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OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

Vサインとブルマニアの春

2017-02-28 19:35:45 | 歌謡曲
サインはV / 坂口良子 (日本コロムビア)

些か古い話題になりますが先日、情報保護や機密保持に関するレクチャーを受けた時に印象に残ったのが、写真での所謂「Vサインポーズ」から指紋を盗まれるという、ちょっと驚きの話です。

講師の先生が仰るには、デジタル時代の今日、多くの会社や組織等々で普通に用いられている審問認証システムが、その「Vサイン」から指紋を読み取られ、破られてしまうという事で、もちろん今は専門的なスキルが必要ではありますが、近い将来においては、簡単にやられてしまうという!?

ですから、迂闊に「Vサインポーズ」の写真なんかは殊更もネットでは公開しちゃ~いけません。

という恐ろしい現実を聞かされても、さて、どこまでそれを徹底させるかなんて事は、なかなか規制も難しいですよねぇ~~。

第一、これまで人類は夥しく件のポーズの写真を残して来たという現実的歴史の前では、これからの予兆を悪いベクトルに換算するのは愚の骨頂かもしれませんから……。

さて、そこで本日取りだしたのは、問題の「Vサインポーズ」と赤いブルマー姿も眩しい坂口良子のシングル盤で、もちろんA面曲「サインはV」が女子バレーボールの世界を舞台にして昭和44(1969)年秋からテレビ放送された同名スポ根ドラマの主題歌のリメイクである事は言うまでもありませんが、つまりはこれが発売された昭和48(1973)年には坂口良子をヒロインにした続篇が作られていたという、これが今となっては、なかなかのマニアックなお楽しみ??~♪

なにしろ、掲載ジャケ写からも一目瞭然、坂口良子のブルマー姿ですからっ!

で、肝心の彼女が歌う主題歌なんですが、麻里圭子が名唱を披露した前述昭和44(1969)年のオリジナルバージョンに比べるとトーシロフィーリングが強いのは、それなりではありますが、懸命(?)の力んだ節回し等々、決して憎めるものではありません。

いや、とういうよりも、それがあってこそのは坂口良子??~♪

ということで、今日で2月も早々と終わるというのに、またまた東北では大きな地震が発生し、交通は乱れ、人心にも不安が広がるというのは、神様も意地が悪すぎますよ……。
 
今年こそ、少しでも和みの春を迎えられるように、サイケおやじも微力を尽くす所存です。

そう、心からのVサインを出せるようにねっ!
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暗中…

2017-02-27 18:05:22 | Weblog

ちょっと持病の肋間神経痛の薬が効きすぎたようで、眩暈してます。

おまけにダメ出しのプレゼンや結論が出ない会議の二連発じゃ~、正直疲れました。

本日の1枚は休載させていただきます。

そして皆様からのコメントに勇気づけれられております。

お返事の遅れも、ご容赦下さい。

明日は、しっかり前を向きます(__)

 

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大友裕子は演歌ロックか!?

2017-02-26 16:14:08 | 日本のロック
傷心 / 大友裕子 (東芝)
 

大友裕子というロックシンガーを覚えていらっしゃるでしょうか?
 
昭和53(1978)年からの4年ほどの活動期間中には、失礼ながら大きなブレイクは無かったんですが、アルバムもベスト盤を入れれば3~4枚、シングル盤はサイケおやじが極力集めた限りでも9枚は残していますから、当時も今も、根強いファンは確かに存在しています。

また、現在では葛城ユキが昭和58(1983)年に大ヒットさせた歌謡ロックの人気曲「ボヘミアン」のオリジネーターという認識で有名かもしれませんが、それからもご存じのとおり、大友裕子はハスキーでソウルフルな声質と何を歌っても所謂ロック魂を感じさせてくれる歌手だった!

