OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

卑小節…

2023-05-31 18:10:17 | サイケおやじの日常

昔っから、理不尽な場合であっても、頭を下げる事には慣れているつもりでしたが、流石に本日のサイケおやじには、それが出来ませんでした <(_ _)>

丸くなるのも、尖がるのも、それなりの生き方ではありましょうが、この齢になって、グラグラした真似は出来ないんじゃ~なかろうか!?

そんな言い訳さえ、自分に言い聞かせるテイタラク……  (>_<)

本日の1枚の休載と併せまして、ご容赦お願いいたします <(_ _)>

 

 

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これも聴いてね、じゅん&ネネ

2023-05-30 18:48:11 | 歌謡曲

冷たい部屋 c/w 知らない街で / じゅん&ネネ (キングレコード)

掲載したのは昭和47(1972)年10月に発売された、おそらくは現役時代最後の1枚であろう、じゅん&ネネのシングル盤です。

そこには、作詞作曲:加藤正規&編曲:小野崎孝輔とクレジットされたA面曲「冷たい部屋」、そしてB面には作詞作曲:田熊早苗&編曲:小谷充による「知らない街で」が収録されているんですが、残念ながらヒットしたとは……。

しかし、2曲共に時代性を強く意識したサウンドプロデュースは今日だからこそ、強く再評価が望まれる仕上がりで、まずはA面曲「冷たい部屋」は刹那の歌詞に歌謡フォーク&ソフトロックなメロディが附されたミディアムテンポの胸キュンソングで、じゅん&ネネが節回す、その柔らかなメロディラインとコーラスハーモニーの抜群のセンスは、流石の歌唱力と思うばかり (^^♪

当時も今も、じゅん&ネネは、何かキワモノ的な受け取られ方も根強い印象ですが、彼女達は渡辺プロが主催していたスクールメイツの出身ですから、基本的な音楽性の高さやボーカリストとしての歌心は決して侮られるものではありません。

だからこそ、常に時代に即応したレコードを出し続けていたわけですが、しかし……、それで人気が保てるほど、現実は甘くなかったということで、じゅん&ネネは、このシングル盤を最後に解散……。

そんなこんなの経緯と歴史を知っているだけに、ほとんど白鳥の歌という、このシングル盤には愛着も深いわけですが、その意味でも聴き逃せないのがB面に収録された「知らない街で」なんですよ。

いゃ~~、これがアップテンポのソフトロック歌謡の裏名曲と申しましょうか、グルーヴしまくったリズムセクションにメリハリの効いたホーンアレンジがあればこそ、じゅん&ネネのコーラスハーモニーで歌われる和みと前向きな歌謡世界は、全く当時の雰囲気にジャストミート♪♪~♪

実は、この「知らない街で」は翌年に発売された高木麻早のデビューアルバムにも収録されているほどの名曲なんですが、そこでは当然ながら洋楽の流行最先端だったポップカントリー風味にアレンジされた演奏をバックに彼女が爽やかな歌声を聴かせてくれるという仕上がりは、これまた如何にも昭和48年というよりも、1973年がド真ん中でありましょうか。

やっぱり素敵な楽曲だと思うばかりなんですが、そこで驚いてしまったのが、この「知らない街で」を作った田熊早苗とは、じゅん&ネネの「ネネ」その人だったんですよっ!

いゃ~~、その事実を知ったのは、件の高木麻早がブレイク後に深夜放送の某番組に出演された時、話題のひとつとして偶然(?)サイケおやじの耳に入った逸話とはいえ、その時の心の高揚感は、今も忘れていないほどです。

そして肝心のじゅん&ネネもレコーディングしていると知ってからゲットしたのが、中古ながらも愛着満点の掲載シングル盤というわけです (^^)

う~ん、ネネと云えば、じゅん&ネネ解散後に渡米してバンドを組んだり、帰国してからも様々なプロジェクトに幾つかの芸名を用いて参加し、その都度、色合いの異なる楽曲を発表していながらも、大衆的な認知度は決して、じゅん&ネネには叶わないのが現実である以上、ここで彼女の自作自演「知らない街で」が、尚更に強い印象を残している様に思うばかりです (^^)

あぁ~~、じゅん&ネネは近年、再結成も果たしてライブギグやテレビ出演もあるわけですが、往年の大ヒットばかりじゃ~なくて、掲載したシングル盤に収録の2曲も聴かせて欲しいと願っているのですが、サイケおやじは現在の彼女達のステージに接した事がありませんので、真相は如何に!?

