OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ピーター・グリーン登場!

2012-03-31 15:22:12 | Rock

A Hard Rord / John Mayall And The Bluesbreakers (Decca / London)

ブリティッシュロックのギタリスト銘々伝を探る時、ピーター・グリーンもまた天才のひとりとして無視出来ません。

なにしろクリームを結成する為にブルースブレイカーズを抜けたエリック・クラプトンの後任として立派に重責を果たし、さらには正統派ブルースロックの人気バンドに君臨するフリートウッド・マックを結成し、深い陰影を描き出す独得のギターを披露した活躍は、まさに伝説でしょう。

というのも、実はピーター・グリーンは全盛期だった1970年代前半に突如として引退!? というか不可解な隠遁生活に入ってしまい、以降のフリートウッド・マックがコロコロと音楽性を変えながら進化の過程を辿った事にも、まんざら無関係では無いと思われます。

ただし、このあたりは相対的に鑑みて、ピーター・グリーンが音楽界の流れに乗り切れなかった現実の裏返しかもしれず、したがって実質的なデビューにして世界中を驚愕感動させたブルースブレイカーズでの諸音源、中でも本日ご紹介のLPが愛おしくてなりません。

 A-1 A Hard Road
 A-2 It's Over
 A-3 You Don't Love Me
 A-4 The Stumble
 A-5 Another Kind Of Love
 A-6 Hit The Highway
 A-7 Leaping Christine
 B-1 Dust My Blues
 B-2 There's Always Work
 B-3 The Same Way
 B-4 The Supernatural
 B-5 Top Of The Hill
 B-6 Someday After A While
 B-7 Living Alone

さて、例によってブルースブレイカーズというバンドを語る時、ジョン・メイオールというリーダーの存在感云々を避けては通れないわけですが、とりあえずこのアルバムが世に出た1967年春においては、その威厳も神通力も絶大だったと思われます。

なにしろエリック・クラプトンという神様を降臨させたわけですから!?!

そこで、それと共に強権を得たブルースブレイカーズを是が非でも存続させなければならなくなった宿命を負ったとしても、ジョン・メイオールには本望だったという推察は容易です。

現実的にはエリック・クラプトンの後釜探しは、相当に苦労したと言われていますし、エリック・クラプトン本人も何かしらの未練があったところから、ようやく本決まりとなったピーター・グリーンは凄いプレッシャーだったでしょうねぇ。

そしてこのアルバムの制作セッション時のメンバーはジョン・メイオール(vo,g,key,hcm,etc)以下、ピーター・グリーン(vo,g)、ジョン・マクヴィー(b)、エインズレー・ダンバー(ds) というレギュラー4人組に、ホーンセクションが適宜参加しています。

ということは、ピーター・グリーンのギターに耳が集中される事は必然であって、それこそが意地悪な思惑や過大な期待が表裏一体のファン心理!?

もちろんサイケおやじが、このアルバムを初めて聴いたのは、ピーター・グリーンが既に「フリートウッド・マックのピーター・グリーン」として素晴らしいギタープレイ聞かせてくれた後でしたから、リアルタイムで接していたリスナーの気持は想像するしかないわけですが、おそらく大部分はジョン・メイオールのブルース審美眼(?)を信頼するしかなかったんじゃないでしょうか。

そして結果は、歴史的にも高い評価と人気を集めた「The Supernatural」が、このアルバムを象徴する名曲名演とされ、それゆえにブルースロックからニューロックへの橋渡し的名盤に祀り上げられたわけですが……。

しかしサイケおやじには、やっぱりこれはブルースロック王道の1枚であって、例えば後にはオールマンズも十八番とする「You Don't Love Me」、あるいはエレクトリックギターインストの魅力が爆発する「The Stumble」といったカパー演奏の凄さは絶品! 特に後者でのピーター・グリーンはエリック・クラプトンとは似て非なる凄味が圧巻! 当然ながら、サイケおやじにもコピーに勤しんだ前科と挫折の悔恨がありまして、それも人生の良い思い出になってしまうほどです♪♪~♪

さらに言うまでもなく、ジョン・メイオールのオリジナルとクレジットされた収録各曲にしても、ほとんどが黒人ブルースの既成曲を焼き直したところに快感のルーツがあり、それゆえに演奏メンバー各人の技と個性が楽しめる仕掛けこそが、ブルースロックの楽しみに他なりません。

中でも、しつこいようですが、一座のスタアであるピーター・グリーンのギターは絶大な魅力で、ミディアムテンポの「A Hard Road」や「Another Kind Of Love」におけるエッジ鋭さ、スローな「Someday After A While」での粘っこさは、典型的な個性が堪能出来ると思います。

また一方、親分の些か空回りのスタイルに歩調を合わせたような「It's Over」や「Hit The Highway」、あるいはアップテンポの「Leaping Christine」等々での堅実な助演も「お仕事」と言えばミもフタもありませんが、それでも「The Same Way」のギターソロは短くとも流石に聴かせてくれますねぇ~♪

ですからエルモア節をブルースロックに解釈した「Dust My Blues」がそれなりに上手くいったのも、決して偶然の産物ではなく、バンドのやる気と時代の必然かもしれません。

そこで前述した「The Supernatural」がサイケデリックロックの混濁性を逆手に活かしたミステリアスなムードを見事に表現出来たのも、ムペなるかなっ! ピーター・グリーン畢生作として、エグ味寸前のギターは音色もフレーズも絶品であり、後にフリートウッド・マックでやってしまう「Albatross」や「Black Magic Woman」の前哨戦としても、それが決して超越出来ない境地なんですから、たまりません♪♪~♪

あぁ、これはやっぱり、名曲にして名演ですよっ!

ということで、正直に言えば不満が無いとは決して申しませんが、ピーター・グリーンが上昇期~全盛期に残した貴重な演奏が楽しめるというポイントは不滅でしょう。

またギターの音色がエレキ特有の歪みを活かしたもの、あるいは澄みきったトーンを可能にするピッキングコントロールの素晴らしさ等々、その千変万化のテクニックを多岐に楽しめるところは、巷間あまり指摘されない重要点だと思いますが、これは特段ギターを弾かないファンにとっても大きな魅力じゃないでしょうか。

ここではピーター・グリーンという天才ギタリストの、未だ全面的に開花する直前の「天才」が、その資質と共に記録されているのですから!?!

そして最後になりましたが、肝心の親分たるジョン・メイオールは、またまた子分の引き立て役というか、結果的に本人が些かのトホホを演じているだけに、かえってプロデューサー的な力量が表面化したという、全く失礼だと思いますが、個人的には憎めない偉人のひとりだと思うのでした。

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高倉健、唐獅子牡丹を歌う

2012-03-30 16:07:02 | 歌謡曲

唐獅子牡丹 / 高倉健 (キングレコード)

時代遅れの親分とボンクラな子分、それは任侠映画の基本パターンを構築する要素のひとつではありますが……。

現実的には件の親分の頑固な拘りなんて、そのミエミエの思惑が子分ばかりか、世間一般に読まれていますし、それにどうやって対処するのか迷い道という子分どもの腰ぬけ具合は、もはや失笑を通り越して、情けなく呆れるのが今の永田町に対する国民の意識でしょう。

代議士の先生方、あるいはお役人衆の第一義は国家国民の為という労働意識が失われて久しいとはいえ、ここまでバカを見せつけられては……。

しかし日本人は幸せな事に、本物の任侠映画を体験鑑賞しては溜飲を下げ、その主題歌を口ずさんでは、荒んだ心を慰撫する術を知っています。

そこで本日の1枚は、思わず朝イチに取り出したシングル盤とはいえ、これが高倉健ならでは味わいというか、朴訥と濃い節回しが絶妙の釣合を保った名唱ですよねぇ。

いや、だからと言って、永田町でこれを流してくれとは申しません。

だって任侠精神を根本から持っていない輩には、何も響かんでしょう。

ですから、バカにされ続けている国民にこそ、唐獅子を背中にするが如き、真にスジの通った人物が待望されるわけで、もちろんそれが正義というのなら、正義を遂行するためには、自らも傷つかねばならないという、この世の理を貫く態度が必要とされるわけですが……。

まあ、そんな人は残念ながら出てこないでしょうねぇ。

それを分かっていながら、口ずさんでしまう「唐獅子牡丹」こそが、今のサイケおやじの気分には合っているのでした。

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春の日にガールポップに首ったけ

2012-03-29 15:55:40 | Pops

ボビーに首ったけ / Marcie Blane (Seville / キングレコード)

所謂オールディズの中には何時しか「ガールポップ」というジャンルが確立されているようで、それは主に1950年代~1960年代中頃までに活躍したポピュラー系の若手女性歌手が出していたレコード等々に拘泥する趣味と言われていますが、その必要十分条件を勘案すれば、シンガーは十代の白人女性であり、歌う楽曲は職業作家の提供、そして出来れば「一発屋」ならば申し分無し!

そんなところでしょうか。

すると本日ご紹介のマーシー・ブレインが歌う「ボビーに首ったけ / Bobby's Girl」は、まさに決定版でしょう。

なにしろ全米では1962年晩秋から翌年にかけての大ヒットであり、我国でも例えば伊東ゆかりが歌う日本語バージョンまでもがウケまくるほどのキャッチーな名曲なんですから、今でも何かのはずみにこの歌が流れてくると、それを耳にした誰もが胸キュンな情感に♪♪~♪

特にボビィ~~ズガ~ル、と歌われるキメのフレーズはオールディズの黄金律とも言うべきポイントであり、また歌っているマーシー・ブレインのアニメ声寸前のボーカルが、これまた絶妙のビート感に溢れているんですから、たまりませんねぇ~♪

しかも前述した「極みのガールポップ」の必要十分条件である「一発屋」という領域において、実は他にも小さすぎるヒットがあるにはあるんですが、「マーシー・ブレイン=ボビーに首ったけ」という公式が、もはや何人も否定出来ない定理になっている事実!

それがあまりにも大きすぎるほど、素晴らしいと思います。

ちなみにそうした実績からして、マーシー・ブレインはありきたりのインスタントアイドルと思われがちですが、確かにそういうところは否定出来なくとも、実は彼女は高校生の頃からバイオリンやピアノ等々の楽器も得意だったそうですし、なによりも芸能界に入る前段として、職業作家のデモテープ作りで歌っていたという音楽的な実力があった事は有名でしょう。

そしてデビュー曲にして最大のヒットとなった「ボビーに首ったけ / Bobby's Girl」がある限り、マーシー・ブレインは決して忘れられないはずです。

ということで、本日は全国的に晴天という、春が来た♪♪~♪

そういう中で楽しむ音楽としては、ガールポップが素敵じゃないか!?

本当にそう思っています。

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J.J.ジョンソンの楽しき前傾姿勢

2012-03-28 15:08:55 | Jazz

The Eminent Jay Jay Johnson Vol.2 (Blue Note)

こんな世相なればこそ、ウキウキした音楽を求めてしまうのも人間の本性と居直るわけではありませんが、ようやく春ともなれば、少しでもそうした楽しい気分を欲する事だって罪悪ではありません。

まあ、たかがレコード鑑賞にも、そんな言い訳を用意しなければならない現在のサイケおやじの立場は実に情けないわけですが、しかし本日取り出したJ.J.ジョンソンの楽しい1枚に免じて、ご容赦願えれば幸いです。

録音は1954年9月24日、メンバーはJ.J.ジョンソン(tb) 以下、ウイントン・ケリー(p)、チャールズ・ミンガス(b)、ケニー・クラーク(ds)、サブー・マルチネス(per) という、今では夢の顔合わせです。

A-1 Jay
 文字通り、自らの芸名をタイトルに付したオリジナルとあって、曲はもちろん演奏そのものにも相当の自信が溢れている快演は、まさにアルバムトップに相応しいと思うばかりです。
 なにしろイントロからアップテンポでノリまくったリズム隊、中でもウイントン・ケリーならではの颯爽としたスイング感は既にして満足領域のど真ん中! 当然ながらサブー・マルチネスのパーカッションも楽しさを倍加させる役割を果たしていますよ♪♪~♪
 ですからJ.J.ジョンソンのスライドワークとアドリブフレーズの妙技に凄すぎる現実があるにせよ、そこには威圧感なんてものは到底無く、むしろ何の理屈も抜きで、サイケおやじはジャズを聴く楽しみを感じています。

A-2 Time After Time
 人気歌物スタンダード曲ですから、ここではスローテンポで演じるJ.J.ジョンソンとリズム隊の面々が些か神妙な気も致しますが、アドリブパートに入ってからのビート感の強さは、やはりハードバップに他なりません。
 また原曲メロディの良さをストレートに聴かせてくれるテーマ部分の心地良さ♪♪~♪ それもまた即興演奏と対を成すジャズの魅力だと思います。

A-3 Old Devil Moon
 これまた人気スタンダード曲にして、J.J.ジョンソンの十八番であり、後々まで幾つかのレコーディングが残されていますが、それにしてもここでの演奏は鮮やかの一言です。
 定番であるラテンリズムの使用はサブー・マルチネスの参加によってさらに増強され、ウイントン・ケリーの飛び跳ねるラテンピアノも最高潮ならば、J.J.ジョンソンのアドリブも極めてナチュラルなジャズフィーリングに満ちていますよ。
 そして失礼ながら、予想外にグッと惹きつけられてしまうのがチャールズ・ミンガスのペースワークと思うのは、サイケおやじだけでしょうか。それが決して長閑なだけではない演奏の仕上がりに大きく関わっているんじゃないでしょうか。

B-1 Too Marvelous For Words
 これぞっ! サイケおやじがこのアルバムの中で最も好きな演奏で、まずはお馴染みのスタンダードメロディを巧みにフェイクしていくJ.J.ジョンソンのヘッドアレンジの上手さ♪♪~♪ もちろん淀みないフレーズを積み重ねていくアドリブパートの構成力と表裏一体の天才性である事は言うまでもありません。
 ですからケニー・クラークを中心に送り出されるスインギーなジャズビートは、所謂「お約束」とは一概に決めつけられない、なにか特別のスピリットがあるように感じられるほど!?
 つまりノリが、最高で抜群なんですねぇ~~♪
 思わず手拍子、足拍子、体でスイング楽しいなぁ~~♪
 
B-2 It's You Or No One
 通常はアップテンポで奏される事が多い有名スタンダード曲を、ここではアッと驚くスローな解釈でメロディを吹き始めるJ.J.ジョンソンの憎らしさ!?!
 チャールズ・ミンガスの寄り添うベースのエグ味も激ヤバじゃないでしょうか。
 そしてウイントン・ケリーの歌心の妙、じっくりとジャズビートを醸成させていくケニー・クラークのドラミングはイブシ銀というか、地味なところが、これまたニクイです。

B-3 Coffee Pot
 オーラスは、これもJ.J.ジョンソンのオリジナルとしては有名なビバップ王道曲ですから、テーマから流れようにアドリブパートに入っていくあたりの快感は期待どおりだと思います。
 もちろんアップテンポでグイノリのリズム隊の中ではサブー・マルチネスのコンガが最高のスパイスであり、チャカポコ鳴り響くラテンビートが如何にモダンジャズと相性が良いか、その確認作業が全てを楽しさ優先モードに導いているようです。

ということで、書き遅れていましたが、このアルバムはアナログの10吋LPですから、1曲あたりの演奏時間も3~4分程度です。しかし、その密度の濃さは保証付きの素晴らしさで、何もアドリブがウリのモダンジャズだからと言って、長ければ良いというものじゃ~、ありません。

またラテンパーカス入りのモダンジャズって、これほど快楽的だったかっ!?

そんなところも再認識の名盤だと思います。

ご存じのとおり、ここに収められた演奏は後に纏められる12吋LP、あるいはCDにおいても存分に楽しめますから、ぜひ、ひとりでも多くの皆様にウキウキした気分になっていただきというございます。

何故ならば、現在の沈んだ我国の状況だって、そりゃ~、不可抗力や人知の及ばないものを認めざるを得ないところは分かっているつもりですが、やはりひとりひとりが多かれ少なかれ、どこかに高揚する気分を持つことが必要なんじゃないかなぁ~、とサイケおやじは思います。

もちろん、そんな気持になれない状況や立場はあるでしょう。

しかし今は前を向いていくしかない事も、また現実である以上、ちぃ~~っでも体を前に倒すためには、楽しい音楽も必要かと思います。

人は前に倒れることで、足を出し、進めるんじゃないでしょうか。

そんな事を本日はJ.J.ジョンソンを聴きながら、思っている次第です。

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笑って飛ばすぜっ! ロケンロ~ル

2012-03-27 15:02:20 | 日本のロック

悪魔のベイビー / 良ちゃん with 外道 (Show Boat / Trio)

ジャケットに写っているのも、もちろん歌っているのも俳優の佐藤蛾次郎では決してなく、我国のロックバンドでは未だ屈指の存在である外道のドラマー=中野良一!

結論から言うと、これは「良ちゃん」名義のソロシングルという体裁ではありますが、実質的には昭和50(1975)年7月に発売された、外道の4枚目のシングル盤です。

そこにどういう経緯や思惑があったのかは知る由もありませんが、とにかく「悪魔のベイビー」は思わず笑ってしまう事が最高の称賛に成り得る傑作R&R♪♪~♪

もう、絶対に上手いとは言い難い良ちゃんの歌は味わいの世界を超越した破天荒さが全開ですし、その反面、きっちりタイトに纏まった演奏とのアンバランスなバランス感覚の良さは、まさにプロの仕業でしょう。

ですから、実は学生時代に入れてもらっていたバンドでは恥ずかしながら、これがサイケおやじの持ちネタでありました。

ちなみに当時は例のアメリカングラフティ前夜というか、オールディズリバイバルがジワジワと浸透していた時期でしたし、我国でもキャロルやミカバンド、ダウンタウンブギウギバンド等々、R&Rの基本姿勢に忠実なスタイルでやろうぜっ! 日本語による、ニッポンのロックをっ!

そんな風潮が普通になっていた頃です。

しかし、それゆえに反発心を抱いていたミュージシャンはプロやセミプロに大勢存在していたのも、また事実でしたから、ましてや素人バンドなんかやっている者にとっては流されて当然!?

つまり、そこになんらかのポリシーめいたものを持つことが、カッコE~~!

という、今となってはお笑い草の矜持があった事を付け加えおきます。

ところが外道は、そんなものすらも笑い飛ばしてしまうほどのパワーとカリスマ性を持ったバンドであって、多くのファンが惹きつけられるのはズバリっ、そうした姿勢が特段の説明を不要する歌と演奏から伝わってくることなんですよねぇ~♪

この「悪魔のベイビー」の痛快さは、まさに証拠物件というわけです。

ちなみにこのシングル盤に収録されたのはアルバム「ジャスト・ゲドウ」からのカットですが、テイクは同じでも音圧はLPよりも高いところから迫力が違いますし、もしかしたらそれゆえのリミックスが行われたような気もしています。

ということで、こんな暗い世相なればこその歌や演奏は絶対に必要だと思っています。

そしてそこに笑い飛ばして弾けるような馬鹿らしさが求められる時、この「悪魔のベイビー」のてっぺんに口が開いたようなロケンロールは最適!

「しりとり」歌の如き歌詞と演奏の流れは、自ずとリスナーの気分を高揚させる事、請け合いです♪♪~♪

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こんな阿呆らしい会議も笑えず

2012-03-26 16:01:10 | Weblog

会議紛糾!

と行っても政府の増税問題でミエミエのパフォーマンスに終始する反対派がいるような状況では無く、ほとんど人間関係の良し悪しが仕事に影響している感じなんですから、いやはやなんとも……。

もちろんサイケおやじは呆れていますが、過去を振り返れば、似たような修羅場は自分の周辺にも多発していた時期がありましたから、たとえ心の中であっても、決して笑う事は出来ません。

とりあえず自分のやるべき事だけでも把握しておきたい気分です。

ということで、本日の1枚は休載ご理解下さいませ。

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これは飽きない名盤アルバム

2012-03-25 16:51:16 | Rock

East West / The Butterfield Blues Band (Elektra)


これもまたサイケおやじが高校生時代から今日まで聴き続けているアルバムで、巷間事ある度に言われる、擦り切れるまで云々というレコードの1枚として、最初に買った日本ビクターからのLPがそうなったほど愛着しています。

 A-1 Walking Blues
 A-2 Get Out Of My Life Woman
 A-3 I Got A Mind To Give Up Living / 絶望の人生
 A-4 All These Blues
 A-5 Work Song
 B-1 Mary Mary
 B-2 Two Trains Running
 B-3 Never Say No
 B-4 East-West

ご存じのとおり、ポール・バターフィールド(vo.hmc)、マイク・ブルームフィールド(g)、エルビン・ビショップ(g)、マーク・ナフタリン(key)、ジェローム・アーノルド(b)、ビリー・ダヴェンポート(ds) という白黒混成の6人組によって1966年にレコーディングされたこのアルバムは、リアルタイムのブルースロックをベースにしたニューロックの決定的名盤と認定されています。

しかし、サイケおやじは決して最初っから、このアルバムの真価を理解していたわけではありません。

実は何処で、どうやって刷り込まれたのか、当時十代だったサイケおやじは、これを黒人シカゴブルースの同一種として聴いていたのですから、今となっては身も縮む思いです。

で、それをこの機会にちょいと検証してみると、驚くなかれ!? 昭和43(1968)年に発売された件の日本盤には「モダン・ブルースのアイドル」という邦題帯が付けられ、しかも洋楽マスコミの幾つかは、日本のGSがお手本にしているポップスグループ!? とまで喧伝していたのですから、どうやらそこに反発した一部評論家の先生方、あるいはミュージャン達でもあったかもしれませんが、とにかくバターフィールド・ブルース・バンドこそが、本物の黒人ブルースを聞かせてくれると各方面で訴えていたように思います。

そして実際に聴いてみると、これが確かにベースとドラムスが黒人ゆえの本物感は侮れず、さらにギターもハーモニカも、エリック・クラプトンやジョン・メイオール等々の英国勢がやっていた所謂ブルースロックよりは、相当にシンプルでありながら奥が深いという印象が強く残るのです。

しかも随所に隠し様もないジャズっぽい分からなさは、一体に何!?

まあ、そのあたりが所謂「サイケデリックロックの真髄」という事なんでしょうが、それはそれとして、如何にも黒人ブルースがモロに感じられたのは、A面ド頭の「Walking Blues」における力強い足踏みの如きビート感、転がるピアノや躍動的なリフが心地良い「Get Out Of My Life Woman」、ベタベタの泣き節にミステリアスな音色のギターソロが冴えまくりという「絶望の人生」と続く熱い三連発は言わずもがな、さらに濃密なブルース衝動に溢れた「All These Blues」や「Mary Mary」のドロドロしたハードロックフィーリングは、似たような事を既にやっていたストーンズよりも図太い感じで、やっぱり、これは本物!?!

そう、思わずにはいられませんでした。

中でもポール・バターフィールドのハーモノカはブルースハープと呼ぶに相応しいエグ味があって、グリグリに突き刺さってきますし、繊細にして豪胆なリードギターが唯一無二のマイク・ブルームフィールドならば、無手勝流のがむしゃらさがサイドギターの役割を逸脱しているのがエルビン・ビショップの存在証明でしょうか。

とにかくそんなこんながゴッタ煮となって繰り広げられる「Two Trains Running」は、ブルースロックのひとつの典型でしょうし、幾分勿体ぶった「Never Say No」にしても、これまた白人ブルースマンでなければ表現しえないような、逆説的な黒っぽさがあると思います。

で、結局、そこらあたりがサイケおやじに本物のブルース云々という誤解を増幅させてしまった要因かもしれませんが、一方、前述した「ジャズっぽさ」がとんでもない曲者!?!

なにしろキャノンボール・アダレイでお馴染みのモダンジャズヒット「Work Song」は、8分近い4ビートのインストになっていて、2本のギターにオルガン、そしてハーモノカのアドリブ合戦がリスナーの優越意識を鼓舞する快演になっているんですが、特に先発で披露されるマイク・ブルームフィールドのギターソロからは、モザイクのように細かいフレーズが紡ぎ出されて圧巻ですよ♪♪~♪

う~ん、今だから告白も出来ますが、リアルタイムの高校生だったサイケおやじは、そこに何が何だか、さっぱり理解不能の気持良さを感じていたほどです。

そしていよいよオーラスのタイトル曲「East-West」こそが、これまたインストながら、ニューロックの到達点とも言うべき、モードジャズと白人R&Bの幸せな結婚かもしれません。

同系の演奏は既にバーズが「霧の8マイル」でもやっていた、インド音楽の影響下にあるような所謂ラーガロックでもあり、また後にはグレイトフル・デッドやオールマンズが十八番とするジャムバンドプレイの元祖とも言えるほどで、殊更アブナイ雰囲気に満ちているのがマイク・ブルームフィールドの変態的アドリブでしょう。

あぁ、ここにジェリー・ガルシアやデュアン・オールマンが出て来ても、全く問題無いと思いますねぇ~~♪ もう何度聴いても圧倒されるばかりです。

しかし、繰り返しますが、今日まで聴き続けていながら、この曲と演奏の真実には到達出来ていなのがサイケおやじの本音です。それはマイク・ブルームフィールドのアドリブの背後で唸る続けるサイドギターやキーボードの響きに潜む得体の知れなさ、そこに集約されるんですが、どこから湧き上がるのかさえ不明なクールで熱いエモーション!

その濃密さは、永久に解明される事無く、このアルバムの普遍性を支え続けるものと思います。

ということで、これは決して正統派ブルースロックでは無く、そうかと言ってサイケデリックロックでも無い、実に不思議な名作アルバム!

まあ、そこがロックという雑食性汎用音楽の面白さを代表しているのかもしれませんねぇ~♪ ですからサイケおやじが最初に買った日本盤を聴き潰し、現在はバーゲンでゲットしたアメリカ盤に飽きもせず針を落とす行為も、何か正当化されるような気がしています。

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浜かおる、安らかに…

2012-03-24 15:13:14 | Movie

それはやはり突然、と言っていいでしょう……。

昨夜、ひし美ゆり子様のプログで女優・浜かおるの訃報に接しました。

ご存じのとおり、故人は特にテレビのセクシーアクションドラマでは最高峰「プレイガール」のレギュラーとして忘れ得ぬわけですが、芸歴としてはそれ以前に浜川智子として日活で活躍しておりました。

残念ながら主演作は残しませんでしたが、それでもグッと強い印象を与えてくれる面立ちは、その大きな眼の輝きに強固な意志が感じられ、また男好きのするスタイルの良さ、立ち振る舞いの華やかさも含め、如何にも女優然とした佇まいは吉永小百合、小林旭、大田雅子(現・梶芽衣子)、浅丘ルリ子といった主役スタアの脇にあっても、なんら遜色の無い存在として、映画ファンを惹きつけずにはおきません。

しかし、その潜在的な人気とは裏腹に、これほど過小評価されている女優さんもいないと思われるほどですが、いかがなものでしょう。

ですから、「浜かおる」に改名してのプレイガール出演ばかりがクローズアップされるのは、それはそれで充分な必需性があるとは思いますが、なにか物足りないような気分が打ち消せません。

もちろん、やはりプレイガールにおける故人の素晴らしさは圧倒的であって、昭和44(1969)年7月放送の第14話での初登場以降、忽ちにして世の男どもを虜した活躍は痛快至極♪♪~♪ 特に出し惜しみしないアクションシーンでのパンツ見せ、その前段としての脚線美全開のハイキックやモダンダンス的な動作を連想させる溌剌さ!

そういう、ある意味での媚びた演技が決してイヤミにならないところにも、女優・浜かおるの真骨頂があったように思います。

つまり平たく言えば、彼女が出ていれば、その回のクライマックスでは美味しい場面がテンコ盛りという「お約束」がきっちり守られ、それゆえの安心感が殊更ギラギラしていた十代のサイケおやじのスケベ心を満たしてくれたのです。

あぁ、そのポイントだけでさえ、故人への感謝の念と訃報に接しての衷心からの気持は、尽きることがありません。

ひし美ゆり子様の言によれば、故人は気の強い性格だったようですが、決して「裸の安売り」的な仕事はやっていませんし、最近は実質的に芸能界を引退され、結婚してご家族と平穏に生活されていた中での不治の病……。

そしてあまりにも早すぎる突然の訃報には、本当に言葉を失いましたですねぇ。

ということで、最後になりましたが、故人の日活における出演作品で、現在までにDVD化されている代表的なものを幾つかご紹介致します。

俺にさわると危ないぜ (昭和41年・長谷部安春監督)
 小林旭主演、長谷部安春監督の第1回作品です。
 現代版女忍者のザ・ニンジャーズのひとりとして登場♪

東京流れ者 (昭41和年・鈴木清順監督)
 渡哲也主演にして代表作のひとつ!
 漫画好きで笑ってばかりの女として、強い印象を残しています。

愛と死の記録 (昭和41年・蔵原惟繕監督)
 吉永小百合主演、彼女の友人という定番役を演じていますよ。
 確かレコード屋の店員だったはずです。

あゝ、ひめゆりの塔 (昭和44年・舛田利雄監督)
 説明不要、日活女優陣総出演の傑作です。
 なんと、太田雅子=梶芽衣子と壮絶な手榴弾自決でした。

と、まあ、あまりにも少ないですよねぇ、ソフト化作品が……。

本当は、もっともっと素晴らしい人気作がどっさりあるんで、未だ一部しかパッケージ化されていない「プレイーガール」も併せて、ぜひとも復刻して欲しいものですよ。

ちなみに日活を退社されてからが、浜かおる名義とされていますが、テレビ出演に関しては、昭和45年以降も浜川智子としての活動があると言われています。

合掌。

(一部敬称略)

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病院で和む事は

2012-03-23 15:49:07 | Weblog

病院に定期健診に来ています。

しかし本来ならば午後最初の予約なんで、既に終わっているはずが、急患が続出のために未だ診察さえ終わっていません。

う~ん、昔だったら、 こんな場合は時間が出来たと喜んで、持参の文庫本でも読みふけったものですが、今はタブレット端末とケータイで仕事させられるんですから、便利になった世の中も考えもんですよねぇ……。

おまけに高校時代の担任教師のご家族とバッタリ!?

ご本人が入院か?

と思いきや、実はひ孫が誕生したとかで、やっぱり未来への希望には和みますね♪

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J.ガイルズ・バンドの初期なればこその魅力

2012-03-22 15:28:34 | Rock

The J. Geils Band (Atlantic)

それなりの人気があるのにレコードが売れないっていうミュージシャンの代表格がJ.ガイルズ・バンド!

と、決めつけてしまうのは失礼でしょうか。

しかし彼等は1970年の公式メジャーデビュー以前から地元ボストンでは屈指のライプバンドであり、ブルースとR&Bに根ざしたハードロック系のスタイルは、時には小型ストーンズ、あるいは都会派ブルースバンド等々と揶揄されながらも、相当しぶとい活動を繰り広げ、確実にファン層を掴んでいたと思います。

ただ、問題(?)なのは、ライプパフォーマンスの凄さがレコードという媒体に収めきれなかったという結果は確かにあって、それは本格的なブレイクに繋がったのが通算3枚目のアルバムとして制作されたライプ盤であったという現実にも明らかでしょう。

ところが我国では、そうした強烈なステージに接する事が当時は不可能でしたから、やっぱりレコードによる印象が大切であって、その出来不出来が全てという結論は避けられません。

そこで本日の1枚は、J.ガイルズ・バンドのあまり売れなかったデビューアルバムなんですが、個人的にはジャストミートのお好み盤♪♪~♪

もちろんリアルタイムの1971年だって、日本の洋楽マスコミじゃ~、J.ガイルズ・バンドなんて、決してイチオシで紹介された存在ではなく、告白すればサイケおやじはその頃から積極的に聴くようになっていたラジオの米軍極東放送=FENで「Ice Breaker」という、実にイカしたブルースインスト曲にシビれた事が、この素敵なバンドを知る発端でした。

しかし、当然ながら、その最初は曲名も演奏者も分からず、そこで意を決してFEN放送局に電話で問い合わせ、レコードやバンドに関する諸々を教えてもらったというわけです。

ちなみに、その電話をする時、相手は英語の放送局ということで、自分のショボイ語学力では不安と無理を感じ、あらかじめ挨拶や質問内容等々を筆記したメモを用意していたのですが、きっちり先方は最初から日本語の対応でありましたから、その時の救われた気分は今も忘れていません。

そして勇躍ゲットしたのが、バーゲン品の輸入盤でありましたが、このアルバムだったのです。

 A-1 Wait
 A-2 Ice Breaker
 A-3 Cruisin' For A Love
 A-4 Hard Drivin' Man
 A-5 Serves You Right To Suffer
 B-1 Home Work
 B-2 First I Look At The Purse
 B-3 What's Your Hurry
 B-4 On Borrowed Time
 B-5 Pack Fair And Square
 B-6 Sno-Cone

既に述べたように、ここでのJ.ガイルズ・バンドは基本的にはブルースロックをやっているわけですが、その本場(?)たるイギリスの同系グループとは、ノリが全然違います。

まあ、このあたりは、例えばオールマン・ブラザーズ・バンドあたりにも言える事なんですが、演奏者が白人であったとしても、やっぱり黒人音楽のグルーヴをナチュラルに体現表出可能なのは、アメリカの風土なのかもしれません。

それはピーター・ウルフ(vo)、マジック・ディック(hmc)、J.ガイルズ(g)、セス・ジャストマン(key)、ダニー・クライン(b)、スティーヴン・ブラッド(ds,vo) という6人のメンバーによる強固な目的意識でもあったように思います。

つまりJ.ガイルズ・バンドは 黒人音楽をやる白人バンドという立ち位置を常に明確にしていたのかもしれないのです。

そこでLPド頭の「Wait」が重心の低いビート感が心地良い、ロッド・スチュアートが加入したばかりの頃のフェィセズ調だったり、前述したブルースインスト「Ice Breaker」が極めて分かり易いロックっぽさを持っているのも当然ですし、全体としてサイケデリック期以前のストーンズのようなハーモニカやギターの使い方が、好きな人には好きとしか言えない世界を提供してくれるのは嬉しい限り♪♪~♪

ですから、オーティス・ラッシュの「Home Work」が必要以上にキャッチーなアレンジと軽んじられたり、ジョン・リー・フッカーの「Serves You Right To Suffer」がモロにストーンズ!?! と各方面からコケにされたとしても、サイケおやじとしては、一向に構わないんですよ。

嫌いな奴は、聴かなきゃ~、いいんですからねぇ~。

そう、居直らせるパワーがJ.ガイルズ・バンドに、そしてこのアルバムには絶対的にあると思っています。

しかし、それでも懐疑的な皆様には、スモーキー・ロビンソンの「First I Look At The Purse」におけるノーザンビートのロック的展開、さらにその発展系というか、パロディと失笑される恐れも秘めたピーター・ウルフ&セス・ジャストマン作の「What's Your Hurry」が実に楽しいという現実に接して欲しいのです。

というか、実はJ.ガイルズ・バンドがコアなロックファンからイマイチの支持しか得られない要因として、バンド全体のノリが軽く、粘っこさが感じられないという部分は否定出来ません。

ところが、それは裏を返せば、立派なバンドの持ち味であって、その意味でメンバー作のオリジナル曲は、まさに「ならでは」の個性が未だ開花しないまでも、きっちり確認出来るんじゃないでしょうか。

特に前述「What's Your Hurry」や「On Borrowed Time」はポップなソウルフィーリングを狙うセス・ジャストマンの作風が好ましく、一方、ソリッドなロックフィーリングはJ.ガイルズの守備範囲として、「Ice Breaker」や「Hard Drivin' Man」は思わずコピー意欲を刺激される名曲ですよ。

そして気になるバンドメンバーの個人技では、何んと言ってもマジック・ディックのハーモニカ~ブルースハープが強烈な素晴らしさで、おそらくは一座のスタアは、この人だったと思われます♪♪~♪

またドラムスとベースのビート感の軽さが、所謂「都会派」とジャンル分けされる要因だとしたら、それはシャッフル系のブルースロックは言わずもがな、レコードを出す毎に滲んでくるアーバンソウル風味に直結の秘密かもしれませんし、素直な様で実はクセのあるピーター・ウルフのボーカルスタイルにもジャストミートでしょう。

そして肝心のJ.ガイルズのギターワークが、これまた決して難しいことはやりませんが、それゆえにストレートにノセられてしまうツボの押さえ方がプロの味わい♪♪~♪ ミエミエにエグイ「Serves You Right To Suffer」、キメとギターソロのコンビネーションが絶妙の「Home Work」、そして「What's Your Hurry」のギターソロに代表されますが、時折にハッとするほど良い感じのフレーズと音の使い方は、サイケおやじも存分にコピーさせていただきましたです。

ということで、繰り返しますが、売れもしなければ、名盤認定もされていないアルバムでありながら、聴くほどに虜の1枚♪♪~♪

そして、これは名盤となる次回作「モーニング・アフター」や前述のライプ盤「フルハウス」への見事な布石として、その真っ向勝負に徹した作風と演奏姿勢は好感が持てるのでした。

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