OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

彼女の素敵な歌謡フォーク♪

2013-09-30 15:34:32 | 歌謡曲

ひとり占い / あゆ朱美 (日本ビクター)

さて、昨日の環ルナがウケてしまった事に気を良くしたサイケおやじが、そのまんま、柳の下のなんとやらでご紹介するのが本日の1枚で、結論から言えば、歌っている「あゆ朱美」とは後に声優として大きな人気を集める「戸田恵子」、その人でありますっ!

ご存じのとおり、彼女は幼少の頃から所謂「ちびっこのど自慢」の常連だったそうですから、アイドル歌手として公式デビューするのも決められた道筋とはいえ、ブレイクしていません。

ところが残されたレコードを後追いで聴いてみれば、なかなかの秀作ばかりで、特に昭和51(1976)年秋に発売された掲載シングル盤A面曲「ひとり占い」は、作詞作曲:さだまさし&編曲:福井峻の手際も冴えた、これがジワジワと胸に滲み入る歌謡フォークなんですから、今となってはヒットしなかったのが不思議なほど??!?

個人的には幾分大袈裟なイントロの構成やストリングスの使い方に時代を感じたりもしますが、それこそが当時は当然至極だったヒットの方程式であれば、彼女の伸びやかな歌声と上手い節回しを存分に堪能出来るはずです。

ちなみに、さだまさしがアイドルに提供した楽曲と言えば、山口百恵の「秋桜」や桂木文の「短編小説」が代表的なところでしょう。しかしそれが案外に少ないという現実にも気がつかされるわけでして、実はこの「ひとり占い」は、さだまさしがグレープ時代の作品であったとしても、極めて貴重な音源と思います。

また、作詞:山上路夫&作曲:中村泰士が書いた、おそらくは昭和49(1974)年のデビュー曲と思われる「ギターをひいてよ」も、あかのたちおの編曲が絶妙な歌謡フォークで、なかなか素敵です。

う~ん、なによりもジャケットも魅力ですよねぇ~~♪

ということで、ガンダムのマチルダ中尉はアイドル歌手もやっていたという過去があるんですから、声優という職業は本気で芸達者だと痛感させられます。

そして蒐集癖を刺激されるとすれば、これからはそっち方面かなぁ~、と覚悟を決めているのでした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

環ルナのグルーヴィー昭和元禄

2013-09-29 15:12:37 | 歌謡曲

ブーガルー・ダウン銀座 c/w 燃えろブーガルー / 環ルナ (クラウン)

なんとも昭和元禄なファッションでバッチリとキメた環ルナは、歌声もキュート♪♪~♪

しかも、そのちょっぴりアニメ声で歌ってくれるのが、当時の流行最前線だったソウルビートのブーガルーというのが、本日掲載のシングル盤A面曲「ブーガルー・ダウン銀座」であります。

いゃ~、なにしろこれが昭和43(1968)年夏の事ですからねぇ~♪

当然ながらB面さえもブーガルーど真ん中の「燃えろブーガルー」ってのは、如何にもイケイケというわけですが、結果的に両面とも大きなヒットにはなっていません。

ところが環ルナ本人は、サイケおやじと同世代の皆様であれば、一度は必ず耳にしているであろう声の有名な歌手なんですねぇ~~♪

実はテレビアニメの「アタックNo.1」「エースをねらえ!」「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」等々の主題歌や挿入歌を担当していた大杉久美子が、環ルナの後身であり、しかも杉美子と名乗って残した童謡関連の音源も夥しいと言われているのですからっ!?!

それだけ声質の個性や歌い回しのメリハリ、表現力に秀でたボーカリストであった証明と思います。

そこで肝心の掲載盤に収録の「ブーガルー・ダウン銀座」は作詞湯川れい子&作曲:井上忠也が書いた、これぞっ! 和製R&Bの歌謡曲的展開の典型であり、ライトタッチのラテンロックにソウルジャズを混ぜ込んだ、まさに「ブーガルー」という些か曖昧な音楽形態を納得させるに相応しい仕上がりであり、チープなオルガンにペラペラなエレキのリズムギター、弾みきったドラムスとベースのコラポレーションは、今も昔も快楽の泉♪♪~♪

