OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

部屋の大改造開始

2011-11-30 12:11:13 | Weblog

パワーアンプが昇天したので、追善供養というか、危機的状況にあるオーディオラックも直す事に致しました。

レコード棚や家具諸々を全部移動させなければなりませんが、旧態依然のブラウン管式テレビの重さには、う~ん、こんなに重かったかなぁ~~~、と驚くばかり!

しかし裏を返せば、サイケおやじ自らの体力の衰えなんでしょうねぇ……。

あと、問題なのは時間が決定的に足りなくて、ゴタゴタに散らかったっきり、足の踏み場も無く、なんとか今年中に格好だけはつけたいと覚悟しているのですが!?

先が思いやられます、本音では。

ということで、本日の1枚は休載致しますが、よろしくお願い致します。

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パワーアンプ大往生

2011-11-29 18:15:52 | Weblog

父の代から使い続けてきたパワーアンプが今朝、天に召されました。

電源トランスがダメになったようです。

2週間前ほどから前兆はありましたが、突然の訃報という感もありますねぇ。

享年36歳、ほぼ毎日鳴り続けてくれましたので、感謝する他はありません。

合掌。

 

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宗田まことのワイルド歌謡

2011-11-28 15:23:47 | 歌謡曲

夜光虫 / 宗田まこと (フィリップス)

誰が策定したのか、最近の人間は「肉食系」と「草食系」に分類されるようですが、その真相は分からなくとも、だいたいのムードはオールドウェイヴなサイケおやじにも理解出来るような気がします。

例えば本日ご紹介の歌手・宗田まことは、明らかに「肉食系」でしょうか。掲載したジャケ写からも、イケイケの肉感的雰囲気が濃厚に表出されていると思いますが、これが出た昭和51(1976)年は、その聴かれるサウンドも雰囲気も、まさに時代の先端であったのですから、もしかしたら既に当時から「肉食」「草食」の区分が暗黙の了解だったんでしょうねぇ。

なにしろジャケットには「燃えるジャングル・サウンド」なぁ~んて、堂々の記載がある以上、それは聴かずとも中身は充分にご推察のとおり、激しいビートに煽られたワイルド歌謡ポップスの決定版!

イントロからウッヒッ、ハッヒッ、ウホホホッ、ハッヒッと蠢く野郎どもの掛け声と弾けまくったパーカッションの連打! さらに追い撃ちの低音ブラスとディストーションのギターに導かれ、熱気と粘っこさ満点の彼女のボーカルが炸裂すれば、アッという間にハートは鷲掴みですよっ!

う~ん、流石は都倉俊一の作編曲は当時ノリノリの勢いがありますし、山口洋子が書いた刹那の歌詞も見事にジャストミートしていますが、しかし絶対的に素晴らしいのは宗田まことのメリハリ満点の過激なボーカルスタイルでしょうねぇ~~♪

そのスピード感、ソウルフルな歌謡魂、思わずノケゾリのポーズが連想させられてしまうが如き節回しの凄さは圧巻の一言!

当然ながらブラックスプロイテーションと濃密なエロスの有機反応的表現が、たまりません♪♪~♪

あぁぁぁぁ~、宗田まこと! 最高~~~~♪

もう、聴く度にシビれが止まらなくなるですよっ!

こういうフィーリングで歌えるボーカリストって、当時も今も屹立する存在だと思いますが、冒頭では彼女の事を「歌手」として書いたものの、実は皆様もご存じのとおり、「宗田まこと」は「女優・宗田政美」でもあって、昭和40年代後半の劇場用本篇やテレビでは、なかなか強い印象を残す演技を披露していました。

特に東映エロアクションの大傑作「前科女・殺し節(昭和48年・三堀篤監督)」での熱い演技は池玲子、杉本美樹、片山由美子、風間千代子といった個性の強い出演者の中にあっても、その大柄でグラマラスな肉体とハードな佇まい共々、決して忘れられないでしょう。

この作品はDVD化されていますので、彼女云々は別にしても、絶対にご覧いただきたい名作のひとつ!

ですから、歌手となっても、そうした自らの魅力を存分に活かすべく、歌っている時のアクションも最高にダイナミックでセクシーだったんですよっ!

発売されたレコードはシングル盤3枚ほどでしたが、テレビ出演もありましたし、営業では相当に売れていたんじゃないでしょうか。

ということで、宗田まことのような歌手を知っていると、今の芸能界の歌謡部門なんて、気抜けのビールとしか思えません。

ちなみに彼女は俳優の市川好朗と結婚した事を最近、片山由美子様のプログで知ったサイケおやじではありますが、それで引退されたとしても、宗田まこと=宗田政美の印象と残してくれた歌&演技は永遠の輝きとして残っているのですから、それに接する我々は幸せというものです。

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松平純子も忘れられない

2011-11-27 15:01:48 | 歌謡曲

男坂・女坂 / 松平純子 (ポリドール)

所謂美人という敬称は、その対象についての個人的感性が好き嫌いに左右されるわけですから、一概に誰某はと決めつけることは出来ません。

しかし、そうではあっても、サイケおやじの感性からすると、本日の主役たる松平純子は美人に他なりません。

ご存じのとおり、彼女は東映のスタア女優として主演作「緋牡丹博徒」シリーズを爆発的にヒットさせ、多くの任侠作品で活躍された後に引退された藤純子の後釜のひとりとして、昭和47(1972)年に同社に入ったスタア候補生でした。

しかも同路線の推進者であり、藤純子の父親でもある俊藤浩滋プロデューサーが直々にスカウトしたという逸話が罷り通っているほどですから、当時はなかなか期待の逸材だったのですが……。

残念ながら劇場用本篇では脇役が多く、イマイチのブレイクに終わったのはファンとして悔しいところです。

ただし、サイケおやじが松平純子を強く意識したのは、昭和49(1974)年頃からの始まる歌手としての活動があっての事で、そのストレートに分かり易い美貌と穏やかな歌唱力は、ちょうどブームの真っ最中だった歌謡フォーク調の楽曲共々、グッと惹きつけられる魅力に溢れていましたですねぇ~♪

それは掲載したシングル曲「男坂・女坂」でも、まさにジャケ写どおりのイメージが歌声でも楽しめるという、嘘も偽りも無い世界です。

なにしろイントロからツカミはOKというアコースティックギターのアルペジオ♪♪~♪ もちろんマイナー調の曲メロには、せつないストリングスの響きとエレピの隠し味が絶妙というアレンジが施され、ほどよいコブシを効かせた彼女の歌い回しは、その歌声には胸キュンの優しさと儚さが滲んでいますよ♪♪~♪

ちなみにサイケおやじは、この歌を最初に聴いたのが炉端焼きの店内だった事もあり、自分では酔えないくせに湿っぽい酒席の中で、その演歌系フォークソングの雰囲気に自然と浸り込んだ妙な感覚は、我ながら今も不思議に思うばかりなんですが、そこで誰が歌っているのか気になった後に「松平純子」という真相に接した時は、さらに驚きましたですねぇ。

だって彼女は東映のヤクザ映画とか任侠作品に出ていた女優であって、こんなしっとりとした歌を聞かせてくれるなんて、全く想像も出来ませんでしたから!?

尤も、それはサイケおやじの単なる思い込みであって、実際にはそれまで、全く意識して松平純子の演技を観ていたわけではありません。

そこで様々に調べて、出演された旧作を名画座等で鑑賞してみると、失礼ながら、やっぱりどうにも強い印象が残るという事も無く……。

ですから、歌手活動も並行させるという仕事の方針は正解だったと思われます。

また、ご紹介の「男坂・女坂」は作曲が猫というフォークグループをやっていた常富喜雄、そして作詞が驚異の大ヒット「神田川」を書いた喜多条忠という事ですから、歌謡フォークがど真ん中というのも当然が必然! 既に述べたように、あかのたちおのアレンジも秀逸ですから、成功作としての条件は揃っているわけですが、逆に言えば、これがジャストミートしたのは、彼女本来の持ち味だったという事じゃないでしょうか。

つまり幾分ドギツイ東映の劇場用本篇では、松平純子の穏やかな雰囲気の良さは、所謂アクが薄かったのかもしれません。

しかし結果的に歌謡曲の世界でも、特に大きなヒットは出せず、実はこれ以前に発売していたシングル盤が2枚、また以降にも1枚の計4作のレコードを出しただけで、フェードアウトしてしまったのは残念でした。

ところが、そうであっても、松平純子もまた、サイケおやじと同世代の皆様にとっては、案外と忘れられていないのかもしれません。

と言うのも、実は彼女のシングル盤は意想外の高値で取引されているらしく、また男性週刊誌のグラビアや表紙を飾ったショットでは、フェロモン過多の水着姿やキワドイ衣装での佇まいが永遠に輝いていますからねぇ~~♪

このあたりは機会があれば、ひとりでも多くの皆様にお楽しみいただきたいところです。

それと劇場用本篇云々と、些か失礼な事を書いてしまいましたが、テレビの時代劇やサスペンス物に出演された松平純子という女優さんは、なかなか印象的だったんですよねぇ~♪ 特に出演作品名やエピソードは失念してしまったんですが、おそらく「特捜最前線」に登場した時は、彼女の歌も劇中で流れていたような記憶があります。

ということで、個人的にはレコード蒐集の対象として、未だコンプリートを果たせない松平純子ではありますが、ご紹介だけは絶対にしておきたいという素敵な歌手&女優なんですよ♪♪~♪

昭和の歌謡フォークがお好みの皆様にも、激オススメです。

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篠ヒロコを前にして

2011-11-26 15:41:01 | 歌謡曲

悪い遊び / 篠ヒロコ (キング)

少なくともサイケおやじと同世代の皆様ならば、篠ヒロコは決して忘れられないはずですが、そのイメージは歌手と女優の双方において、スバリッ!

セクシ~~~~♪

それは本日掲載した彼女の有名なシングル盤ジャケ写からも一目瞭然の素晴らしさなんですが、それは決して「ムード」とか「佇まい」という言葉だけで表現出来るものではありません。

まず、本当に篠ヒロコは歌が上手いんですよねぇ~~~♪

この「悪い遊び」にしても、作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、そしてアレンジが大柿隆というトリオによる典型的な昭和45(1970)年の「お色気歌謡」なんですが――

 ひざまずいたとて すてていかれるの
 嘘ねあなた 嘘でしょう

 悪い夢みたい こんなひどいこと
 夢とあなたいってよ

 あなたには遊びの 恋だったの
 たわむれにわたしを 愛したの

 きょうで終わるのね 悪い遊びが

 女ひとり泣かせて

なぁ~んていう実に濃厚な歌を、ある意味では抜群の演技力で表現する彼女の節回しは、流石の一言ですよ♪♪~♪

そして、なによりも、このジャケ写!!

家に帰って、こんな人が待っていたら、どうしますかねぇ~♪

それゆえに彼女の残したレコード中でも人気では一、二を争うと言われていますが、実は昭和43(1968)年頃から始まったと思われる歌手としての活動では、結果的に大きなヒットは出せず、今となっては、女優「篠ひろこ」の方が一般的な印象度は高いでしょう。

それは日本風のエロキューションが、どこかしら洋風の彼女の雰囲気とミスマッチのジャストミートとでも申しましょうか、和服も似合いますから、例えば昭和49(1974)年から始まったテレビドラマ「寺内貫太郎一家(TBS)」における小料理屋のおかみ「おりょうさん」は絶対的な当たり役として、その彼女を見るためにチャンネルを合わせていた中年男性も多かったという逸話こそ、サイケおやじが大いに共感するところです。

それと個人的には昭和50(1975)年に制作公開された映画「吾輩は猫である(東宝・市川崑監督)」における冨子役も強烈! 特に劇中での下品な仕草で和菓子を喰う場面は忘れられません!

いぁ~、この他にも印象深い演技や存在感は多々ありすぎて、キリがないですよねぇ。おそらくは彼女をネタに話をしたら、夜を徹する覚悟の皆様は大勢いらっしゃると思います。

それほど「篠ヒロコ」、あるいは「篠ひろこ」という女性は、芸能人という枠を超えた麗しいひとりになっているわけですが、既に述べたように、そうした「個人」が「歌手」としてのブレイクを妨げてしまった感もあるように思うのは、サイケおやじだけでしょうか……。

繰り返しますが、本当に歌が上手いんですよねぇ~、篠ヒロコは!

現在はすっかり引退されている彼女ではありますが、ここらでひとつ、歌っている映像も含めたBD、あるいはDVD&CDの復刻企画が待ち望まれます。

もちろんオマケ特典は彼女の怖いほどのエロスが滲むボートレイト&ポスターというのが、最高♪♪~♪

そんな復刻の仕事に携わりたいものですよ。

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今回のウイルス

2011-11-25 15:19:51 | Weblog

先日の出張から陥ったPCウイルス騒動の顛末をご報告致します。

それは隣国、はっきり言えば中国なんですが、そこから仕事場用と私用のPCに関連資料をメールで送ったのがトラブルの原因です。

なんとっ!?

帰国して私用のPCでメールのチェックをしてみると、これが途中で受信が停止!?

う~ん、何度も再操作するんですが、結果は同じなんで……。

そこで結局、何か大きなデータでも入っているに違いない!?

そんな事を推理して、プロバイダ側にあるメールの置き場を見てみると、案の定というか、漢字タイトルと名義で「85K」ほどのやつが届いていました。

もちろん、速攻で削除したわけですが、それでも全く症状が回復しないんで、ごみ箱の中身を完全削除すると、今度はサクサク動きだしたものの……。

しばらくするとPCの動作が鈍くなり、レジリストは妙に書き換えられた感じですし、ファイルの幾つかが開かなくなったんですねぇ???

そしてウイルス警告の表示が出まくって、ついに感染決定ですよっ!?

あぁ~、最初っからやりなおしかぁ~、尤も慣れっこですが。

それにしても悔しいのは、幾つかのファイルが破損壊滅してしまった事です。

おそらく原因は漢字と記号で作られた例のメールでしょう。

まあ、運良く仕事場用のPCはそれをいじっていないので、とりあえずメールは送受信せず、接続ハードディスクを切り離し、どうにか難を逃れたんですが、全く中国は油断出来ません!

これは推測ではありますが、メールを送った時に何らかの遣り口で一緒にウイルスも添付されてきたんでしょうか? 受信時間もほとんど同じですから、酷い話です。

皆様も気をつけましょうね。

ウイルス対策ソフトも案外と役に立たないという勉強をさせていただました。

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ある日突然、気になるメロディ

2011-11-24 14:55:42 | Pops

気になる女の子 / Messengers (Rare Earth / 日本ビクター)

ある日突然、脳裏を過る歌や心に浮かぶ素敵なメロディっていうのは、誰にでもあるはずです。

そして、それが何の曲だったのか、ほとんど断片しか思い出せなかったりすると、イライラが高じるのも、また自然の摂理だと思いますが、昨日からのサイケおやじは、ちょうどそうした現象に襲われ、ようやく今朝になって疑問が氷解したところで取り出したのが本日の1枚♪♪~♪

なんといってもイントロから躍動的するベースと共犯関係のリズム隊が直線的なグルーヴを作り出した次の瞬間、アッハァ~ン、アッハァ~ン、アッハッハッハッハァ~ン~、と悶え声で歌われるコーラスは微妙なファルセットと所謂「猫なで声」というやつなんでしょうが、演じているのはアメリカの白人男性グループであり、しかも発売元が黒人音楽の名門として揺るぎないモータウンの系列レーぺル「レア・アース」というあたりも、何かしら微妙なところでしょう。

つまり矢鱈に調子の良いメロディ展開とビートの作り方は所謂モータウンサウンドの保守本流を継承していながら、如何にも白人らしいコーラスワークやオカマチック(?)な雰囲気は典型的なバブルガムサウンドですから、特に英語の歌詞が即座に理解出来ない日本人のリスナーにとっては、まさに待ってましたのポップスヒットだったんですねぇ~♪

そして実際、日本では昭和47(1972)年の春~夏にかけて、それこそ爆発的なヒットになって、当時のレコード売り上げはトップアイドルだった天地真理や南沙織あたりと競うほどっ!?!

ですから迷わずカパーするグループも幾つか登場し、一番有名なのはNHKの歌番組「ステージ101」でメインのコーラスグループだったチャープスの日本語バージョン、あるいはフィンガー5のアルバム収録バージョンでしょうが、個人的にはチャープスが最高でしたねぇ~~♪ 告白すれば、それを聴きたくて件の番組を楽しみにしていた時期もあったほどです。

ちなみに本家のメッセンジャーズは結局、これひとつだけの「一発屋」ゆえに日本盤レコードジャケットの裏解説にも詳細なプロフィールは掲載されておらず、またアメリカでの「気になる女の子 / That's The Way A Woman Is」のヒット状況も中程度ですから、これは所謂「ニッポンの洋楽ヒット」でした。

ということは、如何に「気になる女の子 / That's The Way A Woman Is」が日本人向けであったかの証明でもあり、この曲のキャッチーなキメとなったリズムパターンは、以降の歌謡アイドルヒットにかなり応用されていった実情も侮れません。

ということで洋楽ヒットに刷り込まれた感性は、「刷り込まれた」と言うよりも、自分達の心の奥底にある琴線を刺激され、覚醒させられた部分も大きいんじゃないでしょうか。

もちろん、例えばその中心的役割を担っていた当時のラジオは、現代におけるPCやスマホ以上の影響力と実効性を持っていたわけですし、リスナーも疑う事を知らない素直さで楽しんでいたのですから、良い時代でした。

また良い時代であればこそのヒット曲というのも、確かにあると思うばかりです。

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証明された好みの頑固さ

2011-11-23 14:36:17 | Pops

■Michelle / David & Jonathan (Columbia / 東芝)

自分の好きなもののルーツは思いの外、深~いという事実!

そういう部分にハッとさせられる体験は、皆様にもおありかと推察する次第なんですが、サイケおやじの場合は音楽の好みという点においても顕著でした。

それは好きな歌やメロディを書いた作家がほとんど共通しているとか、普段に聴いている時にはそれほど思わない事が、実際にソングライターのクレジットを確認してみると、なかなか同じ名前に出くわすという真相があるのです。

例えばイギリスの音楽業界では、1960年代後半から1970年代前半にかけて、それこそ今日でも世界中で親しまれている多く名曲を書いたロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイというコンビが個人的には大好き♪♪~♪

おそらく一番有名なのはコカコーラのCMソングとしてもお馴染みというニューシーカーズの大ヒット曲「愛するハーモニー / I'd Like To Teach The World To Sing」でしょうが、他にもゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの「Green Grass」、ホワイト・プレインズの「恋に恋して」等々、本当に数え切れませんし、とにかく気持良く耳に馴染んでくるメロディとリズムのコンビネーションの上手さこそが、決定的な持ち味だと思います。

また以降は完全な後付けで知った事ではありますが、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイは業界の裏方でありながら、その保守本流をがっちり守り抜いていたという事実! これはビートルズやストーンズ等々の英国ビートバンドの大ブレイクから所謂ブリティッシュロックやサイケデリック、あるいはプログレといった1960年代ロックの表舞台の動きと一緒にあった、もうひとつの洋楽状況と無縁ではありません。

それは言うまでもなく、ラジオ放送での需要から生まれるポップスヒットの世界であって、このあたりはリアルタイムで楽しまれた皆様にとっては、尚更にご理解いただけるはずです。

つまり今日のロック史では、名盤アルバム云々が主要テーマにされがちですが、当時は同等の扱いでシングルヒットが大切であり、むしろそれがなければアルバムなんて作れないのが、ひとつの「掟」でありました。

しかし現実的には、そんなにホイホイとオリジナルの素敵な歌が作れるミュージシャンが多いわけもありませんでしたから、必然的に有能な職業作家が求められ、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイもそうした人材だったというわけです。

ところが職業作家だって基本はミュージシャンですから、自らがバンドをやっていたり、レコードを出していたり、時には有名グループのメンバーだった履歴を有する者も少なくありませんし、そうした人脈を活用しながらの仕事が成功への道標になる事も頻繁だったようです。

それがロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイの場合は、1950年代末頃に結成されたケストレルズというグループが本格的なプロ活動の第一歩であり、メンバーの中には、後にエジソン・ライトハウス名義で「恋のほのお」を歌って一躍有名になるトニー・バロウズの在籍が、以降の活動で大きな意味合いを持っています。

というのは、結局はヒット曲とは無縁だったケストレルズが発展的解散というか、やはりイギリスのポップス系ソングライター&プロデューサーとして今日も忘れられていないジョン・カーターが運営(?)していたアイヴィー・リーグやフラワーポット・メン等々の企画優先グループにロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイ、そしてトニー・バロウズが参加を要請された事により、トニー・バロウズはスタジオセッション中心のボーカリストとして、また、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイは職業作家としての道へ本格的に進む事になったのですが、その詳しい経緯の流れは別の機会に譲りたいと思います。

しかしロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイにとっては、いよいよ本領発揮のチャンスであった事はまちがいなく、その最初の飛躍が1965年に出たフォーチュンズの「You've Got Your Troubles」で、これは欧米で大ヒットしています。

そしていよいよ本題に入りますが、実はこの曲を最初に録音していたのが、ロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイの別名義デュオだったデヴィッド&ジョナサンであり、そのデモテープ(?)を高く評価したのが、ビートルズのプロデューサーとして説明不要のジョージ・マーティン!

なんとっ!! ビートルズが畢生の傑作ながら、アルバム「ラバーソウル」からシングルカットしていなかった人気曲「Michelle」を与えられるという栄誉と幸運に恵まれ、これは期待どおりにウケまくりでした。

もちろん我国でも昭和41(1966)年のラジオからは頻繁に流れていたと記憶していますし、告白すればサイケおやじは本家ビートルズのバージョンよりも好きなほどで、それはストレートなコピーながら、基本的なコーラスワークやアコースティックな味わいを活かした薄~いストリングスかキーボードの活用、さらにはオリジナルと同じピアノソロ等々、当然ながらジョージ・マーティンが肝煎りだけの事はあります。

なによりもロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイが持前のセンスの良さ!

そういう部分がソングライターとしての仕事にも共通して発揮される魅力じゃないでしょうか。

しかし、もうひとつ告白すれば、リアルタイムで聴いていたデヴィッド&ジョナサンと裏方作家としてのロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイが同一人物だったと知るのは、かなり後の事でした。

その間、前述したヒットポップスの数々を楽しんでいたサイケおやじは、何時しかプロデューサーやソングライターで自らの好みを分類分析するという、如何にもオタクな道へと踏み込んでしまい、するとそこにはロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイという天才ソングライターコンビが、これまた個人的に崇拝しているトニー・マコウレイと並立する存在である事実に突き当ったというわけです。

また、その媒介が前述したトニー・バロウズやフォーチュンズだった事は言わずもがな、以前から好きだったデヴィッド&ジョナサンの正体にも愕然とさせられた記憶は今も鮮烈!

結局、自分の好みなんてのは、そう簡単には変わらないという事なんですよねぇ~♪

そのあたりのあれこれは、もっともっと書きたいところですが、最後にひとつだけお許しを頂ければ、深夜放送として根強い人気の「走れ歌謡曲(文化放送)」のテーマ曲「口笛天国 / I Was Kaiser Bill's Batman」も、口笛ジャック名義でロジャー・クック&ロジャー・グリーナウェイが作り出した名曲名演♪♪~♪

これは今でも夜に車を運転していると、何時の間にか口笛を吹いてしまうほどに刷り込まれた素敵なメロディというわけです。

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隣国から恐怖のお土産

2011-11-22 14:27:37 | Weblog

うっ、また、やってしまった……。

PCに悪性のウイルスが侵入!?

バックアップのファイルも部分的にやられたか!?

メールは壊滅か!?

酷い事をやる奴がいるもんだなぁ~~。

なんの利益か、楽しみなのか!?

とにかく現在、鋭意復旧中です。

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出張でアウェーの洗礼うけてます

2011-11-21 15:21:00 | Weblog

いゃ~、今回の出張は久々にロクでもないです。

車が脱輪、荷物背負って5~6キロ、歩かされ……。

ようやく辿り着いたところでメシ喰いに入った食堂では、ボヤ騒ぎ!?

慌てて避難したら、置引き被害にあいそうになった末に催涙スプレーぶっかけられ!?

ようやく帰途についていますが、仕事がどうにかなったのは幸いでした。

一寸先は闇ってやつですね、世の中は。

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