森吉山周辺の紅葉も、太平湖も、小又峡も、ましてや桃洞の滝も、まだ見たことがないので、この天気の良いうちにと、9時半に出発しました。太平湖の遊覧船は1時間ごとに出ていて、11時半に余裕で間に合うはずでした。
どこで計算を間違えたのか分かりませんが、最後登って、下って、グリーンハウスに着いた時には、あと10分無かったです。
チケットを買ってから発着場まで10分、下りを降りて行かなければなりません。せっかく途中の景色を撮りたいのを我慢して、真っ直ぐ来たのに。次の便まで、1時間待つほどの根気はありません。
この山奥に、しかも月曜日に、車があふれんばかりに、人がいるのでした。
去年は下りを10分掛けて、降りる自信がありませんでした。きょうは行きます。でも下りはホイホイだったのに、帰りの登りは厳しかったです。お年寄りに、追い越されそうでした。
いえ、ほんとは追い越されました。写真撮ってるふりして、先に行ってもらいました。するとまだ、貧血が治ってないのか。三日前の検査で、血を抜かれたのが大きかったかも知れない。
紅葉は、とにかく凄かったです。森吉山ダムから先は、オンパレード。新しいダムまでは、1時間とちょっとあれば行けます。ここで満足して帰ってきてもいいくらいです。しかし圧巻は、その先。国民宿舎「森吉山荘」から上は極楽浄土です。
特に紅葉した林の中をくねくね進む「ワインディング・ロード」は、飽きる程長いですが、もはや金色のシャワーを浴びているようです。
「言葉」は「絵」にかないません。情報量が違います。しかし「絵」も、「真実」には遠く及びません。この映像は、おそらく真実の半分にも、達していないでしょう。
振り返り、振り返り、車を止めては撮影しているうちに、綺麗なのかどうか分からなくなって行きました。光のシャワーに溺れ、脳がマヒしてしまったのです。
滝がセクシーだと言う人がいて、滝ガールまで存在するみたいですね。一度、「桃洞の滝」の現物を見てみたいです。あれはセクシーどころではありませんよ。女性そのものです。と、先輩がおっしゃっていました。