そのあたりにも、強い興味を抱いております (^^)

最後になりましたが、説明不要とは思いつつ、お若い皆様は、じゅん&ネネの現役時代を知らないはずとの余計なお世話から、「じゅん」はショートカット、「ネネ」はロングヘアというルックスから、様々にキャラを妄想するのも、楽しみのひとつになりましょうか (^^;

もちろん、重ねて申し述べますが、歌唱力は抜群のデュオです、じゅん&ネネは (^^)

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雨の日は演歌ブルース正統派

2023-05-29 17:34:20 | 歌謡曲

アンブレラのブルース / 沢知美 (日本コロムビア)

今日は朝から雨……、ということで、思わず針を落としてしまったのが本日の掲載盤A面曲「アンブレラのブルース」だったのは、ベタベタに短絡過ぎたでしょうか (^^;

しかし、沢知美が昭和42(1967)年に出した「アンブレラのブルース」は、何時かは皆様にご紹介したいと思っていた、これが如何にも昭和歌謡曲がド真ん中という演歌ブルースの決定版なんでよっ!

それは作詞:丘灯至夫&作曲:戸塚三博から提供されたミディアムテンポの正統派歌謡曲で、メロディラインが同時期に頭角を現していた猪俣公章の諸作に似ているという指摘は昔っから云われていた事ではありますが、サイケおやじとしては、それこそが時代の要求から繋がった相互関係じゃ~なかろうか?

―― と思ってしまえば、ジャズフィーリングが横溢した河村利夫のアレンジは大正解でしょうし、だからこそ素晴らしい歌唱力を披露する沢知美の魅力は全開 (^^♪

もちろん、サイケおやじにとっては完全なる後追いで知った名曲・名唱ですから、尚更に詮索したくなるという、そんな嫌味な感情をも和ませてくれる仕上りというわけです。

ということで、これから本日は久々の接待モードで夜の街へ (^^)

あんまり浮かれて、店に傘を忘れてこないようにしなければ、ねっ!?

失礼いたしました <(_ _)>

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ビーチボーイズはエレキバンドだっ!?

2023-05-28 19:57:25 | Beach Boys

The Beach Boys' Instrumental Hits (Capitol / 東芝)

昭和40年、つまり1965年の日本で一番人気が高かったロックバンドはベンチャーズだったので、必然的に国内外のミュージシャンによるエレキインストのレコードが次々に発売されていたのは歴史的事実であり、人気と実績の面においても、ビートルズやストーズ、あるいはビーチボーイズといった殿堂入り(?)のグループよりも、とにかくエレキインストがウケていたのですから、それを果たして、今のお若い皆様には、ご理解いただけるものだろうか……?

―― なぁ~んていう、年寄りの余計なお世話をサポートしてくれるのが、本日掲載したビーチボーイズのアルバムでして、発売されたのは昭和40(1965)年でしたから、正に日本はエレキブームが大爆発の社会現象真っ只中!

ですから、「ビーチボーイズのインストゥルメンタル・ヒッツ」というアルバムタイトルに偽り無しの収録全編がエレキギターをメインに演奏されたインスト曲で構成されているんですねぇ~♪

   A-1 Surf Jam ※
   A-2 Let's Go Trippin' '65 ●
   A-3 The Rocking Surfer ◎
   A-4 Misirlou ※
   A-5 Carl's Big Chance ▲
   A-6 シャット・ダウン Vol.2 / Shut Down Part Ⅱ ▼
   B-1 Moon Dawg ★
   B-2 Let's Go Trippin' ※
   B-3 Boogie Woodie ◎
   B-4 Stoked ※
   B-5Honky Tonk ※
   B-6 Denny's Drums ▼

          ★サーフィン・サファリ (1962)
          ※サーフィンUSA (1963)
          ◎サーファー・ガール (1963)
          ▲オール・サマー・ロング (1964)
          ▼シャット・ダウン Vol.2 (1964)
          ●コンサート (1964)


あらためて述べるまでもないとは思いますが、ビーチボーイズのスタジオレコーディングの現場にはハリウッドで活躍していた凄腕のセッションプレイヤーが助っ人参加していた事実は揺るがせには出来ないものの、しかし、それでもビーチボーイズは公式レコードデビュー以前からのステージライブやブレイクして以降の巡業においては、自前の演奏で所謂「たたき上げ」のバンドスタイルを確立しており、そりゃ~、決して上手いとは言い難いところはあるにせよ、それなりに本物のロック魂を発揮していたと思うサイケおやじにすれば、このアルバムで聴ける「程好い下手さ加減」には好感が持てるんですよ (^^)