と、サイケおやじは思っていますが、「だった」と書いたのも、彼女は既に引退して久しく……。

しかし、一度でも彼女の歌にシビレたら、事ある度にレコードを取り出し、針を落として聴き入りたいと希求する気持ちに嘘が無くなりますよ。

さて、そこで本日掲載したのは昭和53(1978)年末に発売された自作自演のデビュー曲「傷心」をA面に入れたシングル盤で、これまた失礼ながら、ジャケ写からは決してフォトジェニックとは申せませんが、そんなの関係ねぇ~~~!

つまり彼女の場合は歌の説得力が半端じゃ~なくて、ライブステージにおけるスケールの大きさ、佇まいの強さは、殊更タイバンや他の出演者をも圧倒した伝説が幾つか残されているほどですし、そのあたりはテレビ出演時も変わりなかったと思いますが、個人的には昭和54(1979)年のネムフェスにおけるライブは実演を目の当たりに出来た幸運も重なり、強い印象を刻み込まれましたですよ♪♪~♪

で、肝心の「傷心」なんですが、小野崎孝輔の重厚で思わせぶりなアレンジもジャストミートの失恋バラードながら、決して甘ったれた悄然さよりは、凄絶な心情の吐露が大友裕子の泣き節ソウルによって歌われていて、時には「巻き舌」の節回しにも必然が感じられるところです。

そのあたりは、例えば内藤康子や葛城ユキ、また同系のボーカリストにも魅力のひとつとして認められるわけですが、大友裕子の場合は、それが演歌及び歌謡ロックのどちらにも傾かず、普通(?)にロックしているようにサイケおやじには感じられ、大きな魅力になっています。

また、その演目持ちネタの数々は自作・提供曲の別を問わず、暗いムードや内向きな情念の横溢が強く表出したものが多く、今となってはネクラとかいう先入観もございましょうが、そこは前述したとおり、彼女持ち前のロック魂があればこそっ!

歌の上手さ、芯の強い表現力は言うまでもありませんし、数曲を続けて聴いたとしても、うちひしがれるが如き悪寒は無いと思うんですが、流石にそこは十人十色の好き嫌いでしょうか……。

そしてサイケおやじが、今もちょっぴり残念に思っているのは、ここまで歌える大友裕子には、下世話な正統派歌謡曲も出して欲しかったという自己矛盾的希望です。

それが演歌ロックと呼ばれるジャンルであろうとも、きっと大友裕子には相性の良い仕上がりになったと想像する次第です。

ということで、昭和も50年代後半に入ると、「ネクラ」という文化(?)が堂々と表面化し、あえてそれを売り物にしていた歌手や芸能人も珍しくはなかった時代ですから、大友裕子もそんなイメージで括られていた事は否定出来ません。

実際、サイケおやじの周辺にも、それゆえに聞かず嫌いという者が少なからず……。

しかし、繰り返しますが、内藤康子や葛城ユキ、そして中島みゆきや浅川マキあたりが好きで、大友裕子がNGというのは、些か勿体ないですよ。

もちろん好き嫌いは大切にするべきですが、機会があれば虚心坦懐に接する「何か」だって、大切なんじゃ~なかろうか……。

しかし、当然ながら人一倍に独断と偏見が強いサイケおやじの、これまた強烈な自己矛盾と指摘されれば、全くそのとおりと身を縮めるばかりであります。
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生かされている慈悲、そして尊重

2017-02-25 18:05:32 | Rock
■黒猫の叫び! / Beck, Bogert & Appice (Epic / CBSソニー)

言うまでもなく、時間は無限に流れていても、この世に生を受けている我々には極めて限られているのが真理であれば、自らに与えられたそれは大切にしたいという願いは、多くの人々に共通するものと思います。

もちろん、この世の全てが自分の思いどおりになるはずが無い事は分かっているんですが、だからこそ、ここまで生かされて来た幸運に縋りたいのも、また事実でしょう。

平たく言えば、サイケおやじの場合は、与えられた寿命の半分以上を使ってしまった現在、そろそろ自分のやりたい事をやっておかなければ、生かされて来た有難味が無いと思うばかりで、具体的には何時までも仕事優先じゃ~、悔いを残すっ!

そんな、ある意味でのプレッシャーさえ感じるわけで、とりあえずこの2年間は自分なりに身を律し、最後の御奉公のつもりで仕事に全力投球して来たのも、この春にはそんなものから解放されんが為の熱望を伴った行動でありました。

それが……、予感は強かったとはいえ、全く叶う事が無く、むしろますます身動きがとれなくなっていきそうなのが、これからの3~4年間……。

あぁ~~~、中途半端に仕事を投げ出すのは決してサイケおやじの流儀ではなく、やりきった後にすっきり退場したいという、恥かしながらの「美学」を矜持としていれば、今更カッコなんか気にしてはいられないっ!

もう、本音で好きな趣味趣向を隠さない生活を取り戻さないと、これからもこの2年間のような窮屈な時間には耐えられないと覚悟を決めるしかないだろう~~!

てな事を考えつつ、今朝も早くから車を運転していたら、突然に何かに当たった感触が車に伝わってきて、同時に微かとはいえ、ハッとさせられる叫びがっ!?!

うっ、やっちまったか……!?

やっぱり雑念に苛まれての運転は、人身事故に直結……、等々を痛感しつつ車を止めて外に出てみれば、黒猫を轢き殺していたという……。

うわぁ~~~、こりゃ~~、とんでもない事をやらかしてしまったっ!

自己弁護をすれば、未だ暗かった時間に暗がりから黒猫が飛び出してっ!

という状況はドライヴレコーダーにも記録されているとはいえ、余計な殺生は気持の良い事ではありませんし、既に死んでいる元は黒猫だった物体を観察してみれば、首輪等々も無い事から所謂野良猫なんでしょうが、ちょうど車載していた分厚いポリ袋にそれを包み入れ、然るべき所へ連絡して、処理致しました。

ということで、本日は反省と自戒の気持を込め、ベック・ボガート&アピスの結成デビューアルバムからシングルカットされた掲載盤A面曲「黒猫の叫び!」であります。

うむ、何度聴いても、このどっしりしたビートの凄みはハードロックの醍醐味であり、ジェフ・ベックのギターの冴えは呪術的官能さえ誘う妖しさが滲みまくりですから、なにか自分を信じさせてくれるエネルギーが湧いてくるような気分を覚えてしまいます、

ということで、今夜は某所で厄払いというか、本当は職場を辞去する面々の送別会なんですが、その場が無礼講であるならば、サイケおやじは本性を出させていただきとうございます。

そして、心ならずも殺めてしまった名前も知らない黒猫に合掌。
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月末の金曜日ってのに…

2017-02-24 19:35:10 | Weblog

現在、遠方より帰路の途上です。

本日の1枚の休載、ご理解下さい。

それにしても、なんとかフライデーってのは普及するんですかねぇ~~~。

シワ寄せを考えたら、安穏とはしてらんないと思いますよ。

失礼致しました。

 

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今は恨み節も好ましい

2017-02-23 18:11:57 | 歌謡曲
好きではじめた女じゃないが / 太田美鈴 (東芝)

もう、こんな仕事は辞めてやるっ!

これまで何度、そ~思ったか……、しかし様々な事を考えれば、グッと我慢して、流されて、そして今になってみれば、も出来ない立場になってるという身の上は、決してサイケおやじだけでは無いと自分に言い聞かせているんですが、いかがなものでしょう。

実際、この春には辞められるかなぁ~、と頑張って来たのに、結局はまだまだ縛りつけられる日々が続く事になり、落ち込み寸前……。

そこで心を過ったのが、昭和48(1973)年にラジオの深夜放送でちょっぴり流行った本日掲載のシングル盤A面曲「好きではじめた女じゃないが」であります。

歌っている太田美鈴は当時の女番長=スケバン~ズべ公映画に脇役としても出演が多かった女優でもあり、歌手としては当時「本物の女番長=スケバンだった」というウリがあったほどのハードボイルドな存在感は、まさに演歌≒怨歌の真骨頂を堪能させてくれるボーカリストでしたから、映画出演時には挿入歌を聞かせてくれる事も度々で、例えば昭和46(1971)年に公開された夏純子主演作「不良少女魔子(日活・蔵原惟二監督)」では「バカヤローのあいつ(作詞:西沢爽 / 作曲:大本恭敬)」の名唱が忘れられないというファンが少なくありません。

そしてこの作詞:小谷夏&作曲:浜圭介が提供した「好きではじめた女じゃないが」にしても、昭和48(1973)年公開の「女番長感化院脱走(中島貞夫監督)」の挿入歌であり、もちろん本人もしっかり出演しておりますが、それにしても――

 好ぅ~きでぇ~はじめぇ~たぁ~ 女じゃないとぉ~
 一人つぶやく背中が寒い
 あぁ…… 日昏れ町ぃ~~

――というキメは凄絶にして、心に滲みわたりますねぇ~~~。

もちろん、ここの「女」という言葉の汎用性は極めて高く、現在のサイケおやじであれば、「仕事」という語句を入れてしまうばかり……。

ちなみに掲載のシングル盤に収録のバージョンはオーケストラや正統派歌謡グルーヴの横溢したリズム隊が入っており、一方、前述映画サントラバージョンでは、ピアノだけをバックにしてテンポを落とした、さらに強い情感が伝わって来る仕上がりになっていますが、どちらも太田美鈴の程好いねちっこさが魅力の節回しを味わえますし、メロディラインの起伏が如何にも浜圭介というあたりは、もしかしたら既に存在しているかもしれませんが、奥村チヨのバージョンがあったら聴きたいと思わせるところもありますよ♪♪~♪

ということで、本日は泣き言を連ねてしまい、我ながらの見苦しさに身も縮む思いです。

でも、そんな時こそ、自分の好きな映画とか音楽に浸る楽しみも深くなるんじゃ~なかろうか?

なぁ~んてジコチュウな気分になっているのも、本音です。

そこで今日は、いよいよCS東映チャンネルで本格的にスタートした「プレイガール」を録画してあるので、端座して鑑賞する所存です。

あぁ~、リアルタイムで放送されていた昭和44(1969)年からのあの頃は、今みたいに仕事に責められている自分なんか、想像もしていなかったなぁ……。
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この現物を探索して幾年月、破天荒なエレキ歌謡だよぉ~ん

2017-02-22 16:28:27 | 歌謡曲
ハイティーン・ゴーゴー / 森本和子 (日本コロムビア)

中古レコード屋における猟盤活動を長くやっていると、必然的に探索対象が絞られてくるわけで、お気に入りの歌手や演奏家、ソングライターやセッション参加ミュージシャン、あるいはアレンジャー等々の細目に注意を奪われてしまったり、とにかく貪欲な姿勢は深まるばかり……。

例えば現在のサイケおやじが血眼になって良い出会いを求めている中の1枚が掲載のシングル盤で、一応音源はカセットコピー、ジャケットはカラーコピーを友人の御厚情に甘えて、ありがたく頂戴している次第なんですが、やっぱりその内容に強烈なジャストミート感を覚えて止まないものですから、現物アナログ盤が欲しいなぁ~~、それも盤質&ジャケ写が綺麗なブツをっ!

と、長年の熱い思いを滾らせてしまうのも、繰り返しますが、収録A面曲「ハイティーン・ゴーゴー」がエキセントリックなまでに素晴らしいからで、それはズバリっ!

破天荒なエレキ歌謡であり、同時に出過ぎたサックスや混濁したリズム隊によるサウンド作り、そして時にパンキシュな森本和子の歌いぷりが痛快過ぎるんですねぇ~~♪

とにかく入れ込んで、サビではテケテケテケテケという口真似エレキサウンドまでやらかすんですが、この楽曲を提供したのが作詞:吉岡治&作曲:船村徹という、正統派歌謡曲の大御所コンビなんですから、二度吃驚!!

と書いたのも、最初の吃驚は歌ってる森本和子って、サイケおやじの認識では昭和45(1970)年頃に「酔いどれ女の流れ歌」等々が売れた演歌歌手でしたから、エレキブームが全盛だった昭和41(1966)年の発売とはいえ、まさかここまで跳ね上がったレコードを出していたなんてっ!?

そして、だからこそ、流石と思うのは森岡賢一郎のツボを外さないアレンジの面白さで、思わず耳を奪われてしまいますよ♪♪~♪

ということで、どうやら現在はCD復刻も成されているようですから、興味を抱かれた皆様であれば、一度はお楽しみいただいて、後悔はされないと確信する次第です。

そして、やっぱりこの音、この歌いっぷりにはアナログが相応しいと感じるのは必然かと思っているのでした。
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中古屋での邂逅:柳沢純子の巻

2017-02-21 18:20:30 | 歌謡曲
あなたに片想い / 柳沢純子 (日本コロムビア)

中古レコード屋での楽しみのひとつに、「捨て値コーナー」漁りがあると思うのはサイケおやじだけでしょうか?

それは現在よりも昔の話になるかもしれませんが、殊更昭和のレコード業界は景気が良かったのでしょうし、同時に芸能界もピンキリで様々な営業が出来ていた事もあり、レコード契約がある歌手ならば、年間3~4枚のシングル盤を出すのが当然だった時代でしたから、もちろんそれは商業的な成功を見込んでの事だったとはいえ、全てがヒットしていたわけもなく、必然的にデッドストックも含めた多種多様なジャンルのブツが中古屋に流れていました。

そしてそこでも売れない商品はセール対象となり、LPだったら3枚千円とか、シングルになると1枚十円なぁ~んていう捨て値盤が、それでも売れ残っていたという現実が確かにありましたですねぇ~~。

しかし、だからと言って、そこに「お宝」が無いとは決め付けられないところに奥の細道の楽しみがあり、当然ながら個人的な趣味趣向に根差した「勘」が冴えるか否か?

そんな博打とは一味違う楽しみがあったわけで、具体的にはそんな山の中から思わぬ「お宝」を発見したり、これはっ! と思い込んでハズレた時の口惜しさが、次なる欲望のエネルギーに変換されていくワクワク感は、同好の皆様であれば、きっとご理解いただけるものと思います。

さて、そこで本日掲載したのは、そんな行動に打ち込んでいたサイケおやじが昭和という時代も末の頃に手にした猟盤のひとつなんですが、結論から述べさせていただければ、A面収録「あなたに片想い」の曲タイトル、そしてジャケ写の妙にダサい雰囲気からして、これはオールディズ風味のアイドルポップス隠れ傑作!?
 
河合奈保子、加えて石野真子に似ているルックスも良い感じ♪♪~♪

と思い込んでいたら、実は中身は作詞作曲:石坂まさを&編曲:京建輔が提供した正統派歌謡曲、あるいはアイドル演歌とも言えそうな……。

実は既に述べたとおり、そ~ゆ~顛末はブツをゲットする時に内容の試聴はもちろん、裏ジャケに記載のソングクレジットさえも確認しておらず、ただただ、ジャケ写の雰囲気や曲タイトルだけを直感でっ!

という行動も、それが捨て値であれば、あながち無謀とは言えないんじゃ~なかろうか?

等々、あらかじめ自分を納得させる言い訳を用意しての結果なんですから、我ながら業が深いというか……。

しかし、この「あなたに片想い」、そして歌った柳沢純子は、決してハズレとは言えません。

そりゃ~、洋楽オールディズ風味は皆無ではありましたが、正統派歌謡曲としては覚え易いメロディにちょっぴり下世話な歌詞、さらには乙女心の純情をきっちり節回す彼女の歌いっぷりのイヤミの無さは、根強いファンを獲得出来る魅力が確かにあるように思います。

残念ながら、サイケおやじは彼女のレコードはこれっきりしか持っていませんが、追々に中古屋で幾種類も遭遇した事もありますから、息の長い活動を継続されたように推察する次第です。

ということで、レコードに対する様々な思い入れは、その時の場所や心境等々がリアルタイムで付随してくるものであり、それが中古盤だったりすると、尚更に味わい深いものと思います。

つまり、サイケおやじの手に収まるまで、様々なドラマ(?)がそこに纏わっていたはずですからっ!

そんなこんなの気持は、これからも少しずつ書き残す所存であります。
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小沢なつきの覚悟の卒業

2017-02-20 17:25:48 | 歌謡曲
卒業 / 小沢なつき (CBSソニー)

巷では清水富美加と名乗る人気(?)女優が突然の引退~出家という芸能ニュースで湧いているようですが、普段それほどテレビを見ないサイケおやじにしてみれば、そんなに大騒ぎなのか?

という印象でしかありません。

もちろん、今回の彼女の騒動によって大迷惑の関係者や業界全体のショックは、それなりに推察出来るものがありますから、信仰の自由という大義名分、そして損害賠償の諸々を含めて、全ては彼女の今後の生き様次第でありましょう。

さて、そこで思い出したのが、本日掲載のシングル盤の主役たる小沢なつきです。

彼女の流転(?)については皆様ご存じのとおりだと思いますが、あらためて述べさせていただければ、最初に我々の前に登場した昭和61(1986)年には正統派アイドルであり、忽ちドラマやバラエティ等々のテレビ出演、そして翌年にはレコードデビューも果たすという第一線での活躍は、そのキュートなルックス同様に輝かしいものでした。

掲載したシングル盤は、おそらくは昭和63(1988)年春先に発売された、これがA面曲のタイトルどおりに「卒業シーズン」を狙った企画物なのでしょう。とにかく作詞:佐藤純子&作曲:馬飼野俊一が提供したのはミディアムテンポの典型的な胸キュン爽やかアイドル歌謡で、サビでちょっぴり「ユーミン節」が出てくるところも、本人の微妙に不安定な歌唱力にはジャストミートしていると思いますし、渡辺博也のアレンジにしても、キーボード類を多用したサウンド作りが、如何にも時代にマッチしていたんじゃ~ないでしょうか。

ただし、これは決してサイケおやじが自腹で購入したものじゃ~なくて、実は当時、サイケおやじの仕事場にバイトで来ていた大学生から頂戴したものでして、もちろん件のバイト君は彼女の熱烈なファン&親衛隊みたいな活動からレコードを大量買いしては、あちらこちらに配っていたという健気さにサイケおやじが共鳴したというわけです。

う~ん、おそらくはその時のバイト代も、そんな行動に遣われていたんでしょねぇ~。

ところが全国のそ~した熱烈なファン、そして関係者を裏切るように小沢なつきは突然の引退!?

というよりも、既にリアルタイムでの噂や憶測も含む報道によれば、不倫や妊娠から駆け落ち未遂までやらかしてしまい、必然的に主演していたテレビドラマが打ち切りになる等々の騒動は、如何にもと云えば、それまででしょう。

しかし彼女が凄かったのは、その後の芸能界復帰における更なるブレイクの根性であり、まずは平成5(1993)年にヘアヌード写真集を出して爆発的に売り上げ、次いでキワドイ描写も多々あったイメージビデオやVシネ作品に出演する等々の頑張りで、前述した突然の騒動による損害倍賞金を支払ったと言われています。

そして再び芸能界から退いた後は「お水系」の仕事、結婚~離婚を経て、今度はAV女優として華々しくカムバックしたのが平成16(2004)年だった事は記憶に新しいところでしょう。

ここまでの経緯や裏事情についは以前、彼女がマスコミのインタビューで語っていた事も多く、また幾つかの真相は、それこそ「芸能界の闇」なんでしょうが、ひとつ言えるのは、ファンを嘆かせ、関係者に多大な迷惑を及ぼした償いは、自分にある芸能的な資質で果したという事実です。

そりゃ~確かにAVが「芸能」か?

という賛否はあるでしょう。しかし、現実としてそれ以前のヘアヌード写真集も含め、彼女の文字どおり「裸一貫」の姿勢は似た様なスキャンダルから落ち目になった女性タレントやアイドルには、なかなか真似出来ない境地だと思いますねぇ~~。

もちろん、あえて名前は挙げませんが、それをやろうとしても需要が見込めない問題児(?)も確かに存在していますし、そんな哀しさよりは自分への決着のつけ方が大切だとっ!

未だ十代だった小沢なつきがトップアイドルから全てを棄てる行動にどれだけの覚悟があったのか、また裏切られた時の気持は如何ばかりか……、等々の本当のところは決して本人以外には分かりようもありません。

しかし、そこから追いつめられていた末の決断だったとしても、自分でケリをつけた事は大いに認められますし、サイケおやじとしては、現在の彼女の幸せを信じるばかりです。
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このジャケ写の榊みちこを愛でる

2017-02-19 17:25:09 | 歌謡曲
スパイラル・ワールド / 榊みちこ (キングレコード)

本日掲載のシングル盤も皆様ご推察のとおり、サイケおやじがジャケ買いした中の1枚で、そこに登場している榊みちこの面立ちは完全に好みのストライクゾーンがど真ん中ですし、レザージャケットやヘアメイクに微妙なニューウェィヴ感も滲みますが、二次元の中からとはいえ、彼女に見つめられたら、全てを許してしまうのがサイケおやじの弱いところです。

発売されたのは昭和53(1978)年、そしてサイケおやじがゲットしたのは、もちろんというか、中古屋で翌年の春先だった事は、当時のメモから先ほど確認したんですが、それにしても彼女がまさかっ!

後の昭和59(1984)年に小林幸子と美樹克彦のデュエットで大ヒットした「もしかしてPARTII」の作詞を手掛けた「榊みちこ」と同一人物であったとはっ!?!

それがどういう経緯で作詞家へと転身したのかは知る由もありませんが、実は彼女にはアイドルとしての前史がもうひとつあって、それが昭和51(1976)年にレコードデビューし、テレビドラマに出たり、ラジオのDJとしても活動していた「田中美智子」、その人でありました。

なにしろ件のデビュー曲「ひまわり君」は強烈なベンチャーズ歌謡で、元ネタは「Sunflower '76」なんですが、なかにし礼が乗せた日本語詞に施された三木たかしのアレンジがアップテンポでソウルフルな歌謡ロックになっていたんですから、サイケおやじはリアルタイムでシビレまくったんですよ♪♪~♪

とにかくアッパーなコーラスやブラスセクションに煽られるように溌溂と歌いきった仕上がりは、ぜひとも皆様にもお楽しみいただきたい傑作でした。

しかし、結局は決定的なブレイクには繋がらなかったようで、ここに「榊みちこ」と改名しての再デビューとなったのでしょう。

そして歌いっぷりの良さも健在! 
 
……なんですが、宇崎竜童の作曲は例によって芯の強い歌謡ロックながら、島武実の綴った歌詞が意味不明というか、バベルの塔の螺旋階段を昇りながら愛の行方を彷徨う恋人たち?

そんなこんなの摩訶不思議な世界を演出する萩田光雄のアレンジが、これまたクセのあるシンセや捩れたようなビート感が表出した変態性の滲むものですから、いまひとつの煮え切らなさが残るのも事実でしょうか……。

また榊みちこの声質が、ここでは妙に甘くて、楽曲や企画は、もしかしたら山口百恵と内藤やす子の間ぐらいの歌謡ロックを狙ったものだとしたら文字どおり、ここまでのスパイラルなシュールさは不必要だった気がしますが、いかがなものでしょう。

まあ、それが当時の新しさかもしれませんが、それについていけないサイケおやじが、それでも許してしまうのは、繰り返しますが、このジャケ写の魅力であります♪♪~♪

ということで、なんだか本日のご紹介は順不同というか、本来は田中美智子の「ひまわり君」を先にするべきだったとは思いますが、やっぱり全ては、このジャケ写♪♪~♪

個人的には死ぬまで愛でる決意であります。
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