OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

本日休載のお詫び

2013-06-30 16:01:23 | Weblog

出張先から投稿していますが……。

私用PCへのアクセスリモートアプリが不調で、データが引き出せません。

どっち側に問題があるのかも不明です。

ということで、本日の1枚は休載、ご容赦下さい。

訪れていただきました皆様には、心からお詫び申し上げます。

失礼致しました。

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なんとも気になる、もとい夢魔

2013-06-29 15:30:56 | 歌謡曲

ほんとの恋 / もとい夢魔 (テイチク)

なんとも凄い名前は、もちろん芸名であり、本名は池本マコという大阪生まれのファッションモデルが昭和45(1970)年に出したシングル盤です。

もちろんサイケおやじは彼女が実際に歌っている場面に接した事は無く、ここに書いている事は裏ジャケに記載のプロフィルからの知識なんですが、しかし中古屋の通称エサ箱の中から、こちらを見つめているジャケ写の中のもとい夢魔に出会ってしまえばっ!

そしてサイケおやじの掌中に入ったレコードは、おそらく有線向けと思われる白ラベルのサンプル盤で、曲名とAB面表記がマジックの手書きになっているのですから、さもありなんです。

しかし、これまた裏ジャケから推察するA面扱いの「ほんとの恋」は作詞:島恵&作編曲:松原曽平が書いた、なかなかエロい仕上がりの昭和歌謡曲♪♪~♪

なにしろイントロからの恒例であるパヤパヤコーラスや溜息ブレスが不思議なほど大人っぽく、それは外人顔らしからぬ正統派の落ち着いた日本語歌唱と歌謡曲ど真ん中の節回しが絶対的なキメになっているんですねぇ~~♪

しかもバックの演奏パートや曲メロがナイトクラブ系のサウンドに仕立て上げられているのも高得点ですし、そんな気分で前述のプロフィルを読ん進んでみれば、彼女はラジオでのレギュラーを持っていたDJの仕事もやっていたそうですから、これまたニクイですねぇ~♪

ちょいと渚ゆう子っぽいフィーリングも感じられるほど、とにかく歌が上手いんですよ♪♪~♪

う~ん、出したレコードは、これだけなんでしょうか?

なんとも気になるばかりなんですが、ナチュラルな茶髪と幾分退廃が滲む面立ちとのアンバランスな歌と声質の魅力!?

それもまた芸能的なセンスであるとすれば、現在活躍する多くのハーフ系タレントの皆々様から、もとい夢魔のような歌手の登場を願いたいところです。

結論、だから昭和歌謡曲は面白い!

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渥美マリの刺激と鮮烈

2013-06-28 14:47:38 | 歌謡曲

■好きよ愛して / 渥美マリ (大映レコード)

昭和元禄の風景で今も強い印象を残しているのが、街中に堂々貼られていたストリップ興行やエロ映画のポスターでした。

そしてもちろん劇場の前には出し物を煽る巨大な看板やスチールが飾られていましたから、サイケおやじにも少年時代から日常的にそれらが刷り込まれていたわけですが、しかしそれにしても本日の主役たる渥美マリの登場は衝撃的!

と言うのも、ご存じのとおり、彼女の出ている大映作品が「いそぎんちゃく」「でんきくらげ」「裸でだっこ」「しびれくらげ」等々、なかなか日本男児の妄想を刺激しまくりの秀逸なタイトルでしたし、それが昭和44(1969)年頃から連続ヒットした事で、一般芸能誌や様々なマスコミに「渥美マリ」の名前が氾濫し、加えて水着やセミヌードのグラビア&ポスターが人気を集めていましたからねぇ~~♪

ただし件の映画の内容は、後の日活ロマンポルノに比べると格段にエロス性感度は低く、また渥美マリが完全に脱いでいたわけではありません。なにしろ肝心の場面は脱ぎ要員の代役になっていたのが定説であり、また前述の水着写真にしても、不思議と分厚い布地のビキニとか、直截的なスケベさはなかったわけですが……。

しかし渥美マリのナチュラルなフェロモン発散の佇まいは、やっぱりエロいっ!

それを思わざるをえない事は、例えば掲載したシングル盤のジャケ写からも、滲み出ているわけです。

まあ、今となっては大袈裟なメイクはさておき、面立ちや皮膚の質感までもが、エロいっ!

