OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

昇天…

2023-08-30 17:26:31 | サイケおやじの日常

先日もお伝えしたとおり、不調を極めていた愛車が本日、ついに昇天……。

おそらくは電気回路がイカレてしまったのでしょう、発電系とかがダメで、バッテリーに充電出来ず……。

したがってエンジンは発動しないし、ドアも手動のキー操作で開けるという状態……。

とにかく来月初旬には新車が納入される予定なんで、ディーラーに代車を借り、ポンコツの愛車は引き取ってもらいました。

何事も、寿命ってもんでしょうねぇ~~。

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藤本三重子の魅力

2023-08-29 17:50:08 | 歌謡曲

あゝ新宿の夜は更けて c/w 北のブルース / 藤本三重子 (ビクター)

藤本三重子は昭和歌謡界における美人歌手のひとりというのが世評の定まったところではありますが、サイケおやじにとっては、とにかく最初の出会いが昭和44(1969)年に公開された渡哲也主演の日活映画「野獣を消せ(長谷部安春監督)」に出演し、レイプされたりする被虐の美人女優が彼女であり、その男好きのする面立ちとナチュラルなフェロモンが滲み出る佇まいこそは、当時から全くロリ趣味の無かった十代のサイケおやじを虜にする魅力に満ち溢れていましたですねぇ~♪

そして、ここからは後に知った事として、藤本三重子は「野獣を消せ」出演以前から既にレコードを幾枚も出している歌手であり、ここでの起用は、なんとっ!

――当時、会社から干され気味だった長谷部安春監督に命令として、2ヵ月ほどスケジュールが空いている渡哲也の主演作を撮る企画が申し渡され、ここで制作されたのが前述の「野獣を消せ」だったわけですが、劇中の演出にヌードやレイプシーンが欠かせない事で日活からは女優を出してもらえず、そこで探し出しての出演となったのが藤本三重子だったそうですから、世の中は分かりません (^^;

それでも映画としての「野獣を消せ」はハードボイルドな日活ニューアクションを代表する名作に仕上がってはいたものの、それは後年の評価であり、リアルタイムの興行成績はイマイチだったところへ、さらにラストシーンにおける渡哲也への演技演出について上層部から猛烈な批判があったそうで……。

このあたりは、件の「野獣を消せ」がパッケージ化されておりますので、ご確認いただきたいわけですが、そこで本日掲載のシングル盤は、藤本三重子が古巣のキングレコードからビクターに移籍して後の昭和45(1970)年に発売された1枚であり、ど~です、まずはジャケ写ポートレートで大アップの彼女に魅了されるんじゃ~ないでしょうか (^^♪

―― と、思っているのはサイケおやじだけかもしれませんが、それはそれとして、まずは作詞:西条直樹&作曲:渡久地政信、そして編曲:寺岡真三が提供のA面曲「あゝ新宿の夜は更けて」に針を落とせば、流れて来るのは典型的なミディアムテンポの盛り場演歌であり、曲タイトルどおり「新宿」を舞台に哀しみを背負いつつ、しぶとく生きる女の心情を節回す彼女の声質の細身の唸りとコブシの「しつこさ」は、ど~にも彼女のルックスに不釣り合いな気もいたしますが、これは当時の日吉ミミあたりに代表される流行のスタイルだったと思えば、程好いジャズフィーリングが表出するバックの演奏共々に、その仄かな泣き節がイイ感じ ♪♪~♪

ですから、作詞:杉紀彦&作曲:渡久地政信、そして編曲:寺岡真三が手掛けたB面曲「北のブルース」が、これまた流されて生きる夜の街の女の哀歌という、ミディアムテンポの泣き節演歌に仕上がっているのも当然が必然と申しましょうか、こちらは尚更に場末感も強いところではありますが、なかなか歌詞も良く練られていると思いますし、なによりも藤本三重子の歌いっぷりは、A面よりも気持ちが入っているんじゃ~ないでしょうか (^^)

結果的にヒットしたとは言い難いレコードですし、サイケおやじにしても完全なる後追いの中古ゲットですから、それなりの感想はご容赦願いとうございます <(_ _)>

そして、実はサイケおやじは、彼女のレコードよりも先に、他の映画出演作を探していたのが本当のところでして、そこで発見したのが前述「野獣を消せ」と同じ昭和44(1969)年に公開された東映制作の成人映画「徳川いれずみ師責め地獄(石井輝男監督)」であり、これは皆様ご存じのとおり、片山由美子の初主演作でありながら、その残酷猟奇趣味全開の内容に各方面から顰蹙とクレームの大嵐となった興行的失敗作……。

もちろん、そんなこんなは当時未成年であったサイケおやじは観る事が叶わない闇の世界の映画でしたから、これも後追い鑑賞ながら、そこでの藤本三重子は売春宿で奴隷の如く扱われている刺青女郎を徹底的に苛め抜くという、鬼の様な悪女を演じ、そのクールな魅力を存分に堪能させてくれたんですねぇ~~♪

この作品も現在、DVD化されておりますので、ぜひとも、ご覧くださいませ (^^)

今となっては世界最高の猟奇映画として、高評価を得ているという、その実相は十人十色の感性に委ねられるとは思いますが、片山由美子のフレッシュな頑張り共々、サイケおやじは好きです (^^♪

ということで、話は相当に逸れてしまったんですが、藤本三重子という歌手・女優は、なかなか奥深い存在かもしれません。

レコードは、他に1枚しか所有しておりませんが、映像出演作共々に探索は続行中!

う~ん、映画と歌謡曲の関係性が如何にも「昭和」という時代と思うばかりです。

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この人だぁ~れ part-144:マリサ美樹 ~ キッチュで曖昧な妖しさ

2023-08-28 17:26:01 | 歌謡曲

夢に咲く花 / マリサ美樹 (ユニオン / テイチク)

これまた最近ゲットしてしまった中古のシングル盤なんですが、ど~ですかぁ~~、このキッチュなジャケ写デザインはっ!?

全く瞬時に魅せられたというか、これは何か、あるっ!?

―― という想いに急き立てられてしまったサイケおやじの期待どおり、ここにマリサ美樹と名乗る女性シンガーが歌ってくれたA面曲「夢に咲く花」の曖昧な妖しさにはフワフワした気分に誘われました ♪♪~♪

それは作詞&作編曲:藤本卓也が恣意的とも思える企画だったんでしょうか、曲調はミディアムテンポのラウンジ系ボサロック歌謡であり、サウンド的には発売された昭和44(1969)年のムードが横溢しているとはいえ、マリサ美樹の節回しと声質そのものが実に曖昧であるがゆえに、男に対して幾分(?)過大な期待が綴られた歌詞の世界の裏切り感が上手く表現されていると思うんですが、いかがなものでしょう。

例えば、これを同時期のピンキー=今陽子みたいな芯の強いR&B風に歌う事だって納得の楽曲じゃ~ないでしょうか?

それを……、ここまで脱力風味で節回してしまうマリサ美樹には当然ながら、フェロモン歌謡というジャンル分けも可能でしょうし、構成されたサウンド云々からすれば、サイケデリック歌謡の範疇でもありましょうが、何れにしても、なかなか唯一無二の個性的な歌謡曲に仕立て上げているところは流石、鬼才・藤本卓也!?

ちなみに主役たるマリサ美樹は、ジャケットスリーブ裏に記載の簡単なプロフィールによれば、北海道出身で平尾昌晃 ~ 藤本卓也にレッスンを受け、この「夢に咲く花」がデビュー曲という、当時は19歳の美人歌手だそうですが、サイケおやじにとっては「この人」シリーズの歌手であります。

う~ん、妙に彼女の老け顔が気になるなぁ~~ (^^;

ということで、今日は正直、疲れが抜けていない体調ながら、何で……、こんなに疲れているのかと考えてみれば、サイケおやじも60歳代のラストスパートに突入目前という、この現実…… (^^;

正に、老い深まりて、趣味の世界だけが心の支えというわけでしょうか (^^;

とにかく、継続は力なり、それを信じるばかりでございます。

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ミニスカと別れの美学の魅力

2023-08-27 16:46:39 | 歌謡曲

別れの美学 c/w ためらい / 小野階子 (MCA / 日本ビクター)

掲載したのは、魅惑のミニスカジャケット盤として好事家にはマストなアイテムとなっている小野階子(おのしなこ)のシングル盤なんですが、それだけの印象では、ど~してもフェロモン歌謡を期待してしまう思惑を見事に覆す、これが昭和46(1971)年5月に発売されたソフトロック演歌の裏傑作「別れの美学」がA面に入っているんですから、たまりません (^^♪

それは作詞:久仁京介&作編曲:鈴木邦彦が、その職人的技法を駆使しての仕上がりと書けば、それは全くの贔屓の引き倒しであり、当時の内外の流行音楽からインスピレーションを得ながらも、決して歌謡曲の本流からは外れていない「閃き」をサイケおやじは強く感じるほど ♪♪~♪

また、主役たる小野階子の歌手としての実力も素晴らしく、ミディアムテンポで「泣き」が仕込まれたメロディラインを芯の強い節回しで聴かせる歌唱力は絶品!

特にサビでの声の張り、しなやかなノリの良さがあればこそ、刹那と希望がミックスされた歌詞の世界を湿っぽくならずに歌い、ソウルっぽさが加味されたソフトロック調にアレンジされたカラオケパートとの相性も抜群なんじゃ~ないでしょうか (^^)

あぁ……、この絶妙のタメとモタレこそは、歌謡曲の大きな魅力と思うばかりですし、それを平然(?)と聴かせてくれる小野階子は、本当に素晴らしい歌手だと思うばかりです。

ちなみに彼女についての詳細なプロフィールは未だに知るところも少ないんですが、この「別れの美学」が、もしかしたらデビュー作かもしれず、また後には、ここでの作曲者である鈴木邦彦と結婚されたという情報は、確かな様です。

また、残された音源はサイケおやじが所有している限りではシングル盤3枚に収録の6曲だけ……。

そこでB面に収録されている「ためらい」に針を落とせば、これがA面曲「別れの美学」と同じソングライターコンビが手掛けたミディアムアップのエレキ歌謡系ポップス演歌であり、ここでも芯の強い声質で、メリハリの利いたメロディラインをじっくりと節回す小野階子の個性は全開 (^^♪

これはA面曲「別れの美学」でも同様なんですが、演奏パートで絶妙に配されているオルガンの音色とのコントラストが、彼女の声質を際立たせている感じがある様に思うんですが、いかがなものでしょう。

ということで小野階子は、これだけの歌唱力があるのですから、他にもレコードを吹き込んでいる事を信じつつ、サイケおやじは中古屋を漁っているという次第であり、前述した私有の彼女のレコードは、追々にご紹介させていただきますね (^^)

うむ、それにしても、やっぱりミニスカって、魅力がありますねぇ~~~ (^^;

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このジャケ写どおりの歌と声

2023-08-26 17:49:40 | 歌謡曲

死ねない女の子守唄 c/w 夜明けの街に恋が死ぬ / 三井ゆう子 (日本コロムビア)

昭和40年代の我が国歌謡曲は以前にも増して洋楽との結び付きを強くしていった事は、例えばエレキ ~ GS歌謡の大流行にも顕著ですし、それが演歌と称されるジャンルにおいては普通に用いられる「コブシ」が洋楽の黒人大衆音楽やゴスペルの「メリマス」という歌唱技法に通底しているところがあるからでしょうか、所謂R&B歌謡とかソウル演歌と呼ばれる楽曲も多数制作されていた現実として、そんなこんなのレコードが中古市場では今でも愛好者を喜ばせる「お宝」になっているんじゃ~ないでしょうか。

本日掲載のシングル盤にしても、これはサイケおやじが最近入手した1枚なんですが、三井ゆう子と名乗る女性歌手が残してくれた収録両面2曲が共に、なかなか発売された昭和46(1971)年5月の雰囲気を今に伝える仕上がりで、本当に嬉しくなってしまいました (^^)

