップスやロックでさえも所謂AORに名を借りたサウンド作りが一般化していたわけで、具体的にはリズムとビートの感覚が細かくて激しい印象ですし、それゆえに凝ったリズムアレンジが先に在ったかのようなメロディの付し方や譜割りを先読みした様な歌詞の作り方等々、アイディア優先主義と言われれば、全くそのとおりというプロの手際が聴きどころ?

そんな流行が日本の歌謡曲の世界には入っていたのですから、正統派演歌を標榜しつつも、石川さゆりの様な若手歌手なればこそ、例え「やってしまった」感があろうとも、「やったもん勝ち」を狙ったのでしょうか、とにかく作詞:阿久悠&作編曲:三木たかしが提供したのはファンキー演歌のご当地ソングなんですねぇ~~~♪

なにしろミディアムスローな曲調でありながら、演奏パートのリズムが緩急自在の刺激性に溢れていますし、チョッパーベースが普通に用いられ、聴くほどに違和感が残るコード進行の複雑さ、あるいは難しさはリスナーを突き放してしまう怖さ(?)を秘めている様に思います。

しかし、流石は石川さゆり!

こんな難しい楽曲を若々しい声質で真正面から節回し、ブレスにはミステリアスな色気さえ滲ませるんですから、たまりません ♪♪~♪

個人的には彼女の演目の中では最高に好きな1曲であります。

そして、この機会ですから、ぜひとも書いておきたいのが最近の石川さゆりの立ち位置で、妙に勿体ぶった態度には共感し難いものがあります。

例えば、特に嫌味を感じてしまうのが、あの斜めしている帯留のダサイ感覚で、本人は粋と思っているかもしれませんが、一応比較してみれば、大月みやこの微妙に斜めにしているところにこそ、粋を感じてしまうんですが、いかがなものでしょう。

それと、これは若い頃からの印象なんですが、失礼ながら「顔の形」と「化粧」の相性が……。

いや……、失礼致しました <(_ _)>

そんなこんなを書き連ねながら、石川さゆりは、やはり偉大な歌手であり、その真実を伝えるレコードは未来にも聴き継がれるはずですから、果たして「砂になりたい」が、どんなフィリーングを呼び起こすのか、なかなか楽しみも尽きないのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝の嘆き

2020-02-28 07:38:51 | Weblog

国の英断により急遽、全国の小中高校に休校が要請された件について、わざわざ混乱を招く意見をメインに報道しているマスコミは、相変わらず他人の不幸でメシを喰う、その正しい喰い方を忘れていますねぇ~~。

どこぞの市長が、学校が休みになったら医療関係者の親達はど~するの、なぁ~んてボンクラな発言をしたのにも失笑でした。

だって、現実的に春休みが早くなっただけの話で、それじゃ~これまで該当する親御さん達は、春休みや夏休みにど~やって対処していのか、長い日本の歴史の中で、それが分からないなんて、そんなリーダーを頂いている市井の皆様は不幸かもしれませんねぇ……。

また、学校関係者の混乱云々については、そりゃ~確かにあるでしょう。

しかし、自分の奉職先が感染源と特定されるよりはマシってもんですし、様々な行事が無くなって、喜んでいる者だって存在しているわけですよ。

問題は文科省から、穴埋め的な課題を持ち込まれる事に悩んでいるとしか思えないんですが、いかがものでしょう。

また生徒達、特に卒業生にとっては、大切な思い出の行事が云々とか、それも理解は出来ますが、漫然と卒業式に臨み、形式どおりの別れの儀式よりは、あの時の自分達の卒業式はねぇ~~、なぁ~んて、かえって思い出が強く記憶されるんじゃ~ないでしょうか。

それもまた、人生の大切な味わいのひとつになればと思うばかりです。

ということで、マスコミの報道は騒ぐのが仕事という本質があるにせよ、子供の世話をするのが大変だあ~~みたいな検証は完全に的外れで、逆に学校からコロナ肺炎が広がったら、それこそ大喜びで文科省や教育委員会、そして政治家や権力者に罵詈雑言の大騒ぎを目論んでいたんでしょうねぇ~~。

どっちにしろ、他人の不幸をネタにして誰かをイジメるという姿勢がマスコミの存在意義とばかり、狂騒を繰り広げられるのは、まっぴらだっ!

ど~にもに呆れたので、今日は朝から失礼致しました <(_ _)>

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ここでつぶやき

2020-02-27 20:18:49 | Weblog

袋小路……。

行き止まりって、こ~ゆ~ものか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

非現実的な対応策を出して、ど~するのぉ~!?

2020-02-26 17:45:57 | Weblog

仕事がゴタゴタするばかりなので、本日の1枚は休載させていただきます <(_ _)>

もちろん、理由は言わずもがなの新型肺炎に関する諸対応で、やはり我が国の中国への依存度が高過ぎる事は大問題というか、食料も工業製品も、その他諸々の輸入が停滞すると忽ちにして影響が表立ってしまうのは困ったもんです。

そんな事は以前から分かってはいたんですけどねぇ……。

また、ついに国家主導の対応策が発表されてみれば、これが意味不明というか、矛盾と強制の反作用?

中でも、風邪の症状が出たら自宅療養して、病院へ行くなってのは、これ如何に!?

それじゃ~、薬は……、ど~やって出してもらうんでかぁ~~?

効き目の薄い市販薬をネット通販で買うか、なんにも服用せずに、じっと寝ていろっ!

てっ、ことなんですかぁ~~~?

そして4日過ぎても症状が回復しなかったら、その時点で病院や医院へ行けというのは、なんでしょう!?

指示された4日間に病状が悪化するのを、唯々待っていろっ!

その間に家族を含む他人に風邪が感染しても、それは新型肺炎とは断定出来ないから、問題無しっ!?

みたいな解釈なんでしょうかねぇ~~?

そんなこんなは、偉~い医学の先生方が考え出し、政府へ提出した名案=迷案と思えば、医学にはド素人が大部分の代議士の諸先生は、丸投げ的な発表に終始している感が強く、また会見におけるマスコミの質問の的外れっぷりはボンクラの極み!

また自宅待機でネットによる仕事推奨ったって、そんな設備が整っていない企業がほとんどなのに、臆面もなく言い放っているのだって、国民をバカにした態度ですよっ!

確かに理想的な策定に違いないとは思いますが、現実を見ていながら、強がっているんじゃ~~、運を天に任せるのが最良というのが本音と思えますねぇ~~。

ということで、結局は自己防衛というか、どうぞ皆様もご自愛ください。

サイケおやじは、とりあえず、ど~にかやっております。

明日は知らねど、時は流れる……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この人だぁ~れ:part-4

2020-02-25 17:50:20 | 歌謡曲

ラブソングは唄えない / 高橋玲子 (ビクター)

本日は久々に「この人~」シリーズという事で、掲載したのは昭和61(1986)年晩秋に発売された、これがアップテンポで泣きを含んだ素晴らしい歌謡ロック「ラブソングは唄えない」をA面に入れた、おそらくは高橋玲子のデビューシングルと思われます。

もちろん、お題のとおり、サイケおやじは高橋玲子については何も知りませんし、テレビ等々で歌っているところにも接した記憶は皆無でありながら、例によって夜の街の有線で彼女の歌声、つまりは掲載盤収録の「ラブソングは唄えない」を聴いた瞬間、ビリビリッと電気が走ったとは、この事かっ!

次の瞬間、速攻で有線のステーションに電話して、曲名と歌手名を教えてもらい、翌日にはレコード屋で現物に邂逅してみれば、ジャケ写ポートレートの彼女の面立ちに曲想と同一のシンパシーを感じてしまったというのは、決してサイケおやじの大袈裟では無いつもりです。

とにかく皆様には作詞:佐藤純子&作曲:芹澤廣明が提供した楽曲の刹那のムード、それをストレートに、また幾分不貞腐れて節回す高橋玲子の熱い歌唱を感じ取って欲しいと願うばかりで、西平彰の空間の歪っぽいアレンジは殊更フィル・コリンズみたいなドラムスの用い方共々、本来であれば嫌いなはずの音作りさえも納得させてしまう素晴らしさ!

ナチュラルに切迫した声質、しがみついていくが如きリズム感も、個人的には大好きです。

どうやら、この「ラブソングは唄えない」はジャケットスリーブにも記載があるとおり、テレビドラマ「妻たちの課外授業II(日本テレビ)」の主題歌だったそうですが、果たして……、どれぐらい売れていたのかは知る由もありません。

高橋玲子その人がブレイクしたという印象も残っていませんので、せっかくの大チャンスと名曲を与えられながら、時代はトーシロの集団アイドルが芸能界に蔓延り出した頃というのも、ひとつの悪因悪果でしょうか……。

でもねぇ~、サイケおやじとしては全く素性もプロフィールも知らないボーカリストが、ここまで自分の好みをツボを刺激してくれた事が嬉しいかぎり♪♪~♪

あらためて述べるまでもなく、この時代のアイドル歌謡を見捨てていた心境を回顧すれば、ますます高橋玲子が気になってしまうのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春一番で吹き飛ばせっ!

2020-02-24 19:22:16 | 歌謡曲

春一番 / キャンディーズ (CBSソニー)

ついに国内でも感染が拡大の一途というコロナウイルスによる肺炎の所為で、なんだか大陸からの強い風さえも、それら運んで来るんじゃ~なかろうか!?

まさか……、既にあったされる「春一番」さえもっ!?

ということで、ベタな選曲ではありますが、本日はキャンディーズが昭和51(1976)年にヒットさせた「春一番」です。

以前にも書きましたが、リアルタイムのサイケおやじはキャンディーズには何の興味も無く、レコードだって1枚も所有していなかったんですが、流石にラジオやテレビから流れまくっているキャンディーズの楽曲の幾つかは自然に刷り込まれていたんですが、それにしても、この「春一番」には、それなりの衝撃を受けました。

何故ならば、全篇がアップテンポの歌謡ロックになっていて、ギターが唸れば、ドラムスはビシバシ!

さらにシンセ等々の各種キーボードの仕掛けの上手さやブラスセクションのキレの良さも特筆物で、当然ながらステージ映えも良いはずですし、テレビ出演時にもノリノリのキャンディーズがイイ感じでしたねぇ~~♪

しかし、それでもサイケおやじはキャンディーズのレコードを買う気にならなかったのは結局、テレビやラジオで充分に彼女達のパフォーマンスに触れていたからでした。

告白すれば、サイケおやじがキャンディーズのレコードをチマチマと集める様になったのは近年の事です。

そして幸いにも中古市場には、狙いのブツが溢れているんですから、それなりにコンプリートも近いという今日この頃、掲載のシングル盤を取り出してクレジットを確認してみると、作詞作曲&編曲の全てを穂口雄右がやっており、すると印象的なロックギターはアウト・キャスト時代の盟友だった水谷公生という推察は易いはずです。

また、当時としてはトンガリ系とも思えるアップテンポを敲いているのは多分、田中清司(ds) だとすれば、キーボードは当然ながら穂口雄右という、まさにセッションプレイヤーとしてはオンタイムの名人揃いに違いありません。

ちなみに良く知られているとおり、この「春一番」は既に前年発売されていた彼女達のLP「年下の男の子」にも収録されていたので、所謂シングルカット曲なんですが、それに際してはブラスセクションを加え、リミックスした新たなるシングルバージョンに仕上げられているのですから、製作スタッフの意気込みと自信には感服させられるところです。

なにしろ今頃の季節、ふっと口ずさんでしまう皆様も絶対にいらっしゃると確信しておりますよ。

ということで、冒頭に述べた新型ウイルス肺炎に話を戻せば、マスコミの結果論的な報道には呆れるばかりですし、所謂「タラレバ」で当局や政権を悪し様に罵ったりするばかりか、一転して今度は某医学系の大先生をワイドショウに出演させ、「あんまり大騒ぎはしなくて大丈夫」みたいな火消しをやってみたりじゃ~、ますます信用を無くすでしょう。

しかもネットに蔓延するデマに惑わされず、正確な情報で行動云々をテレビ等々で云われたって、それは笑止千万!