そして当然ながら程好い力みとコブシを隠し味にした環ルナの憎めないアニメ声に寄り添うテナーサックスも良い感じ♪♪~♪

あぁ~~、これが昭和元禄の底力でありましたですねぇ~~♪

一方、B面に収められた「燃えろブーガルー」は作詞:たかたかし&作曲:井上忠也による、むしろA面よりもヒット性の強い下世話なビート歌謡で、特に昭和歌謡モードのコブシが活かされたメロディの妙がクセになりますよ♪♪~♪

極言すれば日活アクション映画のキャバレーシーンで白木マリあたりが踊るバックの歌と演奏でも、充分に通用する世界と思うばかりです。

ということで、この2曲の音源は復刻CDの定番として容易に聴くことが出来ますし、ちょい前には7吋のアナログ盤復刻もされたという現実は、そのまんま人気の証明でありますが、リアルタイムでヒットに至らなかったのは、この感じの歌や演奏が巷に溢れかえっていた所為なんでしょうか?

個人的にはリアルタイムで彼女の実演はもちろん、映像にも接したことが無いので、果たしてどのようなパフォーマンスを披露していたのか、大いに興味を刺激される存在のひとりが環ルナというわけです。

うむ、幻の眩しさよ!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとりの時の口ずさみ

2013-09-28 15:21:30 | 歌謡曲

ひとりの時も / 吉永小百合&荒木一郎 (日本ビクター)

今となっては些かアブナイ雰囲気も漂う組み合わせですが、発売当時の昭和42(1967)年夏では、まさに夢のデュエット!

それが吉永小百合と荒木一郎による「ひとりの時も」でした。

もちろん作詞作曲は新進気鋭のシンガーソングライターとしてブレイクしていた荒木一郎、さらに編曲が服部克久とくれば、如何にも快活な仕上がりは間違いないわけですが、しかしサビではグッとフックの効いた「荒木一郎節」の滲みがニクイところ♪♪~♪

どうやらジャケットに記載されているとおり、これは日活映画「協奏曲」の主題歌らしいんですが、サイケおやじは残念ながら観ていません。

それでもこの「ひとりの時も」が好きなのは、ソロパートにおける吉永小百合の白々しさと荒木一郎の鼻唄っぽい節回しの妙が楽しめるからですし、なによりもジャケ写のムードが、なんとも言えません。

ちなみに吉永小百合のデュエット相手としては橋幸夫や三田明も有名なところですが、この荒木一郎との傑作は無かった事にされているのか……?

せっかくだから、サイケおやじとしてはご紹介せずにはいられないわけでして、どうか皆様にもお楽しみいただきとうございます。

そして実は現在のサイケおやじは、仁義なき孤独(!?)の戦いの真っ最中!?

 ひとりの時も 幸せはあるさ
 だから涙をすてて 夢を探そうよ

という、この歌が心の支えになっているのでしょうか、ついつい口ずさんでしまい、ついに今朝はレコードに針を落したという次第です。

こういう大らかな夢のある歌は、やっぱり必要ですねぇ~~♪

しみじみ、そう思っているのでした。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

痛快! 青木美冴のパワフル節!

2013-09-27 15:35:09 | 歌謡曲

うれしい体験 / 青木美冴 (CBSソニー)

昨日は失礼致しました。

最近はゴタゴタが多くて、なかなかスッキリしない状況なんですが、ならば一発! スカッと痛快にパンチの効いたボーカルをっ!

ということで、ご紹介するのが本日掲載のシングル盤A面曲「うれしい体験」です。

なにしろこれが作詞:山口洋子、作曲:井上忠夫、そして編曲:竜崎孝路のヒットメーカートリオによるアイドル系R&R歌謡の決定版でありまして、しかも歌っている青木美冴の歌いっぷりが、弘田三枝子の「ミコちゃん節」からの影響も感じられるソウルフルな勢いなので、本当に嬉しばかりの痛快さ♪♪~♪

それはイントロやキメになっているギターのキャッチーなフレーズからオールディズ風味の強いメロディ展開とホワイトドゥーワップ調のコーラス、さらにシビれるようなテナーサックスの間奏プローもたまりませんし、もちろん歌詞には、これまたアイドル歌謡王道の所謂「喪失願望」が含まれている事は言うまでもありません。