と言っては失礼でしょうか?

否、それを肯定するしかないのが、当時の渥美マリという女優の真骨頂だったと思います。

なにしろ高校を中退してまで大映の演技研究所に入り、そのまんま翌年、18歳で大映と専属契約以降は、まず人気特撮映画「ガメラ対宇宙怪獣バイラス(昭和43年)」にちょい役での出演がデビュー作ながら、良く知られているように、実は彼女の両親が同社の大部屋俳優であったという血筋からして、既に魅力がいっぱい♪♪~♪

告白すれば、サイケおやじはリアルタイムでそのガメラ作品を観ていますが、その時は渥美マリを意識させられる事が当然無かったのに、後に彼女の大ブレイクを知っての再鑑賞では意識しまくりの態勢があったとはいえ、ガールスカウト役が逆に不思議なほどのセクシーな佇まいに映っているのですから、驚かされますねぇ~♪

そして同期(?)の南美川洋子、八代順子とセットによる所謂性典路線で売り出され、殊更妖艶な佇まいと演技力で忽ち注目されたというわけです。

う~ん、当時を思い出しても、「妊娠」「セックスドクターの記録」「初体験」等々の諸作ポスターは、未だ中学生だったサイケおやじの目から脳裏に焼きつけられましたですねぇ~~♪

もろちん前述した軟体動物シリーズの主演作は、その後に制作公開されたわけですが、既に歴史になっているように、渥美マリも売れてしまえばお決まりの「もう、脱がない」宣言……。

現実的には経営破綻していた大映から逃げるように去っていきました。

ところがそれからの彼女は、どういうわけか精彩を欠き、精神的にも不安定だったと言われているとおり、芸名を変えたり、テレビにも積極的に出演しながら、結局はフェードアウトしています。

そして逆に、ポスト渥美マリというか、代役的に起用された松坂慶子や関根恵子=現・高橋恵子がスタア女優に伸し上がったのですから、世の中は儘なりませんが、それでも一時は救世主として大映を存続させる働きがあったのですから、松坂慶子や関根恵子にしても、タラレバの世界で語られるべき因縁は打ち消せないでしょう。

さて、そこでようやく本日の1枚なんですが、彼女が人気絶頂だった昭和45(1970)年の発売で、これは人気女優ならば当時の慣例として出された2枚目のシングル盤です。

ちなみにデビュー盤は日本初のヌードジャケットがウリだった「可愛い悪魔」で、なかなかの売れ行きだった事から勢いも強かったのでしょう、ここではエレキ&ピートポップスの典型的な昭和歌謡曲に仕上がっているんですが、肝心の渥美マリの歌唱力が???

その意味で作詞:白鳥朝詠&作曲:中村泰士のソングライターコンビが、かなりのプロの仕事の手際良さとでも申しましょうか、かえってターヘな歌が結果オーライじゃ~ないでしょうかねぇ~。

ということで、話はちょいとそれますが、大映という映画会社は完全主義者の集まりと言われるほど、深みのある作風だったんですが、昭和40年代に入ると映画産業そのものの不振から、それが裏目となり、何時しかエログロ風味の強い通俗物や怪談作品、あるいは「大魔神」や「ガメラ」シリーズに代表される特撮物ばかりがヒットしていたのですから、若い肉体派女優を積極的に求めていた社内事情も納得されるところです。

渥美マリは、まさにそうした時代にアクセス出来た存在であり、誰よりも輝いていた時期が短かったがゆえに、忘れられない女優だと思います。

掲載の私有盤にしても、当然ながら後追いの中古ゲットなんですが、以前の持ち主が相当に聴いていたらしく、レコードが微妙に白っぽくなっているのですから、彼女も幸せですよねぇ~。

あぁ、今夜は彼女の主演作DVDを観ようかなぁ~~。

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山口百恵が導く爽やかな朝

2013-06-27 15:26:15 | 歌謡曲

夢先案内人 / 山口百恵 (CBSソニー)