もちろん、このアルバムそのものが既に述べたとおり、エレキブームに当て込んだ我が国独自の編集盤という狙いから、既に発売済みだったビーチボーイズの音源から、それに相応しいトラックを選び抜いたという企画の妙もありましょう。

一応、ネタ元収録のLPを注釈させていただきましたが、全トラックがバンドとしてのビーチボーイズの自前感(?)を強く滲ませた演奏に仕上がっているところは、粗削りなスタイルが逆にロック本来の粗野なフィーリングを発散させるカール・ウィルソンのリードギター、シンプルな音しか出せていないマイク・ラブのテナーサックス、ちょっぴりサンディ・ネルソンを意識したかの様なデニス・ウィルソンのドラムス等々に顕著ではありますが、既に述べたとおり、もしも、ここに収録の楽曲をセッションプレイヤーが演奏していたら、それほど面白い仕上がりになっていないというか…… (^^;

そこで簡単ではありますが、収録トラックについて述べさせていただければ、まずはA面ド頭の「Surf Jam」はタイトルどおり、アップテンポでロケンロールなサーフインストであり、マイク・ラブの控えめ(?)なテナーサックスも憎めませんが、それにしてもカール・ウィルソンのリードギターがカッコイイ~ですねぇ~~♪

ちなみに、このアルバムには補足の邦題というか、別名「サーフジャム」というアルバムタイトルが付けられておりますが、それも納得の好トラックだと思います (^^)

ですから、サーフインストの本家本元のギタリストとして有名なディック・ディルの代表曲「Misirlou」の必死感が伝わって来る熱演にはコピーしている意地と負けん気があり、同じくディック・ディルの「Let's Go Trippin'」も、また然り!

ここではイントロ前の掛け声は面映ゆい感じではありますが、前述したディック・ディルのバージョンでは大きく前に出ていたテナーサックスによるソロ&リフのパートを全てエレキギターで演じてしまったビーチボーイズの狙いは的確だったと思えば、わざわざ「'65」と後付けした同曲のライブバージョンでの痛快な熱気は羨ましくなるほどですよ (^^)

実は告白すれば、サイケおやじが、このLPを入手したのは昭和46(1971)年、中古でのゲットだったというのも、当時は初めて憧れのエレキギターを入手し、エレキのバカ大将を目指していた頃だったという事情がありましたからねぇ~~、ここでのビーチボーイズの演奏にも、強く思い入れてしまっていたんですよ (^^;

そこで拙い理論性もテクニック無いままに、コピーしてしまったのがベンチャーズでもお馴染みの「Honky Tonk」ゃ「Moon Dawg」だったんですが、なかなか軽快なフィーリングの前者、ビーチボーイズならではのコーラス入れた後者のスマートな雰囲気が全く出来ず、つまりはモタモタしたギターワークに己の限界を…… (>_<)

そんなわけですから、必然として鑑賞を第一義としてスピーカーの前に端座すれば、おそらくはブライアン・ウィルソンが弾いているであろうオルガン主体の和みのインスト「The Rocking Surfer」、同様にアップテンポのブギウギピアノにシンプルなオルガンのリフを重ねた「Boogie Woodie」、ミディアムテンポで珍しく(?)黒っぽいブルースロックなギターインスト「Stoked」や初期ストーンズっぽい「Carl's Big Chance」も実にイイ感じ♪♪~♪

しかし、一方……、如何にも埋め草の「Denny's Drums」は、ど~なんでしょうかねぇ…… (^^;

これを選曲するぐらいだったら、サイケおやじも大好きな「恋の夏 / Summer Means New Love」を入れて欲しかったと思うわけですが、現実的は件の名曲名演はオンタイムでは日本未発売だったと思われる傑作アルバム「サマー・ディズ」収録トラックでしたからねぇ……、致し方かないわけで…… (^^;

その意味でも様々に凝ったレコーディングで仕上げられた「シャット・ダウン Vol.2 / Shut Down Part Ⅱ」の面白さは、ビーチボーイズの面目躍如でありましょうか、ちょいと助っ人ミュージシャンの存在も気になるところではありますが、後年の先進性を想わずにはいられませんよ (^^)