ちなみに青木美冴はテレビの情報バラエティ番組として人気があった「ぎんざNOW(TBS)」のアシスタントから、昭和50(1975)年に、この「うれしい体験」で歌手デビューという経緯だったと記憶していますが、当時は15歳だったと言われている事が真実だとすれば、なんともハスッパな歌いっぷりは尚更に素敵♪♪~♪

ですから業界のウケが良かったのでしょうか、結論から言えばアイドル歌手としては大ブレイク出来なかったんですが、伸びやかなボーカルの資質や基本的な歌の上手さを買われ、スペクトラムの新田一郎や近田春夫あたりのセッションに参加していたのは有名なところでしょう。

そしてアイドル時代の青木美冴が出した3枚ほどのシングル盤は何れも名作ばかりで、特に2枚のA面曲「町あかりキラキラ」もサイケおやじは大好きですから、これはあらためてご紹介の所存です。

う~ん、しかしそう思うほど、青木美冴にはリアルタイムで売れて欲しかったですねぇ……。

既に述べたとおり、アイドルとしては輝かしい実績が無くとも、セッションシンガーとして活動し、地道に充実したレコードディングを残した彼女であれば、今こそきっちりとしたアンソロジー復刻盤が望まれるのでした。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな時に

2013-09-26 11:39:31 | Weblog

急用のため、本日の1枚は休載致します。

悪しからず、お願い申し上げます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スターランド・ボーカル・バンドの秋日和

2013-09-24 15:13:52 | Pops

Afternoon Delight / Starland Vocal Band (Wingsong / RCA)

毎年、秋分の日も過ぎて、いよいよ陽が短くなりつつある頃、妙にポップス系コーラスグループが聴きたくなるのは、サイケおやじの本性のひとつです。

そこで取り出したのが本日掲載のシングル盤で、特にA面収録の「Afternoon Delight」は1976年にアメリカのチャートでトップに輝いた大ヒット曲♪♪~♪

実際我国でも、同年夏~秋にFENから流れまくっていたもんですから、サイケおやじは忽ち好みのツボを刺激されましたですねぇ~♪

なにしろ演じているスターランド・ボーカル・バンドが男女各々2人の4人組という、大好きなママス&パパスのスタイルであった事も大きく、それでいてアバやマンハッタン・トランスファーのようなゴージャスな雰囲気よりも、ハートウォーム優先主義のポップス性が好ましく思えたわけです。

メンバーはビル・ダノフ、タフィ・ダノフ、ジャナサン・キャロル、マーゴット・チャップマンという顔ぶれなんですが、ご推察のとおり、ビルとタフィは夫婦関係にあり、グループが正式結成デビューした1976年以前からソングライターコンビとして、例えばジョン・デンバーが1971年に放った永遠のメガヒット「故郷へ帰りたい / Take Me Home, Cuntry Road」を書いた素晴らしい実績を残しています。

また、それ以前はファット・シティという、ハードロックとフォークロックの生煮えのようなバンドで、中途半端なレコードを出していたんですが、もちろん売れるはずもなく、何時しかビル&タフィ名義で活動するも、やっぱりレコードはヒットに程遠く……。

結局はソングライターが本業になっていたと思われますし、後追いで件のファット・シティやビル&タフィのアルバムを聴いてみれば、やっぱり精彩がありません。

ところが、これも後で知ったことなんですが、前述したジョン・デンバーがビル&タフィの書いた「I Guess He'd Rather Be In Colorado」をレコーディングした事から親交が深まり、ライプ巡業では前座を務めたり、件の「故郷へ帰りたい / Take Me Home, Cuntry Road」を作ったりという、それなりに充実した日々の中、ついにジョン・デンバー自らが設立したRCA傘下の新レーベル「ウインドソング」の最初の契約グループとして再デビューが決定!

ここにスターランド・ボーカル・バンドが正式発足するわけですが、集められたマーゴット・カンケルは売れなかった時代のファット・シティに非常勤(?)のメンバーだったそうですし、ジャナサン・キャロルは男子高校生だった!?

という、何んとも思惑がイマイチ不明なスタートではありますが、しかし出来上がった楽曲の完成度は抜群で、それはグループ名を冠にしたデビュー1stアルバムはもちろん、シングルカットの「Afternoon Delight」だけを聴いても、必ずや納得されるはずです。

とにかくポップス正統派のコーラスが本当に心地良いんですよ♪♪~♪

ちなみに曲を書いたのはビル・ダノフなんですが、最初っからコーラスグループを意図しての作風は、流石の一言でしょう。

そうした特性は、そのデビューアルバムにもぎっしり入っていますから、追々にご紹介致しますが、とりあえず私有している4枚のLPは何れも秀逸で、確かリアルタイムでは日本盤も発売されていました。

ということで、当時は我国でもハイ・ファイ・セットあたりが人気を集めていたこともあり、個人的にはスターランド・ボーカル・バンドもブレイクすると思っていたんですが、現実は厳しかったようです。

ご存じのとおり、その頃にはアバという、同じ編成のポップスグループが華やかな雰囲気で世界的に大きなブームを作り出していた事に比較すれば、スターランド・ボーカル・バンドは如何にも地味でしたからねぇ……。

しかし、そういうところが天の邪鬼なサイケおやじには、これまた大好きになる大きなポイントでありまして、アメリカンポップス保守本流のソフトロック的なウエストコーストサウンドやカントリーロック、あるいはポピュラー系コーラスグループの系譜に登場した、幾分オールディズ趣味が滲む音楽性は、地味なればこその輝きに感じられたというわけです。 

既に述べたとおりのキャリア等々を調べ、売れなかった頃のレコードを聴いていくという、奥の細道の探索も非常に楽しいのが、こういうグループを好きになった宿業と認めているのでした。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誰がシェリーを…

2013-09-23 15:15:01 | 歌謡曲

やさしく奪って / シェリー (日本ビクター)

美少女系アイドルであればあるほどに避けられないのが、大人への階段ってやつかもしれません。

そこで彼女達が歌うのが、所謂「喪失願望」というのは、ある意味で昭和歌謡曲の定番コースであり、例えば初期の山口百恵のヒット曲等々に顕著でしょう。

本日掲載のシェリーのシングル盤A面曲「やさしく奪って」も、全くそのラインのヒット作で、しかもこれが世に出た昭和49(1974)年のドメスティックな洋楽流行を上手く取り入れたサウンドは、今も最高♪♪~♪

結論から言えば、ノーザンビートのロッキンソウルでもあり、ユーロスタイルのバブルガムポップスでもあり、しかし本質はキュートなアイドル歌謡の絶対的仕上がりになっているあたりは流石、作詞:山上路夫&作曲:馬飼野康二の職人技ですよねぇ~♪

あぁ~、このビシバシのピート感と胸キュンメロディの融合は、残念ながら現代のアイドルポップスには失われてしまった「何か」があるんじゃ~ないでしょうか。

もちろんシェリーのボーカルには、良い意味での「白々しさ」があるんですから、可愛さあまって憎さ百倍ってのは、この事ですっ!

過言では無く、キュートなジャケ写の佇まいと同じ雰囲気が楽しめますよ♪♪~♪

ということで、今ではハーフの芸能人は珍しくもありませんが、少なくとも昭和40年代までは、それなりに希少価値があり、また以前は侮蔑の対象としての「混血」という認識が、「ハーフ」というひとつの憧れに変わっていった時期に登場したシェリーは、ゴールデン・ハーフと並んで素敵な存在でありました。

歌も上手かった彼女の音源と映像をコンパイルした復刻を強く望んでいます。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涙の河のマギー

2013-09-22 15:08:50 | 歌謡曲

涙の河 / マギー・ミネンコ (キングレコード)

今日でも噴飯物の自虐ネタで笑いをとっている芸人が予想外に上手い歌!

デブスがウリの渡辺直美なんかは、その代表なんでしょうが、そういう真実に突き当ることは、昔からありました。

例えば昭和40年代末頃にテレビで暴れまくっていたマギー・ミネンコは、所謂トンデモ系の外人タレントだったんですが、本日掲載のシングル盤A面に収録の「涙の河」を聴けば、そのイメージが覆されるというか、グッと惹きつけられ、胸が熱くなるようなソウルパラード歌謡曲を披露しているのですから、グウのネも出ません。

もちろん発売された昭和49(1974)年の洋楽流行最前線だったフィリー系ソウルサウンドに歌謡曲保守本流のメロディ展開を融合させた、これが作曲:中村泰士&編曲:あかのたちおの職人技と言ってしまえば、それまでなんですが、しかし橋本淳の綴った、せつない女の世界の歌詞をハスキーな声質で一途に表現していくマギー・ミネンコの素晴らしさ♪♪~♪

ありがちに、決して力んでいないんですよねぇ~~♪

もう、何度聴いても、飽きない仕上がりと思うばかりです。

ちなみにこれを平山三紀のバージョンで聴きたい!

という願望&論争はリアルタイムからありましたが、実は昭和58(1983)年に麻生よう子がリメイクカパーバージョンを出していて、これがまたジワジワと壮烈に染み込んでくる秀逸作なもんですから、あえて「リメイク」と書いてしまった要因はそこにあり、何れ稿を改めてご紹介したいと思います。

ということで、何はともあれ、マギー・ミネンコの「涙の河」で泣きましょうね。

う~ん、もっともっと、彼女には多くの歌を残して欲しかったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロケンロールにもフェロモンは必要♪

2013-09-21 15:04:27 | 歌謡曲

ハイティーン・ガール / シュガーラブ (フィリップス)

今日が昨日の続きであれば、「キャロルとスケバン」なぁ~んていう些か強引な括りから引っぱり出したのが本日掲載のシングル盤で、それは何故? と問われれば、A面収録曲「ハイティーン・ガール」は元キャロルのジョニー大倉のオリジナルですからっ!

しかも、このジャケ写に登場しているシュガーラブと名乗る4人組ガールグループのピッチ全開な佇まい♪♪~♪

もちろん皆様ご存じのとおり、これが世に出た昭和51(1976)年には「女番長=スケバン」という認識は死語になっていたんですが、でもねぇ~、やっぱりサイケおやじは、こういう彼女達に弱いわけですよ♪♪~♪

ちなみにシュガーラブのメンバーは飯田千恵子、根本喜代美、永田祥子、白鳥和美という顔ぶれなんですが、実は前年にデビュー作「悪いひと」を出した時と、おそらくは2作目であろう、この時のイメージが全く正反対!?

それゆえに個人的には未だにメンバーの顔と名前が一致せず、しかもテレビやステージ、実演のキャンペーンにすら接したことが無いのですから、憧れの幻度数も高いんですよねえ~♪

さらに肝心の楽曲「ハイティーン・ガール」が既に述べたとおり、作詞作曲:ジョニー大倉である事は、ほとんど同時期に発売されたジョニー大倉名義では最初のアルバム「ジョニー・クール」に収録のカパーなんですから、たまりませんねぇ~~、本当に!

なにしろイントロからテンションの高いリズム&ピートがロケンロールの真っ只中、イカシたギターに導かれた性悪フェロモン大発散のコーラスワークとリードボーカルのコラポレーションは、これぞっ!

もう、完全に言葉と理性を失ってしまいますねぇ~~~♪

とにかくこれは全世界の野郎ども、必聴!!

そう断言して、サイケおやじは絶対に後悔しないほど、これは男の下半身のスケベ心を直撃し、しかもスカッと爽やかな後味は素晴らしいですねぇ~♪

残念ながら大きなヒットにはなりませんでしたが、おそらくは昭和歌謡曲R&R部門では絶対チャートインするに違いない名曲名唱と思うばかりです。

ということで、こういう企画にして、こういう歌とグループが存在していたんですから、ニッポンの歌謡曲は飽きません♪♪~♪

そして実際、シュガーラブの「ハイティーン・ガール」は様々なオムニバスCDに入れられて、きっちり復刻されているのですから、独りサイケおやじだけの宝物ではありません。

皆様も、ぜひっ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇れ! 番格ロック!

2013-09-20 15:46:16 | 日本のロック

涙のテディ・ボーイ c/w 番格ロックのテーマ / キャロル (フィリップス)

この季節、この時期になると思い出す歌のひとつが、本日掲載のシングル盤に収録された「番格ロックのテーマ」です。

それはこの歌がタイトルどおり、昭和48(1973)年9月に公開された東映映画「番格ロック(内藤誠監督)」のテーマ曲であって、サイケおやじがリアルタイムで鑑賞し、シビれまくったからに他なりません。

歌っているキャロルについては説明不要、ジョニー大倉(vo,g) と矢沢栄吉(vo,b) を中心に、内海利勝(g)、相原誠(ds)、ユウ岡崎(ds) 等々が参加して、昭和47(1972)年に公式デビューしたロックバンドであり、特筆すべきはオールディズ調のR&Rポップスに英語と日本語をゴッタ煮とした歌詞を融合させるという、まさに当時の論争であった「日本語のロック」云々という、些か答えの難しい問題に、あっさりと決着をつけた功績は偉大だと思います。

もちろん皮ジャンにリーゼントというオールドロッカーのスタイルは、忽ち模倣されたとおり、ルックスが既にロケンロール!?!

というイキの良さが人気のポイントだった事も否めませんが、しかし天の邪鬼なサイケおやじにはキャロルの全てが、どうにも自分の感性に合っていないという本音がありました。

さて、そんな時代の真っ只中、サイケおやじは前述した映画「番格ロック」を劇場鑑賞したわけですが、そんなところにキャロルが出ているとは知らずにと言うよりも、もしかしたらそういうインフォメーションがあったのかもしれませんが、キャロルにはほとんど感心が無かったサイケおやじですから、お目当ては東映十八番のスケバンアクションとエロティックバイオレンス、そして出演者の山内えみ子や片山由美子等々の怖くて綺麗な女優さんを観ることが第一義!

当然ながら内容は、それまでのプログラムシリーズの定番である不良女子グループの対立から、実はそれを利用して、悪辣な商場で儲けているヤクザ組織との最終決着戦という、本当に面白くて、胸キュンと痛快なアクションが炸裂した青春映画の大傑作が「番格ロック」と確信を得た時、そこにあったのがキャロルの「番格ロックのテーマ」でありました。

 あ~ぁ~ あ~ぁ~ アイム ジャスト ア ロンリ~ガァ~~ル
 恋はぁ~ うそつきぃ~
 すべては消えたぁ~

靄ったストリングスとハープシコードのイントロから、ジワッと歌われるミディアムスローの流れから、中間部ではブラスも入れたメリハリの曲展開は、随所で得意のビートルズっぽさを隠そうともしない矢沢栄吉の潔さなんですが、やっぱり大倉洋一=ジョニー大倉の作詞が最高に映画の世界にジャストミート!

何度聴いても、傑作映画「番格ロック」のあの場面、この場面が蘇ってまいります。

ちなみに同時上映の「仁義なき戦い・代理戦争(深作欣二監督)」が、些か複雑な人間関係と錯綜する物語展開ゆえに、一度観ただけでは納得出来ないモヤモヤの仕上がりであればこそ、実質的な添え物扱いの「番格ロック」が目的意識の高いストレートな纏まりに感じられるのは当然で、何故ならば、その時に鑑賞していたサイケおやじは高校生でありましたからっ!

翌年2月に発売された掲載のシングル盤をゲットしたのは、思わず強い印象を与えられた自分なりの決意表明、それゆえの事でした。

そして話は逆というか、あえてカップリングとさせていただきたい「涙のテディ・ボーイ」は作詞作曲が矢沢栄吉の独り舞台で、それは制作時にジョニー大倉が例の問題で失踪していたからでしょうか?

ジャケ写にジョニー大倉が入っていないのも、その所為と思えば、納得する他はありません。

ただし、それでも「涙のテディ・ボーイ」は大野克夫のアレンジも秀逸な、せつなくも熱い名曲名唱と思います。

ということで、既に述べたとおり、なんだかなぁ……、と思っていたキャロルに対し、幾分の偏見が取れたのは、このシングル盤であり、つまりは映画「番格ロック」を観たからです。

もちろん劇中でキャロルが演奏する場面もきっちりあり、「ルイジアンナ」と「ファンキー・モンキー・ベイビー」をやっていたんですが、悲しいかな、それがあるので、肝心の映画「番格ロック」がキャロル側≒矢沢栄吉からの許諾が得られず、未だパッケージ化は叶わず……。

そりゃ~、キャロルにはキャロルの言い分や内部事情があるのは理解出来ますが、夥しいファンが何を望んでいるのか、そこを少しは斟酌して欲しいですよっ!

何よりも「番格ロック」という傑作映画が、特に現代の若者に観られないというのは、悲劇というよりも、犯罪じゃ~ないかと思うほどです。

最後になりましたが、その「番格ロック」に出演された片山由美子のプログには、当時の逸話のあれこれがスチールカット入りで紹介されていますので、ぜひともご訪問下さいませ。

あぁ、今も胸に残る「番格ロック」の残滓が……(敬称略)。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする