OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ハイウェイ・スターの冷遇と永劫

2014-01-24 15:47:33 | Rock

Highway Star / Deep Purple (Harvest / ワーナーパイオニア)

1970年代ロックの超名曲のひとつがディープ・パープルの「Highway Star」であり、殊更日本では聖典化しているわけですが、それゆえに幾つものバージョンがこれまでに残されています。

例えば本日掲載した日本盤シングルは、1972年7月に来日記念盤として発売されたものですが、収録されたは基本的にアルバム「マシン・ヘッド」に入っているバージョンと同じであり、それは当時、我国独自の方針が貫かれた証です。

しかしアメリカでは短く編集された所謂シングルバージョンが発売されているんですねぇ~~~。

また皆様ご存じのとおり、「Highway Star」は件の来日公演でも看板曲として演され、そこから作られた2枚組LP「ライヴ・イン・ジャパン」のA面ド頭に収録されるや、その傑作アルバムを文字どおりハナからケツまで熱くさせる導火線になっていたのですから、たまりません♪♪~♪

もちろん演じていたメンバーはイアン・ギラン(vo)、リッチー・ブラックモア(g)、ジョン・ロード(key)、ロジャー・グローヴァー(b)、イアン・ペイ(ds) という、おそらくは歴代最高の人気を集める顔ぶれでしたからぇ~♪

説明不要のハードロック天国が楽しめるわけですが、これが海外盤になると既に述べたように、きっちり3分弱の編集バージョンですから、日本盤シングルにカットされたアルバムバージョンの6分強の存在感に比すれば、それに慣れ切っていた日本在住のファンにとっては物足りないと思います。

しかし本当にそうなるのは、前述した「ライヴ・イン・ジャパン」に聴かれるスピード違反的なライプバージョンに接して以降という説も有力!?

もちろんやっている事の基本線は一緒でしょう。

ただしスタジオバージョンにはキーボードやギターに露骨(?)なオーバーダビングがあり、またSEの使用がどうにも「こじんまり」した感を強くさせるのにな対し、日本でのライプバージョンは、まず如何にも「前のめり」なノリが魅力であり、それをドリフトさせる急ブレーキとギアチェンジの妙を堪能させてくれるイアン・ペイスのドラミングがあればこそ、リッチー・ブラックモア渾身のギターソロも、例の名フレーズの洪水が冴えわたったんじゃ~ないでしょうか?

そしてリアルタイムから今日まで、夥しいギター少年少女がそれをコピーせんと挑む時、ほとんどが1972年の日本で記録されたライプバージョンを目標にしているはずと思いますが、いかがものでしょう。

恥ずかしながらサイケおやじも、昔はそのひとりとして告白させていただきますが、当然ながら完璧に出来るはずもなく、キメの三連フレーズがデイヴ・メイソンやめろっ!

と周囲から顰蹙でしたから、いやはやなんとも……。

う~ん、それにしても「ライヴ・イン・ジャパン」は全てが名演の塊の中において、「Highway Star」の恐ろしさは一期一会と思うばかりです。

ということで、そうなってみるとますますオリジナルスタジオバージョンの冷遇がくっきりする感じですが、それもこれもリッチー・ブラックモアの暴虐的アーミングに免じて、というところかもしれません。

なにしろジョン・ロードの指示かもしれませんが、リッチー・ブラックモアが辞めてから去来したギタリストには、ほとんど同じギターソロをコピー演奏させていましたし、再結成後のステージではイアン・ギランがスキャットでそれを「なぞる」演芸までも披露していたんですから、いろんな意味で最高のハードロックが「Highway Star」なのかもしれませんねぇ~♪

良い時代でした。

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ショボクレ気分でファンキーグルーヴ

2014-01-23 15:48:21 | 歌謡曲

とん平のヘイ・ユウ・ブルース c/w 東京っていい街だな / 左とん平 (Trio)

 世の中 すりばちだよ

 俺は すりこぎにされちまったんだよっ!

カッコ良過ぎるファンキーグルーヴに煽られ、そう独白のシャウトを披露する左とん平に思わず共感しているのが今日のサイケおやじです。

理由は……、いや、それは言いますまい……。

唯一つ、今の自分は非常にカッコ悪いんで、この「ヘイ・ユウ・ブルース」みたいな、グッと迫って来るピートが欲しいんて歩すよ、自分の生き様にもね
ぇ~。

今となってはニッポンのレアグルーヴ、その傑作として人気も高い名曲になっているようですが、これが世に手た昭和48(1973)年末頃のリアルタイムでは、ラジオの深夜放送でちょっぴりヒットしていたぐらいです。

ところがご存じのとおり、左とん平という俳優が同じ頃から急速に評価を上げ、それに伴い翌年に入るとテレビでも同曲を歌っていた記憶がありますので、映像が残っていたら、見たいもんです。

ちなみに楽曲クレジットは作詞:郷伍郎&作曲:望月良道となっていますが、何よりも凄いのは深町純のアレンジでしょうねぇ~♪

それがあればこそ、左とん平のトーキングスタイルの歌唱も冴えるわけで、その意味ではB面曲「東京っていい街だな」も隠れた傑作ですよっ!

ここでは尚更にイカシたジャズっぽいメロディが村岡健から提供され、郷伍郎の綴った歌詞を役者魂で物語る左とん平の真骨頂が堪能出来るんですが、やはりアレンジが深町純であることから、所謂シティミュージックになっているのは言わずもがなと思います。

ということで、こういう「語り物」の楽曲は女性シンガーや女優さんのレコードが優先されて蒐集されますが、案外と「男の詩」にも素敵なブツがあるというのが本日の結論です。

今となっては後悔先になんとやら……。

それは覚悟を決めておく必要もあるんですが、もしも自分にこれほどのファンキーグルーヴが与えられたなら、イケイケな気分になれるはずと思うばかりです。

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チヨ姐さんは裏切らないよねぇ~♪

2014-01-22 15:34:40 | 歌謡曲

甘い生活 / 奥村チヨ (東芝)

人の世に裏切りは付き物ですが、それを決してやらなかったのが奥村チヨでした。

つまりジャケ写イメージどおりの声とムードで歌ってくれる、その楽曲解釈の素晴らしさは昭和歌謡曲史上、最強のひとりでしょう。

例えば本日掲載のシングル盤は昭和46(1971)年春の発売ですが、特にA面収録の「甘い生活」は作詞:橋本淳&作曲:中村泰士が書いた、幾分我儘な女の世界の独り事を時には甘え、時には嘆き、結果的には捨てきれない爛れた愛の生活を真正面から歌ってしまう奥村チヨは最高の極み♪♪~♪

とにかく随所に溢れ出ている、所謂フェロモン歌唱は絶品ですよっ!

中でもAメロラストの――

 ア・・・・ はずしたり

――と節回すあたりは、チヨ姐さんの真骨頂でしょう。

しかもそうした同じ雰囲気が全篇を貫き徹しているんですから、たまりません♪♪~♪

そして普通ならば、それゆえに辟易するはずという常識を巧みに素直な思い込みに変えているのが川口真のジャスっぽい、なかなかお洒落なアレンジなんですねぇ~♪

リズム隊のピート感、クセのあるストリングスアレンジは言わずもがな、程好い下世話さは流石と思うばかりです。

ということで、奥村チヨはだからこそファンにとっては安心感と和みの存在であり、何時も決して裏切る事はありません。

それは簡単そうでいて、絶対に予断の許される姿勢でなく、そう易々と出来るものではありません。

そこには奥村チヨの物凄い歌唱力がある事は明白でしょう。

いゃ~、本気でチヨ姐さんは歌が上手い!

今となってはフェロモン云々でばかり語られる奥村チヨは、まちがいなく昭和歌謡曲の天才シンガー!

本日はそう断言させていただきますが、そんなこんなを書き綴ってしまったのも、現在のサイケおやじが予期せぬ裏切りから苦境に落ち込んでいるからで、だからこそ、奥村チヨに救いを求めているというわけです。

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太陽と戦慄の大義名分

2014-01-21 16:22:23 | Rock Jazz

太陽と戦慄 / King Crimson (Island)

 A-1 Lark's Tongues In Aspic, Part One / 太陽と戦慄パート1
 A-2 Book Of Saturday / 土曜日の本
 A-3 Exiles / 放浪者
 B-1 Easy Money
 B-2 The Talking Drun
 B-3 Lark's Tongues In Aspic, Part Two / 太陽と戦慄パート2

キング・クリムゾンが1973年に出したアルバム「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」は、同バンドのデビュー作「宮殿」と並び称される絶後の名盤とされていますが、例によってサイケおやじはリアルタイムで接しながら、全くそれが分かりませんでした。

結論から言うと、収録トラックには分かり易い歌と意図不明な演奏が混在した印象で、しかも複雑怪奇な部分とシンプルで退屈なところが当時のサイケおやじには、ついていける世界ではなかったのです。

しかし、この「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」に期待するところは大いにありました。

なにしろ大好きなビル・ブルフォード(ds) が在籍していたスタアグループのイエスを抜けてまで参加した作品でしたからっ!

きっと物凄く構築された完全無欠の様式美が堪能出来るにちがいないっ!

つまりは前述「宮殿」における絶対的なキーマンであったマイケル・ジャイルズの敲き出していたシャープなリズム&ピートが蘇り、極言すればマイケル・ジャイルズが辞めてしまった事で迷走(?)したとしか思えなかったキング・クリムゾンが再生したはずという思い込みがあったわけで、その意味においては「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」が「宮殿」と並び立つ云々は正しいという解釈になるんでしょうが……。

実際に「太陽と戦慄」を初めて聴いた時の肩すかし、混乱と拍子抜けはサイケおやじの偏狭な感性を裏付けるものでした。

ちなみにアルバムに参加していたキング・クリムゾンのメンバーは御大ロバート・フリップ(g,key) 以下、ジョン・ウェットン(vo,b)、ビル・ブルフォード(ds)、ジェイミー・ミューア(per)、デイヴィッド・クロス(vln,key) の5人組で、御大以外の新顔達の履歴にはプログレ、正統派ロック、クラシック、フリージャズ等々の広範に培われた音楽性がある事は、現在の常識ではありますが、リアルタイムでは一番有名だったのがビル・ブルフォードでしょう。

そしていよいよレコードに針を落してみれば、とにかくA面ド頭の「Lark's Tongues In Aspic, Part One / 太陽と戦慄パート1」からして、いきなりアフリカあたりの虫の音というか、なかなか自然描写の効いた音作りは、そのSE気味の構成がしっかりしていようとも、なかなか悪い予感に満たされている感じでしたねぇ……。

すると案の定、演奏は急激に切り込んでくるヘヴィ&ハードロックなリフの展開となり、そのまんま多分7拍子(?)と思われる変則ピートの中でギターによる複座雑怪奇なスケールが律儀に披露され、さらにベースまでもが細かい動きを推進すれば、ドラムス&パーカッションはオンピートの様でありながら、実は意地悪な「はがらかし」としか感じられないイヤミが続くのですから、これを聴くのは最初、なかなかの苦痛でありました。

しかしバイオリンの存在が妙に和むというか、そういうアンバランスなコントラストを狙ったのは、頭脳的と言えば聞こえは良いかもしれませんが、またそれもイヤミと受け取ったのがサイケおやじの初体験の感想です。

おまけに途中には一瞬、日本の筝曲みたいなパートまで挿入されているんですから、始末が悪いですよ……。

ところが続く「Book Of Saturday / 土曜日の本」がギターのハーモニクスプレイを上手く使った、如何にも英国的な穏やかな抒情歌というイメージで、前曲からの混濁した気分が慰められ、続く「Exiles / 放浪者」が哀愁のバイオリンとダレ無いビート感が上手く融合した、これまた人気曲の必要十分条件を満たした傑作トラック♪♪~♪

実際、この安堵感を堪能するためには、初っ端「Lark's Tongues In Aspic, Part One / 太陽と戦慄パート1」の苦行に耐えてこそっ!

そう思わざるを得ないほどで、その意味では「宮殿」における「I Talk To The Wind / 風に語りて」~「Epitaph」の流れを踏襲したと思しき策略に飲まれてしまった感があります。

こうしてレコードをひっくり返す儀式から「Easy Money」は、なんとっ!

クリムゾン流儀のハードロックとして、これが一番に分かり易い曲でしょう。

しかし聴くほど驚かされるのは、パーカッションの唯我独尊であり、ど~やって出しているか分からない音が決してSEでは無いところです。

もちろんベースの蠢きやドラムスのシャープなビートは「お約束」なんですが、それゆえに「暴れ」が物足り無いと思うのも、またサイケおやじの本音であります。

その要因は御大のギターの冷徹さ???

ですから、続くインストの2連発、「The Talking Drun」と「Lark's Tongues In Aspic, Part Two / 太陽と戦慄パート2」が単なるリフの繰り返しに聞こえたとしても、責められるべきは自己の感性!?

それを斟酌してくれたかのように「The Talking Drun」の終末に置かれたバイオリン(?)の絶叫からスト~~ンッと入っていく瞬間の「Lark's Tongues In Aspic, Part Two / 太陽と戦慄パート2」は忽せに出来ない現実です。

実は些か確信犯的な書き方になりますが、このアルバム制作前後に行われていたキング・クリムゾンのライプ音源を聴くと、恐ろしいまでの躍動感と深淵な暴虐に気がつかさせるんですよっ!

あぁ~、スタジオ録音されたLP「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」は所謂「たたき台」であり、またライプでやらかした無分別(?)に整合性を与える大儀名分なのかもしれません。

例えばマイルス・デイビスの「ビッチェズ・ブリュー」がそうであったように、それほど整った音楽性が凝縮されているんですよっ、このアルバムには。

繰り返しますが、当時のキング・クリムゾンのライプ音源を聴いてからの方が、スタジオ録音盤「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」は楽しめると思っているのです。

ということで、一部では「メタル期」と称されるクリムゾン・キングの諸作は、以降も激烈な問題作をレコーディングしながら、同時にライプ巡業も精力的にやっていました。

言い換えれぱ、だからこそ作ることの出来たアルバム群の充実については追々に書きたいと思いますが、殊更「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」については現在、13CD+DVD+BD からなる「40周年記念ボックス」が出されていますから、ライプ音源にスタジオアウトテイク、ミックス違いにライプ映像までも含めて凝縮され、解き明かされた秘密の世界は、まさに戦慄!

恥ずかしながらサイケおやじは、件の箱物でようやく「太陽と戦慄 / Lark's Tongues In Aspic」の真の凄さに覚醒したというわけです。

そして最後になりましたが、ロバート・フリップのギターって、ジャズからはジム・ホールの影響が強く感じられ、併せてパワーコードの凄味は特別という変態性が、サイケおやじには憧れと畏怖!?

レスポール派の本懐であります。

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本日の1枚は休みますが、仕事は休めないのよ…

2014-01-20 14:14:14 | Weblog

低血圧で難儀しております……。

どうやら漢方らしい強力強壮剤みたいなドリンク飲んで、なんとかやっている感じです。

目は霞むし、吐き気はするし、酷い月曜日とは、この事でしょうか。

日頃の精進の足りなさを痛感しています。

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エーゲ海で昼飯を

2014-01-19 15:33:02 | Pops

エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ (フィリップス)

誰でも知っている、耳に馴染んだ名曲の条件のひとつとして、そのメロディが流れてくると瞬時に何かしらの思い出が蘇ってくる、そんなパブロフの犬が!?

例えばサイケおやじは、本日掲載のシングル盤A面曲「エーゲ海の真珠」が流れてくると、無暗に高校時代の昼休みを思い出してしまって、何故ならば校内放送で3年間、昼飯時に刷り込まれていたんですぇ~~。

しかし当時のサイケおやじはレコードやバイクのガソリン代に充当するために、貰っていたパン代を浮かせる事がほとんどでしたから、腹ペコのメロディという記憶も強いわけです。

もちろんその時は、同好会の溜まり場にしていた音楽室横の階段下に避難(?)しながら、同じ境遇の仲間とウダウダやっていたという……。

いやはやなんとも情けない高校生活のワンシーンであります。

ところが時が流れた二十代のある日、ひょんな事から餃子の大食いイベントに参加した時、BGMに「エーゲ海の真珠」が流れていたんですから、後は皆様のご推察どおり、急激な空腹を感じたサイケおやじは出された皿を片っ端から食いまくり、4位入賞という大番狂わせ!?

実際、一緒の仲間達の呆れ顔は、何物にも代えられないほどでした。

ということで、最後になりましたが、演じているポール・モーリアはフランスのピアニスト兼アレンジャーとして世界的にも大有名なイージーリスニングの帝王であり、所謂「ラブサウンズ」という業界用語が最も似合うオーケストラを率いてのレコーディングや巡業は、我国でも大きな人気を集めていましたですねぇ~。

この「エーゲ海の真珠」は1971年新春から大ヒットした永遠のスタンダードであり、確か日本語の歌詞が附されたボーカルバージョン、あるいはディスコアレンジの痛快作も出ていたほど♪♪~♪

多分オリジナルはスペインのシンガーソングライターだったアウグスト・アルグエロのバージョンと言われていますが、やはり個人的には華麗なオーケストラ演奏に仕上がったポール・モーリアを強く支持したいと思います。

あぁ、書いているだけで、空腹感が♪♪~♪

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ポップコーンはソウルフードだぜっ!

2014-01-18 15:11:42 | Soul

Mother Popcorn part 1 c/w part 2 (king / 日本グラモフォン)

昨日の大失態から、どうにもテンションが上がらないので、今日は早朝から、思いっきりジェームス・ブラウンを鳴らしてます。

あぁ~、ここは雪国の木立に囲まれた一軒家♪♪~♪

ズバァ~~ッとボリュームをデカくしたって、何の問題もありませんからねぇ~♪

その屈強にしてバネの効いた帝王のファンクに浸っていると、心身に力が漲ってくる幸せをありがたく痛感です。

中でも1960年代後半から深化していくシンプルでありがながら、シンコペイトしまくったリズムとピートの暴風ブラックミュージックはサイケおやじが最も好むところで、およそ1973年頃までに出されたレコードならば、どれも間違いがありません。

ジェームス・ブラウンのレコードは、どうにも数が多すぎて、何から聞いていけば云々は巷間頻繁に囁かれる疑問のひとつですが、殊更ファンク、つまりイケイケのソウルミュージックを堪能するのであれば、上記の時期の諸作は全盛期として激オススメ!

例えば本日掲載のシングル盤は1969年6月にアメリカで初出となった代表名的ファンクヒットなんですが、全篇ドロドロのカックラキンピートが単純明快に繰り返される中、ジェームス・ブラウンは「ウォォォォ~~」とか「カッマァ~~ン」とかの掛け声&合の手を叫んで歌う(?)だけで、メインはズレる寸前でガチッとタイトなリズム隊とイカシたリフをぶっつけてくるホーンセクションの鬩ぎ合い!

ちなみに収録B面の「part 2」では、おそらくはメイシオ・パーカーと思われるテナーサックスのピートブロウが展開されるんですが、基本線は一緒なんで、そういうところがジャズファンには物足りないと見下されるんでしょう。

しかし1960年代末頃からの電化したマイスル・デイビスだって、同じ地平でプレイしていた事実は、同時期のスライ・ストーンも含めて、ジェームス・ブラウンを決して卑下するものではないのです。

むしろジェームス・ブラウンがやり続けてきた事の延長に乗っかっているミュージシャンの夥しさは、言うまでもありません。

ということで、ジェームス・ブラウンを楽しむことは、何も掲載したシングル盤を筆頭にする必要は無く、一番有効なのはライプ音源、さらにはライプ映像、そして実演ステージに接することが最高!

決して大きくない体から全身で作り出すファンクの境地には、接するこちらのテンションも天井知らずというわけです。

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今日は大恥

2014-01-17 16:22:09 | Weblog

あ~ぁ……。

今日は久々の大ポカというか……。

仕事関係先の創業者が亡くなられたという連絡を受け、速攻で弔電を打ったら、なんとっ!

それが誤報と判明!?!

原因は、まあ、こちらの早トチリなんで、平身低頭、お詫びであります。

皆様もご用心、ご用心……。

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この人だぁ~れっていう愉しみ

2014-01-16 16:08:51 | 歌謡曲

月夜のマドンナ / 淡路まさみ (日本コロムビア)

知らない歌手の聴いたことの無い曲のレコードを買う場合、それが特に年月を経た後に遭遇した中古盤であるほどに、サイケおやじはジャケ写の雰囲気に惑わされてしまいます。

本日掲載のシングル盤は、まさにそれがモロの1枚で、実は先日の出張でゲットしてきたブツのひとつなんですが、まず「淡路まさみ」という女性歌手を知りません。

しかし妙に不思議な艶めかしさを滲ませる本人のポートレイトは、失礼ながら絶対的な美女で無い分だけ、かえって所謂「お色気歌謡」に違いない!

そういう予感に満たされてしまうわけで、まあ、それはサイケおやじのスケベ心なんですが、ワクワク感は高まるばかり♪♪~♪

ところが実際にA面「月夜のマドンナ」に針を落せば、流れてきたのは正統派アイドル歌謡のポップス風味が大全開!?!

如何にも発売された昭和47(1972)年頃のサウンドと言えば、全くそのとおりの歌謡グルーヴを司るのは、パーカッションが目立つミックスのリズム隊、その強いビート感です。

そして楽曲クレジットを確認すれば作詞:阿久悠&作曲::平尾昌晃、さらには編曲:森岡賢一郎という、今では夢の黄金トリオが名を連ねているんですから、たまりません。

ただし、それがジャケ写で接する彼女の雰囲気に合っているかは、十人十色……。

もしかしたら実演ではぴったり符合していたのかもしれませんが、既に述べたとおり、淡路まさみを全く知らないサイケおやじは、ここまでが限度です。

ということで、しかしこれを入手した幸運については、素直に感謝するばかり♪♪~♪

そうやって昭和歌謡曲の奥の細道を辿る幸せこそ、大切にしたいものです。

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石川秀美の知らんぷりが好き♪

2014-01-15 15:33:06 | 歌謡曲

愛の呪文 / 石川秀美 (RCA)

さて本日、石川秀美が昭和60(1985)年に出した「愛の呪文」を取り上げてしまうと、ははぁぁ~ん、すると昨日の「Crocodile Rock」は確信犯的イントロであったのか!?

と、ご推察の皆様も大勢いらっしゃるにちがいありません。

これは不様な言い訳を弄するよりは、全くそのとおりでありまして、認めざるを得ないほど、この両曲はクリソツなんですねぇ~~◎▲!▼?

もちろん「愛の呪文」を書いた松宮恭子にしても、確かヤマハ系のシンガーソングライターだったキャリアからして、本家のエルトン・ジョンを尊敬していないはずは無いと思えば、あれやこれやのなんとやら……。

しかし、そのエルトン・ジョンの「Crocodile Rock」が昨日も書いたとおり、ある意味での剽窃オンパレードですから、それを二次処理&三次処理したところで、実際に歌っている石川秀美には何の罪も無いでしょう。

それよりもむしろ気になるのは、彼女がその事実を知っていたか、否か?

両曲の間には、およそ13年の歳月がある事を認識すれば、堂々と与えられた歌を演じた石川秀美のパワフルなボーカルは素直に称賛するしかありません。

そして気がつけば、彼女には以前に掲載した「もっと接近しましょう」におけるシーラ・Eもどきの他に、確かジェファーソン・スターシップの「愛はとまらない / Nothing's Gonna Stop Us Now」のモロパクリみたなオリジナル曲(?)をやっていた事もありましたからねぇ~、もしかしたら所属事務所やレコード会社は、石川秀美をアイドルロッカーの路線に持って行こうとしていたのでしょうか?

世が世なら、ロックシンガーの石川秀美に出会えたかもしれない可能性をサイケおやじは決して否定致しません。

繰り返しますが、彼女のボーカルに感じられるナチュラルなパワーは、もっと認識されるべきと思います。

ということで、件の問題提起に対する自己回答は、それを知らずに歌った石川秀美の「天然」に軍配!

例え元ネタを知っていたとしても、アイドルを演じる以上は、それを知らないと貫く姿勢こそが大切ですよっ!

それは石川秀美ばかりでは決して無く、だからこそ、昭和歌謡曲は面白いという、些かの本末転倒になるわけですが、その部分の許容量の大きさみたいなものを彼女には感じてしまうのでした。

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