ということで、本日は入れてもらっている高齢者バンドの練習に久々に参加出来まして、思いっきりエレキインストをやれたのは嬉しかったです。まあ……、それもボーカルメンバーの2人にキーボード氏の参加が無理だったという経緯もあったんですが、それはそれとして、個人的には憂さも吹き飛んだというわけです (^^)

まあ……、自分だけ楽しんでしまって申し訳ないという気分もあったりして、そこで本日は、このアルバムのご紹介でございます <(_ _)>

確か現在では同タイトルながら、山下達郎が追加選曲したという触れ込みの補増版CDが出ていますので、気になる皆様は、ぜひともお楽しみくださいませ。

あぁ~~、夏は、これからっ!

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やっぱり彼女は素晴らしい

2023-05-27 18:14:39 | 歌謡曲

■泣き虫さくらんぼ c/w ふたりの舞踏会 / 草香セツコ (クラウン)

ちょいとゴシックホラー調のジャケ写ポートレートには幾分の怖さも感じてしまいますが、それはそれとして、この掲載盤の主役たる草香セツコは、あの浅ゆきの前身という定説が流布される存在ですから、サイケおやじとしても入手探索に熱が入り、ついに先日ゲット出来たという、個人的には嬉しい1枚として、ご紹介させていただきます。

もちろん、彼女についての詳細なプロフィール等々は今に至るも知り得てはいないものの、このシングル盤の存在については、某中古屋の店主からの情報であり、ある意味じゃ~、ノセられて、買わされたという側面も否定は出来ないんですが、それでも嬉しいものは嬉しいということで、とにかくも作詞:山口あかり&作曲:小杉仁三が提供のA面曲「泣き虫さくらんぼ」は、ミディアムテンポのソフトロック調の歌謡フォークであり、メロディラインの穏やかさとは裏腹に、ちょいと怖さを感じてしまう歌詞の世界は、これ如何にっ!?

それは、軽い気持ちで手を付けてしまった女の子を本気にさせてしまった状況なんでしょうか、いやはやなんとも、相手の男の側からすれば、責任を迫られる羽目になっちまったというか……、そんなこんな歌謡世界を草香セツコはソフトでありながら、芯の強い歌声で節回しているんですから、可愛さ余って憎さが百倍!?

加えて、ストリングスを華麗に用いた三木たかしのアレンジが秀逸ですから、これは発売された昭和44(1969)年当時の音源としては、一歩先んじていた楽曲だった様な気がするほどです。

ですから、B面「ふたりの舞踏会」が、これまた同じ制作スタッフが手掛けた当時の典型的なビート系ポップス歌謡に仕上がっているのもムベなるかな、草香セツコの正統派歌謡曲伝来というコブシと黒人音楽由来のソウルフィーリングが絶妙の化学変化を成立させたが如き仕上がりは、サイケおやじにとっては完全なるB面偏愛なんですねぇ~~ (^^♪

部分的には奥村チヨ風味のフェロモンも発散されていますし、ここでも素晴らしいストリングスアレンジを附している三木たかしのイイ仕事と相まって、完全なる隠れ名曲・名唱と思うばかりなんですが、もちろん、後年の浅ゆきと同じ歌謡フィーリングが楽しめてしまいますよ (^^)

いゃ~~、本当に素敵なブツに巡り会えた喜びに感謝するしかございません (^^)

う~ん、このシングル盤収録の両面2曲って、CD化されているのかなぁ~~?

全く、ひとりでも多くの皆様に、お楽しみいただきとう、願うばかりです。

ということで、本来であれば、自らの健康問題からしても、所謂断捨離を考えねばならない時期なんでしょうが、それとは反比例して、様々に趣味性の強いブツが増殖するばかりというのは、本日の掲載盤の様な素敵な出会いが、そこに在るからでしょう。

言い訳なのは自覚しておりますが、だからこそ、ここで自分を制御して、何になるっ!?

それも趣味に生きる道だと思っているのでした (^^;

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無常観…

2023-05-26 18:49:08 | サイケおやじの日常

仕事関係者の通夜につき、本日の1枚は休載させていただきます <(_ _)>

うむ、故人とは長年の信頼関係があったとはいえ、それなりの対立もあったりして、最近は微妙な距離感もあったんですが、やはり突然の悲報に接してみれば、様々な思いが……。

合掌。

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帰らざる青春の歌

2023-05-25 18:58:12 | 歌謡曲

帰らざる日のために / いずみたくシンガーズ (ワーナーパイオニア)

すっかり今では死滅したテレビ番組のジャンルとして、所謂「青春学園ドラマ」が大きな人気と影響力を持っていたのが「昭和」という時代でありました。

そして必然として、そこでの主題歌や挿入歌が大ヒットするという流れは決して忘れられるものではなく、いずみたくシンガーズが歌った本日掲載のシングル盤A面曲「帰らざる日のために」も、昭和49(1974)年に放映されていた中村雅俊主演による「われら青春!(日本テレビ)」のテーマ曲として、ドラマ共々にヒットしていましたですねぇ~~♪

というか、正直、サイケおやじは件のドラマには、ほとんど接していなかったくせに、この楽曲「帰らざる日のために」は、すっかり刷り込まれているほどですからねぇ~~ (^^;

流石は作詞:山川啓介&作曲:いずみたく、そして編曲:森岡賢一郎という職人ソングライターの手際は万全と思うばかりのキャッチー&熱血なソフトロック歌謡と思うばかりです。

ちなみに歌っている「いずみたくシンガーズ」は、もちろん作曲家のいずみたくが組織していたボーカルグループで、このシングル盤のジャケ写スリーブには男女混成の7人しか登場しておりませんが、もっと本来は大所帯だったと記憶していますし、ここでのレコーディングも含めて、様々に残してくれた音源を聴く限りでも、それは充分になっとく出来る編成だったと思います。

ですから、構成メンバーも流動的だったのでしょうか、サイケおやじは勉強不足で、参加していた顔ぶれの名前も顔も全く一致させる事は叶いませんが、いずみたくが、こ~したボーカルグループを率いての作品を発表していたのは、例えばアメリカではレイ・コニフやマイク・カーブという作編曲家&プロデューサーが、其々にレイ・コニフ・シンガーズやマイク・カーブ・コングリゲイションと名乗るボーカル&コーラス主体のグループを編成し、イージーリスニング~ソフトロック系のヒット曲を出していた実績に則ったものかもしれません。

そして、だとすれば、いずみたくシンガーズには、相当の実力者が参集していたのは間違いの無いところと思っています。

あぁ~~、それにしても、いずみたくは同系学園ドラマの主題歌として青い三角定規がメガヒットさせた「太陽がくれた季節」でも実証済みの青春ソフトロックを作らせたら、最高のソングライターかもしれませんねぇ~~♪

特に胸キュンなフックが効いたメロディラインとリズム&ビートの使い方は素晴らしく、加えて森岡賢一郎のアレンジがアップテンポの16ビートを入れ込んでいるあたりは、決定的な職人技と思うばかりです。

と書いてしまったのは、実はサイケおやじがウキウキと学生生活をスタートさせ、学内にあったバンドサークルに入れてもらった時、先輩レギュラー諸氏が練習していたのが、この「帰らざる日のために」であり、告白すれば、アメリカンロックを標榜していたがゆえに入れてもらったバンドが、何故に、こんな……!?

―― という不遜な思いから、ショックを受けたサイケおやじを踏み止まらせたのが、この「帰らざる日のために」でして、それはサイケおやじを含む新参者が先輩レギュラー諸氏と一緒に件の曲を演奏してみれば、例えばサイケおやじは、その16ビートで刻む以外に対応のしようがなかったリズムギターが全く弾けず、己の未熟さを露呈したのでした (>_<)

つまり……、これは後で推察出来た事ではありますが、先輩諸氏は我々新参者の力量をテストするために、この「帰らざる日のために」をやっていた様な気がするんですよ。

まあ、入れてもらったサークルのバンドが、オリジナル曲よりは、懐メロロック主体で、時には歌謡フォークも演じながら、パーティバンド等々でバイト的に稼いでいたという実情も加味しての施策だったわけですが、そんなこんなも、泣き笑いの思い出であります (^^;

ということで、冒頭の話に戻れば、テレビドラマそのものが現在のテレビ放送枠では極めて少なくなっている以上、テレビ主導でヒットする歌や演奏なんてものは、夢物語なんでしょうかねぇ…… (^^;

そんなことを書いているサイケおやじにしても、ほとんどテレビには無関心ですから、それでも納得するわけですが、ちょっとばかり寂しい気分なのも確かです (^^;

う~ん、既にしてネット社会にも乗り遅れている自分を感じてしまいますねぇ……。

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アイドル&GS歌謡は何時も素敵だ

2023-05-24 19:25:48 | 歌謡曲

嫁ゆかば c/w 恋の伝説 / 立花京子&アイドルス (ポリドール)

掲載したのは昭和44(1969)年に放映されていたテレビドラマ「嫁ゆかば(日本テレビ)」の同名主題歌をA面に入れたシングル盤なんですが、この曲を現在、サイケおやじが入れてもらっている高齢者バンドで鋭意練習中ということで、ご紹介させていただきます。

まあ……、個人的には件のテレビドラマについては全く記憶にありませんが、とにかくも作詞:世志凡太&作編曲:小林亜星とクレジットされた主題歌「嫁ゆかば」は昔っから、清涼にしてキュートな歌声を聴かせてくれる立花京子の魅力ゆえに殊更GS歌謡やポップス歌謡のファンからは絶大な人気を集めておりまして、もちろんサイケおやじも、それには吝かではなく、掲載盤にしても、それなりに苦労しての中古ゲットは嬉しい思い出になっています (^^)

で、その肝心な「嫁ゆかば」は既に述べたとおり、当時活動していたGSのアイドルスと共演する歌と演奏になっており、ミディアムテンポでキャッチーなメロディと幾分コミカルな要素も含む歌詞の面白さが、なかなか達者なアイドルスの演奏やコーラスとの相性が実にイイ感じ♪♪~♪

ちなみにアイドルスのメンバーは中村ヒデミ(g)、田中ミツオ(g)、江見ヨシオ(key)、浅賀トモミ(b)、丘マサミ(ds) という顔ぶれで、その活動歴は既に昭和40(1965)年にジャイアンツと名乗って公式レコードデビューしていたと云われていますから、つまりは日本のロックの創成期に関わっていたバンドとして、なかなか重要な存在だと思うんですが、残念ながら特段のヒットを放っておらず、残してくれたレコードも少ないもんですから、あまり認知度は高くないというか……。

しかし、業界内では相当に重宝されていたのは確かであり、ここでの立花京子との共演の他にも様々な歌手やグループのレコーディングやライブサポートの仕事に関わっていたそうですから、要注意じゃ~ないでしょうか。

そして、この「嫁ゆかば」にしても、小林亜星のアレンジはストリングも上手く使った、相当に凝ったところもありながら、それでもロック系のバンドスタイルを崩していないのは流石ですし、実際、既に述べたとおり、現在のサイケおやじが入れてもらっている高齢者バンドじゃ~、ちょいと躓く場面も…… (^^;

う~ん、アイドルスというバンド名はイージーかもしれませんが、実力は確かだと思いますし、それがB面に収録されたアイドルスだけの歌と演奏では堂々の自己主張!

なにしろ作詞:みや・ゆきひこ&大前きよを、そして作編曲:永作幸男が提供の「恋の伝説」は、当時のタイガースあたりが十八番にしていたクラシック&バロック風味を塗したGS歌謡でありながら、演奏やコーラスの随所には早過ぎた(?)プログレっぽさが滲み出た感じさえするほどですからねぇ~~ (^^)

それゃ~、確かに、サイケおやじの勘違いと云われれば、返す言葉は全くありませんが、如何にも発売された昭和44(1969)年の爛熟したGSブームならではの深い味わいがある様な気がします (^^)

また、立花京子につていは、それほど知るところもありませんが、爽やかな声質と素直な歌心を伝えてくれる節回しは素晴らしく、もしも、もう少し後のデビューであれば、アイドル全盛期での活動がジャストミートしていたのかもれませんねぇ~~ (^^)

ということで、ちょいと体調に不安も感じるものの、楽しい事を作っていくのが人生だと思っているサイケおやじにしてみれば、あんまりクヨクヨしても、ねぇ (^^;

気楽に生きるのが、一番の幸せと思うばかりです。

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健診最悪…

2023-05-23 18:54:38 | サイケおやじの日常

それは低血圧と貧血……。

医師からの指摘と指導により、薬が増えたのは言わずもがな、プルーンや鉄分入りの牛乳を毎日食することが必須とか…… (>_<)

う~ん、確かに最近、なんとなく身体に力が入らないというか、疲れ易くなっていたのは事実だし、体を休める時には横になりたい欲求がありますからねぇ…… (>_<)

持病の不整脈も幾分酷くなっているし、当分は無理出来ないと心に決めております。

なにせ……、この世には未練が、まだまだ残っているもんですから (^^;

何時の日か、必ず訪れる冥府からのお迎えに備えるつもりです <(_ _)>

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ささやかな人生だからこそ

2023-05-22 18:03:37 | ニューミュージック

ささやかなこの人生 / 風 (クラウン)

諸々があるにしろ、今や最も世間を騒がせているのは人気歌舞伎役者の市川猿之助の騒動じゃ~ないでしょうか。

サイケおやじが件の悲報を知ったのは、ゴッサムシティから帰朝する直前の現地であり、それは日本時間では5月18日だったんですが、もはやネットでは様々な憶測が入り乱れている状態で、本人や家族の容態安否も全く不明という……。

で、ようやく今日になって、各方面からの情報を自分なりに確認してみれば、猿之助は自殺未遂らしく、しかし両親は死亡というのでは、一家心中を図ったのか、それとも……???

―― 等々のところに事件性も極めて大きく介在しているわけですが、同時に猿之助の身辺に取り沙汰されている個人的性癖や変態性等々は、あまりにも一般マスコミでは報道し辛い部分が多く、それゆえに真相が捩じ曲げられて世間に膾炙されるのでは、何とも息苦しいばかり……。

この世で一番大切な「命」を無為に扱う事は決して許されるものではありませんし、また個人的嗜好や心持を一概に否定・揶揄するなんて事もあってはならないとはいえ、やはり人の世には保守性に基く道徳的概念が根強くあるもんですから、そこからズレた感性の持ち主は白眼視され、だからこそ、人は其々に秘密を持つのが当たり前の人生になるのでしょうか……。

今回の騒動における猿之助の動機なんてものは結局、本人にしか分かり得ないものでありましょう。

さて、そこで思い出してしまったのが、伊勢正三と大久保一久が組んでいた風と名乗るフォークデュオが昭和51(1976)年にヒットさせた本日掲載のシングル盤A面曲「ささやかなこの人生」でした。

説明不要とは思いますが、伊勢正三は昭和40年代後半の歌謡フォークの爆発的ブームの中でも人気が高かった南こうせつとかぐや姫のメンバーとして活躍し、リーダーとは味わいの異なる、ちょいとハイセンスなメロディラインの楽曲を多く作っていた事から、同グループ解散後に結成した風には当初からの安定したファン層に加えて、所謂ニューミュージックから興味を抱いたリスナーの注目もあった様に思っています。

そして前述したとおり、ヒットした「ささやかなこの人生」では、柔らかな視点の人生観を綴った歌詞にアメリカ西海岸ロック風味、平たく言えば初期のイーグルスっぽいメロディを附しての自作自演を披露し、さらには瀬尾一三が十八番の都会的なカントリーロックという、なかなかAORなアレンジもイイ感じの仕上り♪♪~♪

南こうせつは好きではなかったサイケおやじでさえも、伊勢正三には惹きつけられるものがあったという告白は面映ゆいばかりですが、ここでは詳しく記す事が叶わない歌詞の世界は、現在の猿之助にも聴いていただきたく思うほどです。

ちなみにサイケおやじが中古ながら、このシングル盤をゲットしたのは、この「ささやかなこの人生」に聴かれる初期イーグルスっぽいサウンドの妙に惹かれるところが多く、リズムアレンジやバンジョー&ストリングスの用い方、おまけに曲終わりで微かに鳴り続けるバンジョーなんて、もう感涙させられるわけですが、歌詞の世界のセツナチズムと申しましょうか、こ~ゆ~生き方って、ひとつの憧れの様な気分にさせられましたし、久々に聴いた今になっても、それは変わらぬものでした (^^;

ということで、他人の不幸を詮索するのは聊かの気後れはあるにしても、下種の勘繰りばかりとは云えないところが、今回の猿之助騒動なんでしょうか……。

十人十色の性癖なんか、それを認めるか否か、そこまで白黒をはっきりさせるべき問題じゃ~ないと思うんですよ。

だから……、猿之助が自殺を図ったというのは、それなりに追い詰められていたと思えば、おそらくは今後、更なる激しいトンデモ報道が予定されていたという推察も易いでしょう。

う~ん、基本的に変態性癖を持っているサイケおやじにしてみれば、落ちれば地獄に底もある!?

そ~、思いたいばかりです。

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