特にジャケ写の雰囲気、この美しく不貞腐れている印象の三井ゆりのポートレートがあればこそ、まずは作詞:わたなべ研一&作曲:立川輝明が提供のA面曲「死ねない女の子守唄」が基本は演歌、しかし、荒木圭男がアレンジしたサウンドの妙はロック色が強いフォーク歌謡に接近しているもんですから、出来上がったのはミディアムテンポのソウル歌謡でもあり、ふて節ズベ公歌謡でもあるという、好きな人には好きとしか言えないスタイルなんですから、たまりません。

そして主役たる三井ゆう子の声質がエグ味の強いウナリ系であり、このあたりは日吉ミミのフォロワー的なフィーリングも確かにあるわけで、だからこそ、諦観と情念が渦巻く女の独白が強いビートを敲き出すドラムスや旨味のあるフレーズを披露するギターに彩られ、ビンビンに伝わって来るんですねぇ~~♪

あぁ……、正に……、このルックスにして、この歌声、この節回し ♪♪~♪

ですから、作詞:喜多条忠&作曲::立川輝明の提供したB面曲「夜明けの街に恋が死ぬ」が、やはり荒木圭男のアレンジによって同系のロック演歌に仕上がってはいるものの、こちらはミディアムアップでブラスセクションも大きく前に出たカラオケパートがありますから、三井ゆう子の節回しもテンションが高いと申しましょうか、黒人ソウルっぽいコブシ、つまりは微妙なメリマスの使い方等々は結果論かもしれませんが、今度は平山三紀を想起させられるあたりは、ニクイばかり (^^♪

ちなみに彼女については、ジャケットスリーブ裏に簡単なプロフィールが記載してあり、我が国プロ野球界の大投手・金田正一が設立したプロダクションの最初のタレントであり、それ以前から歌の勉強は積んでいたという、当時は19歳の有望新人だったわけですが……。

ということで、この1枚、結果的にブレイクしたとは言い難い彼女が残してくれた2曲は、なかなかサイケおやじの好みにはジャストミートしておりますので、今後も他のレコードを探索する所存です。

うむ、こ~ゆ~エネルギーは地球沸騰化には還元されないと信じております。

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納涼・沖縄サンバ、そして香港アクション映画は夜の楽しみ

2023-08-25 17:31:12 | 歌謡曲

沖縄サンバ / 森山かよ子 (FOUR SEASONS / ELEC)

我が国歌謡界でサンバの女王と云えば、森山加代子ってのが昭和40年代末頃からの通り相場(?)だったんですが、もちろん、それは「白い蝶のサンバ」のメガヒット以降の印象とはいえ、いよいよ昭和51(1976)年に出してくれたのが、本日掲載のシングル盤A面曲「沖縄サンバ」でありました。

しかも芸名を「森山加代子」から「森山かよ子」に変えての意気込みと思いたいほど、この作詞作曲:林宏&編曲:ラリー寿永が企図提供した「沖縄サンバ」は、リズミックな変態歌謡スレスレの傑作!?!

なにしろ、それは「サンバ」と銘打っていながら、リズム&ビートがレゲエに極めて近く、それゆえにシンコペイトしまくったリズム隊のグルーヴは到底、トーシロがやれる領域ではありません。

中でもファンキーなベースとリズムの「拍」を省略したドラムスのコンビネーション、そして隙間を埋めていくパーカッションの合いの手グルーヴというあたりは当時、先進的なリズムパターンでフュージョンとニューオリンズ系R&Bを融合させんと奮闘していたリトル・フィートを否が応でも連想させられる熱気が充満している感じが強く、それがまた沖縄という熱帯というよりも、琉球の風♪♪~♪

ですから、当然ながら、メロディラインも琉球モードと申しましょうか、あの特有の沖縄音階で構成され、だからこそ、それにどっぷりとアレンジされたストリングやコーラスの妙も楽しめてしまうわけですが、そのあたりに流されることの無い森山かよ子のクールな歌いっぷりが実に素敵なんですよねぇ~~ (^^♪

いゃ~~、こ~ゆ~ユッタリズムのグルーヴって、猛暑に苦しめられる夏の日の夕暮れに聴いていたい欲求がサイケおやじには確かにありまして、本日のご紹介となりました。

ちなみに、この「沖縄サンバ」は昭和55(1980)年に、ほとんど同じアレンジのカバーバージョンを浅野ゆう子がシングル発売しておりましたが、その好き嫌いは十人十色として、サイケおやじは、森山かよ子バージョンに軍配です (^^)

ということで、ここ数日、サイケおやじは往年のカンフー映画のDVDを夜になると鑑賞しているんですが、そのバックに使われているサントラ音源の中にはニューソウルやカリビアンミュージック、そしてレゲエやスカ等々、そのシンコペイションが利いているところは、劇中のアクションにジャストミートしていて、尚更にスカッとさせられます (^^♪

また、昔の香港映画におけるアクションは基本、人間業ですから、未だワイヤーやCGが用いられず、アナログだけで、あそこまでやってしまっていた俳優やスタントマンスの凄さには驚愕!

殊更、日本人俳優として悪役を演じ続けた倉田保昭の出演作は全てが必見の傑作揃いですので、納涼鑑賞の1本として、ぜひとも、お楽しみくださいませ (^^)

中でも「帰ってきたドラゴン」「七福星」は凄いですよ ♪♪~♪

あっ、それと来月にはCS東映チャンネルにおいて、倉田保昭の主演作にして強烈にカルトな名作「武闘拳・猛虎檄殺!」も放映予定なんですが、これは本物の虎を出演させたド迫力のアクション作品ですので、これも、ぜひっ!

う~ん、なんだか今日は……、ご紹介に的を絞れず、申し訳ございません <(_ _)>

それでも、納涼の意図だけは伝わったのかなぁ~~と、ご理解いただければ幸いでございます (^^;

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今日は柴葉子に夢中

2023-08-24 15:52:10 | 歌謡曲

私にさよなら / 柴葉子 (東宝)

掲載したのは昭和50(1975)年に発売された柴葉子のシングル盤なんですが、柴葉子と云えば、あのソフトロック歌謡の傑作「白い羽根」のイメージがサイケおやじには強かったもんですから、ここに収録のA面曲「私にさよなら」に針を落とし、最初に流れ出したニューソウル丸出しのシンコペイトしたビート&リフ、ホットな女性コーラスにキャッチーなブラスセクションが勢揃いのイントロにはド肝を抜かれてしまった次の瞬間、歌メロを節回す柴葉子の上手過ぎるコブシの妙が利いたボーカルがっ!?!

その歌謡曲保守本流の曲展開と洋楽最新流行が合致した曲想は、作詞:有馬三恵子&作曲:鈴木邦彦の熟練であり、あかのたちおの編曲は生半可な歌唱力ではノリが合わないとしか思えないニューソウルな色合いが真っ濃いですからねぇ~~、ほとんどジャケ写の爽やかムードとは背反する仕上がりが、逆に高得点 (^^♪

現代の耳で聴いても、これはカッコイイ歌謡曲の典型だと思うんですが、それゆえか、否か……、当時は全くヒットしなかった空振りの名曲・名唱だったという……。

以前にも書きましたが、柴葉子は後に絶大なステイタスを築くテレビオーディション番組「スター誕生!(日本テレビ)」の最初の決勝合格者でありながら、当時は小学生だった故に公式レコードデビューが見送られ、ようやく3年後に前述した「白い羽根」でプロ歌手としての道を歩み始めたとはいえ、それは運否天賦と申しましょうか、ブレイクしたとは言い難いままにフェードアウトしています。

しかし、残してくれた音源は全てが素晴らしく、歌謡曲が好きならば、ぜひとも、聴いていただきたいのが柴葉子であります。

ただし、これまた残念ながら、彼女の音源はサイケおやじが知る限り、シングル盤3枚に収められた6曲だけであり、拙ブログでは未紹介の「時はかえらない」をA面に入れたブツも、なかなか味わい深い仕上がりなので、要注意ですよ (^^)

ということで、最近は明るい話題が少なく、それがあっても、なんだかんだと難癖を付けたがる輩が多いと思えば、自分だけの趣味の世界に引き籠りたくなるのも自然の成り行きでしょうか。

まあ……、あれやこれやと他人の諸々に対し、難癖を付けるのはサイケおやじの日頃の行動でもありますが、そればっかりじゃ~~、全てがバカバカしくなっちまうのも、これまた事実 (^^;

好きなものだけに囲まれて生きていけるのが、幸せの形かもしれませんねぇ~~ (^^)

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熱帯に行ったつもりは無いのだが……

2023-08-23 16:26:49 | サイケおやじの日常

それにしても本日、早朝に出発して着いた日本海側の某都市の暑さは半端ではありませんでした (>_<)

昼前だっていうのに、完全に猛暑が真っ盛りで、本格的な雨も1ヵ月以上降っていないとかで、田圃も畑もカラッカラに乾いており、河川の水量が激減しているところを目の当たりにして、なにやら……、この世の終わりを感じてしまったです (>_<)

先ほど帰ってきましたが、これから会議&報告があるんで、これにて本日は失礼させていただきます <(_ _)>

大自然は、儘なりませんねぇ……。

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とめても、とまらぬエツコのグルーヴ

2023-08-22 17:41:05 | 歌謡曲

とめてくれな、おっかさん / 葉村エツコ (キングレコード)

このジャケ写にして、この曲タイトルですから、本日掲載のシングル盤A面曲「とめてくれるな、おっかさん」は紛うこと無きコミックソングではありますが、歌っているのが葉村エツコとなれば、その仕上がりは尋常ではありませんっ!

それは作詞:大日方俊子&作曲:すぎやまこういち、そして編曲:高田弘が如何にも発売された昭和44(1969)年5月という、正に昭和元禄真っ只中の雰囲気に浸りきっての企図制作と申しましょうか、お気楽な厭世気分が綴られた歌詞の世界に附されたメロデイとサウンドが、アップテンポのロッキンソウル歌謡になっているあたりにも顕著ですから、これは今でも楽しめる傑作と断じて、サイケおやじは後悔いたしません (^^)

いゃ~~、とにかく葉村エツコの力強くて伸びやかなボーカルは冴えまくりですし、そのナチュラルなロックフィーリングとバックの演奏がドンズバのグルーヴを醸し出しているですよ (^^♪

う~ん、衝撃的な音出しからズバッとロックしていくドラムス、グルーヴィなギター、そして隙間を埋め尽くすが如きオーケストラの存在感は、そのまんま、絶妙の合いの手やアクセントを構成しながら、曲展開の流れリードしているあたりは、所謂歌謡曲全盛期の証拠物件じゃ~ないでしょうか (^^)

あぁ~~、こ~ゆ~マジで作られたコミックソングって、現代じゃ~全く耳に出来ない、それこそが文化遺産と書いてしまえば、例によってサイケおやじの大袈裟と思われるかもしれませんが、皆様には、一度は聴いていただきたい、痛快な歌と演奏として、激オススメの裏傑作と思うばかりです。

ということで、もはや……、ど~しようもない福島の汚染水放出問題とか、猛暑や戦争の恐怖等々、この世は矛盾と混乱で諦めるのが最善の道とはいえ、だからこそ、厭世的なコミックソングを聴きたくなるのが、サイケおやじの現在の心持であります。

正直、信じられるものなんか何時の時代もオンタイムじゃ~無かったと思えば、少なくとも過去に残された諸々を自分で吟味する行動には素直になれるというのが、サイケおやじの変わらぬ姿勢であり、つまりは、過去への旅路、それは生き甲斐なのでした (^^;

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これも欧陽菲菲への期待

2023-08-21 17:21:08 | 歌謡曲

風のしのび逢い c/w 雨の季節 / 欧陽菲菲 (東芝)

人は誰でも、それなりに期待されている事柄があると思えば、殊更人気芸能人ならば、尚更じゃ~ないでしょうか?

例えば人気歌手が放った代表的ヒット曲と同じ味わいを求められるのは、それが所謂「二番煎じ」と揶揄されようとも、ファンにとっては嬉しさと面映ゆさの二重唱でありましょうが、決して頭っから否定されるものではありません (^^;

そのひとつとしてサイケおやじが忘れられないのが、欧陽菲菲が昭和50(1975)年5月に出してくれた本日掲載のシングル盤A面曲「風のしのび逢い」でして、これはスバリッ!

久方ぶりのベンチャーズ歌謡 ♪♪~♪

―― と思いきや、実は作詞:林春生&作編曲:堀口雄右という制作クレジットが確認出来る、つまりは堂々の国産ポップス歌謡ではありますが、その如何にも日本人好みの「泣きメロ」を含んだアップテンポのメロディラインに哀愁のロストラブが綴られた歌詞の世界は、ジャストミートのベンチャーズ歌謡っぽさが全開しているんですねぇ~ (^^♪

もちろん欧陽菲菲のすっかり「その気」になっているとしか思えない歌いっぷりも素晴らしく、加えてイントロから絶妙のニューソウル風味を滲ませたリズムセクションとオーケストラパートが作り出すメリハリの利いたリフがキャッチーですから、たまりません (^^♪

いゃ~~、これを何も知らぬままに聞いたら、おぉ~~、これは欧陽菲菲が久々のベンチャーズ歌謡 ♪♪~♪

―― なぁ~んて思い込む歌謡曲ファンだって、決してサイケおやじだけじゃ~無かったと思うんですが、いかがなものでしょう (^^)

以下は完全なるサイケおやじの独断と偏見ではありますが、この背景には欧陽菲菲の出していたシングル曲の流れというか、とにかくも昭和46(1971)年の日本公式デビュー曲「雨の御堂筋」が真正ベンチャーズ歌謡として大ヒットした発端(?)から、続いて筒美京平が提供した疑似ベンチャーズ物「雨のエアポート」が制作されながら、いよいよブラスロック歌謡の傑作「恋の追跡」から始まるソウル歌謡路線がウケた事から、時には演歌っぽさも表出するシングル曲までも出していた中にあって、少なくともサイケおやじは、再び彼女にベンチャーズ歌謡をっ!

―― と願っていたところへ出たのが、この「風のしのび逢い」だったんですねぇ~~ (^^)

ですから、その意味でも同じソングライターコンビが手掛けたB面曲「雨の季節」が、これまたアップテンポの疑似ベンチャーズ歌謡に仕上がっていたのには歓喜感涙 (^^♪

なにしろ、更にテンポアップした曲調にメリハリのクッキリしたロック系リズムセクションの演奏と迫力のオーケストラサウンドのバックに欧陽菲菲ならではのカタコト&ソウルフルな日本語歌唱が乗っかっているんですからねぇ~~、そのニクイばかりの昭和歌謡性感度の高さは好きな人には好きっ!

― それしか言えない世界じゃ~ないでしょうか (^^)

既に冒頭で述べたとおり、これは彼女にとっては些か後ろ向きなレコードになっているかもしれませんが、サイケおやじにとっては、まさに「OLD WAVE」の証明とも云うべき、大好きな1枚であります (^^♪

ということで、今日も続く、出口の見えない猛暑の中で、着々と進められている大暴挙が、あの福島における原発事故の汚染水放出問題で、あまりにも鬱陶しい言い訳と先送りの責任逃れに終始する東京電力と為政者どものデタラメには、何が「覚悟」だっ!?!

もしも、それがあるんなら、汚染水を放出する、その海中に飛び込んで、しこたま「処理水」と称する液体を飲んで見せるパフォーマンスぐらいは絶対に必要だと思うんですが、それをやったところで、サイケおやじの反対は変えるつもりが毛頭無いので…… (^^;

まあ……、そ~ゆ~輩は、昭和歌謡曲の味わい深さを忘れているんじゃ~なかろうか?

冒頭に述べた、「人に期待する」なぁ~んてこたぁ~~、奴らには全くありませんねっ!

やっと、それを自分に言い聞かせているのでした。

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