何だかわからないんですが、とても嫌~~な夢に魘されて目が覚める事ほど、気分の悪い思いはありません。

その夢の内容が朧でもはっきり(?)していれば、まあ、幾分はちがうんでしょうが、とにかく苦しめられている状況が不明なところに、悪夢と言われる所以があるのでしょう。

さて、そこで本日は朝一番から気分転換に夢の歌♪♪~♪

ご存じ、国民的歌手とまで幅広い人気を集めた山口百恵が昭和52(1977)年に出した傑作シングル曲「夢先案内人」であります。

そしてあらためて感じ入ってしまうのが、今の季節にジャストミートの爽やか系ビートロックなんだなぁ~~って事です。

もちろんそれは作詞:阿木燿子&作曲:宇崎竜童という最強ソングライター夫婦が手掛けた世界ですから、もしも山口百恵が歌わずとも、きっちりヒットはしていたと思われますが、しかしそうなった時、果たして竜童節とでも称したくなる歌謡ロックの味わいが表出されるのかっ!?

なぁ~んていう理屈っぽい言葉を連ねてしまうほど、この山口百恵の「夢先案内人」は絶妙♪♪~♪

ちょっぴりボサロックでもあり、パーカッションがラテンロックでもあり、また気持良いギターワークに導かれた山口百恵の何時もよりもライトタッチの歌い回しが、なんとも素敵ですよねぇ~♪

ということで、ほとんど個人的には朝っぱら聴く歌手ではない山口百恵ではありますが、今日に限ってこれに針を落したのは大正解でした。

それは気持の持ち様かもしれませんが、懸案が山積みになっていた仕事にも一定の道筋が見えてきた事もあり、そんな悪夢から目覚めた朝こそ、この歌が相応しい!

晴れやかな気持は、やっぱり活力のひとつと思っています。

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季節の歌にもお色気が大人の世界

2013-06-26 15:11:02 | 歌謡曲

夏の日の想い出 c/w ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー / 日野てる子 (ポリドール)

黒髪にハイビスカスの花、そして穏やかな笑顔♪♪~♪

それが子供時代からサイケおやじにとっての日野てる子のイメージなんですが、今となってはその頃から、かなりセクシーなボーカルスタイルも聞かせてくれていた事に気がついている次第です。

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「夏の日の想い出」は説明不要、昭和40(1965)年に大ヒットし、現在では昭和歌謡曲のスタンダードになっている彼女の代名詞ですから、皆様も一度は耳にしたことが絶対にあろうかと思うんですが、殊更終盤のハミングパートにおける妖しい雰囲気がエロいんですねぇ~~♪

ちなみに作詞作曲の鈴木道明が、日野てる子というハワイアンのシンガーでムード歌謡を作るという、その企画やプロデュースにどこまで携わっていたかは知る由もありませんが、この傾向の歌謡曲を書かせたら最高峰のひとりなのが鈴木道明であれば、秘められたセクシーさの表出は狙いどおりだった!

と、書きたくなります。

そこでB面の「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」が、これまた鈴木道明が書いた名曲過ぎる名曲なんですから、日野てる子にしても多くのカパーバージョンが作られている以上、油断は禁物というところでしょうか。

当時としては幾分急進的とも思えるジャズフィールなアレンジで思わせぶりを存分に発揮する日野てる子の節回しは、短いながらも、これまた絶妙のハミングパートが良い感じ♪♪~♪

もちろん全篇から滲み出る仄かなお色気が、それゆえに逆説的に強くなっているのですから、たまりませんねぇ~~~♪

そして今や伝説(?)になっているAB面逆転再発は、この素晴らしい日野てる子バージョンの「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」を差し置いて、当初はB面に収録されていた「夏の日の想い出」がA面扱いでメガヒットしたというわけですから、件の名唱は立派に証明されたんでしょうねぇ~~♪

ということで、実は「夏の日の想い出」はタイトルどおり、冬の歌なんですが、やっぱり夏になると巷に流れる風物詩でしょう。

一方、「ワン・レイニーナイト・イン・トーキョー」は当然ながら、雨の歌ですから、これまたリアルタイムのジャストミート♪♪~♪

歌にも季節感は必要という常識に従えば、本当に素敵なカップリング盤というわけです。

いゃ~、大人の歌は良いですねぇ~~♪

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どうして西田佐知子なのかなぁ~♪

2013-06-25 14:55:40 | 歌謡曲

どうして c/w おんな星 / 西田佐知子 (ポリドール)

サイケおやじが幼少の頃から既にスタア歌手であった西田佐知子は現在、芸能活動は実質的に休業状態でありますが、それゆえに過去に残された素敵な音源をあれこれ蒐集耽溺する楽しみが深化してしまうのは、まさに喜びも悲しみも幾年月!?

実は近年のサイケおやじは西田佐知子のレコードやCDは片っ端から買いまくっているわけでして、それはリアルタイムでは味わうことの出来なかった大人の衝動や情感、その追体験と言い訳する次第です。

で、例えば本日掲載のシングル盤は先日、ようやくゲット出来た長年の探索物件のひとつで、中身は発売された昭和44(1969)年の流行最先端だったGS調の歌謡曲でありながら、絶妙のジャズフィーリングとソフトロック風味のスパイス効いた、これがたまらない仕上がりになっていますよ♪♪~♪

それは特にA面「どうして」が極言すれば黛ジュンが歌っても完全OKという曲調ながら、しかしこれは長年培われた西田佐知子が特有の節回しが冴えまくりで、タメとモタレの思わせぶりが完熟した女性の魅力とでも申しましょうか、そのセクシーがジワジワと染み入ってくれば、気分は辛抱たまらん状態♪♪~♪

ちなみに楽曲クレジットを確認すると作詞:岩谷時子、作編曲:鈴木邦彦でありましたから、前述した黛ジュン云々も充分に納得されるわけですが、同じエレキ歌謡を演じても、これだけの差異が明確に出てしまうあたりに昭和歌謡曲の底力を感じるばかりです。

またB面「おんな星」が、これまた西田佐知子の魅力であるクリスタルでセクシーな声質が全開のお楽しみ♪♪~♪

こちらも作詞:水木かおる&作編曲:鈴木邦彦のコンビネーションが抜群の仕上がりで、しかもイメージ的には西田佐知子というよりも、あえて「さっちゃん」と呼ばせていただきたい慣れ親しんだ歌の味わいが堪能出来ると思います。

あぁ~、ハープの大胆な使用とか、ちょいと大袈裟にも感じるストリングアレンジが西田佐知子のボーカルと見事に溶け合う素晴らしさ♪♪~♪

個人的には、こちらが尚更に好きなレコードなんですが、如何にもジャジーな隠し味が両面共通の趣味性であることは、既に述べたとおりです。

ということで、西田佐知子と言えばアンニュイな魅力が一般的なので、秋冬の印象が強い歌が多い中で、実は梅雨~夏にかけての今の時期に聴いても、涼しくて感度良好♪♪~♪

こういう歌手が現在、ちっとも現れてくれない事に悲しさを覚えたりもしますが、その意味で唯一無二の西田佐知子に耽溺させられているのでした。

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宮本典子の歌謡ソウルはお洒落でしたねぇ~♪

2013-06-24 14:58:42 | 歌謡曲

ラスト・トレイン / 宮本典子 (トリオ)

現在では「mimi」として知られる宮本典子は、アメリカでも通用した本物のファンクを歌えるボーカリストなんですが、もちろん日本国内で活動していた昭和50年代は歌謡曲をやっていました。

本日掲載のシングル盤はちょうどその頃、昭和55(1980)年に発売されたヒット曲「ラスト・トレイン」をA面に収めた1枚であり、今となっては過小評価されているというよりも、ある意味では「聞かず嫌い」に分類されるかもしれません。

ただし、歌謡曲と言っても、宮本典子の場合は所謂下世話なフィーリングが無いので、そのお洒落感覚に一般のリスナーが委縮してしまう事は否定出来ません。

極言すれば、彼女はジャズを歌ってこそ最高っ!

あるいはファンクやニューソウル等々の黒人音楽が彼女の真骨頂!

と決めつけられるあたりに、せっかく素敵な歌謡曲をやってくれた宮本典子の不幸(?)があるような気さえするのですが、いかがなものでしょうか……?