もちろん、背後からは国家の要請があるんでしょうが……。

サイケおやじとしての疑問点としては、通勤時の満員電車とか、これから始まる大相撲大阪場所や高校野球甲子園大会をど~するのか?

そんな先行きの見えないところこそを取り上げるのがマスコミの仕事と思うんですが、考えてみれば高校野球は新聞社主導の大会ですからねぇ~~~、あえて話題を避けているのは当然が必然なんでしょう。

だからこそ、健康には注意が必要だし、どうか皆様もご自愛くださいませ。

そして、そんなこんなを吹き飛ばすのが、キャンディーズの「春一番」ということでっ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポケットをゲット!

2020-02-23 19:43:37 | 歌謡曲

ポケット / 佐伯みどり (TRIO)

掲載したのは、本日ゲットしたばかりの獲物という、これが昭和48(1973)年5月に発売された佐伯みどりのデビュー曲「ポケット」をA面に入れたシングル盤です。

実は長~い間、探索を続けていたブツでして、出会いは度々あったんですが、盤質やジャケットスリーブの状態や中古価格の問題等々、ちょいと折り合いがつかぬままに月日が流れていたのです。

それが、ツキとはこんなものなのかっ!?

と思わず痛感させられたのが今日、偶然にも昼飯を喰いに入った某食堂のレジ裏の棚に置いているのを発見し、店の大将に尋ねたところ、気前良く「持っててよ」と、すんなりプレゼントされたんですねぇ~~♪

しかも、無料!

こんな事って、あっていいもんでしょうか?

後が怖くて、帰宅するまで用心深く行動してしまったですよ (^^;

で、お目当てのA面曲「ポケット」は作詞:杉山政美&作曲:比呂公一が提供した、幾分湿っぽい歌謡フォーク調のアイドルポップスなんですが、それを彩る高田弘のアレンジにはハープシコードや流麗なストリグスが用いられ、如何にも当時の流行がド真ん中♪♪~♪

極言すれば、天地真理や浅田美代子が歌ってもドンズバの世界なんですねぇ~~♪

サイケおやじは当時、この「ポケット」をラジオで聴いた瞬間から、ずうぅ~~っと気に入っていたんですが、やはり乏しい小遣いでは買えずに幾年月……。

こ~して、あらためて聴けた幸運に感謝するばかりです。

ちなみに歌っている佐伯みどりは子役時代から多くのテレビドラマに出ていたらしんですが、あんまり印象に残っておらず、歌番組でも接した記憶はありません。

つまり、ラジオから流れて来た「ポケット」唯1曲によって、今日までサイケおやじの興味を惹きつけてくれたという、ありがたい存在なのですねぇ~~♪

ちょいと水気の多い口調で節回すところが、この歌の決して明るくはない世界にはジャストミートしていますよ。

ということで、しかし、この世の中は決して甘くはありませんでした。

肝心のレコード盤のB面の溝が何かの薬品か油みたいに物質に侵されていて、針が全く乗らず……。

普通に見れば、あまり気にならないですが、とりあえず食器用洗剤で洗っても改善せず、そんな理由で本日はここまでとさせていただきます。

うむ、あの食堂の大将にしても、これじゃ~無料というのも頷けますが、次に店に行く時は、何かしらの御礼を持参しないとバチアタリと思っているのでした。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山本理沙で再逆転

2020-02-22 17:39:50 | 歌謡曲

11月の夏 c/w 13日の金曜日 / 山本理沙 (vap)

音楽の決め手のひとつの「サウンド作り」は、例えばギターの音色とかストリングスの厚みとか、様々に試みられて今日に至っているわけですが、中でも打楽器の扱いに対しては、特に好き嫌いが激しいサイケおやじです。

それはアナログ盤しか無かった頃、あるいはテープ音源にしても、タムやスネアドラムを例にあげれば、スコーンの抜けた音よりも、重い響きが好みで、ビートルズが「Taxman」で聴かせてくれた、あの音が大好きなもんですから、逆にドスドスに弾みまくった、1980年代中頃からのバスドラの響きとか同系デジタル処理のサウンドには、なかなか馴染めないものを感じていました。

しかし、それが更に逆転させられたと云うか、それでなければっ!

そんな必然性を認識させられたのが、山本理沙が昭和60(1985)年晩秋に出した本日掲載のシングル盤です。

とにかく作詞:麻生圭子&作曲:都志見隆が提供のA面「11月の夏」は、ありがちなオールディズ風味のアイドル歌謡を逆手に活かした、ちょいと変化球っぽいフックが魅力のメロディに対し、前述したドスドス系のデジタルビートを過大に導入する新川博のアレンジが全くの不条理感満点であり、加えてキーボードがボワンボワンとそれを後押しするですから、本来ならばサイケおやじの我慢も限界のはずが、どこかしら儚げな山本理沙のボーカルにはジャストミートの心地好さなんですねぇ~~♪

もちろん、彼女の基本的なボーカルスタイルは当時のアイドルシンガーの典型と申しましょうか、松田聖子の亜流という印象もございましょうが、この演奏パートのサウンドにして、このミックスがあればこそ、嫌味なく楽しめるんじゃ~ないでしょうか。

ですから、作詞:麻生圭子&久保田利伸が提供のB面「13日の金曜日」が、如何にもの久保田利伸という尖がり気味のプラスチックファンク歌謡であろうとも、やはり新川博の同系のアレンジが妙に人懐っこい様な気分にさせてくれる魔法かもしれません。

それはあくまでもサイケおやじの嗜好と言われても反論も出来ないわけですし、両曲共に失礼ながら歌詞の意味に感情移入が難しいところがあるのは、今も昔も自らの「OLD WAVE」な体質故の事でしょう。

ところが、それでも惹きつけられられのはアレンジを担当した新川博の鬼才と思うばかりです。

ということで、本日久々に、このシングル盤両面を鳴らしてみたら、山本理沙を再評価というか、尚更に好きになって、他のレコードも取り出そうとしたら見つからないという事は、借りているトランクルームにあるはず……。

何にしても、コンプリート蒐集の対象が、またひとつ増えた事は確かです。

最後になりましたが、山本理沙は本業が女優であり、その時の芸名は諏佐理恵子として主に大映テレビ制作のドラマに数多く出ていたそうですが、個人的には印象に残っておらず、しかし山本理沙になってからはグラビアアイドルとしても過激な極小水着姿とか、キワドイ衣装やヤバいポーズの着エロもやらかしての写真集も出していたほどですから、掲載したジャケ写ポートレートの子供っぽさは何処へやらっ!

サイケおやじの好みのツボを刺激してくれた美女のひとりでありました ♪♪~♪

そして残念ながら、昭和63(1988)年頃には引退されたというのが定説ですが、今は……、ど~されているのか……、気になる芸能人のひとりでもあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フォロワーにこそ真相への道

2020-02-21 19:50:00 | Singer Song Writer

髪 / 片桐麻美 (Epic)

芸能界には所謂「二番煎じ」が何時の世にも必須でありながら、それを露骨に思わせない便利な言葉として、「フォロワー」なんていう言い回しが確かにあって、本日掲載したシングル盤を公式デビュー作にした片桐麻美はスバリッ!

中島みゆきのフォロワーのひとりとして、短かった昭和60年代には、局地的な人気を集めていました。

もちろん、彼女は自作自演を看板するシンガーソングライターであり、出身も北海道であった事から、その作風共々に完全なる中島みゆきっぽさが注目されていました。

しかも、広く知られる様になったのが、ヤマハのポプコンに出場して以降というのもラッキーの二重奏かもしれません。

ちょいと曖昧な記憶ではありますが、深夜放送のDJもやっていた様な……。

で、昭和62(1987)年に発売された掲載盤A面曲「髪」は、片霧麻美が作詞作曲した、歌詞の世界もメロディの雰囲気も、モロに中島みゆきという個性が全開した、正にフォロワーの鏡の如き人気作なんですが、しかし岩本正樹が施したアレンジが欧州系クラシックの影響が色濃いストリングスや木管&キーボード中心に組み立てられているもんですから、なんともミョウチキリンな気分にもさせられますが、同時に内向きな決意や現実の厳しさを冷静に、そして心根は熱く表現する歌いっぷりは高得点と思います。

どうか皆様には、虚心坦懐にお楽しみいただきとうございます。

ということで、物造りの世界には贋作とか疑似とか、コピーとか模倣とか、とにかく本家本元への憧れと畏敬の念に満ちた「後追い」や「フォロワー」が常に存在し、だからこそオリジナルは尚更に尊重されるわけですが、逆に言わせていただければ、フォロワーを楽しむ事こそが、本物の真実に迫れる道という解決策もあるんじゃ~ないでしょうか。

平たく言えば、真似されてこそ、それは超一流!?

そんな真実があっても許されるにちがいないと思うばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水沢アキの娘時代から

2020-02-20 19:18:28 | 歌謡曲

娘ごころ / 水沢アキ (CBSソニー)

最近は年相応に落ち着いた感もある水沢アキは、しかし、サイケおやじと同世代の皆様であれば、決して忘れられない芸能人のひとりでしょう。

本質的には昭和40年代後半に女優としてデビューし、数多くの映画やテレビドラマで活躍し、同時にバラエティ&クイズ番組では聡明さを発揮していましたし、スタアとしての輝きに嫌味っぽさが滲んでいなかったのが人気の要因ではありますが、やっぱり日本を代表する巨乳美女 ♪♪~♪

だからこそ、彼女を決して忘れられないという思いは、サイケおやじだけではないはずです。

なにしろ有名写真家の篠山紀信の撮影グラビアが大きな売り物だった雑誌「GORO」においても、特に水沢アキが載っていれば、文字どおり「激写」されたカット&ショットは実用性が高く、後には変形文庫版の写真集までもが作られたほどで、もちろんサイケおやじもリアルタイムでゲットし、すっかりお世話になっておりました ♪♪~♪

そして水沢アキは清純派というイメージよりは、それなりに愛欲の渦中に生きた芸能人という側面がある事も忘れられてはいないはずです。

中でも有名なのは俳優の国広富之との婚前旅行から婚約、そして挙式直前の破局に至るドロドロした関係の他にも、年下の男性アイドルや海外映画スタアとの多情が噂された事もありましたし、例の「電動こけし」事件とか、裏ビデオに激似のモデルが登場していたとか、あれやこれやの顛末があっての結婚~離婚……。

また、莫大な借金の返済や親子断絶も話題となったり、そんなこんなは、芸能人ばかりじゃ~なくて、市井の我々にも当然あるはずの生き様なんですけどねぇ~~~。

やはり、それが世間に隠しようも無くなってしまうのがスタアの宿命かもしれません。

さて、そこで本日掲載したのは水沢アキが昭和48(1973)年に出した歌手としてのデビューシングルで、殊更A面収録の「娘ごころ」は作詞:山上路夫&作編曲:筒美京平から提供された隠れ名曲というのが、アイドル歌謡マニアの共通認識だとかっ!?

うむ、確かにミディアムテンポの王道歌謡ポップスに仕上がっており、個人的にはサビでのソウルっぽい展開にグッとシビレてしまうんですが、肝心の彼女のボーカルが不安定と申しましょうか、相当に無理している感じが散見され、ファンならずともハラハラさせられるのが……。

しかし、アイドル歌謡ってのは、それでも結果オーライだと思うんですよねぇ~~。

特に後年、巨乳スタアとして更なるブレイクを果たした彼女の芸歴を思えば、妙に生臭さを感じてしまう歌詞の世界も味わい深く、なかなか愛おしくなります ♪♪~♪

ということで今回、水沢アキについては、どうにも悪い事ばっかり書いてしまったんですが、決してサイケおやじは彼女が嫌いではないし、むしろ大好きな美女スタアとして思いつめた頃もありました。

冒頭述べたとおり、最近の彼女は以前ほど活発な活動は見せてくれませんが、地上波は無理にしても、CS放送あたりで彼女の特集とか企画して欲しいものと願っています。

もちろん、歌唱シーンは必須ということで、よろしくお願い致します (^^)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする