■気になるわ / 泉朱子 (キングレコード)
様々なジャンルの楽曲をフィーリング豊かに歌う泉朱子の音楽的ルーツは洋楽にあるはずと思い込んでいたサイケおやじですから、本日掲載のシングル盤スリーブ裏に記載されていた彼女のプロフィール紹介は、短いながらも、なかなか納得させられるものがありました。
それを簡単に要約記述すれば――
◎幼少期からバイオリンを習っていた
◎高2の時、音大進学を志し、ピアノと声楽を習う
◎結果的に進学したのは立教大学、歌声喫茶でバイト
◎昭和44(1969)年2月から富永信に師事
シャンソン、カンツォーネ等々をレッスン
◎同年5月、第2回カンツォーネ・コンクールで優勝
◎その後、いずみたく門下生としてキングレコードと契約
―― という流れから、掲載盤は昭和45(1970)年に発売されたデビューシングルという事になっています。
で、その肝心のデビュー曲「気になるわ」は作詞:岩谷時子&作曲:いずみたく、そして編曲:渋谷毅という制作スタッフが精魂込めた、これが典型的なソフトロック歌謡の決定版 (^^♪
アップテンポで明快なリズムアレンジに明るいメロディライン、そして女のヤキモチをちょっぴり希望的観測を交えて綴られた歌詞の心地良さは、泉朱子のハートウォームな声質による上手過ぎる節回しがあればこそっ!
正直、あんまり堂々としているので、聴いているうちに面映ゆい気分にさせられるところもありますが、今になって思えば、それこそが当時の空気感と申しましょうか、現代では制作される意想さえ浮かんでこない名曲名演にして、彼女の名唱があるばかり!
そしてカラオケパートに仕込まれたジャジーなフルートとの相性もイイ感じなんですねぇ~ ♪♪~♪
いゃ~~、泉朱子、ニクイほどの歌心であります(^^♪
ということで本日、下世話さを排除した明るい歌謡曲を出してしまったのは、弱り目に祟り目だった昨日のムードをブッ飛ばしたいからでして、そんなこんなの願いが通じたのか、ど~にか今は通常の業務・生活に戻っております (^^)
「転ばぬ先の杖」とは思いつつ、何事にも即座に対処出来かねるのが人の世の常……。
今日も「一切成り行き」という座右の銘を噛締めているのでした。