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サイケおやじの生活と音楽

「帰って来たドラゴン」鑑賞記

2024-08-23 16:53:20 | Movie

先日、倉田保昭凱旋帰国50周年を記念して、これまた50年ぶりに再上映された「帰って来たドラゴン」を劇場鑑賞出来ましたので、遅ればせながらのご報告をさせていただきます。

で、結論から申し上げれば、若かった当時に熱くさせられた気持ちが蘇りましたですよ (^^♪

とにかくブルース・リャンと倉田保昭というアクションの天才が直に対決する場面の緊張感は最高で、もちろん撮影されていた時期にはCGもワイヤーアクションもありませんでしたので、アナログでここまでやっていたっ!

その迫力たるや半端ではなく、しかも劇場の大画面で、それが堪能させられたんですから、たまりません (^^♪

また、同時に脇役陣の頑張りも相当なもので、やられっぷり良さは特筆されねばなりませんし、ストレートな画面構成によるシンプルな映像の積み重ねが逆に生身のアクションを最良の形でフィルムに焼き付けたんだと思います。

そこで気になる画質については、損傷してしまった原版フィルムからギリギリのリマスターが行われたとはいえ、流石に粒子の粗さは如何ともし難く、現代のデジタル映像に慣れた皆様にとっては、50年前の作品という古臭さを感じてしまうかもしれません。

しかし、だからこその再上映という意義も確かにあるはずで、それは実際、サイケおやじが鑑賞した日だけかもしれませんが、老人よりは若者が目立つ客層には、ちょいと驚かされたりもしました (^^;

そこで以下に、倉田保昭御大からの舞台挨拶等々の映像をネットからシェアしておきます。

 

『帰って来たドラゴン』の7/26・27・28舞台挨拶

『帰って来たドラゴン』舞台挨拶8.10(ノーカット)

撮影当時の裏話から現在の心境等々、倉田保昭御大の信念や熱意が伝わって、妙に心が和んだりもしますねぇ~♪

それと同時上映された短篇「夢物語」が、これまた素晴らしく、とても御年77歳という老人・倉田保昭の強烈なアクションにも圧倒されますよっ!

Short Shorts Film Festival & ASIA 2023 出品作品『夢物語』予告編

㊙新作映像!ちょこっとお見せします!告知もあります。

ということで、一応、東京地区での上映は終了となりましたが、以降は全国各地でも公開される予定等々、倉田保昭御大自らのメッセージ動画も貼っておきました。

全国共通特別鑑賞券+特典(サイン入りロビーカード)販売中!

いゃ~~、この「帰って来たドラゴン」は必ずやBD&DVD復刻もあるはずですが、機会があれば、ぜひとも映画館の大きな画面での鑑賞をオススメする次第です。

今回、思わず「不滅」という言葉を思い出してしまったサイケおやじからの、ご報告でした。

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ついに、これが出てくれたっ!

2024-05-04 16:34:09 | Movie

007/カジノ・ロワイヤル
   日本語吹替版初収録スペシャル・エディション
           (MGM / Field Works / ナイル大商店=BD)

何かと「気が多い」サイケおやじですから、例えば好きな「洋画ベストテン」なぁ~んて企画があったとしても、それを選ぶのは、その日の気分次第?

―― ではありますが、しかし、何時でも必ずや選んでしまうのが、1967年4月に封切公開された「007/カジノ・ロワイヤル」でして、これはもちろん、英国諜報部員・007号のジェームズ・ボンドが活躍するスパイ活劇ではありますが、2006年に公開されたダニエル・クレイグ主演の「カジノ・ロワイヤル」とは原作を同じくするも、全く別物の作品であり、その内容は所謂パロディ&コメディ映画という評価があるにせよ、決して安直な仕上がりではなく、むしろ当時の文化を象徴していたポップサイケにして、キッチュで豪華絢爛な演出と画面構成の美的センスは抜群ですし、何よりも豪勢な出演者の名演&快・怪演にはシビレるばかり (^^♪

極言すれば、支離滅裂でありながら、好きな人には好き♪♪~♪

―― としか言い様が無い映画であり、しかも、その制作過程や裏話を追々に知れば知るほどに愛着が増してしまうという、ある意味じゃ~、パラノイア的な魅力さえ溢れている傑作だと、サイケおやじは思っております (^^)

それは皆様ご存じのとおり、007号の物語はイアン・フレミングが書いた最初の冒険譚「カジノ・ロワイヤル」が1953年に出版されたところから世に知られ、1955年にはグレゴリー・ラトフとマイケル・ギャリソンの2人がハリウッドでの映画化権を取得していたのですが、1960年にグレゴリー・ラトフが急逝した事から、その権利がプロデューサーのチャールズ・フェルドマンに譲渡され、企画が縺れ始めたと云われています。

そして決定的な出来事となったのが、1963年にイオン・プロが制作し、ショーン・コネリーが主演した「007 / ドクタ・ノー」が公開されるや忽ちのメガヒット!

そのアオリを受けた前述チャールズ・フェルドマンは、とにかくも自らの企画にもショーン・コネリーの起用を目論見ながら、当然、それは頓挫……。

しかし、コロムビア・ピクチャーズからの出資は取り付けていた事から、それじゃ~シリアスなアクション路線よりは、オールスタアキャストによるパロディ作品へと方針を転換し、ピーター・セラーズ、オーソン・ウェルズ、デヴィッド・ニーヴン、ウディ・アレン、デボラ・カー、ジャクリーン・ビセット、更には元祖ボンドガールのウルスラ・アンドレスまでもひっぱり出し、ジョセフ・マクグラスを監督に撮影をスタートさせたのですが……、またまた問題が発生!?

それはオールスタアキャストによる弊害だったのかもしれませんが、とにかく出演者が自己中心的な演技演出を要求し、そんな我儘からピーター・セラーズとオーソン・ウェルズの確執もあり、監督のジョセフ・マクグラスが降板!?

そこで大御所のジョン・ヒューストン監督が急遽招かれながら、やはり持ち前(?)の凝性からでしょうか、どんどん撮影期間は延長され、スタッフを呆れさせた結果として、これまた降板……!?

そこで収拾策というか、出演キャスト&シーン毎に複数の監督を起用する事になったらしく、ここにロバート・パリッシュ、ケン・ヒューズ、ヴァル・ゲストが招集され、それに伴って場当たり的とも思える有名俳優も次々に参加!?!

劇中にはウィリアム・ホールデン、ピター・オトゥール、ジャン・ポール・ベルモンド、ジョアンナ・ペティット、ダリア・ラヴィ等々が顔を見せていますが、中には撮影に参加していながら、全く出番がカットされたらしいシャーリー・マクレーンまでもっ!?!

ですから、製作費も撮影期間も膨張を続けていたのは言わずもがな、参加したスタッフも夥しく、脚本家も十数人は去来したというのですから、もしも、これがコケたら……!?!

―― という興行関係者の心配とは真逆のヒット作となった歴史も語り草の人気作というわけです。

で、肝心の物語は世界各国の諜報部員が裏社会の秘密組織・スメルシュによって次々に消されている実情から、特にイギリス、フランス、アメリカ、そしてロシアの担当幹部が集会し、その対策として今は現役を引退している先代ジェームズ・ボンド=デヴィッド・ニーヴンにスメルシュ打倒を依頼するという発端から、前述したスタア俳優が各々個性的な登場人物をパロディ感覚満点に演じ、加えて「007映画」では「お約束」の所謂ボンドガールが大挙出演♪♪~♪

それはジェームズ・ボンドと伝説の女スパイとして有名過ぎるマタ・ハリの間に生まれたマタ・ボンド=ジョアンナ・ペティットはもちろん、物語展開として複数の 007号を登場させる流れから、ウルスラ・アンドレスが「女 007」という意味不明の演出があったり、大勢登場する敵方スメルシュの女工作員の全てが、ちょい役でありながら、如何にも1960年代どっぷりの美女ばっかり (^^♪

正直、不肖サイケおやじは、そんな美女だらけの画面を眺めているだけで喜んでしまうわけですが、当然ながらスパイアクションを標榜している映画ですから、大爆発シーンやメカニックでスパイ的な大・小道具が次々に用いられるという楽しさもテンコ盛り♪♪~♪

しかも、そのほとんどが現在の視点からは絶妙のアナログ感覚に満ちているんですから、たまりません (^^♪

また、バート・ハカラックが担当したサントラ音源も最高に素敵なんですよねぇ~♪

それと前述したとおり、監督が5人も入れ替わりで起用されながら、映像の統一感も驚異的な仕上がりで物語展開に違和感がありません。

実際、そのあたりは皆様に鑑賞していただく他はございませんが、この映画は、その特殊とも思えるパロディ感覚故に、劇中のセリフが普通の英語だけじゃ~表現されていないらしく、だからこそ字幕鑑賞よりは、意訳も含んだ吹替版に面白味があるんじゃ~ないでしょうか?

告白すれば、サイケおやじが最初に件の「007/カジノ・ロワイヤル」に接したのは、日本テレビから昭和47(1972)年に放送された「水曜ロードショー」における吹替版だったこともあり、後に家庭用ビデオが普及した時に出回っていたビデオソフトが字幕版だけという現実から、ど~にも最初にシビレた吹替版の面白さには及ばない肩透かし……。

そのあたりは以降、数次テレビ放映された放送局別の吹替版でも楽しめたとはいえ、ビデオソフトそのもはDVD時代になっても改善されず、それが今般、よ~やく納得の仕様でブルーレイ化されたのが、ご紹介のブツというわけです。

なにしろ、ここには前述した「水曜ロードショー」版に加え、昭和51(1976)年に放送された「土曜映画劇場(NET)」版、そして数年前に制作された配信版という3本の吹替音声が収録され、当然ながらキャスト各々の声優と吹替台本も異なっていますから、楽しみは大いに増幅されていますよ (^^♪

また、収録特典としては――

   ●ボンド研究家スティーヴン・ジェイ・ルービンとジョン・コークによる
      オーディオコメンタリー (字幕版)
   ●メイキング・オブ「カジノロワイヤル」5篇
   ●オリジナル劇場予告編

―― というお楽しみも入っております。

ということで、これこそは待ちに待っていたというファンも多いブツかと思いますが、ど~やらネット通販で購入するのが早道らしいですよ。

実際、サイケおやじも、そ~やって入手しておりますので (^^♪

いゃ~~、やっぱり1960年代後半のポップサイケ期こそは自分の好みにジャストミートしているという、その真理真相の証拠物件が「007/カジノ・ロワイヤル」であります。

そして賛同いただければ、幸いでございます <(_ _)>

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帰って来る「帰って来たドラゴン」

2024-04-15 17:49:47 | Movie

久々の大朗報!

それは和製ドラゴン・倉田保昭が日本でブレイクする端緒となった大ヒット傑作映画「帰って来たドラゴン」が50年ぶりに我が国で再上映決定という、実に嬉しいニュースであります (^^♪

以前にもご紹介したとおり、倉田保昭が単身香港に渡り、数々のカンフーアクション映画で主に悪役を演じつつ、爆発的な人気を博した諸作の中でも、それは殊更凄い出来栄えであり、ブルース・リャンとの対決アクションのハードな連続活劇シーンは、当時人気絶頂にして夭逝したブルース・リーの存在感にも肉薄した結果として、もちろん香港や東南アジア諸国に続いて公開された日本においても、破格の集客を記録したという、文字どおり倉田保昭にとっては凱旋帰国の記念碑的映画だったんですが、以降テレビ放映はあったものの、本格的な再上映やデジタル復刻も無く、幾年月……。

その大きな要因はフィルム原盤の劣化であり、それゆえにビデオ化されたソフトは海賊版紛いの劣悪な商品となり、またDVDにしても決して公式なブツでは無かった事は言わずもがな、中には前述したテレビ放映版をコピーしただけという呆れた商品が流通し、それが今ではネット等々で高値取引されているという始末でしたからねぇ~~!?!

ところが今回、ついに制作監督のウー・シーユエンが倉田保昭の凱旋50周年を祝い、件の原盤をデジタル修復し、加えてカットされていた幾つかのシーンも入れ込んだ、つまりは世界初公開バージョンが本年7月26日より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開になるんですよっ!

いゃ~~、これにはサイケおやじも我知らず、震えましたですよ(^^♪

それについては、倉田保昭ご本人からのメッセージをご覧くださいませ。

『帰って来たドラゴン』公開決定!倉田保昭コメント

ちなみに本作の舞台は清朝末期の中国、悪が蔓延る街にやって来たドラゴン=ブルース・リャンが様々な猛者と秘宝を巡って闘うという展開で、中でも倉田保昭が演じるブラック・ジャガーは最大の難敵ですから、激しい連続アクションは、お約束以上の過激さが満載で、しかも当時はCGやワイヤーがありませんでしたから、全ては肉体と感情での表現というあたりは現代であればこそ、必ずや興奮と感動を巻き起こすはずです。

また、今では普通になった感もある、両足開きの壁昇りアクションは、この作品がオリジナルだったそうですし、倉田保昭こそが、その本家本元という真相も凄いところですよねぇ~~ (^^♪

とにかく、そんなこんなのサイケおやじの稚拙な筆よりも、これは皆様にぜひとも劇場公開に参集していただきたく、本日のご紹介となりました <(_ _)>

そして当然ながら今後、BD復刻もあるはずっ!

―― という期待はあろうかと思いますが、その時には前述したテレビ放映版の吹替音声や現在の倉田保昭からのコメント解説も入るものと決死的に希望する次第です。

そして、サイケおやじは万難を排して、再上映に臨む覚悟は出来ております。

あぁ~~、凄く楽しみだぁ~~~♪

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倉田保昭! 衝撃の登場!

2023-09-01 10:52:46 | Movie

闘え!ドラゴン / 子門真人 c/w ロンリー・ドラゴン / 倉田保昭 (ワーナーパイオニア)

映画界の本格アクションスタアとして、倉田保昭は絶対に忘れられません。

実際、「和製ドラゴン」としての登場は如何にも衝撃的であり、その我が国における大ブレイクの端緒は昭和49(1974)年に公開された香港制作のアクション作品「帰ってきたドラゴン」だったんですが、もちろん、これはブルース・リー主演の「燃えよドラゴン」が前年末に公開されるや、忽ちにして爆発的な大ヒット・大ブームを巻き起こした流れを受けての興行でありましたから、そこへ日本人のカンフースタア=倉田保昭が出演しているという話題は沸騰!

ただし、この時点での日本における倉田保昭の知名度は知る人ぞ、知る!?

しかし、封切られた前述「帰ってきたドラゴン」は、ブルース・リャンとの猛烈なカンフーアクションが冴えまくり、正に手に汗握る大興奮の仕上がりでしたから、それこそ、一夜にして倉田保昭は日本中に名前を売ったわけです。

そして当然ながら、日本の映画演劇界からの出演依頼も相当に多かったわけですが、その頃の倉田保昭は香港映画界では悪役として絶大な存在感があり、撮影スケジュールも厳しかった中にあって、それでも我が国の宣弘社が制作したのが、昭和49(1974)年7月から放映された30分枠のテレビドラマ「闘え!ドラゴン(東京12ch)」であり、掲載したのは、その主題歌とラストテーマを収録したシングル盤なんですが、それはそれとして、まずは件のテレビドラマ「闘え!ドラゴン」は、とにかく倉田保昭のカンフーアクション全開を第一義とした作風が当然の狙いであり、それゆえに前述「帰ってきたドラゴン」で共演したブルース・リャン等々の香港スタア俳優、そして我が国からも現役プロレスラーだった羽田光男や伊藤正男、さらには志穂美悦子の主演作「女必殺拳」やテレビ特撮ドラマ「カゲスター」での素敵なパンツ見せでファンを熱くさせた早川絵美の他にも時代劇や特撮ドラマでお馴染みの顔ぶれが続々登場したという人気作でありました。

もちろん、主役・倉田保昭の溌剌としたカンフーアクションは最高の極みなんですが、倉田保昭の凄いところは本人が幼少期から修練を積んでいた空手の有段者であり、加えて柔道や合気道においても段位を持っているという本物の格闘家としての実力があればこそ、アクション演技においては相手に「当てる」「当てない」という所謂殺陣の「お約束」があろうとも、そこでのキレやキメには偽りがありません。

このあたりは、件の「闘え!ドラゴン」が、しっかりとパッケージ化されておりますので、ぜひとも、皆様には、お楽しみいただきたいところです。

ちなみに倉田保昭が香港映画界において確固たる地位を築いたのは、我が国でも一応は役者としての活動はあったものの、それは端役ばかりだったところに香港の映画会社「ショウ・ブラザーズ」のオーディションの話が舞い込み、即合格から単身香港へ!

それが昭和46(1971)年からの伝説のスタートとして、その頃からの出演作が前述した「帰ってきたドラゴン」を筆頭に、後に我が国でも続々と封切られていったわけですが、日本人俳優は基本、当地では悪役であり、それが強ければ強いほど、ラストのカタルシスが大きいというポイントからしても、武道に秀でていた倉田保昭の半端無い強さは、抜群の存在感を発揮していたわけです。

さて、そこで、よ~やく掲載盤のご紹介ということで、まずはA面収録の「闘え!ドラゴン」は作詞:伊上勝&作曲:菊池俊輔が提供したアップテンポのスリリングなアクション歌謡であり、それを歌っているのは説明不要、子門正人ですから、ロッキンソウルなファイト節がハナからケツまで、リスナーをシビレさせてくれるわけですよ (^^♪

実際、サイケおやじは日常生活のおいて、ヘコタレそ~になった時、この「闘え!ドラゴン」のテーマ曲が頭の中に鳴り響く瞬間さえあるほどです (^^♪

そして一方、B面収録の「ロンリー・ドラゴン」は、やはりA面と同じ制作スタッフが提供した番組ラストテーマですから、スローテンポで哀愁に満ちた歌詞の世界と泣きメロが心に染み入る名曲であり、しかも、歌っているのがドラマの主役を演じた倉田保昭ですから、たまりません。

それは正直、決して上手いとは言い難い、「味の世界」の歌唱力で聴かせる仕上がりですから、その朴訥とした歌いっぷりに好き嫌いがあるのは当然だとしても、激しいアクションとスリルに溢れた劇中本篇を堪能した後には、これほどジャストミートするラストテーマは有りますまいっ!

このあたりも、皆様には、ご確認いただきたいところです。

ということで、冒頭で述べたとおり、やはり倉田保昭は世界的なアクションスタアという位置付けが今日では一般的かもしれませんが、もうひとつ、決して忘れてはならないのが俳優としての本質的演技の素晴らしさでしょう。

それは昭和50(1975)年からスタートした人気テレビドラマ「Gメン '75」にレギュラー出演しての草野刑事としての活躍であり、件のドラマが単なる警察アクションというよりは、犯人側の人間模様や被害者夫々の深い事情等々までも遠慮せずに抉り出す作風でしたから、そのハードボイルドでありながら、人情劇をも含む演出の中で、常々アクション第一主義と思われていた倉田保昭が披露した演技は、原田大二郎や岡本富士太、夏木陽介等々の共演者の中にあっても、強い印象を残しているのです。

そのあたりは現在、デアゴスティーニから鋭意復刻中の「Gメン '75」のDVD諸作をご覧くださいませ (^^)

ということで、倉田保昭の偉大さについては、まだまだ語りつくせるものではありませんし、サイケおやじの稚拙な筆では、尚更です <(_ _)>

しかし、倉田保昭の出演作は何れも面白く、香港映画作品においては絶対的な悪役に徹しながら、その強さは半端無く、主人公よりも強烈な印象を残すほどです。

例えば、サモ・ハン・キンポーやジャッキー・チェンと共演した傑作「七福星」では、なんとっ!

大スタアのジャッキー・チェンに勝ってしまうという大暴れ (^^♪

そんなこんなの大活躍は多くの映画で楽しめるわけですが、もうひとつ、これまた大きな功績が自ら設立したアクションクラブにおいて、多くの俊英アクション監督や俳優を育て上げたという、それも古希を過ぎた現在でも元気に活動しておられる倉田保昭の素晴らしい仕事だと思っております。

うむ、ドラゴンの闘いは、今も続いているんですねぇ~~ (^^)

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グッバイ… るい

2022-01-08 19:13:35 | Movie

YOKOHAMAジョーク / 深津絵里 (ビクター)

久々にサイケおやじの気分を高揚させてくれたNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の凋落が著しいと思っています。

それは、まず、安子=上白石萌音の愛娘・るいの成長した姿を演じているのが、ど~しても高卒の18歳には見えない深津絵里!

っていうんじゃ~、不自然極まりなく、彼女の実年齢が既に50歳目前と言うのであれば、尚更に手垢が染みついた雰囲気は、ど~にもなりません (>_<)

第一、母親・安子=上白石萌音に全く似ていない面立ちが、サイケおやじの苦手な綾瀬はるか系の顎が細くて、鼻の下が短いという……。

おまけに劇中の時代設定が、1960年代前半とされているはずが、全ておいて、時代考証がメチャクチャであり、例えば登場する日本人ジャズプレイヤーが、そ~ゆ~雰囲気ではありませんし、深津絵里が住み込んでいるクリーニング屋にしても、あの時代の洗濯屋の状況で無い事は明らかでしょう。

そして肝心の物語展開にしても、普通の「朝ドラ」どころか、昭和50年代後半頃から定番になっていた安手のトレンディドラマに堕しているんですから、これじゃ~、マスコミ系のネット記事が所謂提灯ばっかりなのも、無理からんところでしょう。

おそらく、こんな事を書いてしまえば、それじゃ~、お前は、どんな物語を望んでいたんだぁ~~!

というお叱りは必至でしょうから、以下は個人的希望のストーリーであります。

まず、現在進行中の劇中設定では、子供の頃の事故で額に大きく残った傷跡の整形手術を、るい=深津絵里本人が拒否していたという事になっていますが、その理由からしても、説得力が不足している事は、ドラマ本篇をご覧になっている皆様ならば、少しは共感していただけるでしょうか?

サイケおやじとしては、現在のドラマを肯定する場合、件の整形手術が思わしくなく、結果的に傷が残っている方が良いと思いますし、あるいは、すっきりと傷跡が消えていなければ、不自然だと思うばかり……。

第一、そんなに「傷跡を残す」事に拘るのならば、子供時代から、それゆえに虐められたという映像描写は絶対に必要ですし、深津絵里の実年齢を考慮すれば、時代設定は昭和40年代中頃、それゆえに婚期を逃したオールドミスが前向きに気持ちを切り替えていくストーリーが相応しいと思うんですが、いかがなものでしょう。

そして、さらに踏み込めば、高卒で大阪に出て来た時に持っていた、「それ相応のお金」を男に騙されて失い、風俗店に売り飛ばされるも、額の傷跡の所為で客筋にも恵まれず……、そこから如何にして前を向いていけるのか!?

みたいな物語を望んでしまうんですけどねぇ~ (^^;

しかし、所詮NHKじゃ~、無理な話でしょうが、それにしても今の深津絵里に18歳を演じさせるのは、これまた絶対に無理でしょう!

マスコミ系のネット記事じゃ~、彼女の演技力は絶賛されていますが、基本的な設定が狂っているんじゃ~、それすらも発揮されていないんじゃ~ないでしょうか?

ですから、サイケおやじは今後、この「カムカムエヴリバディ」を観るのは止めました。

それは極言すれば、現在のドラマの流れじゃ~、何のため安子=上白石萌音を、あそこまでの絶望に突き落としたのか、全く意味合いがズレてしまっていますからねぇ……。

しかし、そんな深津絵里にも、フレッシュな新人アイドル時代が確かにあり、掲載したのは、そんな当時、つまり昭和63(1988)年10月に発売された、おそらくは歌手としての公式デビュー作と思われるシングル盤でして、A面収録の「YOKOHAMAジョーク」は作詞:石川あゆ子&作曲:鹿絞太郎という、サイケおやじにとっては馴染の無いソングライターコンビからの提供なんですが、アップテンポでメリハリの効いたメロディラインは、なかなかにキャッチーですし、キーボードやギターを派手に使い、ドカドカ煩いドラムスを前面に出したアレンジも、佐藤準のイイ仕事♪♪~♪

う~ん、これも当時のアイドル歌謡ロックなんでしょうねぇ~~(^^♪

残念ながら、サイケおやじは島流しにされていたので、彼女のアイドル時代にはリアルな接し方は出来なかったんですが、それなりにボーカルもフレッシュですし、決して嫌いではありません。

唯々……、現在「カムカムエヴリバディ」で演じている役柄がミスマッチであるという非情だけが浮き上がっているだけの話で、おそらくは最初っから彼女の起用が決まっていたところに、今回の脚本が与えられたのだとしたら、この曲タイトルどおり、「ジョーク」にもならないわけですが (^^;

ということで、これで毎日、15分という貴重な時間が空きましたので、それはそれで結果オーライと思います。

否……、そ~思いたいだけなんですけどねぇ…… (^^;

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明るい表通りを歩けっ!

2021-12-22 16:53:03 | Movie

On The Sunny Side Of The Street 
                              / Louis Armstrong All Stars (Brunswick)

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」が、サイケおやじ的には久々の高得点!

当然ながら、リアルタイムじゃ~鑑賞出来ませんので、録画しておいて、ひっそりと深夜に独りで (^^;

というわけなんですが、これが気になっていたのは、我が国のラジオ放送黎明期からスタートした「NHKラジオ英語講座」の諸々が描かれ、講師であった平川唯一が登場するらしいという、以前からサイケおやじが興味を抱いていた情報があったからでして、しかし、実際は朝ドラにありがちな激動の昭和期を舞台にしたホームドラマだったのは肩透かし……。

ところが、まずヒロインの安子を演じる上白石萌音の柔らかな佇まいと的確な芝居っ気が素晴らしいなぁ~~、と感じ入りましたですねぇ~~♪

劇中の彼女の実家は和菓子屋なんですが、そ~いうところからも、彼女は「和菓子顔」と申しましょうか、最近の日本女性に多くなっている、例えば綾瀬はるか系の顎が細くて、鼻の下が短いという特徴を温故知新に塗り替えた様な面立ちこそが、深みのある演技に繋がっていると思いましたですねぇ~~♪

しかも、それは少女期から母親なっても、基本的に変わらず、それでいて様々に劇的な演出に端正とも思える表現で、その時々の「安子」を見せてくれるのは、可愛さ余って憎さ百倍!?

みたいな魅力に溢れていると思うんですが、いかがなものでしょう (^^ゞ

演出そのものも、テレビドラマでは最近珍しいほどに「間のある芝居」が大切にされていますし、撮影映像には劇場用映画作品っぽいカメラワークがあったりして、好感が持てます。

ただし、欲を言わせていただければ、ライティングが明る過ぎると思いますし、例によって登場人物の衣装やヘアメイク等々に時代考証が甘く、どんな状況でも道路が常に真っ平!?

というのは何時もながらの減点ではありますが、脚本~演出構成に「ご都合主義」はあるものの、それなりの拘りが強く滲み出ており、個人的には安子=上白石萌音が覚えたばかりの自転車で必死になって好きな男=松村北斗の見送りに駅へ向かうシーン、そして見合いを強要され、列車の中で泣いているところで現れる松村北斗!

等々の場面では、不覚にもウルっときてしまいましたですよ (^^ゞ

また、これまでの劇中でキーポイントになっているのが、ジャズの偉人たるルイ・アームストロング(tp,vo) が歌ったアメリカのスタンダード曲「On The Sunny Side Of The Street / 明るい表通り」で、ネタバレがありますので、劇中での詳らかな諸々は省略させていただきますが、とにかく松村北斗と上白石萌音が最初に入った喫茶店で流れていたのが、この曲でして、その時が戦前でしたから、鳴らされていたのは、ルイ・アームストロングが自己名義のオーケストラと共に、1934年にパリでレコーディングされたバージョンというのが、正しい認識になりましょうか?

ちなみに、その頃は 78 回転のSPがレコードの主流でしたから、件の「On The Sunny Side Of The Street / 明るい表通り」にしても、2部構成、つまりルイ・アームストロングは「パート1」で歌唱テイク、「パート2」でトランペット演奏をレコード盤片面ずつで聴かせるという仕掛けになっておりまして、アメリカでは、1937年頃にSPシングルとして、とりあえず「パート1」が出たらしいんですが、フランスやドイツ等々では、そのSP両面に「パート1&2」を入れて発売していたと云われています。

で、本日掲載したのは、その「1934年バージョン」のSPを持っていないので、とりあえず以前に入手していた、1947年11月のライブバージョンを収めたドイツプレスとされる、45回転のシングル盤であります。

メンバーはルイ・アームストロング(tp,vo) 以下、ジャック・ティーガーデン(tb)、バーニー・ビガード(cl)、ディック・キャリー(p)、アーヴェル・ショウ(b)、シドニー・カトレット(ds) 等々という、所謂オールスタアズですから、仕上がりは流石の一言 (^^♪

基本的には所謂ニューオリンズスタイルという、原初的なジャズサウンドではありますが、滲み出る哀愁と前向きなスイング感が絶妙にブレンドされた、これは極上のエンタメ演奏と思うばかりで、それこそがルイ・アームストロングという天才ジャズプレイヤーが大衆人気を得ていた秘訣かもしれず、喜びも悲しみも幾年月の好例が、ここにあるってもんでしょうか (^^ゞ

ですから、劇中では前述した喫茶店のマスター=世良公則が戦後はバンドマン集めの口入屋として進駐軍の将校クラブに出入りしており、そこに米軍将校に連れられて来た安子=上白石萌音の姿を見つけた時、すっかり酔いどれて、ついつい「On The Sunny Side Of The Street / 明るい表通り」を歌ってしまうという演出は、そんな見え透いた「あざとさ」云々よりも、素直に嬉しくなっても許される気がしたほどです (^^;

しかし、安子=上白石萌音にとっての物語は全くの非情な展開で、夫=松村北斗の戦死、そして義母から疎まれ、娘と二人で家を出たものの、ある事故から再び嫁ぎ先に戻ったところから、義弟との再婚話の縺れ、米軍将校との交際、おまけに実兄が和菓子屋再建の資金を持ち逃げする等々の不幸の連鎖があり……。

つまりは決して、これまでの朝ドラ定番であった、健気な女性の明るいサクセスストーリーでは無いという展開が、サイケおやじには納得の演出に繋がっているわけで、ついに本日は運良く、お昼時にオンタイムの放送に接して絶句!

懸命に生きて来たはずの安子=上白石萌音が、とうとう愛娘にも嫌われ、「アイ・ヘイト・ユー」とまで言い放たれてしまったのですから、救いがありません……。

未見の皆様には、このシーンだけというよりも、これまでのドラマ展開があってこその衝撃ですから、その事だけは書かせていただきとうございます。

ということで、実は本題にすべきであった「NHKラジオ英語講座」は、戦後期の放送のテーマ曲が、日本人ならば誰もが知っていた「証城寺の狸囃子」を替歌にしての「カムカムエヴリバディ」と歌ったものでしたので、今回のドラマの題名も、それに因んだものでしょう。

そして戦後に活躍した日本のジャズプレイヤーが、アドリブフレーズの中に「証城寺の狸囃子」のメロディをアダプトしていたのは、そんな影響からなんでしょうか?

それも以前からのサイケおやじの疑問のひとつだったんですが、なんとなく解決の糸口が見つかった様な気がしております。

う~ん、それにしても安子=上白石萌音が今後、明るい表通りを歩ける日が来るのか、不憫な愛娘・るいに幸せが訪れるのか……?

大いに気になってしまうのでした (^^;

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アニメ映画のエロス歌謡

2021-05-03 19:18:10 | Movie

哀しみのベラドンナ / 橘まゆみ (CineDisc / キャニオン)

アニメ作品はテレビや映画で安定的な業績が期待出来る「打ち出の小槌」ですから、エロスに満ちた劇場用本篇が作られたとて不思議ではないのですが、それが必ずしも成功するとは限らないところに芸術と興行の曖昧なバランスがあるすれば、昭和48(1973)年6月に封切られた「虫プロ」制作による「哀しみのベラドンナ(山本暎一監督)」は、それこそ真っ先に思い出される作品かもしれません。

というか、結果的に、この「哀しみのベラドンナ」は大コケし、その頃既に経営が悪化していた「虫プロ」が倒産する大きな要因となったのですから、尚更と云うしかありません……。

ご存知のとおり、手塚治虫が社長を務めていた「虫プロ」は同系アニメ作品として、「千夜一夜物語」「クレオパトラ」という劇場公開した2本の大人向けアニメ作品をヒットさせていましたので、さらにエロスに傾いた「哀しみのベラドンナ」を製作した意図は納得出来るんですが、前述したとおり、「虫プロ」の経営不振から手塚治虫が社長を退任していた事で基本的に「哀しみのベラドンナ」の制作には関わっておらず、だからでしょうか、殊更「クレオパトラ」で成功していた娯楽性の高いポルノチックな面白さが後退し、むしろ耽美的なエロスが描かれていたのは、ど~にも香りが高いわけで…… (^^;

ちなみに原作はフランスの歴史文学作家らしいジュール・ミシュレの「魔女」という事になっていますが、サイケおやじは全く読んだ事が無かったので、その深い面白さが理解出来なかったのかもしれません (^^;

しかし本篇のクレジットロールを確認すると、声優としては仲代達也、長山藍子、山谷初男、高橋昌也、中山千夏、しめぎしがこ等々、実力派の有名俳優が名を連ねておりますし、動画と静止画をミックスさせた映像手法はサイケデリックの残滓とも思えるところがあり、だからこそ賛否両論が渦巻いてしまった感は否めません。

また、佐藤允彦が担当したサウンドトラックや劇伴音楽が幾分勿体ぶったイメージだった気もしています。

さて、そこで本日掲載したのは、その「哀しみのベラドンナ」の主題歌になっていた同名曲をA面に入れたシングル盤で、これが作詞:阿久悠&作曲:小林亜星から提供された、映画本篇よりもエロいフレンチ演歌ポップスなんですよっ!

歌っている橘まゆみは、このアニメ主題歌のために、わざわざオーディションで選ばれたというスクールメイツ出身の新人という触れ込みなんですが、とにかく初っ端からのセクシーな喘ぎ声による節回しが川口真が十八番の欧州系ポップスアレンジによって増幅され、かなりファジーな制作方針が普通だった当時のテレビ歌番組でも、これは放送不可だったと思いますねぇ~~ (^^;

ですから、ラジオの深夜放送では、それなりに流れていた記憶もあるんですよ (^^♪

ちなみにアニメ本篇では、中山千夏が歌った楽曲もあったはずなんですが、レコード化されているのかなぁ~~~?

ということで、最近はコロナ禍の所為もあり、なかなか惹きつけられるエロ映画なんてものは絶滅状態……。もちろんネット配信やVシネ系作品も同様に停滞しているとあれば、ここは往年の「成人向けアニメ」っていう路線も復活するやもしれませんねぇ~~。

そんな期待を込めて、本日は拙文を綴ってしまったというわけです。

失礼致しました <(_ _)>

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渡哲也追悼企画を鑑賞しよう

2021-01-03 20:31:48 | Movie

東京流れ者 / 渡哲也 (日本クラウン)

昨年も、また多くの著名人の訃報が伝えられ、人其々に想うところは様々ではありますが反面、追悼企画によって、今では幻化していた諸作に接する機会が作られた事は悲喜交々、正直に述べさせていただければ、故人からの最後の挨拶として、端座して鑑賞せねばバチアタリは必至でしょう。

もちろん、それで我々が嬉しくなってしまう事も許されるのが芸能人の存在意義であるとすれば、以って瞑すべしかもしれませんが、ファンなればこその冥利と思う次第です。

で、サイケおやじにとっては、渡哲也!

学生時代からオールナイト興行や名画座等々でシビレていた日活ニューアクション物やテレビドラマ出演作が、追悼企画として、CSで放送される中から、本日は特にオススメの作品をご紹介させていただきます。


まず、殊更目玉なのがCS「ホームドラマチャンネル」で今月放映される「あいつの季節」で、これは渡哲也のテレビドラマ初出演作として昭和44(1969)年4月からTBS系列で全13回が放映された作品なんですが、内容は石坂洋次郎の「だれの椅子?」を原作に、栗原小巻と共演した学園物なんですねぇ~~!?

もちろん、持ち前の野暮天フィーリングが良い方向へと作用しての面映ゆい気分が心地好く、実は前段として映画版「誰の椅子?」が制作公開されており、渡哲也は同じ役柄を演じているのですから、つまりは同作のテレビバージョンではありますが、連続ドラマならではのテンポの良さがイイ感じ♪♪~♪

放送スケジュールは以下のとおりですが、第1話放送後に栗原小巻の独占インタビュー(5分予定)があるそうで、本作について、撮影当時の事や渡哲也とのエピソード等々が語られるそうです。

 ※あいつの季節 CS「ホームドラマチャンネル」
   1 / 17 1~5回
   1 / 24 6~9回
   1 / 31 10~13回

ちなみに、このテレビドラマ「あいつの季節」は未DVD化と思われますので、気になる皆様は、ぜひっ!


それと珍しいと云えば、やはりCS「時代劇専門チャンネル」で放映中の渡哲也主演による「四匹の用心棒」シリーズ全5作でしょうか。

これは平成2(1990)年から計5本が作られた所謂スペシャル物のアクション時代劇で、石原プロが参画しているのでしょう、舘ひろしが敵役で登場したり、宍戸錠等々の豪華ゲスト陣も好演するハードボイルド風味が、好きな人には好きとしか言えない作品ですよ (^^♪

これからの放送スケジュールは以下のとおりです。

  1 / 9 四匹の用心棒
  1 / 16 大激闘・四匹の用心棒
  1 / 23 大逆襲・四匹の用心棒 
  1 / 30 四匹の用心棒4 かかしの半兵衛ひとり旅
  2 / 6 四匹の用心棒5 かかしの半兵衛無頼度


そして忘れられない定番と申しましょうか、渡哲也と云えば、日活ニューアクションの傑作「無頼」シリーズ!

既にDVD化されてはおりますが、CS「チャンネル NECO」における以下の放送機会にお楽しみくださいませ (^^♪

  1 / 18 「無頼」より 大幹部
  1 / 19 大幹部 無頼
  1 / 20 無頼非情
  1 / 21 無頼 人斬り五郎
  1 / 22 無頼 黒匕首     
  1 / 23 無頼 殺せ

各作品については拙サイトにリンクしておきましたので、よろしくお願い致します。

ということで、もうひとつ、渡哲也には歌手としての活動も印象的で、歌唱力については説明不要、決して上手いとは申せませんが、ぶっきらぼうなというよりも、正に棒の様な節回しがクセになりますし、楽曲そのものもイイ歌が、どっさり残されていますので、コンプリートのシングルコレクションとか、ぜひ出していただきく、熱望している次第です。

ちなみに掲載したのは同名映画の主題歌としてヒットした「東京流れ者」のシングル盤なんですが、やっぱり、カッコイイ~~ですねぇ~~、渡哲也はっ!

あらためて衷心より、ご冥福をお祈り致します。

合掌。

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ツイキャスに溺れる

2020-08-29 19:47:45 | Movie

何とも楽し過ぎたのが本日、生配信された「ひし美ゆり子&西恵子」のツイキャス

夢中になって見ていたら、大切な要件のメールを見逃して、泡喰ってます (^^;

でも、本音は後悔していないんですよっ!

気になる皆様は、これからでもチケット買えば、後追いで楽しめますよ (^^)

そんなわけで、本日は、これにての退場、ご容赦くださいませ。

う~ん、それにしても、良い時代になったもんです。

失礼致しました <(_ _)>

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自粛の友 其の参:サンダーバード! 今こそ発進せよっ!

2020-04-12 19:48:52 | Movie

サンダーバード秘密基地 (デアゴスティーニジャパン)

「サンダーバード」と云えば、サイケおやじの世代では決して忘れられないテレビ番組の傑作でしょう。

それはイギリスの「APフィルムズ」を創設したプロデューサーのジェリー・アンダーソンが陣頭指揮で作られた人形劇によるSF特撮アクションドラマで、1965年に本国でテレビ放送されるや忽ち絶賛、大きな人気を得た事から、我が国でも昭和41(1966)年4月からNHKで日曜日の夜6時1時間の枠(実際は約50分)で放送され、以降再放送も含めれば今世紀になってもオリジナル版から様々な劇場作品やリメイク版が作られ続けているのですから、その人気と影響力は正に絶大!

物語が災害や事故、あるいは人為的なテロ行為等々によって引き起こされる危機的状況を救うべく、何処からともなく現場に急行してしてくる自称「国際救助隊」が、特殊装備を駆使しつつ、様々な困難を理論と人情(?)で解決し、謝礼も頂戴せずに去っていくという、完全なるボランティア団体の活躍を描いているのですが、これが子供心にも非常にカッコイイ~~♪

中でも、「国際救助隊」が操る特殊装備の数々のメカニック性は、もちろん現実世界では未だに不可能なテクノロジーが多く、しかしそれをアナログの特撮で見せてくれるのですから、たまりません♪♪~♪

特に「国際救助隊」が普段生活している小さな島の全体が秘密基地化されている、その設定の素晴らしさは言わずもがな、そこから発進していく特殊エンジン装備の高速飛行機「サンダーバード号」のスタイリッシュでノスタルジックなデザインの普遍性、さらに操縦者の搭乗や装備搭載のプロセスを、これまたオートマチックに動くメカで細かいところろまで見せてくれるのは、毎回の物語展開では、ひとつの見せ場であり、テレビの前の我々は、それだけでワクワクさせられましたですねぇ~~♪

ちなみに「国際救助隊」を構成運営しているのは、大金持ちのアメリカ人家族であるトレーシー家の面々に加えて、天才科学者や美貌の女スパイ(?)、女中や下男等々、それなりに当時のイギリスの階級制度みたいなものが維持された構成になっているのは意味深ではありますが、トレーシー家の男5人兄弟が、各々が担当とするサンダーバード1~5号で、毎回素晴らしい活躍を繰り広げるのが定番のストーリーです。

そして当然ながら、その「国際救助隊」の秘密を探らんとするマスコミ対策、あるいはテクノロジーを狙う輩との対決もありますし、そうした全てが既に述べたとおり、人形劇で撮影されているあたりは、究極のアナログドラマとありましょう。

ですから、オンタイムの放送当時からサンダーバード関連のおもちゃ、プラモデル、絵本や解説本等々が人気を集めていたのですが、家庭用ビデオが普及して今日のデジタル動画の時代になっても、オリジナルのアナログな魅力は失われる事は無く、ついには本日ご紹介の「サンダーバード秘密基地」と銘打ったメカニック模型が登場したというわけです。

それはサイケおやじを含む凝り性の皆様にはお馴染みと申しましょうか、例によって「デアゴスティーニ」からの発売ですから、毎週・毎月、少しずつ組み立てていくというスタイルこそが、今現在の外出自粛にはジャストミートと思います。

しかも、創刊されて間もない現在であれば、きっちり創刊号からゲット出来るはずですから、定期購読は自宅への直送契約も含めて可能でしょう。

その詳細は発売元の特集サイトにリンクしておきますので、ご覧くださいませ。

ということで、完成までには長い時間と、それなりの自分用スペースが必要ではありますが、楽しみは長く続くに越したことはありません。

ただし、告白すれば、サイケおやじは直送定期購読を契約していながら、これまで一度も送られてきた梱包を開けておらず、自室の片隅に置いてあるんですけどねぇ~~、それは仕事をリタイアしてからのなんとやら?

とにかく、目の前の蒐集意欲のひとつの表れとして、自己満足しております (^^;)

そして、今こそ、コロナウイルスから国際救助隊に救って欲しいですねぇ~~。

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