OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

これも好きだった深紫のシングル

2011-05-31 16:33:22 | Rock

Strange Kind Of Woman c/w I'm Alone / Deep Purple (Harvest / ワーナー)

大衆音楽をやる以上、そこには所謂ヒット曲が必要とされ、それはロックもアルバムで聴く時代になってさえ、絶対的な「業界の掟」でありました。

例えば既に人気を確立させていた1971年のディープ・パープルにしても、新作LP「ファイアボール」を出すにあたってはキャッチーな先行シングル曲を要求され、そこで如何にも姿勢で発売されたのが、本日ご紹介の「ストレンジ・ウーマン / Strange Kind Of Woman」です。

ただし、そうした裏事情を知ったのは後の話で、リアルタイムで洋楽にシビれていた十代のサイケおやじにとっては、これが「Black Night」に続く、実にゴキゲンなハードロックの決定版♪♪~♪

短くもインパクトの強いイントロから、どっしり構えたへヴィなリズムと覚え易いリフを基調とした曲展開は、どっかで聞いたことがあるような調子の良さが上手いところであり、しかも中盤では意図的にテンポを落しての幻想的なムードの演出という、なかなか香りの高い事までやってくれますから、そのギリギリのシャリコマ感覚が若いリスナーをその気にさせてしまうんじゃないでしょうか。

さらに計算が行き届いているのは、続くリッチー・ブラックモアが演じるところの間奏パートで、これが実に歌謡ポップス調のメロディスなものですし、ギターの音色のほどよい甘さはニクイばかり♪♪~♪

おまけに天才ギタリストたるリッチー・ブラックモアにしては、素人にも「もしかしたら」と思わせるようなコピー可能領域を提示するサービス精神があるですよねぇ~~♪ そして実際、サイケおやじもそれに勤しんだ過去が確かにありました。

というように、様々な意味での親しみ易さが、この「ストレンジ・ウーマン」には露骨すぎるほど!?!?

ですから、ライプの現場では名盤「ライブ・イン・ジャパン」でも聴かれるとおり、イアン・ギランとリッチー・ブラックモアのボーカル対ギターの掛け合いで盛り上げるという、実に自然発火的な仕掛けが施されたのも当然でしょうか。

まあ、それにしたってセミプロや上手いアマチュアの中には、それをそのまんまコピーしていたバンドもあったほどですから、いやはやなんともではありますが、一転してB面収録の「I'm Alone」は、これぞっ、ディープ・パープル絶対主義の真骨頂!

バンド全体でファンキーに弾むリズムとビートを基調に、アップテンポで痛快に突っ走る「津軽じょんがら」的なハードロックと言ってはお叱りを頂戴するかもしれませんが、しかしブレイクでの急速フレーズから細かい技を出し惜しみしないリッチー・ブラックモアのギターソロは寺内タケシ直系がミエミエですし、オルガンの使い方にしても、完全にブルージーンズ~バニーズの路線をブリティッシュ風味にしただけというのが、サイケおやじの独断と偏見による楽しみ方なんですよ♪♪~♪

ですから、通常とは幾分異なる軽い歌い方のイアン・ギランや「ボンとショウガツ」っぽいベースにズンドコファンクなドラムスという、まさに唯一無二の世界がハッとするほど良い感じです。

いゃ~、何度聴いても血が騒ぎますねぇ~~♪

正直、A面よりも、こっちが好きなほどなんですよっ!

そして、これは素人バンドには決して出来ない境地なのも、また事実です。

ということで、これはリアルタイムで買った時から、サイケおやじの愛聴シングルのひとつです。

ちなみに、これは既に述べたように、あくまでもアルバム「ファイアボール」の先行シングルというのが英国での扱いでしたが、ご存じのようにアメリカや日本では件のLPに「ストレンジ・ウーマン / Strange Kind Of Woman」が収録発売されています。

まあ、その所為で「Demon's Eye」が外されるという罪作り(?)な結果にもなったんですが、英国オリジナル仕様ではちょいと地味な味わいの「ファイアボール」には、それで正解だったと思います。

しかし、そんな事は後の感想であって、ご推察のとおり、当時のサイケおやじはLPを買うのが至難……。それゆえに聴きたい曲を優先させてシングル盤をゲットするのが常道であり、そのB面に予想外の素敵なトラックが入っていれば尚更に良しとするギャンブル性が、たまりませんでした。

もちろん、その多くがアルバム未収録曲だった事は言わずもがなですから、そんな邂逅も結果オーライ♪♪~♪

本日は、そうしたLPが買えなかった負け惜しみも含めてのお話でした。

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たった1曲で変節させられたシカゴのアルバム

2011-05-30 16:47:00 | Rock

Chicago Ⅵ (Columbia)

生まれついて(?)の保守的な性格から、サイケおやじは「変化」への対応能力に優れていません。

それはあらゆるものに対し、これまで数え切れないほどの戸惑いを覚えてきたことを思えば、好きな音楽鑑賞についても同様です。

例えば本日ご紹介のLPはブラスロックの王者に君臨していたシカゴが、その全盛期たる1973年夏に出したものですが、個人的にはあまりにも変貌していた内容に茫然とさせられた1枚!?!……??

というのも、シカゴといえば政治的なメッセージも含んだ熱い歌の世界を演出するロック優先主義のブラスと硬派なギターソロ、若々しい「パワー」と「力み」が混然一体となった突貫バンドのイメージでしたから、些か内向きなスタイルを表出させたこの作品には、物足りないものを感じて当然だったのかもしれません。

 A-1 Critics' Choice / お気に召すまま
 A-2 Just You 'n' Me / 君とふたりで
 A-3 Darlin' Dear / 愛しいお前
 A-4 Jenny
 A-5 What's This World Comin' To / 輝ける未来
 B-1 Something In This City Changes People / 誰かが僕を
 B-2 Hollywood
 B-3 In Terms Of Two / 明日への願い
 B-4 Rediscovery / 自由への扉
 B-5 Feelin' Stronger Every Day / 愛のきずな

まず冒頭、ジンワリと歌い出される「お気に召すまま」が、なんとっ! ピアノの弾き語り!?!?

これが、シカゴかっ!?

実は告白すると、サイケおやじは決してこのアルバムを最初から買って聴いたのではなく、国営FM放送で新作LPを丸ごと流すという豪気な番組をエアチェックしての鑑賞でしたから、何かの間違い?? と疑念を抱いたのも当然の仕儀とご理解願いたいわけですが、それにしても……。

ただし曲調はポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソンという両巨匠の影響下にあるメロディラインが魅力的でしたし、「ブラスロックの王者」という冠の拘らず、所謂シンガーソングライター的な楽しみ方で聴けば、これはこれで素敵な歌だと思います。

う~ん、でもねぇ~~~。

と煮え切らない気分をさらに導くのが、シングル曲としてもヒットした「君とふたりで」の穏やかなポップさで、中盤では十八番の節を使ったブラスアンサンブルも出るんですが、なんとなく脱力したようなノンビリムードは、これ如何に……!?

ところが重厚なブラスをバックに脂っこいスライドギターが終始鳴り響く「愛しいお前」が始まると、あらっ、不思議! 急速にロックへ傾斜し、尚且つファンキーな歌と演奏は、既にサイケおやじがお気に入りだったリトル・フィートのセカンドアルバムと共通する新感覚のスワンプ風味が最高♪♪~♪

そして個人的にも大好きな歌になった「Jenny」は、テリー・キャスのエレキギターによるシンプルな弾き語り調でありながら、その甘いメロディとソウルフィーリングがカーティス・メイフィールドのようでもあり、新しい流行になっていたフィリーソウルの味わいも強いという大名曲♪♪~♪ 意識過剰にドライヴするベースや恣意的にバタバタしたと思われるドラムスの存在も、これで正解だと思いますが、もう、このトラックを聴けただけで、このアルバムのありがたさが身に染みるほど!

ですから、前作の路線を引き継いだファンキーなブラスロックの決定版「輝ける未来」に熱くさせられるのも、当然の流れでしょう。

ちなみに当時のシカゴは、ロバート・ラム(p,key,vo)、テリー・キャス(g,vo)、ピーター・セテラ(b,vo)、ダニー・セラフィン(ds)、リー・ロックネイン(tp)、ジェームズ・パンコウ(tb)、ウォルター・バラゼイダー(sax,fl) というデビュー時からの7人組でしたが、セッションには数名のゲストも参加しており、中でもセルジオ・メンデスのグループで活躍していたラウジール・ヂ・オリヴィエラ(per) は以降、準メンバーとしてライプにも同行するほど馴染んだ働きをしています。

それは当然ながら絶妙のラテングルーヴであり、まだまだこのアルバムでは本領発揮とまでは言えませんが、それでも隠し味的な役割はきっちり演じていると思います。

そこでB面を勇躍して聴けば、LP片面の構成はA面の流れに準拠していて、まず「誰かが僕を」では穏やかなシンガーソングライター的な世界が提示され、続く「Hollywood」がフュージョン風味も強いブラスロックのAOR的展開というのは、なかなか時代の流行に敏感だと今にして思うばかりですが、リアルタイムでは純粋に新鮮だったことは言うまでもありません。もちろん、そこには前述したとおり、ラウジール・ヂ・オリヴィエラのパーカッションが素敵なスパイスになっていますから、ほとんどマンネリ的な良さがたまらないブラスアレンジやワウワウギターも良い感じ♪♪~♪

しかし次の「明日への願い」は、ちょいと変わったイントロの展開が???とはいえ、曲メロとアレンジは爽やかなカントリーロックでもあり、また不思議なリゾート感覚が懐かしいような心地良さなんですねぇ~♪

ここまでのB面も流れでは正直、特に優れた楽曲があるとは思えませんが、グループとしての底力というか、まさに全盛期のバンドだけが表現出来る魔法のようなものがあるんじゃないでしょうか。

その意味で「自由への扉」のジャジーでファンキーな曲展開は、脱力したムードと倦怠増幅のアレンジが逆に快感という素晴らしさで、気抜けのビールのようなワウワウギターの匠の技は凄いっ! 実はコピーしようと奮闘し、結果として挫折した過去を告白しなければならないほどです。

そしてオーラスが、これまたシングルヒットした超ポップ曲の「愛のきずな」ですから、たまりません。率直に言えば、当時も今も、こんなんシカゴじゃねぇ~~! と決めつける頑固なファンの激怒(?)が、サイケおやじも含めて大勢を占めるでしょう。

しかし後の軟弱AOR路線に埋没していくシカゴからすれば、これもひとつの通過儀礼かもしれませんし、まだまだガッツは健在という証明でもあります。

そうした印象は、もちろんアルバム全篇に強く表れていて、特にニューソウルや未だクロスオーバーと呼ばれていたフュージョン、あるいはシティミュージックの類に踏み込んだ、まさに時代の先端を演じたシカゴの決意表明!?

ですから、それを肯定するか否かで、以降のシカゴを積極的に聴き続ける姿勢を明確に求められたのが、デビュー当時からのファンの心境だったと思います。

冒頭述べたように、サイケおやじは保守的な感性が強いところから、このアルバムに対しての本音を吐露すれば、最初は全くの肩すかしをくらった気分でした。

それが「Jenny」のたった1曲によって、今では座右の愛聴盤になっているのですから、我ながらの変節ぶりが恥ずかしいほど……。

そういう部分において、テリー・キャスの歌とギターの素晴らしさは、神業的なワウワウの使い方やジャズっぽい伴奏コードの選び方と無縁ではありませんし、例によって唯我独尊的に蠢くピーター・セテラのペースやロバート・ラムの旨みある曲作り等々、従来路線を踏まえたうえでの新展開は、素直に認めざるをえません。

もちろん、最初はエアチェックのテープを楽しんでいたサイケおやじが、輸入盤のバーゲンセールでほどなくLPレコードをゲットしたのも自然の成り行きでした。

そして以降、まだまだしばらくはシカゴを聴いていけたのも、このアルバムの中でも、特に「Jenny」のおかげというわけです。

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ボヤキ失礼

2011-05-29 14:39:15 | Weblog

仕事の緊急で被災地へ……。

せっかくの休日も消えちまったんですが……。

被災された皆様から見れば、自分は今の幸せを大切にしなければと思います。

本日の1枚は休載致しますが、明日は帰りたい……。

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ライブで吠えるジョニー・ウィンター

2011-05-28 16:48:19 | Winter Family

Jumpin' Jack Flash / Johnny Winter (Columbia / CBSソニー)

出張帰りにCD屋に寄ったら、ジョニー・ウィンター全盛期のアルバムが紙ジャケ復刻されていましたですね。

もちろんジョニー・ウィンターは大好きですし、所有のアナログ盤もかなり傷んでいるで、ちょいと食指も動いたのですが、気になるボートラが、これまで発掘されていた音源を中途半端に分散収録したものだったんで、なんだかなぁ……。

まあ、それはそれとして、やっぱりジョニー・ウィンターは無視出来ません。

そこで本日のご紹介は、サイケおやじが本格的にジョニー・ウィンターに目覚めたレコードなんですが、当然ながら、その昭和46(1971)年の時点では経済的に苦しかったところから世評の高い最新アルバム「ライプ / ジョニー・ウィンター・アンド」の入手は叶わず、それでも負けじとゲットしたのが、そこからカットされた2曲収録の掲載シングル盤というわけです。

ちなみに当時の日本でも、「百万ドルのギタリスト」として売り出されていたジョニー・ウィンターへの関心度は高く、それはブルースロックの根強い人気と無縁ではありませんでしたが、欧米では既に時代遅れのスタイルと業界で決めつけられた所為でしょうか、1970年に入ると俄然、ハードロックへの転向を図って結成されたのが、ジョニー・ウインター・アンドと名乗るバンドだったようです。

と言うのも、実は「百万ドル」という大金を投じて獲得したジョニー・ウィンターのデビュー盤は、それ以前に契約していた他社の音源と競合発売された事もあり、またブルースに拘り過ぎという、一部からの恣意的な評論によって、思惑ほどは売れませんでした。

そこでセカンドアルバムはアナログ盤LP3面仕様の変則2枚組として、R&Rとホワイトソウルの融合を目論んだものの、これまた結果はイマイチのセールス……。

ですから、レコード会社の意向としては、旬が終っていたブルースロックよりも、流行のハードロックにシフトして欲しいのが絶大な要望だったのでしょう。

しかしファンも本人も、最高に好きなジョニー・ウィンターのスタイルは、爆発的なギターを中心に据えた熱気溢れるブルースセッションであり、ブルーアイドソウルを超越したホワイトR&Bと南部風味のR&Rをゴッタ煮とした歌と演奏でしたから、なかなか良く出来ていた3枚目のアルバム「ジョニー・ウィンター・アンド」が、惨めな売り上げとなったのは、今日までの歴史に克明です。

結局、ジョニー・ウィンターというミュージシャンは、現場主義というか、周囲があれこれセッティングしても、最終的には自分の好みと判断を優先させる正直な人だったんじゃないでしょうか。

その意味でメジャーデビューから4作目のアルバムが、ようやくライプ盤となったのも納得出来るところですし、実際問題として今日まで様々に出されている音源の中では、やはりそうした「生物」がファンには一番に好まれているように思います。

で、肝心のシングル盤A面曲は説明不要、ストーンズの決定的な代表曲を露骨にカパーした熱い演奏で、例のキャッチーなキメのリフは崩しようもありませんから、後はジョニー・ウィンターが自己確立のギター弾きまくり大会!

もう、徹頭徹尾、エレキのバカ大将状態は言わずもがな、ダーティに吠えるボーカルにも熱くさせられます。

ちなみに、ここでのバンドはジョニー・ウィンター(vo,g) 以下、リック・デリンジャー(g)、ランディ・ホブズ(b)、ボビー・コールドウェル(ds) の4人編成ですが、あくまでも主役はジョニー・ウィンターということで、豪快な早弾きやエキセントリックなコード選びに奔走する親分に「ついていく」姿勢と技量は、リアルタイムでは何も感じませんでしたが、今では流石に凄いなぁ~~~♪

また、気になるストーズのバージョンと比較では、ライプ音源も含めて、ストーンズのようなヘヴィな自然体のもっさり感よりは、如何にも馬力のあるアメ車のような撒き散らすスピード感が物凄いですよ。

しかし、このあたりの好き嫌いは当然、あるでしょうねぇ。

ドロドロのストーンズに対して、直線的なジョニー・ウィンター!

そんな感じもありますが、しかし共通するのはR&Rを遵守する熱い魂じゃないでしょうか。

最後になりましたが、当時は知らなかったとはいえ、ジョニー・ウィンターのギター奏法は基本的にピックを使わない指弾きであり、それで強烈な早弾きや粘っこいアクセントが付随したフレーズを何事も無かったかのように演じてしまうなんて、もはや神業!

結局は誰も到達出来ない境地へ40年前、既に辿りついていたという、恐ろしき証明がここにあります。

もちろんサイケおやじは後に本来のLPを入手し、また数多いアルバムも既に持っていたCBSでのデビュー盤から追々揃え、今日までジョニー・ウィンターのファンであり続けています。

う~ん、書いているうちに件の紙ジャケ復刻CDが欲しくなってきましたですねぇ~♪

やっぱり買える時に買っておくのが正解でしょうか……。

そしてジョニー・ウィンター未体験の皆様には、この機会にぜひっ!

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今夜は万華鏡の女

2011-05-27 10:20:49 | Movie

いよいよ、今日ですねっ!

ひし美ゆり子&樋口尚文共著の新刊「万華鏡の女(筑摩書房)」出版イベント♪♪~♪

悔しいかな、サイケおやじは出張で参加出来ませんが、皆様のご来場とイベントの盛会を祈念しております。

ちなみにイベント概要は以下のとおり――

 日時:5月27日(金)20時スタート、開場19時半~
 場所:銀座シネパトス
 演目-1 ひし美ゆり子出演超レア作品「ぼくはSLをみた」上映(劇場初公開)
 演目-2 樋口尚文×ひし美ゆり子トークイベント
 演目-3 著者サイン会

参集されるファンの熱い気持と盛り上がりは言わずもがな、ひし美ゆり子のスタア女優らしからぬホノボノとした人柄に癒されることは必至でしょうね。

参加される皆様が羨ましい~~~。

それが本音のサイケおやじです(敬称略)。

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ライオネル・ハンプトンの楽しく聴ければ、いいじゃない♪

2011-05-26 16:13:48 | Jazz

Air Mail Special / Lionel Hampton And His All-Stars (Clef / Verve)

何かと暗い話題が多すぎる昨今、実はサイケおやじも様々な局面で煮詰まりを感じています。

しかし、そんな時こそ気分転換にはハッピーな音楽がジャストミート!

そこで本日は、ジャケットからして陽気なアルバムを取り出しました。

ご存じ、ジャズやR&Bの大御所としてエンタメの真髄を極めたライオネル・ハンプトンが名プロデューサーのノーマン・グランツ傘下で奮闘したオールスタアセッションから作られた、実に楽しい傑作盤です。

録音は1953年9月&1954年4月、メンバーはライオネル・ハンプトン(vib)、オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、バディ・リッチ(ds)、そしてバディ・デフランコ(cl) という偽り無しの凄腕揃い♪♪~♪

A-1 Air Mail Special (1953年9月2日録音 / Quartet)
 レイ・ブラウンのベースソロがイントロになってスタートする、これぞっ、タイトルどおりに爽快なフライングが楽しめるアップテンポの名演です。
 とにかくツッコミの激しいライオネル・ハンプトンのヴァイブラフォンは、ミルト・ジャクソンに比べると相当に金属的な音色なので、時には耳を突き刺す場面も感じられるんですが、しかしこれだけホットなアドリブをやってくれれば結果オーライでしょうねぇ~♪
 もちろん続くオスカー・ピーターソンも十八番の猛烈ドライヴを最初っから全開させ、それがまたライオネル・ハンプトンの闘志を燃え立たせるという丁々発止が、たまりません。
 ですから、クライマックスで炸裂するバディ・リッチの強烈なドラムソロは、なんとブラシでありながら、そのバスドラとのコンビネーションによって、白熱のビートとリズムが大洪水! これでエキサイトしなかったら、ジャズを楽しむ喜びが失われるといって過言ではないでしょう。

A-2 Soft Winds (1953年9月2日録音 / Quartet)
 ライオネル・ハンプトン所縁のベニー・グッドマンが十八番としていたブルースリフとあって、参加メンバーのリラックスしたムードの醸し出し方が良い感じ♪♪~♪
 しかしアドリブパートの本気度は実に高く、猛烈な指使いとグルーヴィーなノリを完璧に融合させるオスカー・ピーターソンから楽しさ優先モードに拘り抜くライオネル・ハンプトンという、まさに名人芸の連続には浮世の憂さも晴れるところです。

B-1 It's Only A Paper Moon (1954年4月13日録音 / Quartet)
 さて、ここからのB面は、いよいよお待ちかねのバディ・でフランコが加わった強烈無比なガチンコセッションですから、お題となった小粋な歌物曲が激しいアップテンポで演じられるのは、これまたひとつのお約束!
 中でも特筆されるのはレイ・ブラウンとバディ・リッチによる柔軟にして剛直なリズムコンビの存在で、そこから発生するジャズビート本来の輝きは圧巻の一言でしょう。
 ですからバディ・デフランコの遠慮会釈の無いビバップクラリネットがエキセントリックに突進し、同じくオスカー・ピーターソンがスピード違反を演じてさえも、終始全体のモダンジャズグルーヴは決して揺るがず、それどころか逆に新しいスタイルを模索している感さえあります。
 ちなみに、ここでは何故かリーダーのライオネル・ハンプトンが参加していないのも、そういう観点からすれば納得出来るのかもしれませんが、サイケおやじの本音としては、やはり御大にも貫録と意気込みを披露して欲しかったところ……。
 ただし、これもまた余人の口出し等、絶対に許されない境地の名演であることに違いは無く、何度聴いても圧倒されるばかりです。

B-2 The Way You Look Tonight (1954年4月13日録音 / Quintet)
 そしてオーラスも、これまたアップテンポで演じられるのが当然の人気スタンダード曲ですから、まさにこのメンツにはジャストミートという思い込みを逆手に活かした、実にハートウォームなスタートがニクイばかり!
 ミディアムテンポで演じられる、その穏やかなフィーリングは、当然ながら歌心に溢れたライオネル・ハンプトンのヴァイブラフォンが決定的なメロディフェイクとアドリブによってリードされますから、続くオスカー・ピーターソンも油断が出来ません。
 しかし、流石はと言うべきでしょうか、じっくり構えたアドリブ構成はもちろんの事、伴奏でのグルーヴィな雰囲気の出し方も本当に上手いですねぇ~~♪
 そしてバディ・デフランコが、これまた素晴らしく、クラリネットならではの音色と所謂パーカーフレーズのミスマッチ(?)がジャズ表街道のど真ん中! これが出来るモダンなプレイヤーは案外と少ないように思いますが、如何なもんでしょう。
 さらに演奏は終盤において、アドリブの集団即興演奏の如き展開に進みますが、あくまでも和み優先の姿勢は、当たり前のように凄いの一言です。

ということで、巨匠が勢ぞろいの豪華セッションですから、その充実度は保証付ながら、何よりも絶対に手抜きしない各々のジャズ魂は流石です。

まあ、そのあたりは生涯に膨大なレコーディングを残している面々ですから、ある意味では手癖とか、マンネリという評価もあることは事実です。しかし、これだけ安定してスリル満点の演奏が出来るミュージシャンが、他にどれだけ居るか? それを考えてみれば、答えは自ずと提示されるはずですし、まずは虚心坦懐に聴くということから始め、そしてあれこれ考察するうちに、自然と演奏にグッと惹きつけられるのがジャズ者の習性じゃないかと思いますねぇ。

尤も、そうした屁理屈を捏ね繰り回しているサイケおやじが、既に術中に落ちているというか、つまり理屈よりは心に訴えかけてくる演奏が、ここにあります。

ちなみに御承知のとおり、クレフ~ヴァーヴ期のライオネル・ハンプトンは夥しいレコーディングから作られたレコードが大量にあり、しかも度重なる再発ではLPそのものの仕様が異なるブツが様々に出回っています。

それはこのアルバムにしても例外ではなく、掲載したジャケットでのLPは何度目かの再発という事情が恨めしいところ……。

実は、どの盤がオリジナルなのか今もって分かっていないのがサイケおやじの現状であり、とりあえず楽しく聴けば、それで良し! そういう居直りの気分も否定出来ません。

もちろん現在では、この時期のライオネル・ハンプトンとオスカー・ピーターソンの顔合わせに限ったコンプリートなCDセットも出ていますから、案外とそれを聴くのが正解かもしれません。

しかし、このジャケットにして、この中身というヴァーヴのアナログ盤特有の面白みも捨て難く、それがジャズ愛というものならば、苦しくも幸せな気分になるのでした。

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BTO不滅の法則

2011-05-25 16:35:31 | Rock

恋のめまい / Bachman Turner Overdrive (Mercury)

失礼ながら、ルックスが悪い人気ロックバンドの筆頭格は、バックマン・ターナー・オーバードライブ=BTOでしょう。

なにしろヒット作を連発していた1970年代には洋楽雑誌のグラビアに登場する回数も多かったのですが、率直に言って、むさ苦しい佇まいの男が4人のバンドでは……。

ところがリアルタイムでは、所謂イケメン&ビジュアル系だったエンジェルやクイーン等々に負けない人気があったのですから、如何にBTOがウケまくりのロックを聴かせていたか、当時をご存じない皆様にも少しはご推察願えると思います。

それはスバリ、豪快無比に疾走するハードロックであり、絶妙の泣きを滲ませるメロディ優先主義と剛直な男気がジャストミートした歌と演奏の魅力!

と言えば、既に説明不要かと思いますが、実はBTOは同じカナダ出身の人気グループとして今も不滅のゲス・フー直系のバンドだったんですねぇ~~♪

メンバーは、そのゲス・フーを脱退したランディ・バックマン(vo,g)、ティム・バックマン(g)、C.F.ターナー(vo,b)、ロビー・バックマン(ds) が1973年デビュー時のバンド構成で、もちろんランディ、ティム、そしてロビーは兄弟でした。

ところが最初の泣かず飛ばずの頃、ティム・バックマンが抜けてしまい。代わりに参加したのがブレア・ソートン(g) という、なかなか良い味出しまくりのギタリストで、ここからいよいよBTOの快進撃がスタートするのです。

例えば本日ご紹介のシングル曲「恋のめまい / You ain't seen nothing yet」は、1974年に全米チャートのトップに輝いた大ヒット♪♪~♪

そのウリは2本のギターによる爽快なコードカッティングとライトタッチの歌のコンビネーションであり、しかも要所で炸裂するキメのリフの親しみ易さがハードロックの醍醐味を確実に感じさせる仕上がりなんですから、これはニクイばかりですよ。

まあ、正直、同時期のドゥービー・ブラザーズと似ているところも否めませんが、それがまた魅力的なんですから、これは鶏と卵じゃないでしょうか?

そう思えば両バンド共、ルックスよりは音楽的な部分がセールスポイントなのも一緒とはいえ、ドゥービーズが洗練されたフィーリングも併せて持っていたのとは異なり、BTOはポップでありながら無骨な一本気ですから、ライプの現場ではバカノリ大会が日常だったようです。

実は告白すると、サイケおやじが学生時代に入れてもらっていたバンドではドゥービーズをやる事も多かったのですが、バンド仲間がBTOの来日公演に行った時、密かに録音してきたライプテープを聞かされた後には、必然(?)的にBTOもコピーするようになりましたですね。

そして、これがやってみると、なかなか楽しいんですよっ!

う~ん、人気の秘密がわかりますねぇ~~♪

ということで、今ではすっかり中年者のおやじバンド族になってしまった自分自身を鑑みて、所謂カッコE~~バンドの演目よりも、リアルタイムでおっちゃんスタイルの実力派を真似るほうが、合っていると思いますねぇ。

いやぁ~、これは決して言い訳ではなく、本音の吐露したつもりです。

BTO、そして彼等のファンの皆様、どうかお許し下さいませ。

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ジェスロ・タルは早すぎた老人バンド!?

2011-05-24 16:30:20 | Rock

Love Story c/w A Song For Jeffrey / Jethro Tull (Reprise / 日本ビクター)

今となっては単なる思い込みに過ぎなかったわけですが、しかし1970年代初頭までは

 30過ぎたらロックは出来ないっ!

と、真剣に信じられていたんですよ。

それはロックという反社会性の強い音楽の中にあって、スタアは若くしてこそ、本物のスタアという闇雲な信仰があったからでしょう。

しかし、そこを逆手に活かす天の邪鬼な奴等も確かに存在し、例えばデビュー当時から既に老成していたザ・バンドや掲載した本日の1枚を演じるイギリスのジェスロ・タルあたりは、意図的に狙った面々だったと思います。

なにしろ当時の洋楽雑誌に載っていたグループショットのほとんどは、所謂オジン丸出しというか、既に奇異の目でしか見られなかったのが我国の実態で、特にジェスロ・タルは、掲載したシングル盤のジャケ写からも一目瞭然!?

正直、とてもロックスタアの佇まいではありません。

もちろん昨今流行のおやじバンドと呼ぶ事さえ、抵抗が……。

あぁ、それなのに、実際のジェスロ・タルはブルースロックやロックジャズ、あるいはサイケデリックなフォークロックをゴッタ煮で演じる激ヤバな感性が何時までも若々しいと思えるのですから、百見は一聴にしかず!?

このシングル盤A面収録の「Love Story」にしても、グイノリのハードロックと英国民謡(?)が上手い塩梅でミックスされた新感覚のポップスという感じで、これは今でも古びていないでしょう。

ちなみにこれはジェスロ・タルが1968年末出した3枚目のシングル曲にして、初ヒットらしく、当時のメンバーはイアン・アンダーソン(vo,fl,hmc,g)、ミック・エイブラハムズ(g,vo)、グレン・コーニック(b,g)、クライヴ・バンカー(ds,vo) という4人組がジャケ写と同じ老人姿でデビューしていたというのですから、う~ん……。

そして当然ながら、このシングル盤はリアルタイムの昭和44(1969)年に我国でも発売されながら、このルックスに「ラブ・ストーリー」という曲タイトルでは、売れるはずもありませんでした。

もちろんサイケおやじにしても、これは後にデッドストックになっていたものをゲットした中の1枚です。

しかし洋楽雑誌で接するジェスロ・タルの捻じれたイメージ戦略には、かなり気になるところが大いにありましたから、それはそれで必要な過去だったのでしょう。

ご存じのとおり、ジェスロ・タルが日本で放った最初のヒットは「Bouree」であり、それは小さく局地的なものではありましたが、確かにある程度の人気は確立していたんじゃないでしょうか。

ですからB面収録の「ジェフリーに捧げる歌 / A Song For Jeffrey」は、本来がジェスロ・タルの英国における2枚目のシングル盤A面曲だったらしいのですが、ここにカップリングされたのはレコード会社の絶妙な選択で、そのフルート入りのブルースロックという変態性が見事にジェスロ・タルの本質に迫った名演を楽しめるのが、お徳用♪♪~♪

つまり、これは後に知った事ではありますが、ブルースロックの王道を行くギタリストのミック・エイブラハムズとローランド・カークの如き汎用大衆ミュージックが本音のイアン・アンダーソンという、デビュー当時のジェスロ・タルの特質が、このシングル盤には凝縮されていたという事です。

ただし、繰り返しますが、当時の日本の洋楽事情では、こんな老人ルックスでヒネリが効き過ぎたバンドなんか、到底受け入れられるはずもなく、それはジェスロ・タル本人達にも何かと葛藤でもあったのでしょうか、本格的にブレイクするのは、ブルースに拘り続けた(?)ミック・エイブラハムズが脱退して以降に発売された前述の「Bouree」まで待つ他はなかったのですが……。

それにしてもジェスロ・タルが老人ルックスを捨てなかったはの立派!?

現実的には売れまくった1970年代に堂々の三十路となったメンバー達にしてみれば、それが最先端のセンスだったと胸を張っているのかもしれませんねぇ。

そこで現代を俯瞰すれば、既に還暦を過ぎても転がり続けている大御所バンドや全くスロウハンドにならない偉大なるギタリスト等々、一流の芸を演じている老人ロッカーが大勢いるのですから、これには相対性理論のアインシュタイン博士も草葉の陰でなんとやら……。

やっている仕事は違っても、我々だって負けていられないと思うのでした。

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スタアと裏方の素敵な関係

2011-05-23 15:56:55 | Pops

見つめあう恋 c/w No Milk Today / Herman's Hermits (EMI / 東芝)

洋の東西を問わず、音楽業界にはスタアの裏方として優秀なスタッフが存在しているわけですが、その中から後にスタアとなった者も大勢いる事は、皆様も良く御存じのとおりです。

例えば本日ご紹介の1枚は1960年代に本国のイギリスはもちろん、アメリカや日本でも絶大な人気を集めていたポップスバンドのハーマンズ・ハーミッツが1967年に出したヒットシングルで、もちろん一座のスタアはボーカリストのピーター・ヌーンでした。

そして極言すればグループの他のメンバーは、バンドとしての体裁を維持するためのエキストラであり、当然ながらレコードでは演奏していなかったのが常識とされています。

で、このシングル盤A面の「見つめあう恋 / There's A Kind Of Hush」は、1976年になってカーペンターズがリバイバルヒットさせた事でも有名ですが、実にキャッチーな楽曲の魅力に加えて、ここでは怖いほどにエキセントリックなストリングスが印象的!

なんと、そのアレンジは後のレッド・ツェッペリン結成に参加するジョン・ポール・ジョーンズ!?!

う~ん、そう言われてみれぱ、特に緻密な演奏の組み立てを実践していた中期ゼップの特色へ近似値的に共通する味わいが感じられると思いますが、如何なもんでしょう。

またB面収録の「No Milk Today」は、なかなかライトタッチのフォークロック系ポップスでありながら、実は微妙に捻じれているところが曲者で、それも作者が後に凝り過ぎバンドの 10CC を結成するグラハム・ゴールドマンと知ってみれば、納得する他はないでしょう。

ちなみにレコーディングセッションには、既に述べたようにレギュラーバンドメンバーではなく、スタジオミュージシャンが起用され、中にはジミー・ペイジやジョン・ポール・ジョーンズといった後の大物ロックスタアが参加している可能性が大きいと思われますから、ますますこの当時のハーマンズ・ハーミッツは侮れません。

というよりも、ゼップのファンの中には、意外とハーマンズ・ハーミッツのレコードを集めているマニアが多いという噂も根強いのですが、その真相は?

これだから、1960年代ポップスは楽しいのかもしれませんね♪♪~♪

コメント (2)
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これぞっ! R&Rなキースの生き様!

2011-05-22 16:06:57 | Rolling Stones

ライフ / キース・リチャーズ自伝 (楓書店)

海外では昨年晩秋に発売されていたキース・リチャーズの自伝本!?!

そして先月に出た日本版をようやく読み終えました。

結論から言うと、最高に面白い!!◎☆♪~♪◎☆!

なにしろ、ミックやブライアンも含めて、仲間の事をここまで暴露して問題にならないかっ?

しかし所謂暴露本とは決定的に違うんうですよねぇ~~♪

当然ながら自らのセックス・ドラッグ・ロックンロ~ルについても、強烈な懺悔(?)と心情吐露を貫いていますし、リアルタイムで体験してきた音楽史とも言うべき評論も迫力がありました。

ちなみに「自伝」とされていますが、正確には語り下ろしというか、片っぱしからキースが話した内容をライターのジェイムズ・フォックスが纏めた体裁になっていますから、翻訳が如何にも一般的なキースの口調になっているのは高得点♪♪~♪

まあ、このあたりは十人十色の思い込みかもしれませんが、サイケおやじは好感が持てました。

ですから六百頁超の分厚い本ですが、かなり一気に読めるんじゃないでしょうか。

ネタバレがあるんで、あまり内容には触れませんが、とにかくストーンズファンならば歓喜悶絶は必至ですし、R&Rに少しでも興味がある皆様ならば、一度は読んでも損にはならないでしょう。

極言すれば、これを読んで何も感じないとしたら、おそらくはR&Rを楽しむ感性に欠けているとさえ思えます。

最後になりましたが先日、「シングルボックス 1971 - 2006」について、「買ってはいけない商品ではない」と書きましたが、これは訂正し、心からお詫び申し上げます。

というのは、既にご存じの皆様もいらっしゃると思いますが、期待の大きかった「I Think I'm Going Mad」にデジタルエラーがあります!

これが、とんでもない音飛びっ!

最初は自分が買ったブツだけ、欠陥品と思ったのですが、各方面に探りを入れたところ、少なくとも「Made in the EUと記載されたPolydor製」の商品はダメ! もちろんサイケおやじも、それをゲットしての大失敗でした……。

このあたりについて、メーカーからは何かフォローがあるんでしょうか?

そして、そういうモヤモヤした気分の中で読み始めた「ライフ」に溜飲の下がるのも当然だったというわけです。

やはり修羅場を潜り抜けてきた70年の人生経験は、凄い!

素直に勉強になりました。

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