OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

最近はコーラス&ハーモニーの歌が好きなんです♪

2015-03-31 12:46:01 | 歌謡曲

幸せがほしい c/w やさしい関係 / リバティ・ベルズ (CBSソニー)

歌謡曲のフィールドを含めれば我が国にも数多存在するコーラスグループの中でも、リバティ・ベルズは時代に先んじたオシャレフィーリングが突出していた所為でしょうか、リアルタイムでは大衆から遊離しつつも、後に好事家から蒐集の対象となった事は、やはり喜ばしいのでしょうか……。

つまり正直に告白すれば、そうなってしまったがゆえに、リバティ・ベルズのレコードが後追いで楽しもうとするリスナーにとっての中古市場では尚更に入手が困難となりましたからねぇ~~~。

不肖サイケおやじにしても、実はそのひとりとして、友人から聴かせていただいた掲載のシングル盤を探し求めて幾年月、ようやく入手が叶った時は平成元年のお正月になっていたのですから、それは文字どおり、A面収録の「幸せがほしい」に偽りなし♪♪~♪

とにかく作詞:松本隆&作編曲:樋口康雄が意図的に狙っていたのでしょうか、イントロからバロック調のコーラスワークが披露され、同時に斬新なハーモニー感覚も滲み出すという素晴らしさは、続く楽曲本篇の流れるような展開共々、発売された昭和49(1974)年当時の洋楽ポップスと比べても、全く遜色がありません。

ただし、既に述べたとおり、これはあまりにも高尚というか、どうやら当時のテレビドラマのテーマ曲に用いられていたとしても、一般的なリスナーには、すんなりと馴染める世界とは言い難いでしょう。

松本隆のストイックな心情描写に拘る歌詞も、ある意味ではマイナス要因かもしれません。

しかし同じソングライターコンビによるB面収録曲「やさしい関係」は、これがなかなかリアルタイムの歌謡フォークの色合いも強い、とても素敵な和みの仕上がりなんですねぇ~~♪

何よりもアコースティックギターやエレピの響きが心地良く、加えてリバティ・ベルズのハートウォームなボーカル&コーラスが、本当にたまりませんよ♪♪~♪

サイケおやじとしては、こっちがA面よりも、ずう~~っと好きなんですよっ!

ちなみにジャケ裏掲載の解説によると、グループ参加メンバーは宮田茂樹、藤谷喜朗、大島尚、坂本千景、小野セイコという、その頃は大学生だった男女混成の5人組で、知られている有名な仕事のひとつが南沙織のバックアップコーラス隊としての活動だったそうですが実際、彼女の大ヒットシングル「色づく街」のB面に収録された隠れ人気曲「秋の午後」におけるリバティ・ベルズのコーラスは素晴らしいです。

おそらくは業界での評価も相当に高かったんじゃ~ないでしょうか。

だからこそ先進的とも思えるレコーディングをグループ名義で残せたんだと思いますし、時代を鑑みれば、これは早過ぎたニューミュージック!?!

特に宮田茂樹は後に日本ビクターの洋楽宣伝やニューミュージック系のプロデューサーとして大貫妙子や竹内まりや等々の良質な和製ポップス作品に関わったと記憶していますので、尚更ですよ、サイケおやじのそ~いう想いは。

ということで、最近のサイケおやじはボーカル&コーラスグループのレコードに依存する割合が高くなっています。

皆様へのコメントにお返事も滞っている現在の立場からすれば、それは安易な逃げ道と思われても言い訳は出来ませんが、せめてそんな諸々をご紹介する事でご理解をいただけるのであれば、幸いでございます。

嗚呼、今年も四半期が終わる……。

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空しい言葉

2015-03-30 16:43:16 | Weblog

会議が紛糾し、マジギレしそうですよ……。

本日の1枚の休載、ご容赦下さい。

明日からは心機一転、巻き返さないとっ!

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ハプニングスの涙のくちづけ

2015-03-29 15:41:39 | Pops

涙のくちづけ / The Happenings (London / キングレコード)

今日ではオールディズマニアやソフトロックのファンから人気を集めるハプニングスも正直、サイケおやじにとっては些か中途半端な存在感が逆に魅力のコーラスグループです。

と、例によって天邪鬼なご紹介になっているのは、最初に邂逅したレコードが掲載のシングル盤だったからに他なりません。

だって、ご覧のとおり、この強烈にサイケデリックなフィーリングが表出したジャケットデザインに接すれば、少なくとも内容はミステリアスなムードが横溢した、所謂フラワーポップな洋楽ヒット!?

そうにちがいないと思うでしょう~~~。

ところが実際はファルセットボーカルを大きく使った、これが日本で発売されていた1969年当時としては、ちょっぴり古い感じの正統派な仕上がりになっていたんですから、まさに大きな肩すかし!

しかし、これにはちゃ~んと裏があり、実は皆様ご推察のとおり、A面収録の「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」は同時期の我が国において、レターメンが大ヒットさせていたリバイバルカバーの人気曲でありましたから、他社が後追いで「柳の下」を狙った企画だったと思われます。

そして、これはこれで、なかなか素敵な名唱なんですよ、残念ながら表立ったヒットにはなりませんでしたが。

もちろん、サイケおやじがハプニングスに興味を抱いたのは言うまでもありません。

それが1977年頃の個人的体験であり、実は既にリアルタイムではハプニングスは消滅していたらしいんですが、ちょうど我が国ばかりか、世界的にもアメリカン・グラフティーに端を発したオールディズブームがあった事から、このアメリカのコーラスグループのレコードや諸々の情報が比較的すんなりと入ってきたのは幸運でした。

で、ハプニングスは有名なトーケンズの庇護を受けたグループとして、中心メンバーのボブ・ミランダ以下、トム・ジュリアーノ、ラルフ・デヴィート、デイヴィッド・リバートが全盛期の顔ぶれだったそうで、1965年の公式デビュー以来、数曲の大きなヒットも放っていたわけですが、このジャケ写にはメンバー入れ替え後の5人組時代のポートレートが用いられていながら、問題(?)の「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」は、1966年頃のレコーディングという真相があったのです。

つまりハプニングスも時代の流行と共に、グループとしての音楽性を変化させていたわけで、デビュー当時は前述のようにトーケンズのプロデュースで出していたレコードを順調にヒットさせていながらも、1968年頃からはソウルっぽいコーラスワークやアレンジを用いた作品を作るようになり、翌年にはレコード会社も移籍し、ますますハイブラウ(?)な活動を目指したのですが……。

そのジャズ系ハーモニーやファンキーなビート感までも入れたスタイルは大衆から遊離した境地であり、当然ながらヒット曲は出せず、1977年頃には解散したと言われています。

しかし、後追いでハプニングスに出会ったサイケおやじにすれば、フォー・シーズンズの影響も色濃い初期のスタイルよりは、後期のファンキーロック調なコーラスバンド時代も侮れずに好きなんですよ♪♪~♪

ということで、ハプニングスは基本的には有名曲のカバーを自分達色に演じるコーラスグループであり、恐らくは現在の人気は初期のレコーディングに依存しているのかもしれません。

もちろん、この「涙のくちづけ / Sealed With A Kiss」も数多世に出た同曲のカバーバージョンの中では、それなりの無難な仕上がりかもしれませんが、ファルセットに被さるコーラスワークの意外な面白さがジワジワと染み入ってくるあたり、既に後年の先進的なフィーリングが潜んでいるように感じます。

うむ、纏まっているのならば、ハプニングスのCD、買おうかなぁ~~♪

好きな後期ハプニングスのレコードは追々にご紹介させていただきますが、アンソロジーとか、探してみようっ!

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別れの歌のレオ・ビーツ

2015-03-28 16:12:50 | 歌謡曲

別れの歌 / レオ・ビーツ (キングレコード)

GSの魅力のひとつには所謂「どっちつかず」の面白さがあって、カッコがビシッとキマる衣装での佇まいは如何にも先端の流行洋楽でありながら、やっていたのは歌謡曲、あるいは時としてムードコーラスに接近したものまで出ていたのですから、殊更後追いで楽しむ場合には、なかなかそれが増幅されてしまうんじゃ~ないでしょうか。

例えばサイケおやじにとっての本日掲載のシングル盤は完全にブームが過ぎ去った昭和40年代末に邂逅した1枚ながら、このジャケ写の雰囲気はスバリッ! カッコE~~、GS! そのものでありました。

しかし中身は一転、作詞:なかにし礼&作編曲:すぎやまこういちが提供した、前述の如き「どっちつかず」の仕上がりで、リスナーの気分次第でそれは歌謡曲にもなれば、中途半端な歌謡フォークとしても楽しめるかもしれませんが、個人的には中途半端なムード歌謡?

ちなみに演じているレオ・ビーツは、後に里見洋と一番星へと転身するマニアックな存在として今は認知されていますが、これが世に出た昭和43(1968)年当時は失礼ながら大きな人気があったとは言い難いB級バンドであったと思いますし、今となっては実力派の印象も、その頃は普通だったような気がしています。

ただし、それでもキマるジャケ写のイメージは最高で、フラワームーブメントがど真ん中のデザイン共々に蒐集意欲を刺激してくれるんですから、時代の勢いは侮れません♪♪~♪

あぁ、リアルタイムで十代を過ごせた自分自身の幸せに感謝しなければ、バチアタリでしょうねぇ~~!?

ということで、正直に言えば、その当時にどっさりお金があったら、もっと最高だったというのは愚痴になるでしょう。

そしてもちろん、現代にだって素晴らしい事象は夥しくあるのですから、それらを発見する楽しみだって捨てたもんじゃ~ないわけです!

サイケおやじの欲望はキレていませんので、これからもよろしくお願い致します。

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清廉の志、今何処

2015-03-27 15:17:09 | Weblog

あぁ、このままでは……。

甘えてばかりはいられない事、自覚はしておりますが……。

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一進一退

2015-03-26 13:08:32 | Weblog

……、おてんとさんは平等だと思うばかりです。

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コニー・フランシスの日本語ロックなフィーリング

2015-03-25 15:10:21 | Pops

離さないで c/w ハートでキッス / Connie Francis (MGM)

コニー・フランシスは説明不要、1950年代後半からのアメリカンポップスを代表する女性シンガーであり、幾多放ったヒット曲の数々は我が国でも日本語歌詞に変換(?)された和製洋楽の元ネタ歌手として、例えば中尾ミエ弘田三枝子伊東ゆかり森山加代子青山ミチ等々がスタアとして認められたのも、全く彼女の存在抜きには語れないでしょう。

しかも驚くべきは、そのコニー・フランシス本人が堂々の持ちネタ日本語バージョンのレコードを制作発売していた事ですっ!

本日掲載のシングル盤も、まさにそのひとつとして広く当時の日本に流布した人気作でしょう。

特にA面収録の「離さないで / Don't Ever Leave Me」は1964年末から翌年にかけてのヒット曲として、彼女にとっては全盛後期の名作であり、時代の流行を強く意識したと思わずにはいられないガールグループ系ポップス調の仕上がりが素敵なオリジナルバージョンの味わいは、お馴染みの漣健児が訳して附した日本語バージョンでも損なわれていません。

というか、これの作曲&プロデュースを担当したジェフ・バリー&エリー・グリーンウィッチの意図を充分に把握解釈したコニー・フランシスの幾分クールな節回しが、日本語バージョンでも楽しめるんですから、彼女の才能は凄いと思いますねぇ~~♪

しかし、その意味では、もっと有名であろうB面収録「ハートでキッス / Looking For Love」が尚更にソウルフルな曲調であるがゆえのカタコト感にも、なかなか心が惹かれてしまいますよ♪♪~♪

ちなみにコニー・フランシスと言えば、世界各国でご当地バージョンを出していた事から、案外とコレクター泣かせの大物シンガーではありますが、流石は人気の高い彼女の音源が復刻される場合、常にそれらがそれなりに纏められるのは慣例以上の尊崇の念なのでしょう。

もちろん、そういうふうに思えば、軽んじる事は禁物です。

そしてあくまでもサイケおやじの独断と偏見ではありますが、案外と日本語のロックのルーツに関わる事情として、コニー・フランシス自らが歌う日本語バージョンは侮れない気がしています。

つまり、それほどロックの本質が彼女のパフォーマンスから発散されているんですよっ!

ということで、最近のサイケおやじは皆様からのコメントにお返事も書けず、ご厚情に甘えるばかりの生活態度、情けないかぎりと反省しております。

その根底にあるのは、公私ともに煩雑な心身不安定であり、追い込まれている感じが……。

どうか、これからも長い目で、拙ブログとおつきあい願えれば、幸いでございます。

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言い尽くせぬ、ありがとう♪

2015-03-24 15:47:39 | Weblog

引導を渡されていたところから蘇るとは、驚愕の喜びでした。

森羅万象に感謝、その気持ちしか、今はありません。

どっさり、ありがとうございます。

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三振~振り逃げ!

2015-03-23 15:00:58 | Weblog

バッターアウト!?

本日も不義理の積み重ね、どうかご容赦お願い致します。

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改善の礎

2015-03-22 14:36:54 | 歌謡曲

月にぬれた花 / ジュンとシュク (CBSソニー)

昭和40年代後半に韓国から出稼ぎに来ていたジュンとシュクは、相当な実力派でありながら、大きなヒットは出せませんでした。

しかし、残されたレコードが歌謡曲マニアからコレクターズアイテムとしての人気を集めている現在、それらがなかなか纏まって復刻されないのは、例によって日韓関係の悪さが影響しているのだとしたら、哀しいです……。

掲載したシングル盤にしても、おそらくはジュンとシュクの歌謡曲フィールドにおけるデビュー作になるのでしょうか、如何にも発売された昭和47(1972)年当時の流行であった歌謡フォークを意識したかのような鈴木邦彦の作編曲、そして山上路夫の綴った歌詞におけるジンワリ感等々は、地味ながらも芯の強いグルーヴを滲み出す演奏パートの充実度共々に、これが昭和歌謡曲の魅力がいっぱい♪♪~♪

また、なんとなくコリアンバーのホステスさんのような二人の佇まいも、昭和の味わいというところかもしれません。

しかし、繰り返しますか、現在ではコリアン系歌謡曲のシンガーやグルーブが冷遇されている以上、実は告白すれば、この私有盤にしても先日出張した当地で仕事関係者からプレゼントされたブツという真相がありまして……。

もちろん大衆レベルでは両国の友好が望まれている現実は否定出来ませんから、今こそ為政者達の太っ腹に期待したわけですよ。

ということで、サイケおやじは決して国粋主義者ではないつもりですし、だからと言って日本人としての誇りや尊厳を軽んじているわけではありません。

韓国との関係にしても、拭いきれない諸々がある事は分かりますが、それはそれとして、これからの道筋を最初っから一方的に断定するような態度は、ど~しても許容出来ません。

正直、相手側の依怙地な姿勢には辟易することが度々ではありますが、そうしなければ体面が保てない事情が存在していることが明白である以上、皆で楽しくやるという機会を棄て去るなんてことは愚の骨頂でしょう。

ルーツを探れば、必ずや朝鮮半島のモードに突き当たる昭和歌謡曲こそ、それを繋ぐキーポイントになるはずと確信しております。

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