松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

吉永小百合が来た、象潟・九十九島。

2021-04-17 10:11:25 | 日記・エッセイ・コラム
 JR東日本「大人の休日俱楽部」が今、象潟町の九十九島を流しています。
吉永小百合が来たんだね、本当に。


 この上空からの景色を見ることは出来ませんが、行ってみる価値はありますよ。秋田の人はもう聞き飽きたかも知れないが、ここ象潟(きさかた)は、芭蕉が来た頃は、松島に並ぶ景勝地の入り江で、船で島々を観光しました。


 それが1804年の地震で隆起して、今の風景になっちまいました。
 蚶満寺(かんまんじ)に入ると、当時の「舟つなぎ石」を見ることが出来ます。
 わざわざ芭蕉が、松島のあとに最北の象潟まで来るほど、歌にも詠まれた景勝地だったことが分かります。


 芭蕉の印象は「松島は笑うがごとく、象潟は恨むが如し」と言っています。天気がね、悪かったのでしょう。
 因みに芭蕉が詠んだ句が「象潟や 雨に西施が ねぶの花」西施は中国絶世の美女のことです。


 その島々の間を、なんと歩いて渡れるのですから、これほど愉快な事はありません。
 だから当時をしのんで、田んぼに水が張られた季節の絵が良く使われます。



 あっ、そうだ。この絵を見られる場所があります。鳥海山です。登山をしなくても、5合目「鉾立」から眺められます。それもおっくうな方には、仁賀保高原の土田牧場へ象潟から上がっていく途中の坂から振り返ると見られます。


 そこはかつて私が本荘へ通勤で使った道で、サシボを良く採っていました。

 時節柄、大声で「来て来て」とは言えませんが、こっそり来てみて下さい。
コメント
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