ちなみにサイケおやじが宮本典子を初めて聴いたのは、ジャズプレイヤーの鈴木勲(b,cello) グループでのレコードであり、ライプギグも似たようなフュージョン系セッションで歌っていたステージでしたから、まさか歌謡曲をやってくれるとは思いもしませんでした。

また、当然ながらラリー・グラハムのバンドに入って凱旋帰国(?)した来日公演にも接してみれば、この人が本当に歌謡曲~ニューミュージック系のレコードを過去に出していた!?

なぁ~んて事には違和感があるのも確かです。

ところが裏を返せば、それをリアルタイムで楽しんでしまった現実もあるのですから、自己矛盾は隠せません。

この「ラスト・トレイン」にしても、作詞:三浦徳子&作編曲:筒美京平という、常に歌謡曲最先端のヒットを書きまくっていた名コンビが絶妙の洋楽テイストを施した名曲ですからねぇ~~♪

宮本典子の媚びない歌唱は、それが些かライプの現場とは異なる抑えた表現である事がサイケおやじには魅力と感じます。

そして尚更に強く感銘を受けるのが筒美京平のライトタッチのアレンジで、密度が濃いのに、脂っこくないストリングスやキーボードの多重層使用、さらに軽やかなリズム隊のグルーヴが煌めくメロディラインをクッキリと浮かびあがらせているのは、宮本典子のボーカルを素直に聞かせてくれるポイントかと思うばかり♪♪~♪

う~ん、聴くほどにナチュラルなソウル性感度の高まりは圧巻ですよっ!

ということで、しかし多くの宮本典子ファンは、このあたりを認めているとは言えなかったのが、当時の現状だったんじゃ~ないでしょうか……。

きっちり成功を手にしながら、一方ではエグイ批評を浴びていた記憶がサイケおやじには今も残っていますし、この路線で作られたアルバムが2~3枚あるんですが、ちょい前には流行遅れの代名詞にされていたほどです。

しかし現在、それが堂々とCD復刻され、初めて彼女の日本語の歌に接した新しいファンを増やしつつあるのは嬉しいところ♪♪~♪

同系の歌手としては朱里エイコ大橋純子しばたはつみ等々我国では人気者が大勢登場してきましたが、宮本典子の歌謡曲だって、負けるもんじゃ~ありませんっ!

皆様も、ぜひっ、お楽しみ下さいませ。

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悪魔のようなあいつの夢

2013-06-23 15:39:19 | 日本のロック

男たちの夢 / 井上堯之バンド (ポリドール)

いくら中年者のお遊びグループとはいえ、バンドがバンドである以上、バンドのテーマ曲も必要だろう!?

そういうジコマンな判断から、おやじバンドの現在進行形が本日掲載のシングル盤A面に収録の「男たちの夢」であります。

うむ、まずは曲タイトルが永遠に心に響く理想のハードボイルドであり、しかも皆様ご存じのとおり、これは沢田研二主演のテレビドラマとして昭和50(1975)年6~9月に放送されていたカルトな名作「悪魔のようなあいつ(TBS)」の劇伴サントラなんですから、同時代を体験された皆様にも、きっと共鳴いただけるものと思いますが、裏を返せば、やっぱりジコマンかも……。

……と、自嘲している次第です。

しかし井上バンドの演奏は流石に悪魔のようなあいつみたいにカッコ良くて、ファンキー&ハードなグルーヴがビシッとキマっていますよ。

特に終始、タイトなビートの炸裂を聞かせるドラムスの潔さとクールに熱いキーボードの鬩ぎ合いには、何度聴いても、やるしかないっ!

そういう気持に突進させられるものがあります。

ちなみに当時の井上バンドは井上堯之(g) と大野克夫(key) を中心にしつつも、メンバーが些か流動的だった頃で、これを制作したメンバーの確定はちょいと難しいのですが、恐らくは速水清司(g) と田中清司(ds) の新参加、そして岸部修三=現・岸部一徳(b) の存在が曖昧なところかと思います。

と書いたのも、初期のレギュラーだった原田裕臣(ds) がその頃に脱退し、ミッキー吉野グループに移籍!?

また、同じく岸部修三が前述のドラマ「悪魔のようなあいつ」にちょい役で出演した事から俳優への転身を図る等々、まあ、基本的には両人とも、井上バンドでの音楽性の違いから別な方向性を模索したという結果なんでしょうが、それゆえに以降の井上バンドでは大野克夫が音楽監督の地位をますます強め、最終的には大野克夫バンドに名跡変更(?)するのですから、さもありなんでしょうか。

ここでも大野克夫の作編曲とキーボードワークは冴えまくりですし、ファンキーなドラミングと控えめなスラップ系ベースのコンビネーションのアンバランスを逆手に活かしたような手法は、まさに職人技としか言えません。

ですから、おこがましくもトーシロがこれをやらせていたただく以上、キーボードは分業の二交代制が必須であり、幸いにもおやじバンドではベーシスト氏がキーボードもOKなので、サイケおやじの相方のギタリスト氏がベースに配置転換しての猛練習というわけです。

ちなみに件のテレビドラマ「悪魔のようなあいつ」は説明不要かと思いますが、昭和43(1968)年に発生して世間を騒がせた「三億円強奪事件」を扱い、それが放送リアルタイムの同年末に時効を迎える未解決事件であったことから、なんとっ!

その犯人を沢田研二が演じるという着想が凄かったですねぇ~~~!

しかも劇中にはベッドシーン、レイプや同性愛も含め、ちょいと書くことが出来ないようなリアルな現実がテレビドラマとは思えぬほど赤裸々に演出され、これは現在の放送規定では完全に無理というアクの強さがあったんですよっ!

そして沢田研二の他に藤竜也、若山富三郎、篠ひろ子、三木聖子……等々、出演者も多士済々、とにかく味わい深い役作りを見せてくれますし、荒木一郎やデイブ平尾までもが登場するという、しぶとい演出は賛否両論だった事も特筆すべきでしょう。

これは以前、DVD化されましたので、お若い皆様にもご覧いただければ、当時の爛熟していた昭和文化の一端が追体験出来るのではないと思いますが、原作が阿久悠というのも、ちょいと驚かれるかもしれません。

ということで、「悪魔のようなあいつ」は毎週がハードボイルドでありましたし、今となってはトホホのギャグも懐かしいところではありますが、実在の事件の時効が迫る時の流れに合わせたドラマ展開がある以上、その劇伴にさえも油断は禁物!

平たく言えば、リアルタイムの流行を分かり易く演じつつ、予測不能な未来と不条理な過去を重ね合わせるパワーが求められていたんじゃ~ないでしょうか?

その意味で、今も井上バンドのサントラ音源が立派に通用するは当然であり、この「男たちの夢」が例え「中年おやじの夢」になろうとも、それはそれで許しを乞う他はありません。

最後になりましたが、これがオープニングのテーマ曲であれば、ラストテーマはビーチボーイズが1965年夏に出したアルバム「サマー・デイズ」に収録のギターインスト「Summer Means New Love」を演じる事が、既にサイケおやじの我儘として了解された件を付け加えさせていただきます。

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横本メイは最強黒髪アイドル

2013-06-22 14:51:13 | 歌謡曲

すてきな貴方 / 横本メイ (ポリドール)

横本メイも、これまた大きなブレイクはなかったんですが、サイケおやじに強い印象を残したアイドルのひとりです。

それは確か昭和51(1976)年のデビュー時から、極端に長い黒髪と真っ黒な瞳の面立ちが目立ちまくりでしたし、歌っている楽曲、つまり本日掲載のシングル盤A面曲「すてきな貴方」が当時としては異様とも思えるエスニック調の歌謡ポップスだったんですねぇ~~~!?!?

もう、何んと言っていいのか、基本的に保守的なサイケおやじではありますが、それにしても当時の我国芸能界を鑑みても、その違和感や浮き上がり方ゆえのインパクトを狙ったのだとしたら、あまりにも確信犯だったんじゃ~ないでしょうか?

実はご存じのとおり、横本メイはスタア誕生の優勝者であり、ハワイ出身だったんですが、サイケおやじはてっきり芸歴のある東南アジア系の輸入アイドルかと思っていたわけでして、だからこそデビュー曲の狙いもあれこれ推察可能と思うんですが……。

結果的に売れなかったのは、それが早すぎたのか、あるいは日本本土に馴染まなかったのか? 原因は案外とギリギリに微妙なのかもしれません。

なにしろソングライターが阿久悠&筒美京平という、当時最強のコンビだったんですから!?

もしかしたら南沙織の路線新展開を模索していた中での企画だったのか!?

なぁ~んていう、穿った想いまで浮かんでは消えていくのです。

そしてそれゆえに強い印象が尚更に増幅された記憶になっているのは冒頭に述べたとおりであり、リアルタイムでは買わなかった彼女のレコードは、時を経るにしたがって、中古屋の狙い目物件のひとつになっていきました。

ということで、このレコードは4年ほど前、某ネットオークションに出ていた「纏め売り」の中にボンヤリと写っていた画像を頼りに即入札し、運良く格安でゲット出来たものです。

結局、横本メイはボーカリストである以前にビジュアル系のアイドル、特にヒップライン近くまで届く美しい黒髪の印象が強すぎたのかもしれませんねぇ~♪

おそらくもう少し、芸能界に登場するのが遅かったら、イメージビデオでの活躍が全面的に可能であり、別角度からの商品価値が絶対に成功していたと思うばかり……。

ちなみに黒髪フェチ(?)の友人に言わせると、横本メイは最強アイドルだそうで、未だ家庭用ビデオ機器が無かった当時の悔しさを語ることが度々なんですから、やはり注目度は高かったわけです。

もちろん似合いもしない茶髪なんかに染まっている日本の婦女子が氾濫している現代にこそ、横本メイは思い出される存在なのでしょう。

うむ、アイドルの世界も深~い、記憶の奥の細道であります。

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天馬ルミ子のこれっきり歌謡ロック

2013-06-21 15:24:42 | 歌謡曲

Mr. SHADOW / 天馬ルミ子 (徳間音工)

結果的に全然ブレイク出来なくとも、強い印象を後年まで残せるのならば、それはそれでアイドルとしての役割をきっちり果たしていたうちのひとりが、本日の主役たる天馬ルミ子かと思います。

しかし実は告白しておくと、サイケおやじは決して彼女が好きだとか、そういうアイドルっぽい視点で見ていたわけじゃ~無く、それでもデビューレコードが発売された昭和53(1978)年頃には頻繁にテレビに登場していた事を強く覚えているのですが、特に歌いながらのアクションでステージに跪くキメのポーズは、なかなかインパクトがありましたですねぇ~~♪

もちろん基本的に可愛らしいルックスは典型的なアイドル歌手でしたが……。

残念ながら泣かず飛ばずでフェードアウトしています。

ところが残された音源は、如何にも当時の流行を上手く取り入れたものばかりで、中でも掲載したシングル盤A面曲「Mr. SHADOW」はハードなギターが効果的にドライヴしまくった歌謡ロックの決定版!

発売されたのは昭和54(1979)年初夏だったと記憶していますが、ジャケ写からも一目瞭然、とにかく平山三紀や山口百恵あたりが時としてやっていたツッパリ系歌謡ポップスと危うい少女期の衝動を見事に描いた作詞:山川啓介、作曲:川口真、そして編曲:萩田光雄のヒットメーカートリオが本当に良い仕事ですよっ!

そして肝心の天馬ルミ子が絶妙の翳りを滲ませつつ、何かふっきれたような節回しと歌いっぷりなんですから、おそらく当時は15歳ぐらいだったと思われる彼女にしても、その実力発揮の時、既に遅しっ!

なぁ~んていう使い古した常套句が逆説的になるばかりです。

いゃ~、どんな業界にも共通する真実として、本当にヒットを生み出す事は容易ではないんですが、殊更芸能界は時流と表現者の資質がジャストミートしないと!?!?

ただし天馬ルミ子の場合は、既に述べたとおり、今も強い印象を残しているに違いないほど恵まれたアイドル性を煌めかせていたはずですし、失礼ながら中途半端に売れてしまうよりは良かったと言えば、贔屓の引き倒しでしょうか?

少なくともサイケおやじにとっては、この「Mr. SHADOW」だけで、永遠に忘れられないのが天馬ルミ子というわけです。

ということで、既に皆様ご推察のとおり、入れてもらっているおやじバンドでは週末の練習で、この「Mr. SHADOW」をやる事に決定♪♪~♪

しかも歌ってくれるのが現役JKなんですから、往年のロック少年達も気合を入れ直しています。

よぉ~しっ! オーバードライヴしてやるぜっ!

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