OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

絶句…

2021-10-31 16:06:13 | サイケおやじの日常

従妹急逝……。

本日は、これにて失礼させていただきます……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横須賀昌美のぶ~りぶり

2021-10-30 17:59:27 | 歌謡曲

ラブ・コントラスト ~WEST SIDE & EAST SIDE~ / 横須賀昌美 (ワーナー・パイオニア)

お待たせしましたっ!

なぁ~んて煽りはサイケおやじの独断と偏見でしかありませんが、掲載したのは横須賀昌美が昭和56(1981)年9月に出した、これが歌手としての公式2作目のシングル盤でして、何よりも後年の彼女を思えば、ぶりぶりに「ぶりっ子」しているジャケ写イメージにも感慨深いものがあるんじゃ~ないでしょうか (^^;

そして収録A面曲「ラブ・コントラスト ~WEST SIDE & EAST SIDE~」は作詞:篠塚満由美&作曲:水谷公生という、コアな歌謡曲好きには最強とも思えるソングライターコンビから提供されたイケイケのディスコ歌謡!

アップテンポで、そのジャンルの「お約束」を存分にブチ込んだ(?)信田かずおのアレンジも明らかに大衆ウケを狙っていた事はミエミエなんですが、肝心の主役たる横須賀昌美のボーカルや節回しにグルーヴが全く感じられず、その棒読み歌唱と申しましょうか、彼女が彼女なりに一生懸命やっている状況がリアルに伝わって来る分だけ、せつなくなるのはサイケおやじだけでしょうか……。

もちろん、イノセントな横須賀昌美のファンにとっては、それだって最高の極みかもしれませんし、昭和歌謡曲のアイドル部門に限っては、この「ラブ・コントラスト ~WEST SIDE & EAST SIDE~」は立派な合格点!?

ちなみに当時はディスコという場所が、まだまだ最先端の流行発信地だった事もあり、こ~ゆ~分かり易いディスコ歌謡は、そこへ普通(?)に行けない青少年にとっての需要が大きかった様な気もしております。

なんたって、この頃の横須賀昌美はアイドルでしたからねぇ~~ (^^ゞ

ということで、「ディスコ」も何時しか「クラブ」と呼ばれる様になり、リズムやビートの感覚も変わってしまったとはいえ、やはり踊れる大衆音楽は何時の時代も浮かれ気分に直結しているもんですから、それを美女がやってくれれば、それで満足しなくて、何が面白いっ!?!

そんな居直りさえ感じさせてくれるのが、サイケおやじにとっての横須賀昌美が歌う「ラブ・コントラスト ~WEST SIDE & EAST SIDE~」なのです。

うむ、これで彼女が本格的なボーカリストだったら、ど~なっていたのかは、考えない事にしているのでした (^^;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みずきあい at 六本木

2021-10-29 20:02:55 | 歌謡曲

六本木あたり / あい&AKI (キングレコード)

さて、よ~やくコロナ禍も下火になりつつあり、早々と年末の宴会企画をやっているところもあったりして、これで……、安心出来るのか?

というのが普通の気持ちだと思うんですが、しかし、サイケおやじにしても、やっぱり宴会とか夜の繁華街の享楽を否定出来るものではありません。

特に現代は、酒とカラオケってのがセットになっての娯楽になっていますから、これまでの逼塞モードでは御法度とされていたデュエットが、これで解禁(?)ともなれば、それなりにウケる名曲・人気曲をご紹介するのに吝かではありません。

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「六本木あたり」は、作詞:池田真智&峰尾勝己、作曲:武谷光が狙いどおりにウケまくった「ご当地ソング」であり、もちろん曲タイトルに偽り無しに「アマンド」とか、「一夜明ければ消える街」等々、そんなこんなの昭和の六本木が歌い込まれているもんですから、これが発売された昭和56(1981)年頃からは裏人気の定番曲になっていましたですねぇ~~♪

そして歌っている「あい&AKI」の「あい」とは、ソウルフルな歌謡曲シンガーとしてサイケおやじが大好きな「みずきあい」その人でして、一方「AKI」は俳優の「清水昭博」と云われていますが、当然ながら「あい=みずきあい」は抜群に歌が上手く、「AKI=清水昭博」はトーシロフィーリング丸出しというコントラストが、如何にも実用的で素晴らしいんですよねぇ~~♪

また曲調そのものの覚え易さは言わずもがな、キメの ――

  一本二本三本目
  最後の煙草に火をつけて
  四本五本六本木
  影が重なる街灯り

――  なぁ~んていう、実に語感を活かした弾む調子のメロディ展開がニクイんですよ (^^♪

ですから、これを歌の上手いホステスさんと一緒にデュエットするのが、スケベ心の本懐みたいな風情が、当時の六本木界隈では確かにありましたですよ。

おそらくはバブル期絶頂の頃、昭和61(1986)年あたりになっても、まだまだ歌われていた記憶がありますし、時代が平成の末期になってさえ、思い出した様にカラオケのリクエストを出してしまう諸氏諸兄もいらっしゃるんじゃ~ないでしょうか (^^♪

それほどカラオケが好きではないサイケおやじにしても、興に乗れば、デュエットするのは「六本木あたり」という定番コースを用意していたほどです (^^;

ということで、この「六本木あたり」には、もうひとつのバージョンがありまして、それは「みずきあい」が、「優」と名乗る男性歌手とセルフリメイクした「I & You」名義のシングル盤収録テイクでして、これは聴いた事はあるんですが、残念ながらレコード現物は探索中というシロモノですので、要注意!

また楽曲としての「六本木あたり」は、嘉納ひろし&山下直美、あるいは嘉納ひろし&服部浩子、そしてロス・インディオス等々のカバーバージョンも多数作られておりますので、機会がございましたら、お楽しみくださいませ (^^♪

とはいえ、個人的には、みずきあいのナチュラルにフェロモンが滲みまくったボーカルが好きでたまらないのでした (^^♪ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつかと言わず、直ぐにでも

2021-10-28 17:51:23 | ニューミュージック

いつか何処かで / 中川よしの (BLOW UP / 日本コロムビア)

元皇族という品格も何処へやら、今や……、すっかり変人扱いされている小室眞子に、果たして新たな道は開けるのか?

現状では、自由を求めたはずが、逆に一生涯を怯えて暮らさねばならない、そんな「負の連鎖」に落ち込んだ感があるのは、サイケおやじとしても、煮え切らない気分です。

あくまでも、独断と偏見ではありますが、彼女が浮いてしまった要因のひとつが、自らの生まれ出でたる宿命であるとすれば、ここに至つた以上、積極的に庶民と関わり、世間と馴染んでいく他はないと考えるのですが、いかがなものでしょう。

しかし、実際問題として、なかなか……、それは難しいという事であれば、ひとつの提案として、彼女にはネットで「マコチャンネル」でも開設したらイケるんじゃ~ないでしょうかねぇ~~。

そうですよ、既に彼女は一般人なれど、例えば「今日は初めて町中華」とか、「自宅でカラオケ、やっちゃいましたぁ~~」等々、何をやったって、今の小室眞子なら、再生回数は億単位まで狙える様な気がするんですけどねぇ~~。

おそらくは史上最強の「ゆ~ちゅ~ばぁ~」になれると思いますよっ!

そうすれば自然に世界中の皆と仲良くなれるし、それで炎上しようが、落ちりゃ~地獄に底もあるっ!

てなもんですよ (^^♪

ど~ですかぁ~、皆様、もしも「マコチャンネル」がスタートしたら、見るでしょう~~ (^^♪

どうか、彼女には真剣にご検討願いたく、これを入力しております。

さて、そこで本日のご紹介は、新しい旅立ちに期待と不安を抱きながら、それでも何処かへ辿り着きたいという願いが歌われた、中川よしのが昭和54(1979)年に発売の掲載したシングル盤A面曲「いつか何処かで」です。

歌っている中川よしのは、シンガーソングライターというのが一般的な認識ではありますが、この「いつか何処かで」は作詞:杉山政美&作編曲:淡野保昌というクレジットがあるとおり、彼女のハイトーンボイスを活かすべく練り上げられた提供曲という事になるんでしょうか、実際ここではスローテンポの美メロ曲を芯の強い歌声で節回す彼女のボーカリストとしての魂に惹きつけられますよ (^^♪

結果的に、それほど売れたレコードではありませんでしたが、この頃から盛り上がり始めた「ニューミュージック」という新しい歌謡曲のジャンルにおいては、何時までも古びないスタンダードかもしれません。

ということで、すっかり地に落ちた自己のイメージを再び上昇させるためには、それ相応の根性やエネルギーが必要であり、時には居直りと誹謗中傷されようとも、やり抜くところに活路は開けるはずっ!

不肖サイケおやじは、元々落ちてしまう様な良いイメージそのものはありませんが、時には失地回復に全力を傾注した経験だって、それなりにあるんですよ、周囲がど~思っていたとしてもね (^^;

年寄りの戯言かもしれませんが、小室眞子には、ここらで一発「マコチャンネル」の開設を強く望むものであります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴッツい指輪は恥ずかしい

2021-10-27 19:21:20 | 歌謡曲

想い出の指輪 / 高田橋久子 (日本コロムビア)

殊更テレビや大新聞をメインに、なんとか新婚の小室夫妻を擁護・祝福しようとする動きは滑稽でしかありませんが、理由は言わずもがな、自分達で誹謗中傷の火種をまき散らしておきながら、宮内庁から皇室取材の許可を取り消されるらしいという脅しに屈しての所謂マッチポンプですからねぇ~~。

一般庶民にとっちゃ~~、笑止千万!

そんなことよりも、今やネットを「公器」としている国民の関心事のひとつが、件の新婚夫婦の結婚の証とされている、あのゴツゴツ感が恥ずかしくなる様な指輪でしょうか (^^;

サイケおやじは、なんだかバブル期を思い出してしまったですよ (^^;

さて、そこで本日のご紹介は、そんな指輪に纏わる別離の歌謡曲として、昭和53(1978)年夏の終わり頃に、ちょっぴりですがヒットしていた、高田橋久子のデビュー作「想い出の指輪」です。

歌っている高田橋久子の苗字は、「こうだばし」というのが正しいという「ふりがな」がジャケ写にあるとおり、そのあたりが如何にも正統派歌謡曲のアイドルシンガーというイメージかもしれません。

で、肝心の「想い出の指輪」は作詞:笠間ジュン&作曲:佐々木勉のクレジットからもご推察のとおり、ミディアムテンポでマイナーモードの歌謡フォーク系ロストラブソングでして、若草恵のアレンジが、せつなくて覚え易い日本人好みのメロディラインを見事に活かしているのは高得点♪♪~♪

あぁ~、この、どっかできいたことある様な、そんな雰囲気がニクイわけですが、もしかしたら、元ネタかオリジナルバージョンがあるんでしょうか?

そしてアルトボイスに偏りつつも、ナチュラルな泣き節を披露する高田橋久子の歌唱力も、なかなかイイ感じだと思いますねぇ~~ (^^♪

残念ながら、彼女のプロフィールは知る由もなく、レコードにしても、これっきりしか知りませんし、私有盤も同様なんですが、山口百恵の路線もやれたボーカリストだった気がしております。

ということで、話は冒頭に戻りますが、どんなにマスコミが庇護しようが、一般庶民から、これほど祝福されない新婚夫婦ってのは歴史に残るんじゃ~ないでしょうか。

もちろん、この先、小室夫妻に不幸が降りかかったりすれば、当然ながら、一番に浮かれて、はしゃぎまくるのはマスコミの連中ですが、もちろん小室眞子からすれば、今でも自分達は特別なのが普通だと無意識に自覚しているでしょうから、一般庶民なんてのはムシケラぐらいにしか見ていないでしょう。

でも、昨日から、あんたも、その仲間なんですぜっ!

指輪のドラマって、何時の世も、刹那の境地と思うばかりです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

娘と父と彼岸花

2021-10-26 17:55:32 | 歌謡曲

彼岸花 / ノン・ノン (日本ビクター)

やっぱり今日は、「結婚」という儀式について触れざるを得ないでしょう。

それは当然ながら、法律上、堂々と一緒になれた小室夫妻の学芸会的猿芝居をテレビで見せつけられ、呆れ果ててしまったからです。

特に酷かったのは、新婦が自分に対する国民からの批判や心配同情を「誹謗中傷」と決め付けていた事で、これじゃ~~、わざわざ国民を敵に回してしまったも同然……。

事前に用意した文章を棒読みしていただけとはいえ、こんな内容を秋篠宮殿下や宮内庁職員は、何故に許したのか、その真意は全く測りかねるだけでした……。

まあ、今日からは彼女も只のバカ女に成下がったとはいえ、ご丁寧にそれを自己証明せずとも、他に言うべき事があったはずなんですけどねぇ~~~。

これで明日からは、それこそ本当の誹謗中傷や嫌がらせがスタートするのは必至という状況を思えば、「皇室」という日本文化に後足で砂をかけ、国民の気持ちを蔑ろにした罪深さを生涯消し去る事は出来ないでしょう。

それは日本人にとって、本当に悲しむべき事だという、その一点だけでも、彼女にはわかって欲しいのですが、無理でしょうねぇ……、残念ながら (>_<)

ということで、本来「結婚」という儀式は、それなりに何かしらの希望や感慨を呼び覚ますものだとサイケおやじは思いますので、本日はノン・ノンと名乗る歌謡フォークの女性デュオが昭和50(1975)年秋にラジオの深夜放送を中心に小ヒットさせた「彼岸花」をご紹介させていただきます。

もちろん、その時代ですから、作詞:岡田冨美子&作曲:井上忠夫が企図したのはシモンズ系の柔らかな歌謡フォークであり、青木望のアレンジが、これまたモロにシモンズしているのは言わずもがな、菊池尚子と光本恵子のノン・ノンが、失礼ながら、完全にシモンズのスタイルを踏襲したリード&ハーモニーボーカルを聞かせてくれるんですねぇ~~♪

ノン・ノンについての詳しい素性や履歴は勉強不足で知るところもありませんが、掲載したシングル盤より以前に発売されたレコードでは、3人組で登場しているジャケ写も見た記憶がありますので、メンバーは流動的だったのかもしれません。

しかし、それはそれとして、この「彼岸花」は結婚して父親と別れる娘の心象風景を歌謡フォークのメロディで演じるという、ありがちな企画とはいえ、なかなかここまで出来上がったレコードは、そんなには無いと思いますねぇ~~、良くも悪くもですが (^^;

正直、ちょいとミックスが鬱陶しくて、もう少し、爽やかなフィーリングを望んでしまうのは、サイケおやじだけでしょうか (^^;

ということで、バカな女ってのは、だいたいがジコチュウで回りが見えていないのが常ですから、一緒にいる男にとっては、大きな荷物に他ならず、それでも「愛しています」とか、大衆の面前で言わなければならなかった小室の心中、せっかく掴んだ金蔓を離すまいとする努力だけは認めるべきなんでしょうか……。

土台がお気楽なサイケおやじには絶対に出来ない芸当であり、もしも、この先に降りかかる不幸を耐え忍ぶエネルギーがあるのならば、ぜひともご披露いただきたいと思うばかりです。

うむ、確かに死ぬほどのバカは……、ねっ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻想と彩りの再現は現世

2021-10-25 16:58:28 | Steely Dan

AJA VS THE SCAM / Steely Dan (Leftfield Media = CD)

 ★Disc One
   01 Teenie's Blues
   02 Black Cow
   03 Aja
   04 Deacon Blues
   05 Peg
   06 Home at Last
   07 I Got the News
   08 Josie
   09 Donalods Remarks
   10 Kid Charlemagne
   11 The Caves of Altamira
   12 Don't Take Me Alive
   13 Sign in Stranger
 ★Disc Two
   01 The Fez
   02 Green Earrings
   03 Haitian Divorce
   04 Everything You Did
   05 The Royal Scam
   06 Hey Nineteen
   07 Band Introduction
           / Love Is Like an Itching in My Heart 
   08 Black Friday
   09 The Boston Rag
   10 Dirty Water 
   11 My Old School
   12 Last Tango in Paris
   13 Pretzel Logic

久々に血沸き肉踊らされたブツに出会ったと申しましょうか、本当は昨年ゲットしたまんま、未開封で放置していたCDを今頃になって聴いたというのが真相でして、それが本日ご紹介するスティーリー・ダンのライブ盤です。

で、その内容はドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのコンビが正体というリアルなスティーリー・ダンがサポートメンバーを集めての巡業ステージから、2009年7月22日のライブ音源を収録しているんですが、これがなんとっ!

スティーリー・ダンが1970年代の全盛期に出した畢生の名作アルバム「幻想の摩天楼 / The Royal Scam」と「彩 / Aja」を完全再現すると喧伝した「Rent Party Tour」のステージであり、しかもFM放送からのソースを元ネタにしているので、なかなか分離の良いステレオミックスと素直な音質で歌と演奏が楽しめるんですねぇ~~~ (^^♪

そして演目は上記したとおり、Disc One の2曲目「Black Cow」から「Josie」までの7曲が前述のアルバム「彩 /Aja」から、そして同10曲目「Kid Charlemagne」から、Disc Two の「The Royal Scam」までの9曲が「幻想の摩天楼 / The Royal Scam」から、件のLPの収録曲順どおりに再現演奏されているわけですが、当然ながら、完全コピーではありません。

なにしろ、ここに参集したメンバーは既に述べたとおり、ドナルド・フェイゲン(key,vo) とウォルター・ベッカー(g,vo) 以下、ジョン・ヘリントン(g)、ジム・ビアード(key)、フレディ・ワシントン(b)、キース・カーロック(ds)、キャロライン・レオンハート-エスコファリー(vo)、キャサリンラッセル(vo)、タワサ・アジ(vo)、マービン・スタン(tp)、ジム・ピュー(tb)、ウォルト・ワイスコフ(ts)、ロジャー・ローゼンバーグ(bs) という実力派の面々ではありますが、前述した「幻想の摩天楼」と「彩」のセッションで決定的なキメを演じていたラリー・カールトン(g)、ジェイ・グレイドン(g)、チャック・レイニー(b)、バーナード・パーディ(ds)、スティーブ・ガッド(ds)、トム・スコット(ts,as)、ウェイン・ショーター(ts) 等々の天才的個性派プレイヤー達とは、そもそも「格」が違うわけですから、それで当たり前なんですが、だからこその一期一会と申しましょうか、なかなか纏まり良く、オリジナルのツボを外さない演奏には好感が持てます。

また、逆に言えば、それゆえにドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーが共作していた楽曲の「ひねくれた」キャッチーさが浮彫りになっていて、なかなか面白く聴けるんじゃ~ないでしょうか。

冒頭に述べたとおり、不肖サイケおやじは我知らず夢中にさせられましたですよ (^^♪

ちなみにド頭に入っている「Teenie's Blues」は、いきなり始まる正統派4ビートのモダンジャズ演奏で、あれぇ~~!? 間違えたCDを鳴らしてしまったのかっ!?

なぁ~んて思ってしまったんですが、これはこれで、彼等の立派な演奏であり、元ネタはジャズ界の有力アレンジャーにしてサックス奏者でもあったオリバー・ネルソンがオリジナルとクレジットされています。

そして、その意味からも終盤の「Hey Nineteen」から始まるヒットメドレー(?)は実に面白く、スティーリー・ダンのファンにとっては耳に馴染んだ演目ではありますが、会場がボストンだった事からの内輪受けっぽい替歌やジョーク入りのMCも聞かれますし、やっている本人達も楽しそうな雰囲気はニクイばかり (^^;

ですから、このパートではメンバー紹介で演じられる「Love Is Like an Itching in My Heart」がモータウン、確かシュープリームスのヒット曲だったり、1960年代のガレージロックのトップランナーとして、今も人気が高いスタンデルズのカバー「Dirty Water」あたりのノリの良さが、大団円に向かって熱く盛り上がっていくんですねぇ~~ (^^♪

ちなみにギターに関しては真ん中あたりに定位しているのがジョン・ヘリントン、ちょいと右寄りで澄んだ音色のフレーズを弾いているのがウォルター・ベッカーと思われますが、いかがなものでしょう。

おぉ~~、それにしても「My Old School」の楽しさも格別だぁ~~♪♪~♪

やっぱり、スティーリー・ダンって、なんだかんだ言っても、やっぱりロックバンドなんだなぁ~~♪

―― っていう思いを強くさせられましたです (^^♪

そして、尚更に憎たらしいのがガトー・バルビエリのインストヒットにしてエロいメロディが耳に心地良い「Last Tango in Paris」の場末感溢れるカバー演奏で、これがステージギグのラストテーマっていう扱いだったんでしょうねぇ~~、この巡業ツアーでは (^^♪

とすれば、オーラスの「Pretzel Logic」はアンコールだったんでしょうか、聊か予定調和っぽい気にもさせられますが、このクールな熱気はスティーリー・ダンならではのスタイルでしょうし、実はここでは驚きのプレゼントとして、スペンサー・デイビス・グループトラフィック等々で活躍したスティーヴ・ウィンウッドの参加がクレジットされているんですが、すると左チャンネルの暑苦しいギター、もしくはネチッコイ雰囲気のオルガン、そしてソウルフルなボーカルが、そ~なんでしょうかねぇ~~?

残念ながらというか、このトラックは演奏が終わると直ぐにフェードアウトしてしまうので、最終確認は出来ておりませんが、それはそれとして、ハナからケツまで、なかなか楽しめる演奏がビッシリと詰まっている優良盤と思います。

ということで、久々にスティーリン・ダン中毒が再発の予感です。

特に近年は、往年のブートでは定番だった、1970年代前半のライブバンド時代の音源や再始動して以降の様々なソースが堂々と出回っているという嬉しい状況ですし、ご紹介した2枚組CDにしても、ハーフオフィシャル扱いみたいですから、たまりません (^^♪

告白すれば、数年前から、スティーリー・ダン関連のネタは相当数ゲットしておりましたが、例によって、持っているだけで安心してしまうというバチアタリ…… (^^;

これを契機に心を入れ替え、1970年代からの公式・非公式音源を再鑑賞し、精進を重ねる所存でございます <(_ _)>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼女のタレ目と刹那の歌声

2021-10-24 18:01:13 | 歌謡曲

■ある晴れた日に / 讃岐裕子 (ワーナーパイオニア)

掲載したのは、ついにゲット出来た、あの柏原芳恵の大ヒット曲「ハロー・グッバイ」のマニアックなバージョンで人気の讃岐裕子が昭和50(1975)年5月に出したとされるデビュー作「ある晴れた日に」をA面に入れたシングル盤です。

以前にも書きましたが、彼女が認知されたのは結局、件の柏原芳恵の「ハロー・グッバイ」のヒットによるところが大きく、だからこそ讃岐裕子バージョンの同曲シングル盤がデッドストックも含めて、一時期の中古屋には相当数出回っていたと認識しているのですが、肝心の彼女の他のレコードは、なかなか状態の良いブツに出会う機会がありませんで、実は……、ようやく入手が叶った掲載盤にしても、何故かB面にプレスミスみたいな音飛びがあるもんですから、価格的には、ほとんど捨て値だったのは、痛し痒し (^^;

でも、それも天命というか、贅沢は禁物と心を戒め、この作詞:山上路夫&作曲:平尾昌晃が手掛けた「ある晴れた日に」を謹聴すれば、これが如何にも「らしい」オールディズ調のロストソングバラードでして、森岡賢一郎のアレンジが程好い歌謡曲風味を塗しているあたりも高得点♪♪~♪

そして何よりも素晴らしいのは、讃岐裕子の儚さを滲ませたハイトーンボイスによる刹那の節回しなんですねぇ~~♪

まあ、曲調としては、やはり同時期に平尾昌晃が手掛けたアン・ルイスの「グッド・バイ・マイ・ラブ 」あたりのイメージと重なるところもあるんですが、全ては讃岐裕子ならではの慎み系のせつない歌唱に収斂していく様な、そこはかとない胸キュンフィーリングにグッと惹きつけられます (^^♪

う~ん、彼女のレコードも真剣に蒐集しなければなりませんっ!

ということで、明日から予想される仕事の難題に対処すべく、今日は準備諸々をやるはずが、結局は…… (^^;

明日の風向きに儚い希望を見出したい気分で、あれやこれやのレコードやCD鳴らしているのでした。

うむ、讃岐裕子のタレ目が愛おしい (^^ゞ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛の芽ばえで膨らむ希望

2021-10-23 18:04:23 | 歌謡曲

愛の芽ばえ / 香坂みゆき (ポリドール)

歌の上手いアイドルシンガーと云えば、サイケおやじの中では香坂みゆきは絶対なんですが、それを最初に認識させられたのが、昭和52(1977)年4月に発売された本日掲載のシングル盤A面に収録された、おそらくは彼女の歌手としての公式デビュー曲と思われる、「愛の芽ばえ」でありました。

なにしろ、このイントロから歌い出しに入るところの難しさは、カラオケ等々で自分が歌ってみれば、それこそ納得する他はないんですが、それを香坂みゆきと名乗る新人の女の子アイドルが、堂々とやってしまっていたんですから、いきなり何も知らずに、このレコーディングトラックを聴いた時には、驚きましたですねぇ~~~!?!

と、これは例によって、サイケおやじの大袈裟!

なぁ~んて、決め付けられても反論なんか出来るはずもないんですが、それにしても作詞:松本隆&作編曲:穂口雄右が企図した、かなり創造・想像的な楽曲構成を見事に歌いきってしまう香坂みゆきの歌唱力は、とても……、この時点で15歳だったとは思えないわけですよ。

特に、繰り返しますが、アップテンポの曲調で凝ったリズムアレンジが附されているメロディラインの爽やかフィーリングは、並みの節回しじゃ~、ヘタレは必至!?

このあたりは、例えばカラオケ等々で歌う場合、ほとんど頼りにするのは、リズム&ビート、そしてガイドメロディだと思うんですが、この「愛の芽ばえ」に関しては既に述べたとおり、演奏する側だって難しいリズムアレンジが使われていますから、これでレコーディングの時の彼女は、どんな感じだったんでしょうかねぇ~~!?!

しかも、歌唱力があったとはいえ、新人なんですよ、彼女はっ!?

そして、ついにテレビで接した香坂みゆきは、そこでも立派に歌っていたんですねぇ~~、「愛の芽生え」をっ!

彼女の場合は、なんとなく普通のアイドルとして芸能活動を継続し、何時しか女優やバラエティタレントとして、安定的な人気を得ていたわけですが、ここらで実力派ボーカリストとしての再評価を強く望むばかりです。

ということで、今日は久々に楽器屋へ出向きまして、ギターの弦を調達してきました (^^♪

コロナ禍が下火になって、落ち着いたら、おやじバンドをやる気でいるというわけです。

まあ、それまでは、好きなレコードを聴きながら、あれやこれやと希望を膨らませていきたいものです (^^)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒くなったら、これを聴く

2021-10-22 19:16:39 | 歌謡曲

枯葉の中で / 上品チエ (日本ビクター)

今日は本格的に寒かったですねぇ~~、いよいよって感じですが、皆様は如何でありましたでしょうか?

で、こんな季節なればこそ、本日取り出したのは昭和46(1971)年夏の終わり頃から、ラジオの深夜放送で度々流されていた、上品チエと名乗る女性シンガーの「枯葉の中で」をA面に入れたシングル盤です。

とはいえ、実は……、この「枯葉の中で」という楽曲を初めて知ったのは、決して彼女の歌じゃ~なくて、当時のサイケおやじが通っていた高校の軽音同好会フォーク組の連中が、男子も女子も一緒になって、楽しそうに歌っていたのを耳にしていたわけで、だからこそ、前述したラジオからのオンエアで演じている歌手の名前もチェック出来たわけです (^^ゞ

で、肝心の「枯葉の中では」は如何にも歌謡フォーク!

という定番コード進行を用いた黄金律が耳に馴染み易く、しかも絶妙の胸キュンフィーリングを滲ませていますから、普段から、こんなのは軟弱っ!

なぁ~んて言い放っていたサイケおやじにしても、胸中穏やかではいられない衝動を胸に秘めて幾年月……。

ようやく二十歳を過ぎた頃、中古屋でゲットしたのが本日の掲載盤というわけなんですが、とにかく歌謡フォーク保守本流の曲調とサウンド作りでありながら、初めて手にした現物ジャケ写の雰囲気が、ほとんど正統派歌謡曲っぽく、しかも登場している上品チエが、なかなかの美形♪♪~♪

さらに、ど~しても、ミニスカの奥に惹きつけられてしまうというポーズの素晴らしさはニクイほどでしょう (^^♪

ちなみに書き遅れておりましたが、彼女の苗字「上品」は「うえしな」と発音するのが正しいという「ふりがな」がジャケットにクレジットされております。

また、気になる「枯葉の中で」を書いたのは、作詞:北山修&作曲:杉田二郎という、当時全盛だった我が国の歌謡フォークを牽引したコンビですから、ヒット性感度の高さは保証付きだったわけで、さらに多分チェレスタで作られたであろう鉄琴の様な音色の装飾メロディや控えめなリズムセクション、柔らかく、それでいて存在感のあるオーケストラを用いた近藤進のアレンジも絶品だと思います。

そして主役たる上品チエの声質が、サイケおやじ好みのアルトボイスですし、その節回しに微妙に漂う「泣き節」が実にイイんですねぇ~~ (^^♪

サウンド全体のミックスが、ボーカルを前面に出しているあたりも、完全に「分かっている」プロの仕事でしょうか、サイケおやじは好きです (^^♪

ということで、前述したとおり、この「枯葉の中で」に最初に接した頃のサイケおやじは、学内同好会ではバンド組だったんで、必然的(?)に聊かネクラっぽい活動に終始していた反動から、男子と女子が一緒に楽しんでいるフォーク組を羨んでいた気持ちは隠しようもありません。

特に「枯葉の中で」のリードを歌っていた女子は、それなりに可愛らしい上級生だったという事もあり、尚更に気になっていたのです (^^;

まあ、今となっては、所謂「青春の思い出」になってはおりますが、当時の真剣さを失っている自分に、思わず苦笑させられるのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする