春先の水心苑は、アセビ(馬酔木)の園だ。それしか咲いていない。そしてアセビだけが、何十本とある。はずだった。
しかし今年は早くて、もう終わりだった。かろうじて晩生(おくて)の木が、花をつけていた。
ちょうど顔の位置にある花を、両手で囲い、鼻を入れる。と「ツン」と来た。あらかじめトイレで顔を洗い、鼻を濡らしておいた甲斐があった。
なるほど、なるほど。池松壮亮による金田一耕助が、くせになってきた。
こーれが、馬が酔うという、ゆえんか。な~るほど、なるほど。
こーれが、馬が酔うという、ゆえんか。な~るほど、なるほど。
あとは、なんてことない。錦鯉と遊ぶ。やつら腹減っているな。人の居る方に、寄ってくる。人面魚みたいなのも居るぞ。昔、鶴岡の善宝寺まで見に行ったのを思い出す。
水心苑を出て、公園を一回り。結構、家族連れもいる。
二人の子供と、三人目を抱えた母。
そして子供たち。女の子の方が、ぐいぐい登る。男は中学まではジェンダーフリーで分が悪い。
テニスで壁打ちするお父さん。ここへ来る人で、元気のない人はいない。多分、オレぐらい。
チャリを漕いで帰って来たら、息切れがして、30分何もできなかった。