■Daniel c/w Skyline Pigeon / Elton John (DJM / 東芝)
洋楽にも確かに「季節物」があったのが「昭和」の良き伝統(?)で、もちろん制作側にそんな意図があったか否かは別にして、とにかくサウンドのイメージがそうであれば、我が国の発売元レコード会社はプッシュの材料にしていたわけです。
例えばエルトン・ジョンが1973年春に出した本日掲載のシングル盤A面曲「Daniel」は、スリープに記載の売り文句も「春の陽ざしに、エルトンの歌とピアノが」云々というほど、とにかくイントロからのホンワカムードがたまらないサウンド作りとハートウォームなメロディラインが如何にもの仕上がりでありました♪♪~♪
実際、その絶品の心地良さは世界中で大ウケで、エルトン・ジョンが傑作LP「ピアニストを撃つな / Don't Stop Me I'm Only The Piano Player」のA面ド頭に据えたのも納得の名曲になっている事は言わずもがな、おそらくはメロトロンで作り出したと思われるサウンドの彩、特にイントロからのメロディ展開の素晴らしさは特筆すべきものと思います。
ちなみに曲作りの相棒であるバーニー・トーピンの書いた歌詞の内容は兄弟愛、あるいは男の友情というところから、同性愛を歌った告白ソング?
なぁ~んていう虚実入り乱れた解説&報道が洋楽マスコミから流れていたんですが、確かにエルトン・ジョンの以降のあれやこれやを鑑みれば、それも頷けない事はありません。
しかし、今となっては、戦争で傷ついた親友がスペインに旅立つという情景描写と心のざわめきを、もっと素直に受け入れてもOKじゃ~ないでしょうかねぇ~~。
なによりも、ストレートにポップス心を浮かれさせてくれる曲調の良さは絶品ですから♪♪~♪
サイケおやじにとっては、これを聴くと、思わず「春」というイメージを想起させられる、そんな「パフロフの犬」的な洋楽ヒットになっています。
最後になりましたが、このシングル盤のもうひとつの価値はB面収録の「Skyline Pigeon」で、楽曲そのものは既に1969年のデビュー時に出されていたのものですが、ここでは通称「ピアノバージョン」と呼ばれる別テイクになっているあたりは、侮れません。
うむ、それもシングル盤蒐集の楽しみのひとつでしたねぇ~~、当時は♪♪~♪
ということで、本日は年度末ということで、仕事もバタバタしていますが、昨年から今の立場となっての1年間、様々にあったとはいえ、どうにか無事にやりとおせたのは幸いでした。
そこには周囲の理解と協力、幸運というよりも悪運の強さがあった事は間違いなく、ストレスの発散という目的が少なからず表面化している拙ブログを読んで下さる皆様のご厚情にも深く感謝を申し上げる次第です。
当分は仕事から逃れられそうもありませんが、よろしくお付き合い願えれば、幸いでございます。