OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

天使の享楽

2005-10-31 17:14:28 | Weblog

またまた、同じ事ばかり書きますが、忙しくて、どうしようも……。

俺は天使じゃねぇぞ~! 叫んでもしょうがないので、黙々と働くだけですが、トホホ。

こんな時は、思いっきり1970年代に帰ります。そこで――

太陽にほえろ~傷だらけの天使(ボリドール)

当時のショーケンのカッコ良さは、カッコ悪さの裏返しでした。独りですべったころんだして悪戦苦闘することろが共感、呼んだんですよ。それが1970年代でした。

今じゃ、それやると、バカ丸出しですからねぇ。まあ、いいか、これ聴いて当時の雰囲気に浸りましょうや♪

車の中で聴いていると、ハードボイルでせつない気分になるのは、おじさんの証拠らしいですがね、若い者といっしょの時に鳴らすと、怪訝な顔、されるのには、困りました。

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裏切る期待の楽しさよ

2005-10-30 20:16:04 | Weblog

連日忙しい……、本当に休んでいませんよ、最近は。

その中で唯一の楽しみが、昼飯時に聴く音楽ですか。プログに取上げているのも、それなんですが、仕事場の若い者も、今日は私が何を聴くのか、興味津々らしいです、はははっ。

それで毎日、期待を裏切るのが、ひとつの楽しみになっています。で、今日はこれでした――

黄色いさくらんぼ~ベストセレクション / ゴールデン・ハーフ (新星堂)

ゴールデン・ハーフは昭和40年代に一世を風靡したガール・アイドル・グループでした。名前のとおり、ハーフがウリの美女集団、当時流行のミニスカで憎めないお色気を振り撒いていましたですね。

歌は大体が洋楽のカバー、たどたどしい日本語歌詞をつけて歌っていたのがミソでした。

もちろんバラエティでは欠かせない人気者で、それはオトボケ演技が出来たからです。

ちなみにメンバーのルナは後に高村ルナとして、ロマンポルノにも出演して大ブレイクしましたし、マリアは森マリアとして女優としても人気がありました。エバはオトボケが得意で一番幅広い人気がありましたが、グループ解散後はフェードアウトしています。

このCDはそんな彼女達のシングル盤を集めた徳用盤です。ちなみに音源は渡辺プロ系の製作なので、ここでは新星堂グループから発売されたのですが、リアルタイムでは東芝からリリースされていました。

で、オススメというか、私が気に入っているのは「メロンの気持ち」とか「アダムとイブ」あたりのラテン味のある曲です。下世話なお色気がミョ~にハマっているというか♪

「チョット・マッテ・クダサイ」の洒落たアレンジ&コーラスも、意外な実力を感じさせてくれますね。

あと、思いっきり歌謡曲味をつけた「私のベイビー=ビイ・マイ・ベイビー」も憎めませんよ。

それと歌謡曲ゴスペルとしか言いようがないアレンジの「プラウド・メアリー」は、歌っている本人達が、なまじ英語が出来るので、もどかしさが伝わってきて楽しいです。

とにかく全部、楽しいですよ♪ 昭和40年代、万歳です!

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旨い鯛焼き、およげ、たいやき♪

2005-10-29 17:29:41 | Weblog

久々に正統派の鯛焼き、食べました。昔ながらの焼き方というか、本当に昔の味、しましたですね。

最近のやつは、外側の皮が妙にプヨプヨしているし、アンコの代わりにクリームとかが入っていますからねぇ~

今日、食べたものは、皮の外側がパリッとしていて、中のアンコも小豆をきちんと使ったやつでした。アンコは豆を混ぜた白っぽいものじゃ、旨くありませんね。

こういう鯛焼き食べてると、自然に浮かぶメロディーが、「およげ!たいやきくん」ですね、日本人は。でも、この曲聴いていると、元ネタ歌うのが、イギリス人です。それは――

Face to Face / Kinks (Pye)

ブリティッシュ・ビートの大御所、キンクスが1966年に発表した名盤です。ビートルズで言えは「ラバー・ソウル」に位置するアルバムですが、若干、未完成なところが、私的には魅力ありますね。

ド頭の「パーティ・ライン」は最高のビート・ナンバーだし、続く「ロージー、家にこないか」も温もり満点、「田舎の家」は泥臭いR&Bが入っています。

問題の「およげ!たいやきくん」は「サニー・アフタヌーン」という曲で、レコード会社は通称「たいやきビル」と呼ばれる自社ビルまでブッ建てたのに、よくもまあ、本家から苦情がこなかったなぁ……、と思うほど、そっくりですよ。つい、歌ってしまいます♪

話のタネに聴くもよし、でも、必ず愛聴盤になる可能性が、大ですよ♪

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和んで、力んで

2005-10-28 15:57:03 | Weblog

時間が経過するが早く感じられると、歳とった証拠?

昔からよく言われていますね。確かに中学生の頃は授業時間が長く感じられて……。

ところが今は光陰矢のごとし、もう金曜日、仕事も後が無い雰囲気に満ちています。

そんな時、これを聴きます。和んで力入りますよ。それが――

Matching Mole (Sony)

イギリスのジャズ・ロック・バンド、ソフトマシーンから脱退したドラムスのロバート・ワイアットが1972年に発表した名盤です。メンバーはワイアット(ds)の他にデイブ・シンクレア(key)、フィル・ミラー(g)、ビル・マコーミック(b)等々、その周辺のメンツです。

この当時のジャズ・ロックというと、ギンギンギラギラと思われるかもしれませんが、ここでは1~3曲目までが、和み系のスキャットやキーボードでホノボノと演奏されます。特にド頭の「オー・キャロライン」は日本の歌謡フォークというか、このイントロ、このメロディ♪ なんかチューリップとか南沙織、出てきそうです。この1曲だけで、このアルバムの価値があると言っても、いいほどです。朴訥とした彼等の歌が、なんとも言えません。愛しているよ、キャロライン♪

しかし4曲目はテンション高く、アドリブの応酬、ジャズ・ロックの生き地獄です。同時代のウェザー・リポートも顔色無しでしょう、カッコイイ! そしてここでB面へ続きます。

そこでは妖しげなスキャットからジャズ・ロックをやってますが、フリーな展開から宇宙的な広がりの中に放り込まれる瞬間が、たまらなく気持ち良い演奏が続きます。

現在はCD化もされていますが、ふた昔前までは、愛らしいジャケットゆえにアナログ盤が不思議な人気、ありましたですね。私も家に飾っていました。

まあ、A面で決まりの名盤でしょうか。

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たまには現役バリバリを

2005-10-27 15:38:36 | Weblog

ふと気がつくと、自分のコレクションは故人のブツばかりが中心になっていました。
新しいものについていけない自分がいます。

もちろん現役バリバリのCDも買いますが、当りが少ないなぁ、自分的に……。

そんな中で久々に唸ったのが、これです――

Sweet and Lovely / Gianne Basso - Fabrizio Bosso Quintet (Philoogy)

イタリア人ジャズメンのベテランと若手バリバリが真っ向勝負しています。

ジャンニ・バッソーは保守派のテナー・サックスで、限りなくソフトに歌うタイプ、コルトレーンなんて、何処の国の人? という名人です。

対するファブリッツイオ・ボッソは、現在では間違いなく世界最高水準の実力派トランペッター! なめらなか高速フレーズ、柔らかなトーン、そして豊かな歌心で聴き手を魅了します。

その新旧フロントを支えるのが、これもイタリア屈指の実力派ピアニストであるアンドレア・ポッツァのトリオです。この人も粋なフレーズと弾けるリズムのバランスが最高ですね。

で、その彼等がスタンダード中心にジャズメン・オリジナルも含めて正統派にスイングしたのが、このアルバム! ややドラムスに突っ込みがたりないところが気になりますが、まあ、これだけ楽しく、奥深くスイングしているジャズは、最近では珍しいでしょう。

もう少し汚れとネバリがつけば、ボッソは近い将来、世界一のトランペッターになるかもしれません。それほどの実力がある人なので、機会があれば聴いてみて下さい。

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宇宙を歩くバランスの良さ

2005-10-26 16:24:06 | Weblog

物分りを良くしようと、まあ、常日頃から思っているわけですが、やっぱり、それだけではいけませんねぇ。ここという時、ガンコな一面も見せておかないと、シメシがつかないわけです。

そのあたりのバランス感覚が、もっとも難しいのが、今の私の年頃でしょうか……。

という嘆き節もほどほどに、バランス感覚の良さに目覚めるのが、本日のBGM――

Walking In Space / Quincy Jones (A & M)

今やアメリカ音楽界のドン=クインシー・ジョーンズは、本来はジャズ・トランペッターですが、それよりもアレンジの上手さで売り出した人です。その特徴は、切れ味するどく、しかも温か味も忘れていないこと、そして、流行に敏感でありながら、ガンコ一徹を通していることではないでしょうか。

それはクインシーがプロデュースした夥しいヒット曲の数々、名作アルバム群を鑑みれば、いちいち言う事はありませんが、何も自分を犠牲にしていないかと言えば、そうではないのです。

例えばジャズに対する熱い思い入れのあげく、1960年代初頭には無謀とも思えるオールスター・ビッグバンドを編成して海外巡業までやっていましたし、同時期にハリウッド入りして映画音楽界に進出した時は、ジャズはダメ、と注文をつけられる始末でした。

しかし、それを乗り越えて、ブルースやR&B、ソウルやロックを煮詰めた世界を何の衒いも無く表現出来たクインシーは、抜群のバランス感覚がある人なんでしょうね。そしてそこで成功して、また、何の衒いも無くジャズ・アルバムを作ってしまうという潔さ! それがこのアルバムです。

集められたメンバーは一流のジャズメン&スタジオ系のメンツで、4&8ビートの区別無く、ロックもソウルも全てジャズに還元させるそのアレンジを、完璧に演奏した素晴らしい作品です。

ボーカル&コーラスの使い方も心地よく、そこに前衛的なアドリブが被っても全く違和感がありませんし、生とエレキの2つのベースを使って何とも心が躍るリズムを出してみたり、粘っこいソウルの世界に誘われた瞬間、爽やかで宇宙的な広がりのある世界に身を委ねたくなる展開に収束する、そんな素敵な曲がぎっしり6つ、入っています。

あ~あ、ジャズは素敵だぁ♪

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平和な時は

2005-10-25 17:06:49 | Weblog

永遠に不滅! というフレーズがありますね。

音楽にもあります、いつ聴いても気持ちいいもんが!

例えば――

The Very Best Of Gary Lewis & The Playboys (Liberty)

アメリカの喜劇役者=ジェリー・ルイスの息子、ゲイリーのバンドがプレイボーイズ、つまりは二世スタアの芸能活動です。

しかし、これがバカに出来ない素晴らしさで、デビューは1965年、ビートルズが世界的に旋風を巻き起こしていた真っ只中でしたから、そのライバルになるためには、物凄いクオリティの楽曲が必要でした。

それを成し遂げたのが縁の下の力持ちたちで、中心人物はレオン・ラッセルという、後のスワンプロックの立役者でした。曲作り、アレンジ&演奏と八面六臂の活躍で、現在でも全く古びていない素敵なヒット曲を量産してくれたのです。

それはリアルタイムの同業者ばかりでなく、後々の音楽関係者にまで影響を与え、例えば我国では大滝詠一や山下達郎が、愛情を込めてマネした曲を発売しているほどです。

試しに皆様も、一度、聴いてみて下さい。あれっ、これはどっかで聴いたなっ! というような曲ばかりなのですよ、これがっ!

ちなみにこのアルバムは廉価の日本盤で、きちんとシングル・バージョンを収録しているので、廃盤にならないうちにゲットしておくことを、オススメ致します。

こういう楽しいCD聴きながら昼飯を食っていると、平和を実感してしまいますね♪

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クールになりたい

2005-10-24 16:57:14 | Weblog

忙しくて切羽詰った時、土壇場の一瞬にはクールに振舞いたい! これが私のせつなる願望です。難しいことは分かっていますがねぇ。

それを平常心でやりとげるには、屈強なポリシーが必要なわけです。

やっぱり、私には無理だ……。

そんな憧れから聴く本日のBGMは――

Jimmy Raney Visits Paris Vol.1 (Vogue)

ジミー・レイニーは白人ジャズ・ギタリストです。スタイルは一応、クール派で、1950年代にスタン・ゲッツ(ts)のバンドに入って注目され、リーダー盤を吹き込むようになりました。

この人の特徴は、常に冷静だということです。ソロでは媚びたフレーズは弾きませんし、それでいて、泣くところは、しっかり泣いてくれますし、時には野生の咆哮まで聞かせてくれます。

伴奏に回ったときの和声感覚も抜群なので、けっして協調性の無い人ではありませんが、それでいて孤高の雰囲気があり、また反面、優しさの塊のようなイメージもあるのです。

こういう二面性を自然に醸し出すのは、資質もありましょうが、やはり修得した凄い技術をそれらしくない自然体で発揮することが出来る実力があってのことだと思います。

さい、このアルバムは1954年の欧州巡業の際にパリで録音されたもので、演奏メンバーはソニー・クラーク(p)、レッド・ミッチェル(b)、ボビー・ホワイト(ds)を従えたカルテット編成なので、ジミー・レイニーの素晴らしいギターが存分に味わえます。

これまで書いてきた、彼の特質である自然体のクールな情感は、お見事! の一言です。

で、オリジナルは10インチ盤だったこの作品、このCDでは別テイクも収録してあり、そこには案外熱くなっている演奏も聴かれたりして、安心させられる一幕もあります。

共演者では、日本だけの人気者であるソニー・クラークのピアノが、ファンキー味を押さえてマイナーな情感だけで勝負しているところが好ましく、リズム隊も全篇でテンションを落とさない好演です。

気になる曲目は「星影のステラ」「身も心も」「貴方無しには」等々、人気スタンダードばかりなのも、嬉しいですね。

こういう演奏を聴いていると、自分の卑小さに情けない気分にさせられる時もありますが、逆に大らかな気分に浸れる瞬間が、尊いというところです。

ちなみに本日から、ご要望によりジャケ写を大きくしてみました♪

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哀しい日曜日には、これっ!

2005-10-23 18:31:49 | Weblog

世間は休日、でも私は仕事とあって、魂を高揚させる必要があります。

ということで、本日のBGMは――

That's The Way God Planned It / Billy Preston (Apple)

邦題は「神の掟」、ビートルズのアップル・レーベルから1969年に発売されたアルバムです。主役のビリー・ブレストンは、当時、ビートルズが製作していたアルバム「レット・イット・ビー」のセッションで多大な貢献をした見返り的に同レーベルと契約したと言われていますが、本当はその実力が認められたからに他なりません。

ここでのプロデュースはジョージ・ハリスンですが、実際はビリー・プレストンがやりたいように演奏したのだと思います。しかも、その時の良い状況を十分に活かして、黒人音楽と白人ロックの融合を成し遂げています。

参加メンバーのクレジットはありませんが、エリック・クラプトン(g)、ジンジャー・ベイカー(ds)あたりが参加しているのは、その音からミエミエで、いずれも大名演の連続です。もちろんビリー・プレストンのボーカルとキーボードは抜群で、荘厳な曲から爆発的ソウル、ゴスペル・ロックの奔流は、間違いなく後にスワンプ・ロックと呼ばれたトレンドに直結していると思います。

ちなみにこのアルバムには、これ以前にビリー・プレストンがレイ・チャールズ等のプロデュースで製作していた、モロに黒人という曲が混ぜ込んで収録されていますので、聴き比べると、そのあたりがはっきりと分かります。

あぁ、聴いていると魂が高揚してきます。タイトル曲「神の掟」はエリック・クラプトンのギターが炸裂し、現在でも彼の十八番になっている「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」の本来の姿を示していますので必聴♪ 激オススメ盤です。

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曲解しても屈折せず

2005-10-22 17:54:28 | Weblog

仕事の責めがきつくて、入手したロマンポルノや石井輝男作品のDVDを観ることが出来ません。ストレス満杯だなぁ。でもそんなとき、癒しになるのが音楽ですね。

でも、素直な気持ちで聴けないとはもあるということで、本日はこれをBGMに――

アキラ2 / 小林旭 (日本コロムビア)

屈託が無いんだよなぁ~、小林旭の歌は! それでいて、哀愁も人生の機微もちゃんと表現出来ているんだから、たまんないですねぇ~

「アキラでボサノバ」「東京ツイスト」「アキラでツイスト」等々、ジャズ調歌謡ロックというか、基本はラテンなのが泣かせます。

アップテンポに処理した「一杯のコーヒー」からのグルーヴはもう最高です。

童謡の「めんこい子馬」の大らかさ、ノベルティ仕立ての「証城寺の狸囃子」の楽しさ、そして大袈裟な「月の砂漠」は愉快・痛快・奇々怪々です。

さらに「黒い傷跡のブルース」は、いつ聴いてもシンミリとハードボイルドに……。うん、今年の宴会はこれでいってみましょうか、なんてネタも浮かんできましたです。

全体的に洋楽を日本人向けに解釈したというよりも、小林旭の歌唱力を活かして捻じ曲げてしまったのに、それがちっとも屈折していないのは、流石ですね。

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